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2010-04-25

〔いんさいど世界〕 道新の高田記者らにおくるエール 

 僕は北海道新聞(道新)の記者として昔、北海道警察(道警)を「回った」ことがある。
 
 その僕の古巣の道新が――道警裏金事件をすっぱ抜いた道新が、道警の元総務部長氏に訴えられている。
 残念なことだ。

 (* タイトルを変えました)

 僕は道警のサツ回りをした人間(道新記者)の1人として、参考になるかどうか知らないが、僕の経験を――疑問を、道新の後輩諸君のために書く。

 もし、道新の若い現役の記者たちが、これから僕が書きしるすことを「問題」だと感じるなら、ぜひ取材していただきたい。

 僕はサツ回をりして疑問に思ったのは、警察官の「時間外労働」がどう賃金に反映しているか、である。

 幹部を除く一般の警察官の勤務はほんとうにキツイ。

 僕はサツ回りとして、警察の当直室によく当直の署員たちと一緒に泊り込んだものだが、新聞の締め切りもあり「遅番」の――午前1時、就寝組の泊り込みだった。

 泊り込みの署員は次の日も、そのまま勤務に就く。
 とりわけ厳しいのは「早寝」組の署員だった。午後7時からの就寝、午前1時からの当直勤務……眠れるはずがない。

 僕はこの、とてつもなくヘビーな「超過勤務」が、手当的にどう補償されいたか、いまでも気になる。

 僕のこれは「第6感」だが、この一般の署員たちの「超過勤務手当」を、警察の幹部たちが流用し、一部は「署長交際費」などに流用していたのではないか、と疑っている。

 僕は道警のある署で、「天引き」された残りの時間外手当を、平等に分け合っている署員の姿を(そうとしか思えない姿を)見たことがある。
 警察官って、かわいそうだな、と思ったことがある。

 僕の知るかぎり、道警の一般警察官は、ほんとうに大変だった。人事異動で、転勤するときなど、みんなで応援で引越しの手伝いに出ていた。引越し業者にまかせる、その予算すらもらえなかった。

 その一方で、一部の警察幹部の姿には腹立たしい思いをした。

 僕が直接、目の当たりしたケースでは、道警の方面本部長になったある警察署長の場合である。

 その署長は、ぼくのいる飲み屋に「髭の署長」で現れた。マジックで髭を書いて来たのだ。

 その署長は、殺人・死体遺棄事件が起きた時、「行方不明」になっていた人だが、飲み屋のママが僕にこう言った。

  「あの男(署長)にはね、「私、毎月、20万円、請求しているのよ」

 いまから、40年前の「毎月20万円」。これが事実だとしたら、それはどこから出ていたのか?

 もうひとつ、道警の一般警察官が嘆いたことを書いておこう。

 それは警察庁キャリアの道警本部長の「栄転」に伴う「檀家回り」のことだ。

 着任したときは、ろくに挨拶回りもしないくせに、退任が決まると、あいさつ回りをきちんとこなす。
 「餞別集め」――家が2.3軒、建つ額だと聞いた。

 どのくらいの額に達しているか――それは税務署に聞いたらいい。きちんと申告され、処理されているはずだから……????

 僕は最近、元道警総務部長なる人物の、道新相手の訴訟の一部始終をネットの報告 (⇒ http://www.geocities.jp/shimin_me/hokkaidou1.htm#26 )で知って、道新の幹部(S氏、H氏)とのやりとり、そして道警キャップK氏とのやりとりを密かにテープに録音して、それを起こしたものを「証拠」として持ち出したことを知り、怒りがこみ上げた。

 穏便になんとか済ませよう、この人の立場を、気持ちを分かってあげよう、という好意と善意と信頼関係を踏みにじる、スパイもどきの裏切りではないか! 

  (そういえば、僕は道警の公安のある幹部に、「現場」を押さえながら、これだけは頼む、見逃してくれ、と言われたことがある。そして武士の情け?で、記事には書かなかったことがある。信頼関係を大事にしたのだ。あの「北教祖」に関することで。あの飲み屋の二階での「飲み代」も、今にして思えば、例の裏金だったろう?……)

 道新の現役の記者諸君! こうした幹部の下で行われて来た、一般警察官に対する「搾取」実態を暴くのだ!

 歴代道警本部長の「餞別」申告(していたら、の話だが……)の実態を暴け!

 僕は昔、道警のある警察官に、ほんとうにお世話になったことがある。僕があまりにもズルサのない、アホなことを心配してくれ、「それじゃダメだよ」を注意してくれた人だ。

 その人は、こんな武勇伝の持ち主だった。
 警察署の幹部が昼休みにひと風呂入って戻って来たとき、その幹部の机の上に飛び乗って、「ふざけるな、この野郎」とやった。

 警察の「裏金」は、市民警察にいまだなりえていない、本庁統制の警察階級社会の悪しき病弊である。

 僕は道新の若い記者諸君に訴える! 高田記者らと連携し、道警の一般警察官のため、闘ってくれたまえ!

 道警の下積みの警察官たちは、道新の闘いにかげで声援をおくっていることを、忘れてはならない。

 道警裏金事件 ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E8%AD%A6%E8%A3%8F%E9%87%91%E4%BA%8B%E4%BB%B6

Posted by 大沼安史 at 06:47 午後 1.いんさいど世界 |

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