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2010-01-30

〔NEWS〕 私のことを、こう思い出してほしい ハワード・ジン氏が「遺言」

 亡くなったハワード・ジン氏が、カメラに向かって「私のことをこう思い出してほしい」と、まるで「遺言」のように語るビデオがネットで公開された。
 
 ⇒ http://www.commondreams.org/video/2010/01/29-2

  あなたはどんなふうに思い出されたいですか?

  そうだね、もしもわたしが思い出されたいとしたら、世界を、戦争を、人権を、平等を、違ったふうに考えることを紹介し、より多くの人がそう考えるようにしたことかな。  

 それから、権力がこれまで富と兵器を持つ人々の手中にあったことを、しかし権力は究極において民衆自身の手にあり、民衆はそれを使うことができるんだということ、より多くの人に知ってもらえたことだね。歴史のある瞬間に、民衆は自分たちの権力を使ったんだ。南部の黒人たち、自分たちの権力を使ったんだ。婦人解放運動の人々も使った。反戦運動の人々も使った。独裁者を倒したほかの国々の人々も使った。

私は、人々がかつて持たなかった、希望と権力を人々に感じさせた人間として思い出されたいな。

  あなたの哲学は?

  私は、そうだね、デモクラティックなソーシャリズム(民主主義的な社会主義)を信じている。経済システムの動機が企業利益ではない社会が必要だと信じている。民衆の福祉、保健、雇用といったものが動機でなくちゃならない。しかし今、支配しているのは、企業利益を動機とする経済システムだ。富の平等がより進んだ社会、そして平和な社会は、その資源を自国の民衆、あるいはよその人々のために使うはずだ。

 私はね、戦争を不平や問題の解決手段とはしない世界を信じている。国境が一掃される、と信じている。連中は「グローバリゼーション」という言葉を使っているね。でも彼らはそれを、国境を超えた企業活動の自由という、非常に狭い意味で使ってるんだ。私たちに必要なのはしかし、民衆と物事が国境を超えて結びつく自由だ。

 私がいま、(このアメリカという)この監獄国家で語る「社会主義」はね、経済に対して介入を強めるが、市民的自由の剥奪はないものだ。ハリウッドの脚本作家のダルトン・トランボは、とても簡潔な、こんな指摘をしている。彼は言った、(必要なのは)「監獄なき社会主義」だと。

Posted by 大沼安史 at 10:15 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 アメリカ 草の根から変革の動き オレゴン州 富裕層増税を州民投票で決定 ユタ州では「求人サイト」を通じ「市民候補」を擁立

 ワシントンの政治腐敗、政治の機能麻痺が深化する中、貧困・棄民の社会崩壊が進むアメリカで、草の根からの変革の動きが噴き出し始めた。

 オレゴン州では州民投票で、富裕層などに対する増税が決まり、ユタ州では地元選出の連邦下院議員(民主党)に反発した市民団体が連合体を結成、求人サイトを活用し、「市民候補」を擁立する事態が生まれている。

           #

 オレゴン州で26日に行われた州民投票で、賛成多数で可決されたのは「提案66号」と「67号」。

 「66号」は年収25万ドル以上の世帯主、及び同12万5000ドル以上の独身者に対する所得税を増税。「67号」は企業に増税するもので、合わせて7億ドルの税収増を図る。

 これまで減税の恩恵を受けて来た富裕層と企業にターゲットを絞った増税で、推進団体代表は「進歩派民衆の勝利だ」と語っている。

 これによる影響をこうむる同州の富裕層は、全体の3%だそうだ。

 アメリカは世界最悪の「先進格差社会」だが、ここに来てようやく「公平バネ」が働き始めたかたちだ。

 日本もアメリカ並みの相対的貧困率を「達成」し、貧富の格差は開くばかり。オレゴンを見習うべき時期に来ている。年収2000万円(天下りはその半分以下)を基準として、社会還元を図るべきではないか。

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 ユタ州では30日、ソルトレーク・シティーで、市民団体の連合体、「市民の候補」が公開オーディションを行った。ネットの求人誌「クレイグリスト」を通じた公募に応え、名乗りを上げた、「連邦下院議員候補の候補者」の中から、最終的に1人をユタ州の「勇気のある市民候補」に選出、来るべき中間選挙に擁立することを決めた。

 ユタ州選出の現職は、民主党議員だが、市民団体側は「魂を売り渡した」腐敗政治家として、反発を強めていた。

 「市民の候補」の創設者の中には、2年前、ユタ州の国立公園隣接地の連邦政府国有地を、ブッシュ政権が石油採掘権つきで売りに出した時、環境破壊の座視できないとして、オークションに参加して落札、直後、入札妨害だとして逮捕され、現在裁判中のティム・デクリストファーさん(29歳)が含まれている。

 腐敗した既成政党、政治屋たちに任せていたら取り返しのつかないことになる、との危機意識に駆られた、ティムさんらの決起だが、新たな政治運動の流れとして今後、全米に広がりうる力を秘めている。

 日本でも既成政党が「公募」を実施しているが、自民党の公募に応募した者がチャッカリ民主党に乗り換えるなど、猟官運動のような事例も見られる。プロの「大政党」に任せるのではなく、ユタのように市民運動を通じ、「市民候補」の擁立を図るのも、国会を活性化するひとつの手立てだ。

           #

 先のマサチューセッツ州での上院補選では、このケネディ家(民主党)の牙城で共和党候補が勝ち、「共和党の巻き返し」が取りざたされているが、オレゴン、ユタの動きは、「民衆の巻き返し」の始まりを告げるもの、と言えるかもしれない。

 草の根から噴出した「チェンジ」の動きに、オバマとしても、忘れかけた変化の歌を歌わずにはおれないはず……だが。

 オレゴン ⇒ http://www.latimes.com/news/la-na-oregon-tax26-2010jan26,0,6339600.story?track=ntothtml

 http://www.nytimes.com/2010/01/27/us/28oregon.html?hp

 ユタ ⇒
http://www.utcitizenscandidate.org/
http://www.democracynow.org/2010/1/29/the_citizens_candidate_grassroots_effort_uses

http://www.democracynow.org/2009/4/3/utah_student_who_prevented_bush_admin

 http://www.huffingtonpost.com/2008/12/21/tim-dechristopher-throws-_n_152661.html

 http://www.nytimes.com/2009/10/10/science/earth/10leases.html

Posted by 大沼安史 at 09:17 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2010-01-29

〔NEWS〕 デモクラシーNOW ハワード・ジン氏を追悼 

 ジン氏の戦争体験インタビュー、アリス・ウオーカー、ノーム・チョムスキー、ナオミ・クライン各氏らへのインタビューが含まれています。

 ⇒  http://www.commondreams.org/video/2010/01/28

Posted by 大沼安史 at 07:27 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ハワード・ジン氏 : 「嘆かないで、運動を組織しなさい!」

 ハワード・ジン氏の地元の有力紙、ボストン・グローブが、同氏の死を悼む社説を掲げた。

 タイトルは、「ハワード・ジン:『嘆かないで、運動を組織しなさい!』」。

 読者に対して、ハワード・ジンの「思い」を伝える見出しだった。

 社説は、ジン氏が、怒らない人だった、と書いていた。信じられないこともかもしれないが、と。

 デモでジン氏と向き合った警察官たちは、みな、氏と握手をしたがったそうだ。

 多くの人が世界は狂っていると思った、あの1970年代のピークにおいても、ジン氏は怒りをあらわにすることがなかった。その代わりに、怒りをどこに向けるべきか、その焦点を人々に示した。

 怒らなかったわけはなかろうが、無力から生まれた怒り、フラストレーションが固化した怒りを拒絶した人だった。

 高潔な完全さ。ジン氏は創造することを望んだ、思いやりのある世界をすでに体現していた!

