〔NEWS〕 年金運用損 なんと9兆6670億円! なのに、独法理事長(日銀出身)は多額のボーナスをゲット! ウォールストリートのハゲタカに「投資一任」!
厚生年金、国民年金の積立金を管理・運用している「年金積立金管理運用独立行政法人(管理運用法人)」が平成20年度に出した運用損が、なんと「9兆6670億円」に達していたことが、同法人のネット公開資料で判明した。
「9兆円」とも「10兆円」ともいわれていた「運用失敗」の、国民への付け回し額が、これでハッキリした(もちろん、公表された数字が「正確」であることを前提とした話だが……)。
ざっと、9兆7千億円……天文学的な損失である。
にもかかわらず、日銀出身の理事長は、平成20年度に1986万4千円もの高給をはんでいる。うち賞与(ボーナス)は563万3千円。
これだけ運用損を出しながら、高額なボーナスを懐にするとは恐れ入った。
本来ならクビ=解雇ものだと思うが、いかがなものか?
所管の長妻厚生大臣にうかがいたいものだ。
同法人の「平成20年度業務概況書」をさらに詳しく眺めて、またも愕然とした。「運用受託機関」に、ウォールストリートのハゲタカどもが名を連ねているではないか!
ゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン……
GSは言うまでもなく、今回のギリシャ国家財政破綻危機で、財政赤字隠しをした張本人として、国際社会から指摘されている、トンデモ・ハゲタカである。
そんなところに「投資一任」(同、92頁)していたというのだから、あいた口がふさがらない。
理事長の川瀬隆弘なる人物は、日銀の企画局長をした人物。理事には、厚生労働省健康局総務課長をしたキャリア官僚が出向者として名を連ねている……。
あなたがたは、「投資一任」しただけのこと、私たちには責任はありません、と言い張るおつもりか?
われわれ国民はコツコツ年金を積み立てているのだ。積み立て期間が足りないと、積み立てした分をゴッソリ、国にもっていかれたりもしている。
こういう不正義を、長妻大臣よ、あなたは今後とも見過ごすおつもりか?
年金を払わないというなら、積み立てた分を返しなさい!
9兆7千億もアナを開けた、独法幹部に責任をとらせ、退職金を含め、報酬を年金基金に返すように言いなさい!
それが社会正義というものではありませんか?
(まさか、国民のトラの子・年金基金が役所の「特別会計」の赤字隠しに使われている、なんてこと、ないでしょうね?!……)
⇒ http://www.gpif.go.jp/index.html
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h20_p04.pdf
Posted by 大沼安史 at 07:49 午後 | Permalink
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