〔いんさいど世界〕 野生のトラ 全世界に、たったの3200頭!
寅年です。英語で言うと、the Chinese Year of the Tiger。まさに「虎年」――。
英紙ガーディアン(電子版、3日付)によると、全世界における野生のトラの生息数はいまや、たったの3200頭。そこまで激減しているのだそうです。
そう、3万2000頭ではなく、3200頭。
過去1世紀――つまり、たったの100年の間に、95%もの減。
野生動物保護団体のWWF(世界自然保護基金)では、「絶滅動物リスト10」のトップに「トラ」をおいて、警報を鳴らしています。
トラには大きく分けて9つの種類があるそうですが、そのうち、バリ、カスピアン、ジャバの3種類は、すでに絶滅しているそうです。
サウス・チャイナ・タイガー(南中国虎)は過去25年間、まともに目撃されさえしていないそうです。
残るは、ベンガル、インドシナ、スマトラ、マレーシア、アムール(シベリア)の5種類。
このうちベンガルとインドシナを除いては、それぞれ数百頭まで減っているそうです。
トラたちがなぜ減っているか? 森林破壊、密漁(皮と薬にする)が大きいのですが、海面上昇の危機も、トラたちをピンチに追い込んでいるそうです。
バングラデュからインドにかけてのサンダーバンズ沿岸部には、マングローブの森を住みかとするトラたちがいるそうですが、海面上昇で水没の危機に見舞われています。水攻めですね。
こうした中で、WWFではトラを救うをキャンペーンをして、インドで金属探知機で「虎バサミ」を回収する活動などをしているそうですが、ロシア東部に住むアムールトラ(シベリアトラ)を守る運動はロシア政府の協力もあって、成果を生み出しつつあるようです。500頭くらいはいるそうです。
WWFジャパンによると、トラのオス1頭が生きていける森林面積って、なんと100~200平方キロ。
宮城県の森林面積は7300平方キロですから、1頭あたり200平方キロとして、36頭しか生きていけないんですね。
ここで何をいいたいかというと、トラを守るとは森を守ることであり、地球を救うことでもあるですね。
トラはもちろん、森の王者。森の自然・生命体系の頂点に立つ動物です。トラが生きているということは、森の命が、森の自然が生きている――地球が生きている、ことなんですね。
WWFジャパンではトラを守るキャンペーンを始めていて寄付を募っています。仙台の八木山動物園も、キャンペーンに協力しているはず。
八木山にはスマトラトラの「リップ」というのがいますから、「リップ」を見たら、募金箱に「セイブ・ザ・タイガーズ」の祈りをこめて「チップ」を弾んであげて――と、トラたちになりかわって、寅年の年頭にあたり、呼びかけたいと思います。
ガーディアン⇒ http://www.guardian.co.uk/environment/2010/jan/03/tigers-top-10-endangered-species

