 グローブ紙の言うとおりだ。
 
 社説の見出しの言うとおり、ジン氏は怒らず、静かに、(いまでもなお)言い続けているのだ。「嘆かないで、運動を組織しなさい!」
 
⇒  http://www.boston.com/yourtown/newton/articles/2010/01/29/zinn_dont_mourn_organize/

Posted by 大沼安史 at 07:09 午後 | | トラックバック (1)

〔ハイチ NOW〕 連帯&支援ソング 「わが愛のハイチ」

 ♪ わが愛のハイチ わたしは見捨てない!
 
 BONO、JayZ(アメリカのラッパー)、リアーナ(バルバドスのアーチスト)、ザ・エッジ(英・アイリッシュのミュージシャン)がチームを組んで、ハイチ震災被災者に対する連帯&支援ソングを歌っている。

  題して Stranded (Haiti Mon Amour)
  苦難の中で(わが愛のハイチ)

 ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=MiNNR88g3pw

 米国のビルボード・ヒット・チャートをのぞいたら、いきなり第16位に登場していた。⇒ http://www.billboard.com/charts/hot-100#/charts/hot-100?order=gainer

 ハイチ・モナムール……もちろん、あの「ヒロシマ・モナムール」が含意されたタイトルだ。

 ハイチ支援のネット窓口も立ち上がった。
  寄付先 ⇒  https://hopeforhaitinow.org/Default.asp

 「対米貢献PKO」だとか、「渡りに舟PKO」とかしか考えられない、北沢防衛大臣以下、日本政府関係者の賎しさよ!
 それに比べて、このミュージシャンたちの、凛とした美しさよ!

Posted by 大沼安史 at 06:35 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-28

〔コラム 机の上の空〕 「平和の汽笛」を鳴らし続けた人 ハワード・ジン氏 死す

 米国の歴史家のハワード・ジン氏が27日、お亡くなりになった。

 87歳。活動疲れを癒しに出かけたカリフォルニア・サンタモニカでの死因は心臓発作だった。
 戦争に反対し、平和と正義の実現を求めて、ひたすら歩んで来た人生だった。公民権運動を闘い、ベトナム反戦運動を続け、この10年は「イラク・アフガン戦争」反対運動の先頭に立ち続けて来たジン氏は、最後まで活動をやめず、活動の最中に、遂に倒れた。

 「米国の良心」として、立ち姿で大往生を遂げたジン氏だが、立ち止まらず、後退せず、逃げ出しもしなかった人だ。

 ニューヨーク・ブルックリンのユダヤ移民の貧困家庭に生まれた。お湯も出ない、水道の蛇口も一箇所しかないような、ボロアパートに育った。寒風吹きさらしの造船所で働き、第2次大戦中は、ヨーロッパ戦線で、B24爆撃機の爆撃手として戦った。戦後、GIビルで大学に進学、歴史学者となった。

 その人生の歩みは、自伝、“You Can’t Be Neutral on a Moving Train(「驀進する列車の上で、中立ではいられない」” (1994)に詳しいが、南部アトランタの黒人女子大、スペルマン・カレッジに歴史学の教師として赴任して以来のジン氏の軌跡は、自伝のタイトル通り、「中立」と言う安逸に逃げ込まず、「暴走するアメリカ」にブレーキをかけ、「現代アメリカ」という名の列車を、平和と社会正義の方角へと向けようとする、闘いの歴史だった。

 この自伝を読んで忘れられない箇所が二つある。

 ひとつは、若きジン氏がスペルマン・カレッッジの教員をしながら、公民権運動組織、SNCC(学生非暴力調整委員会)のアドバイザーをしていた時のエピソードだ。
 教え子の黒人の女子大生たちが、市立図書館に出かけ、棚からアメリカの憲法や人権関係の本を取り出しては、黒人禁制の白人専用貸出カウンターに行って、断られるのを覚悟で、粘り強く、何度も何度も、貸出手続きの申し込みを繰り返したというのだ。
 アメリカ南部の人権状況をあぶりだす、非暴力による直接行動!
 当時の教え子の中には、黒人女流作家として名をなす、作家のアリス・ウオーカーもいた。学生時代からすばらしい文章を書いていたそうだ。

 もう、ひとつは、ジン氏が、「べ平連」の招きで、1966年に日本を講演旅行したときのことだ。
 そのなかでジン氏は、「公園のようなところで学生たちと車座になって話し合いをした」仙台での良き思い出を書いていた。
 1966年、仙台――僕は当時、仙台の高校の3年生。
 ジン氏の自伝のこのくだりを読んで、僕はうれしくなる一方、ああ、僕があと1年早く、生まれて大学生になっていれば、会えたかも知れない――と、少し残念に思ったものだ。

 話が脱線したところで、本筋に戻すとすると、戦時中、爆撃機に乗っていたジン氏が戦後、戦争に反対するようになった起点には、爆撃手としての戦争体験がある。

 これは、ベトナム戦争当時、ジン氏とボストン大学で一緒に反戦運動に参加していたジェームズ・キャロル氏(ジン氏はボストン大学の歴史学の教授。キャロル氏はボストン大学づきのカトリック神父)の著書、『戦争の家』(拙訳、緑風出版)を読んで分かったことだが、ジン氏にはフランスのロワイヨンという町に対して、焼夷弾による無差別爆撃をした過去があるのだ。ドイツ軍がいるとはいえ――命令されてのこととはいえ、無関係なフランス人住民まで殺戮してしまった過去があるのだ。

 焼夷弾の威力を確かめる無差別空爆――ジン氏は戦後、ロワイヨンを訪ね、住民にインタビューするなどして「戦争」というものの恐ろしさを罪の意識の中で学び、「非戦」を決意をさらに固めたのである。

 歴史の主人公は、爆撃機を飛ばす権力者のものではなく、地上に生きる民衆だ。権力者の歴史ではなく、民衆の歴史を書かねばならない……これが反戦運動を続ける一方、『アメリカ人民の歴史』などアメリカ民衆史を書き、権力による歴史の偽造を告発し続けて来たジン氏の一貫した態度だった。

 僕が最後に(ネットの映像で)見たジン氏は、昨年11月11日、ボストン大学での講演するジン氏だった。

 「聖戦」と題する講演でジン氏は、「聖戦」とされているあのアメリカの独立戦争の際、ニュージャージーの戦線では、戦うことを拒否した数百人の兵士を処刑する、無残な出来事があったことを指摘し、「正史」というものの正体を暴露していた。

 アフガン戦争など「テロとの戦い」もまた、この「聖戦」に連なるものだ。
 アメリカという国は国内では「インディアン戦争」という全面戦争を展開し、その勢いで「聖戦」を繰り返して来た国なのだ。

 「戦争」という名の暴走列車、アメリカ!
 その「戦争列車」から目をそらさず、「平和」の汽笛を鳴らし続け、必死になってブレーキをかけ続けたハワード・ジン氏!

