〔NEWS〕 元水産庁次長が理事長の鯨研の調査捕鯨団監視船、第2昭南丸 回避義務のある右舷方海上のシーシェパード抗議船に「体当たり攻撃(?)」 音響兵器(LAPD)も使用か?
日本の調査捕鯨団の監視船、第2昭南丸が南極海で、シーシェパードの抗議船「アディ・ギル」号に、舳先から突っ込んだ。
過失による事故か、故意による体当たり攻撃か?
調査捕鯨の実施団体、財団法人日本鯨類研究所側が公表した、第2昭南丸側から撮影したビデオでも、アディ・ギル号は第2昭南丸進行方向の右舷側にあり、昭南丸側に回避義務がある。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=5gATb8CMVVg&feature=player_embedded
一方、シーシェパード側が公表したビデオを見ると、第2昭南丸は衝突前、まるでアディ・ギル号に狙いを定めるように舳先を右旋回させて突進し、ギリギリのところで左に舵を切っている。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=SRF05e_r3UQ&feature=related
相手がいくら悪名(?)高きシーシェパードでも、これはどう見ても、第2昭南丸に非がある。
日本は武士道の国。「日の丸」を背負って「調査捕鯨」なるものを続行するというなら、耐えがたきを耐え、あくまでもフェアプレーでのぞむのが筋ではないか?
それに、鯨類研究所の公表ビデオでは、LAPD(長距離音響装置)によるものをみられる、奇怪な金属音がこだましている。これがもしも、米軍がイラクで使っている音響兵器のLAPDであれば、これまた問題になろう。
そもそも、(クジラたちの生息を守るために)「調査のために捕鯨する」(クジラを殺す)」という破綻した名目とロジックで、南氷洋まで出かけていって、沿岸捕鯨とは比べ物にならないスケールで、組織的な捕鯨活動を続行すること自体、無理がある。
自ら「国と特に密接な関係がある」特例民法法人に該当しない(同研究所HP)と主張する、一財団法人(日本鯨類研究所)に、事業を許し、特別融資までしていること自体に問題があるのではないか?
(下記のグリーンピース・ジャパンの記事を参照)
同研究所のサイトによると、理事長は「水産庁次長」をした農水省高級官僚OB。同研究所は国の特別融資を得て、返済もままならないにもかかわず、公開された資料によれば、この理事長どの、年収1242万円(月額103万5000円)もの高額報酬を得ている。
これすなわち、天下りのための調査捕鯨……そう言われても仕方ないことではないか?
日本として、あくまで南氷洋で捕鯨を続ける、というのであれば、「調査捕鯨」などと言わず、はっきり遠洋漁業として捕鯨を継続すると宣言し、正々堂々、国際捕鯨条約を脱退すべきだろう。
「調査捕鯨」を続行すべきかどうか、「事業仕分け」の対象としても論議すべき時だ。
財団法人日本鯨類研究所 ⇒ http://www.icrwhale.org/YakuinList.pdf
CNN http://www.youtube.com/watch?v=AnNGIqpgrcM&feature=related
共同通信 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010701000402.html
LAPD 長距離音響装置 Wiki ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E5%85%B5%E5%99%A8
グリーンピース・ジャパン ⇒ http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20091110oc_html
Posted by 大沼安史 at 04:55 午後 | Permalink
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