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2010-03-09

〔ハイチ NOW〕 挫けざる人々 女性写真家 アリス・スミーツが写し撮ったもの

 独誌・シュピーゲル(電子版)にベルギーの若き女性写真家、アリス・ミーツさん(22歳)の「写真アルバム(スライド)と、彼女に対するインタビューが載っていた。

 彼女は震災前からハイチを撮り続けて来た人。
 震災で駆けつけた報道写真家とは、一味違った、かかわり方をして来た人だ。

 震災前のハイチには彼女のほかに、一人の外国人写真家もいなかったそうだ。

 シュピーゲルの電子版のアルバムにも収録されているが、彼女のハイチでの作品――ハイチの少女を写した1枚が、2008年のユニセフ(国連児童基金)の写真賞に輝いている。

 ポルトープランスのスラム、「太陽の街」の、汚水の水溜りで写した1枚。
 少女の名は「ランダ」。
 友だちのところへ駆け戻る瞬間を撮った。豚のいる汚水に写った水色の空。少女の白い服。その強い、一直線のまなざし。

 アリスさんは震災の知らせをニューヨークで聞いた。ハイチ入りして「ランダ」を探すと、無事だった。

 インタビューで彼女は、なぜハイチか?と聞かれ、昔、最も豊かだった植民地が今、どん底にあえいでいる、その現実を撮りたかった、と答えている。

 震災前、人々は貧しくとも明るかった。教会に集まると、歌い、踊った。
 震災後、ハイチの人々は挫けてはいない。どこに行っても歌が聞こえる、という。

 PKOで現地で活動中の、自衛隊のみなさんも、ハイチの人々からきっと、元気をもらっていることだろう。アリスさんのように、現地の人と交流ができると、いいな!

 アリスさんは写真の収益を寄付するなど、ハイチの人々の支援を続けているそうだ。ガンバレ!

 アリスさんの愛機は今でも、「キャノン」のはず(2008年ではたしかにそうだった!)。
 「キャノン」が彼女のスポンサーになってあげたら、喜ぶはずだ。

 アリスさんは自分のHPで英語で「ハイチ写真ブログ」を書き続けている。

 のぞいたら、瓦礫の山で眠る男の人の写真が載っていた……。

 もういちど、声援をおくる。アリスよ、ガンバレ!

 インタビュー ⇒ http://www.spiegel.de/kultur/gesellschaft/0,1518,682337,00.html
 

 スライドの一枚 太陽の街のランダ ⇒ http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-52627.html 

   同 息子よ、お前は8歳だった ⇒ http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-52627-10.html 

 アリス・スミーツHP ⇒ http://www.alicesmeets.com/

 彼女のハイチ 写真ブログ ⇒ http://www.alicesmeets.com/

 ユニセフ2008写真賞 受賞インタビュー ⇒ http://blogs.20minutos.es/sextacolumna/post/2009/01/26/interview-with-alice-smeets-winner-of-the-unicef-photo-of-the

Posted by 大沼安史 at 05:58 午後 |

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