 友人であり、同志でもある、作家・ジャーナリストのジェームズ・キャロル氏は、ボストン・グローブ紙の訃報の中で、ジン氏についてこう語っていた。

 「ハワードには、公共のモラルをかたちづくり、平和という、偉大なもうひとつの展望があることを明確に示すことができる、天才があった。しかし、彼が何よりも天才だったのは、愛というものの実践的な意味においてである。若者たちを引き付け、彼の周りに、常に驚き、敬意を払う友人の輪が広がったのは、そのためである」

 平和への実践的な愛を貫いて、一生を終えたハワード・ジン氏。
 死してなお、暴走列車の機関室の窓に、ひとり懸命にブレーキをかけ続ける、痩身・銀髪のジン氏の姿が見えるような気がする。 

 訃報 ⇒ http://www.boston.com/yourtown/newton/articles/2010/01/28/historian_activist_zinn_dies/

  http://www.nytimes.com/2010/01/28/us/28zinn.html?hpw

 最後の講演  ⇒ http://www.democracynow.org/blog/2010/1/8/howard_zinn_three_holy_wars

 
 ジン氏のHP⇒ http://www.howardzinn.org/default/index.php

Posted by 大沼安史 at 08:32 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (0)

2010-01-27

〔ハイチ NOW〕 ファビエンヌ、15歳の物売りの少女 頭を撃たれて死亡 父は言った、「警官が撃った」 そのハイチ国警を支援に、陸上自衛隊員は駆り出される……すでに各国隊員ら57人もの死者が出ているハイチでのPKO活動のために

 英紙ガーディアン(電子版)に、何者かに射殺された、物売りの少女の、2枚の悲しい写真と、少女をめぐる記事が掲載されていた。
 (警告 無残な遺体の写真が掲載されています)⇒  http://www.guardian.co.uk/world/2010/jan/26/haiti-earthquake-shooting-girl-story

 フェビエンヌ、15歳。
 19日のことだった。首都ポルトープランスの「大通り」に近いの、地震で崩れた屋根の上で、頭から血を流し、倒れていた。

 知らせを聞いて父親が駆けつけた。
 彼女のポケットの所持金と、彼女が携えていた椅子がなくなっていた。

 少し前、現場近くで群集の略奪騒ぎがあった。男たちに交じって、ピンクのミニスカートをはいた彼女が、プラスチックの椅子2個と3枚の絵を持っている姿が目撃された。

 路上でハイチ国家警察の警官が威嚇射撃を行い、彼女は屋根の上に逃げた。

 頭に銃創が3つ。父親は「至近距離から3回撃たれた。警察官が撃った」と言った。しかし、その事実を証明する者はいない。

 出店でモノを売り、両親と5人の兄弟姉妹の家計を支える、将来は看護師になりたいという、しっかり者だった。
 モノを仕入れては売り、利ざやをかせぐ。その利ざやが家族の夕ご飯(ライス)になった。

 ガーディアン電子版に掲載された写真の一枚は、父親のオサムさんが彼女の遺体を肩におぶって、家へ連れて帰る姿を、真正面から写したものだった。

 大地震をせっかく生きのびたのに。
 幼いころから手をかけずに育て、ろくにおぶってあげたこともなかったのに。
 父親の胸中、おして知るべしである。

 父親は借金をして車を借り、田舎の親戚を頼って、彼女の遺体を埋葬して来た。

              #

 ハイチへの陸上自衛隊派遣が決まった。国連の平和維持活動に施設部隊が送り込まれる。
 戦闘部隊ではないのが救いだが、ハイチの現地では警察の支援も「PKO部隊」の任務になっているという。

 自衛隊の施設大隊が警察支援に駆り出されることのないよう、日本政府は事前の調整活動を怠らず、万全の準備を重ねるべきだ。

 今朝の新聞には、防衛省、渡りに船、とか、拙速感も否めず、とか、対米貢献をアピール、とか出ていたが、そんないい加減なことでは済まないことである。

 下手すると、上記、ガーディアンの記事のような騒ぎに――あるいはもっとひどい騒乱に巻き込まれる恐れがあるからだ。

 物売りの少女の父親の言っていることが真実ならば、ハイチの国家警察は、非武装の子どもを至近距離から撃ち殺すような連中である。そんな輩を支援しなければならない自衛隊員のことを、少しは考えた上での派遣決定であったのか?

              #

 ポルトープランスには、50万人もの貧しい人々が生きる、「太陽の町( Cité Soleil)」という大スラムがある。
 そこに生きるギャングの生態を追ったドキュメンタリー映画、「太陽の町の幽霊」をネットで観た。
 ⇒ http://video.google.com/videoplay?docid=-7286252698576738978#

 なんと、子どもまでが銃を抱えている……。

 当然、「太陽の町」も震災被害を受けているはずだ。そこに出向くPKO部隊が直面するものは、維持すべき「平和な市民生活」すらない、過酷な現実であろう。

              #

 国連のハイチPKO活動ではこれまで、57人もの死者が出ている。そのうち各国派遣部隊の兵士の死者は37人、警官の死者は7人に達している(残る13人のうち8人は外国民間人で、5人は現地関係者)。⇒ http://www.un.org/en/peacekeeping/missions/minustah/facts.shtml

 たいへんな場所であり、たいへんな任務であるわけだ。

 昔、日本の政府は、ハイチの地続きの隣国、ドミニカに対し、日本人移民を「カリブの楽園」だと嘘を言って多数送り込み、多くの自殺者を出す、棄民政策を強行したが、今回の自衛隊ハイチ派遣にも、そんな政府当局の、安直で無責任な姿勢を感じる。

              #

 自衛隊派遣の旗をふった北沢俊美・防衛大臣に一言、申し上げる。

 自衛隊員をハイチに送り込むというなら、「太陽の町の幽霊」のビデオを観るなり、現地の実情を予習した上で、隊員に同行し、最低1週間は、隊の先頭に立って、現地での復旧・治安維持活動にあたられよ。

 昔の大本営の連中のように、自分は東京のソファーにふんぞり返って、隊員(兵士)だけを最前線に送り込むような真似は、しないでいただきたい。

 自衛隊員にドミニカ移民の二の舞を演じさせてはならない。

Posted by 大沼安史 at 08:28 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 飢餓大国アメリカ 家族持ち4世帯に1世帯が食べ物を買う金に事欠く 「GNP世界1」の実相

 米国の家族持ち世帯の24.1%が2009年に食べ物を買うお金に事欠く経験を一度以上、していることが、アンチ・ハンガー団体、食糧研究行動センターの調べで明らかになった。

 こうした「食べ物に事欠く(フード・ハードシップ)」世帯は、全世帯ベースで見ると、18.2%、5世帯に1世帯に達している。

 日本もアメリカの並みの相対的貧困率の国。アメリカのような「フード・スタンプ」がない分、事態はさらに深刻化している恐れもある。

 
⇒  http://www.commondreams.org/headline/2010/01/26-12

Posted by 大沼安史 at 05:51 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-26

〔コラム 机の上の空〕 「戦争の家」の申し子、マッカーサー将軍が最後に語った「平和の言葉」

 米国防総省(ペンタゴン)の全史、『戦争の家』(拙訳、緑風出版)を書いた、米国の小説家でもありジャーナリストでもあるジェームズ・キャロル氏が、ボストン・グローブ紙(1月25日付)に、「人間は戦争を生きのびることはできるか」とのコラムを書いていた。⇒  http://www.boston.com/bostonglobe/editorial_opinion/oped/articles/2010/01/25/can_the_human_race_outgrow_war/

 自らの少年時代の戦争ごっこから書き出したコラムは、ダグラス・マッカーサー将軍について語りながら、まるで「戦争」が国家プロジェクトとなったようなアメリカの現状を批判するものだった。

 朝鮮戦争の時代に育ったキャロル少年にとって、「戦争の英雄」だったマッカーサーを語ることが、どうして現在のアメリカ軍事帝国の批判につながるのか?

 私たち日本人が知るマッカーサーは、あの「出て来いニミッツ、マッカーサー」のマッカーサーであり、パイプをくわえて厚木に降り立ったマッカーサーであり、人間天皇と並んで記念写真を撮ったマッカーサーだ。
 マッカーサーは陸軍元帥として、日本占領を指揮したあと、朝鮮戦争を戦った最高司令官。

 そんなマッカーサーだから、彼が「戦争の廃棄は何世紀にもわたって人間の夢であり続けて来たが、その目標に向けたあらゆる命題は不可能なもの、幻想として、これまで即座に放棄されて来た」(キャロル氏のコラムでの引用)と語っても、それは不思議なことではない。

 実際のところ、マッカーサーは朝鮮戦争で、原爆の使用も提起した人だった。

 にもかかわらず、キャロル氏によれば、そのマッカーサーが亡くなる3年前、1961年7月5日(アメリカ時間)、思い出の地、フィリピンのマニラで、軍人としての経歴、あるいは軍人としての発言を自ら否定するような、次のような演説を行っていたという。

 「戦争の廃棄は……最早、学識のある哲学者たちや聖職者たちだけが熟考する倫理問題はなくなっている。その生存こそが重要な一般大衆の決断にとって重要な中核的な問題になっているのだ。……生存こそが重要な一般大衆――それは私たちのことである」

 The abolition of war. . .is no longer an ethical question to be pondered solely by learned philosophers and ecclesiastics, but a hard-core one for the decision of the masses whose survival is the issue.……The masses whose survival is the issue - that would be us.

 これが再び、マニラにリターン(凱旋)した老マッカーサー、81歳の言葉だった。まるで、日本国憲法の9条に学んだような「非戦論」ではないか!

 しかし、それにしてもなぜ、キャロル氏は今頃になって、マッカーサーのことを書く気になったのか?――その直接の動機は、マッカーサーの誕生日〔1880年の「1月26日」(つまり、今日はマッカーサーの生誕130周年の記念日)〕と結びつくものだろうが、新しい年=2010年を、「戦争の家」の惨憺たる破壊の衝動に、歯止めをかける転機の年としたいからでもあるだろう。

 マッカーサーは、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ(Old soldiers never die; they just fade away.)」と言った。しかし、将軍は平和の言葉を遺してこの世を去ったのである。
 
 「戦争の廃棄」――マッカーサーの言った言葉は、沖縄の声でもあり、9条の精神でもあり、アフガン戦争をはじめ全戦争に反対する、全世界の人々の訴えでもある。

 ☆ ジェームズ・キャロル著、大沼訳、『戦争の家ペンタゴン』(緑風出版、上下2巻) ⇒  本欄 右サイド 参照 

Posted by 大沼安史 at 08:58 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 配給食糧を分け合う人々

 ニューヨーク・タイムズ(電子版)に、「飢えと闘うため、ハイチの人々は配給食糧を分け合っている」という見出しの記事が載っていた。 

 食料自給率48%。52%を輸入に依存して(させられて)来たハイチ。(それでも日本の自給率40%よりはまだまし。日本の農水省よ、クジラなんかより、この責任をチャンと取れ!)

 救援の食糧配給活動は強化されているものの、食糧危機=飢えはさらに深刻化しているのが現状だという。

 ハイチのあるお母さんがタイムズ記者に、鶏の半身のカットを容れたポットを示し、こう言ったそうだ。
 「ふだんがは2人前。いまは20人で分け合っている」

 震源に近いカリフールの町では、比較的余裕のある人たちが格安のスープ・キッチンを開き、飢えた人々を救っている。

 助け合い、みんで生きのびようとするハイチの人々はエライ! 

⇒  http://www.nytimes.com/2010/01/26/world/americas/26hunger.html?ref=world

Posted by 大沼安史 at 06:47 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 英政府 トービン税(通貨取引税)導入へ意欲 オバマ政権も同調の可能性

 英紙インディペンデントによると、英国のブラウン首相は25日の記者会見で、トービン税(通貨=為替取引税)の創設に向けた動きが「牽引力を獲得している」と語り、実現の可能性を示唆した。

 国際的な為替取引に課税するトービン税は、世界の貧困問題を解決する決め手として、フランスのNGO、[アタック」などが提唱して来たものだ。
 英国のブラウン政権がこれに着目したのは、先のコペンハーゲン環境サミットで、新興国の環境対策支援の財源とする提案が、アフリカ諸国からなされたのがきっかけ。

 いわゆる国際連帯税の一つであるトービン税の導入に、これまで壁となって立ちふさがっていたのは、ウオールストリートを持つ米政府だったが、英財務省筋は、オバマ政権がここに来てウオールストリートとの対決に転じていることから、同調の可能性はあると見ている。

 日本も「ただ金」=「ほぼゼロ金利YEN」を全世界に向かって乱発、「円キャリ」でグローバル金融・富裕層ぼろもうけ・ウハウハ・バブル膨張(&崩壊)の片棒をかついだ責任があるのだから、「トービン税」導入に向けた議論に積極的に関与すべきだろう。

⇒  http://www.independent.co.uk/news/business/news/tobin-tax-on-banks-has-support-claims-brown-1878928.html

Posted by 大沼安史 at 06:18 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 米アフガン大使 本国政府あて警告極秘電 ニューヨーク・タイムズが全文入手し暴露

 ニューヨーク・タイムズは駐アフガン大使が昨年11月、本国(米)政府あて送った極秘電2通(同月6日付、9日付)の全文を入手し、電子版で公開した。

 カール・アイケンベリー大使のこれら極秘電の内容は、そのアウトラインがすでに報じられているが、今回、タイムズ紙は極秘電の現物をすっぱ抜いた。

 大使はアフガンのカルザイ大統領を「不十分な戦略パートナー」であり、「主権問題をめぐるあらゆる責任を回避し続けている」と非難。
 現地米軍最高司令官、オバマが結局、これを受け容れることになったマックリスタルの米軍増派攻勢提案についても、詳細にわたる批判を行っていた。

 アイケンベリー大使は米陸軍の退役中将。軍事専門家でもある大使が、米軍の増派・攻勢計画を論難していたことは、注目に値する。 

  ⇒  http://www.nytimes.com/2010/01/26/world/asia/26strategy.html?hp

  極秘電 全文 ⇒ http://documents.nytimes.com/eikenberry-s-memos-on-the-strategy-in-afghanistan#p=1

Posted by 大沼安史 at 05:59 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-25

〔NEWS〕 ベネズエラのチャベス大統領 ハイチ地震は米国の地震兵器 HAARPの攻撃

 ベネズエラのチャベス大統領が、ハイチ地震について、米国の「地殻 兵器(テクトニク)」によるものと発言していたことが、イラン国営プレスTV(英語国際放送)の報道で明らかになった。

 ⇒  http://www.youtube.com/watch?v=Q9QtZkT8OBQ&feature=player_embedded

 チャベスの発言は地元のスペイン語紙「ABC」が報じた。
 それによると、チャベスは情報をロシア海軍のの北洋艦隊のレポートで情報を得たという。

 ABCは、米海軍がHAARP(アラスカなどに展開する統合地球物理兵器)を誤って発動、ハイチ地震を引き起こした。米海軍の狙いはイランだった――と伝えているという。
 

 イラン・プレスTV  ⇒ http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=116688&sectionid=351020704

Posted by 大沼安史 at 06:42 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 米軍の展開 その影に「石油」

 ハイチの震災に対し、米政府がすばやい反応を示し、米軍を続々と現地に送り込んでいる。 

 米軍はマイアミに司令部を置く「南方軍」(中南米管轄)の指揮下、空母「カール・ヴィンソン」や上陸用舟艇を派遣、最終的に9000人から1万人を現地に展開させる方針だ。

 この米政府の本腰を入れた対応ぶりについて、支持率急降下に悩むオバマ政権による、人気回復をねらった「人道支援」との見方が強かったが、ここに来て、今回の軍事作戦の影に「石油」がちらつき出した。

 カナダのグローバル・リサーチ研究所が掲載した論文( ⇒ http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=17149 によれば、米国はハイチのおける石油埋蔵を1970年代の初めには確認済みで、中東の油田が枯渇した時に備え、手をつけずにいたそうだ。

 (たとえば、1972年の石油専門誌では、ハイチ北部の湾を、スーパータンカーが進入できる規模に開削する計画が報じられている。また、1973年11月、ハイチの米大使館員が米国務省に対して行った報告では、当時のハイチ政府が製油所や石油積み出し施設の建設を提案したことや、米国の石油会社3社が同大使館に接触した事実が明らかにされている、という)

 ハイチに石油が埋蔵されていることは、この国が米国のガルフ油田、ベネズエラの油田の中間にある地理的関係からも分かるような気がもするが、この「ハイチに石油」という視点で、ハイチ現代史を眺めると、石油資本の代理人でもあるブッシュ父子がなぜ、この国のクーデター(1991、2004年)に関与したか、その動機がはっきりする。

 上記、グローバル・リサーチ研掲載論文には、パパ・ブッシュの時代にすでに、ハイチ北部の港は「プライベート港」化されたことも書かれている。

 クーデターでハイチを追われた(貧民区で活動していた元神父の)アイスティード前大統領は亡命先の南アフリカで、ハイチへの帰還を求めているが、アイスティード氏が国民の期待に応え復帰すれば、「石油国有化」に出るのは必至。

 それを加味して考えれば、米軍による救援に名をかりた「ハイチ占領」は、現在の傀儡政権を支え、「石油ナショナリズム」の火の手が上がるのを阻止する布石以外の何ものでもなくなる。

 すでに米軍の救援活動は、早くもその「正体」――救援よりも軍事優先の姿をあらわにしている。ハイチ唯一の空港、ポルトープランス空港の管制を支配下に置き、「国境なき医師団」やフランス政府の救援機の着陸を拒否するなど、米軍による「ハイチ占領」が進んでいる。

 傀儡政権下、国営製粉工場やセメント工場の閉鎖で、小麦、セメントを米国からの輸入に頼らざるを得なくなったハイチ。
 
 そしてこんどは石油までも……?!

 人道的側面にだけ目を奪われず、アメリカのハイチ占領の行方を見守らねばならない。 

 
 参考 ⇒ http://www.nytimes.com/aponline/2010/01/15/us/politics/AP-US-US-Haiti-Earthquake.html?_r=1

      http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=17000

http://www.youtube.com/watch?v=gWpxDX-7y60&feature=related

Posted by 大沼安史 at 11:09 午前 | | トラックバック (1)

2010-01-24

〔NEWS〕 米保守派シンクタンク、CSISに 日本政府の防衛省、公調、内調の職員が客員研究員

 保守系のシンクタンクとして知られるワシントンのCSIS(戦略国際問題研究所)の日本部に、客員研究員として、日本の防衛省、公安調査庁、内閣官房内閣情報調査室の職員が加わっている。

 ジェトロや損保会社、NTTの職員も客員研究員として名を連ねている。

 ⇒ http://csis.org/programs/japan-chair/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%BB%E5%AE%A2%E5%93%A1%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%93%A1

 CSISは米国の軍事権力の政策研究拠点のひとつ。そこで日本の防衛・公安関係者が研究員として活動している。

 そこで一体、何が「研究」されているか、日本政府は明らかにすべきだ。

Posted by 大沼安史 at 12:35 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-23

空から歌が聴こえる 本日の1曲は   What Have They Done to the Rain

 今朝の朝刊に、広島の秋葉市長がホワイトハウスでオバマ大統領と会い、ヒロシマへ来るよう招待したところ、「行きたい」と答えた、とのニュースが載っていた。

 オバマよ、ヒロシマに来るんだ! ヒロシマを見るんだ! そして、この歌に歌われた「あの人たち(They)」と決別せよ!

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 05:15 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 ルワンダ 悲劇の地に湧きあがる 平和の歌 

 部族抗争の憎悪と狂気が、わずか100日間に80万人もの命を奪った、ルワンダの悲劇。
 1994年に、このアフリカの小国で、地獄のようなジェノサイドが起きて、早くも15年が過ぎた。 

 そのルワンダでいま、「平和の音楽」がよみがえっているのだそうだ。

 悲劇を生きのびた地元のミュージシャンたちが、ルワンダ音楽の復興に努めている。
 そして、その支えとなっているのが、英国の若いミュージシャン。プロデューサーとしして現地に乗り込んでスタジオを建て、ルワンダ音楽を世界に紹介する、レコード・ラベルまで立ち上げてしまったそうだ。

 英紙インディペンデントの記事で知り、うれしくなって、いろいろ調べてみた。そして、ますます、うれしくなった。
             ♪

 英国・サセックスのミュージシャン(シンガー・ソングライター)、ディクソン・マーシャルさん(29歳)が、ルワンダの首都、キガリで、レコーディングのできる音楽スタジオの建築に取り掛かったのは、昨年(2009年)1月のことだった。

 ディクソンさんは、22歳の時、自力で自前のスタジオを建てた経験の持ち主。慈善団体「ソラス・ミニストリーズ」の支援を受け、仲間と集めた1万5000ポンドを元手に、「ソラス・スタジオ」を完成させた。

 なぜ、ルワンダに音楽スタジオをつくったか?
 それはジェノサイドがあった頃、英国のディクソンさんの家に避難していたルワンダの友人から、大金をかけてつくったレコードを騙し取られた、孤児たちの合唱団のことを聞いたからだ。

 「半端なことはきらいだから、ルワンダの人たちのため、最高クラスのスタジオを建てよう」と決心し、早速、チャリティー・ライブで資金集めを始めた。
             ♪

 キガリ入りしたディクソンさんの前に現れたのは、ジェノサイドの悲劇を生きのびた地元のミュージシャンたちだった。

 もともと、ルワンダには豊かな伝統音楽があって、1994年の悲劇の前は、数多くの旅の楽団が活動していた。

 ニューミュージックも盛んだったが、ツチ族を虐殺したフツ族過激派は、その音楽を武器に使って、ラジオを通じ、憎悪を増幅させた。平和の音楽が、戦いの音楽、虐殺の軍歌に変わったのだ。

 ルワンダの伝統楽器に「イナンガ」という、日本の琴に似た、弾き語りの弦楽器がある。その奏者・歌い手である、ソフィー・ヌザイウェンガさん(31歳)が、ジェノサイドの悲劇を潜り抜けたのは、16歳の時だった。
 6歳でイナンガを弾き始めたソフィーさんだが、虐殺で兄弟姉妹を失い、イナンガを止めていた。
 そんな彼女が叔父の励ましで、再びイナンガに向かったのは、4年前。
 今や、ルワンダただひとりの女流奏者。期待の新星だそうだ。
             ♪

 スターはほかにもたくさんいる。たとえば「ジャー・ドブス」は、6人組のレゲエ集団(ボーイズ)。レゲエのほんとうのふるさとはジャマイカではなく、アフリカだと言って、ルワンダ・スタイルのレゲエを歌っている。

 ヒップ・ホップのジャン・ボスコさんは、フルートのような伝統楽器、「アマコンデラ」の名手。虐殺を逃れ、隣国ブルンディの難民キャンプで育った人だ。

 セントールさんという、71歳(自称)になる、重鎮のイナンガ奏者も健在だ。

 「ソラス・ゴスペル合唱団」は、ディクソンさんの話に出てきた、虐殺孤児たちのコーラスグループ。10年前から活動、現在12人のメンバーは、20代後半の青年に成長した。
             ♪

 「ソラス・スタジオ」を拠点に、これら地元のミュージシャンたちと英国青年、ディクソン・マーシャルさんは、次に何を始めたか?

 なんと、独自レーベルのレコード会社(利益は折半)、「ラフィキ(Rafiki)レコーズ」を立ち上げ(所有者はディクソンさん)、昨年12月には、CDの全世界発売まで漕ぎ着けた。

 初CDは、上記のミュージシャンらが勢ぞろいした、ルワンダ音楽アンソロジー。

 「ラフィキ」HPでサンプルを聴いたら、日本人の耳にもすーっと入る「いい歌」ぞろいで驚かされた。
 「フランス24」のビデオで視聴することも出来るが、スワヒリ語の歌詞の意味は分からないものの、平和の中で平和を歌っている喜びだけは画面から、ストレートに伝わって来た。
             ♪

 彫刻家であり詩人の高村光太郎は音楽が大好きで、「自然にあるのは空間ばかり。時間と音楽は人間の発明だ」と言っているが、あの悲劇の地、ルワンダにも、いま、平和の時間がよみがえり、平和の音楽が流れ出している……。

 レコードのレーベルの「ラフィキ」とは、スワヒリ語で「友だち」という意味だそうだ。 

        
 
   英紙 インディペンデント ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/africa/songs-of-praise-how-rwanda-got-its-groove-back-1866944.html

  「フランス24」 英語インタビュー 映像も ⇒ http://www.france24.com/en/20091209-dicken-marshall-rwanda-first-label-rafiki-records-music-godula

  ラフィキ・レコードHP ⇒ http://www.rafikirecords.com/

 http://www.musicbizcenter.com/blog/

Posted by 大沼安史 at 02:10 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2010-01-22

〔NEWS〕「朝日」主筆、船橋洋一氏 米保守派シンクタンク CSISで講演 「ハトヤマ、カンらは皆、ベトナム反戦運動世代だ」と指摘

 これは迷った挙句、ブログに書くことである。僕は(いまでも)朝日の船橋洋一さん(主筆)のことを尊敬申し上げているのだが、最近の彼のコラムや発言を見ると、「どうしてあなたはそんなにも『日米同盟』」の重要性をあげつらうのか」と、疑問に思えてならない。

 そこで質問。船橋さん、あなたはあの小泉ジュニアが研究員をした、ワシントンの保守派シンクタンク、CSISで、昨年12月16日、「民主党政権下の日米関係」という講演をなさいましたよね。
⇒ http://csis.org/multimedia/audio-us-japan-relations-under-dpj-government

 どうしてあなたは、そこで、鳩山、菅、平野、仙石、赤松、千葉など、民主党のコアを形成する連中を、ベトナム反戦運動に参加した戦後世代だと、言ったのですか?
 (講演開始、約8分40秒後)

 ベトナム戦争を進めた、核戦争好戦派さえも集まる、CSISという保守シンクタンクにおいて。

 私はあなたがワシントンの保守派に対して、日本の新しい現実を知ってほしい、という意味で、ウエークアップ・コールとして敢えて発言したと思いたいのですが、いかがでしょうか?

 リベラルな朝日新聞がCSISという、核の増強をよしとする、アメリカ軍事保守派のシンクタンクと今後一切、縁を切ることを望みます。

Posted by 大沼安史 at 07:44 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 コロラドから駆けつけた医師の涙 生き延びたハイチの若い女性 「血の飲んで生き延びた」

 デモクラシーNOWが、ポルトーオウプラーンスの救援施設、「マタイ25」の模様をレポートしていた。

 米国のコロラド市民病院の小児科の救急医師、エリック・サム氏(ベトナム系?)が、インタビューに応え、泣いていた。

 医師が泣いていた!

  麻酔なしの切断手術!

 「マタイ25」の裏はサッカー場で、被災者の救援場所となっている。

 23歳のハイチ人女性に、エイミー・グッドマンさんがインタビューした。

 どうやって生き延びたの?

 「血を飲んでいました」が、答えだった。

http://www.democracynow.org/2010/1/21/in_haiti_stories_of_desperation_and

Posted by 大沼安史 at 06:47 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 空港に到着した水ボトル、ハイチの被災者ではなくアメリカ大使館へ

 デモクラシーNOWのキャスター、エイミー・グッドマンさんが、ハイチのポルトウプラーンスに到着した援助物資が空港で足止めを食い、被災者のもとへ届いていない状況を、現場からレポートしていた。

 空港で水のボトルが運び出されようとしたので、彼女が取材のマイクを向けた。
 マイクを向けられたハイチ人の男性は言った。「ハイチのアメリカ大使館に雇われている。ボトルの水は、米大使館に運ぶ」と。

 エイミー・グッドマンさんは、中国が地球を半周し、救援機を派遣したことにも言及していた。

 日本政府は、いったい何をしているのだろう。
 アメリカに気兼ねして、手をこまねいているのか?

 「地震国」としての「国際貢献」?――それを言うなら、実行していほしいものだ。

⇒  http://www.democracynow.org/2010/1/21/bottled_water_supplies_in_port_au

Posted by 大沼安史 at 06:08 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-21

〔ハイチ NOW〕 ワシントンがハイチ破壊の「震源」だ 地震の前に経済収奪 国を売られたハイチ 「(米軍の)ガンはいらない、ガーゼを送れ」!

 ハイチの震災被災地入りしている「デモクラシーNOW」のキャスター、エイミー・グッドマンさんが20日、地元ハイチの週刊紙、「ハイチ・リベルテ(自由ハイチ)」のキム・アイヴス記者にインタビューし、ハイチの震災被害の背景にある歴史的な問題点に迫っていた。⇒  http://www.democracynow.org/2010/1/20/journalist_kim_ives_on_how_decades

 今回の震災を歴史的な視野からとらえ直した、ハイチという国の現実に踏み込む、深みのあるレポートだった。

 「ほんとうの震源地はワシントン。米国はハイチの基幹産業を売り飛ばし、傀儡政権を据えて、国づくりを阻んで来た」と、厳しく告発するアイヴス記者。オバマ政権は救援で米軍を送り込んだが、米国のハイチ収奪の歴史を糊塗することはできない。

 アイブス記者の指摘で特に驚かされたのは、パパ・ブッシュ以来、2度に及ぶクーデター(1991、2004年)で確立した米国の事実上の支配下、製粉とセメントの国営企業が民間に売却され、すぐさま工場閉鎖となって、以来、小麦もセメントも、米国からの輸入に頼らざるを得ない状況が続いて来たことだ。
 このうち、国営の製粉会社の売却先の民間企業はキッシンジャーが役員に名を連ねた企業だったそうだ。
 そしてハイチは、実は石灰岩の国。セメントの材料に不足しない、本来なら輸出国になれる国なのに、逆に輸入品に頼らざる得ない――ハイチはそんな経済的な不条理を強いられて来たのだ。

 ワシントンを震源とする政治・経済大地震で、ガタガタにされて来たハイチ。
 大統領に選ばれたアイスティード氏(貧民街で活動していた神父)を米国が国外追放したあと、ワシントンによって据えられたプレヴァル政権は、国営の電話会社「テレコ」を今回の震災の1週間前に、ベトナムの企業に売り払ったばかりだった。「テレコ」には最新の通信機器が納品され、いつでも使えるようになっているのに、プレヴァル政権は外国資本への売却を強行した。

 ハイチの国民国家としての「自立」を阻み続けて来た米国。故国を裏切り続けてきたハイチの傀儡政権。ハイチの国家インフラが土台から骨抜きされていたわけで、震災後、統治機能が全面敵に麻痺したのも、当然の成り行きだったわけだ。

 そんな状況の中で、ハイチ民衆は、どう震災に立ち向かっているか?
 アイブス記者は、大地震を生き延びた民衆が自治組織を立ち上げ、犠牲者の捜索、救援物資の分配などに取り組んでいると指摘している。

 突然、救援物資が届いても、地元の民衆組織が対応しているので混乱はないという。外国メディアが叫んでいる「アナーキー状態」はなく、地域のセキュリティーも民衆組織の手で守られているそうだ。

 アイヴス記者によれば、むしろ問題なのはハイチ入りした米軍の存在。
 ポルトオウプラーンスの「総合病院」には、収容された患者に食料などを届けに住民が詰めかけているが、病院前を米海兵隊が占拠し、阻止線を張っているので、中に入ることができないという。

 「海兵隊は英語でわめき散らしている。喜劇的な悲劇だ」と、アイブス記者。「ガン(銃)ではなくガーゼ」(同記者に対する医師の言葉)が必要な事態なのに、武装した米兵がハイチ民衆の前に壁となって立ちはだかっている、この不条理!

 これまたアイブス記者の指摘で分かったことだが、ハイチの人々は1804年、最初で最後の奴隷革命による黒人共和国を創設した、自立心に富む誇り高い人々の末裔だそうだ。そのハイチに米海兵隊が侵攻したのは、1915年のこと。それ以来、ほぼ一貫して、米国は傀儡政権を通じ、ハイチの間接支配を続けて来た。

 ハイチの独裁者を中心にこの国を食い尽くして来たもの――それはインタビューの中でエイミー・グッドマンさんが指摘した、「独裁者がますます富裕になる中で、民衆はますます貧困になる」クレプトプラシー(泥棒政治)!

 アイブス記者が所属する地元の「自由ハイチ」電子版( ⇒ http://www.haiti-liberte.com/ )を覗いたら、フロントに、こんな大見出しをつけていた。

 Haïti ruinée et occupée!

 崩壊し、占領されたハイチ!

 オバマ政権が今度、ハイチの復興に真剣に取り組むというなら、パパ・ブッシュ、クリントン、ムスコ・ブッシュと続いて来た、ハイチに対する収奪政策を反省・謝罪すべきである。 
 

Posted by 大沼安史 at 05:47 午後 | | トラックバック (1)

2010-01-20

〔ハイチ NOW〕 レモンの皮で死臭に耐える

 〔デモクラシーNOWブログ〕
 (日本時間、1月20日 午前5時)
 バンダナ、Tシャツ、衣類、練り歯磨き、鼻の下にあてたレモンの皮……死臭がハイチを覆う。

Posted by 大沼安史 at 02:08 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 この赤ちゃんを、生かしめんかな!

 〔デモクラシーNOWブログ〕
 (日本時間、1月20日 午前5時)
 地震後に生まれた赤ちゃんを抱く、ハイチの女性。行き場所がなく、病院にいるという。⇒ http://twitpic.com/yto24

Posted by 大沼安史 at 02:04 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 どうして、ネオリベのブッシュとクリントンが?!

 〔デモクラシーNOW〕⇒ http://www.democracynow.org/2010/1/19/haiti_is_shaken_to_the_core
 ハリウッドの黒人俳優で映画監督でもあるダニー・クローバー氏がデモクラシーNOWのインタビューに対し、オバマがハイチ救援のコーディネーターとして、ブッシュ。クリントンの両前大統領を選んだことについて、「失望した」と答えた。

 二人ともハイチの民主化に「手を突っ込み」、ハイチに対するネオリベラル(新自由主義)政策に「手を染めた」男だからだ。
 「どうしてカーターを呼ばなかったのか。人道的支援にくわしい男だろうが」
 
 
 
   ダニー・グローバー Wiki ⇒ http://en.wikipedia.org/wiki/Danny_Glover

Posted by 大沼安史 at 01:57 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 震源地入り

 〔エイミー・グッドマンさんの報告〕
 (日本時間、1月20日 午前1時半)⇒ http://www.democracynow.org/2010/1/19/haiti_is_shaken_to_the_core

  私たちは昨日(19日)、首都ポルトーオウプラースを出発、西側ジャーナリストがほとんど立ち入っていないカリフールとレオガネに、海岸線伝いに向かった。そこが震源地だからだ。
 国連が発表した声明では、建物の9割が倒壊し、数千人が死んでいる。にもかかわらず国連は安全が確保できなければ、救援できないといっている。これは、恐るべき言い方だ。
 
 震源を通過した。若い男性が私たちの車を呼び止めた。若者は言った。「ヘリはj上空を通り過ぎるだけ。誰も降りてこない。救援物資は届いていない。食べ物もない」

 レオガネ入り。ハイチ独立運動の父、ジャン=ジャック・デサリーヌが結婚した教会がある古都だ。結婚500周年を控えていた。教会の外に、悲嘆にくれた神父がいた。神父が言った。「助けてください」。教会は瓦礫の山だった。尖塔は瓦礫に埋まっていた。一番、驚かされたのは、人々が素手で、木槌で、ハンマーで、必死に掘り返していたことだ。愛する人を瓦礫の中から救い出そうとしている。

 掘っている若者と話をした。誰を掘り出そうとしているの? 「僕の祖父さんだ」。若者は繰り返した。「僕の祖父さん」。どこにいるか、分かるの?と聞くと、描かれた円を指差し、この下に埋まっていると言った。
 まだ、2階部分だった。1階まで掘り下げなければならない。お祖父さんは何か食べようと、台所に入った。その時、地震が来た。
 若者はもう何時間も掘っていた。祖父の代わりに、同じ円の中から、25歳の女性の遺体を掘り出した。
 死臭がひどい。  

Posted by 大沼安史 at 01:39 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 救援活動を軍事化するアメリカ

 〔デモクラシーNOWの報告〕
 (日本時間、1月20日 午前1時) 米軍はハイチ唯一の空の玄関、ポルトウプラーンス空港をコントロール下に置いた。これにより、「国境なき医師団」の救援機5機、フランスの救援機が1機、同空港に着陸できない事態が生まれた。アル・ジャジーラが17日に報じた。

  ⇒  http://bit.ly/8bEBVr

    

Posted by 大沼安史 at 01:06 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 小笠原信之著、『ペンの自由を貫いて 伝説の記者・須田禎一』、書評相次ぐ

 畏友、小笠原信之の、『ペンの自由を貫いて 伝説の記者・須田禎一』(緑風出版)に対する、新聞の書評が相次いでいる。

  東京・中日新聞 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/book/jicho/jicho20100119.html

 北海道新聞 ⇒ http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/

 労作である。僕も早速一読して、「意欲の糧」とした。須田禎一さんという希代のジャーナリストを、若い頃、記者という職業人たるもの、かくあるべし、と思い定めて、ほんとうに良かったと思った。悔い多き自分の人生を、少しは肯定できるような気がした。
 
 同調圧力、出世主義に負けずに生きることは、さまざまな犠牲を伴うものだが、自由のペンがあれば、一筋の、生きた証だけは残すことができる……。
 

Posted by 大沼安史 at 12:23 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-19

Keep it to Yourself

 米国の黒人ミュージシャン、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンの、ハーモニカと歌唱い。亡くなる2年前のビデオだそうだ。

 バーボンでも飲みながら……。

 ⇒  http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 08:31 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NEWS〕 フロリダの豪華客船 ハイチ 楽園の休日

 英紙ガーディアンが17日に報じたところよると、ハイチの震災被災地から100キロ近く離れた、ハイチ北部のプライベート・ビーチ、ラバディーの入り江に、米国フロリダの豪華客船、「インデペンデンス・オブ・シー(海の独立)」号が15日に投錨、第2船、「ナビゲーター・オブ・シー」号もこれに続いて停泊する予定だ。

 このクルーズを決行した船会社は、被災者に対する救援物資を積み込んでいる。今回のクリーズの利益の寄付も表明している。

 ハイチ政府から借り上げたプライベート・ビーチのあるラバディーの入り江は、楽園のような、風光明媚なところ。
 ここで休日をエンジョイする予定だが、乗客の一人は、「被災者を思えば、浜辺で日光を浴びたり、水遊びしたり、バーベキューを食べたり、カクテルを飲んだりなんかできるもんじゃない」と話しているそうだ。
 

⇒  http://www.guardian.co.uk/world/2010/jan/17/cruise-ships-haiti-earthquake

Posted by 大沼安史 at 08:18 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 アフガン、イラク戦争はキリスト教「十字軍」の戦争? 米軍の小銃の照準器に聖書の言葉が刻印されていた!

 米軍がアフガンなどで使用している高性能小銃の照準器に、聖書の言葉が刻印されていることが、米ABC放送の調べで明るみに出た。

 この聖書の言葉を刻印した照準器つきの小銃は、アフガン、イラクの政府軍兵士(イスラム教徒)の訓練にも使われている。

 照準器は米国のメーカー、トリジコン社の製品で、米海兵隊だけで80万個を納入する契約が結ばれている。同社は米陸軍とも契約している。

 照準機に刻まれた聖書の言葉は、 「光に闇の中から輝き出よ、と言われた神は、私たちの心を照らし、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです」(コリント人への手紙 第二 4:6)や、「わたしは世の光だ。わたしに従う者は闇の中を歩くことがなく,命の光を持つことになる」(ヨハネによる福音書 8:12)など。

 同社のHPには、キリスト教を讃える文が掲載されているという。

 米軍当局は、照準器の刻印に兵士は気づいていなかった、としている。今後の扱いについて検討中。

 これではまるで「十字軍」。
 非暴力主義を貫いたキリストも泣きたくなるような話だ。

 アメリカ社会の深部で進むキリスト教原理主義による右傾化の傾向が、こんなところでも明らかになった。

⇒ http://www.commondreams.org/headline/2010/01/18-8

Posted by 大沼安史 at 07:44 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 路上に臨時ラジオ局 被災者情報を発信 

 仏紙ルモンド電子版も、ブログでハイチ報道を続けている。
 ⇒ http://news.blog.lemonde.fr/2010/01/18/une-radio-au-service-des-sinistres/

 18日付のブログによると、ハイチのラジオ局、「ラジオ・カリブ」は被災地の路上に臨時放送局を開設、被災者情報などを伝えているそうだ。

 発電機で発電し、赤い大アイテナから、FM波を使い、フランス語、クレオール語で放送しているそうだ。

 震災など災害時、ラジオは威力を発揮する。

 

    

Posted by 大沼安史 at 02:18 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 まるでガザのようだ

 デモクラシーNOWのエイミー・グッドマンのTwitter「ブログ報告」、続報 

 ⇒ http://twitter.com/democracy_now
 
 (日本時間、1月19日 午後1時頃(現地時間 19日午前0時頃)

 ジャーナリストのキム・アイヴスは言った。「まるでガザのようだ」と。至るところにテント村があり、難民がいる。何時、どのように、ハイチは再建されるのか?

    

Posted by 大沼安史 at 01:58 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 生き残った人々の尊厳、ここに

 ニューヨーク・タイムズも電子版ブログニュースで、ハイチの模様の「速報」を続けている。
 ⇒ http://thelede.blogs.nytimes.com/2010/01/18/latest-updates-on-the-crisis-in-haiti/?hp
 
 このNYTブログ速報から、とりあえず、一件だけ、紹介しよう。
 日曜(17日)時点で、アップされたハイチの映画学校のディレクターの記事だ。

 西側メディアでは、は略奪や暴行が起きていると報じられているがジャクメルの街を歩き回った限り、1件も目撃しなかった。

 住民は協力し合って、素手で瓦礫を掘っている。

 「ハイチは生き残った人々を誇ることができる。なお続く悲劇を前にした生存者の尊厳の品格には驚くべきものがある」

    

Posted by 大沼安史 at 01:37 午後 | | トラックバック (0)

〔ハイチ NOW〕 夜の闇の中、それでも被災者は歌う

 デモクラシーNOWのエイミー・グッドマンさんがハイチ入りし、Twitterで、現地の模様の「ブログ報告」を開始した。⇒ http://twitter.com/democracy_now

 当ブログではデモクラシーNOWの動きに呼応しエイミー・グッドマンさんの報告を中心に、現地からの報道を日本語に直し、同時並行でお伝えしてゆく。

 〔エイミー・グッドマンさんの報告〕
 (日本時間、1月19日 午後零時12分)夜になった。ハイチは闇の中に沈んだ。被災者はしかし、歌っている。あまりにも多くの死。これほどの死臭を嗅ぐとは思わなかった。

  ◇ エイミーさんの主な過去ログ
  :(同日午前10時頃 エイミーさんたちのクルーは、「マタイの医師団」の活動拠点にいるようだ。今で切断手術の準備をしている)

    

Posted by 大沼安史 at 01:12 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-18

〔NEWS〕 「国境なき医師団」の救援機 米軍がハイチ着陸を拒否

 英紙ガーディアンによると、「国境なき医師団」が貨物機で医薬品をハイチに搬入しようとたところ、航空管制をしている現地米軍によって、ポルトオウプラーンス空港への着陸を拒否された。

 国連、および米国防総省から事前の許可を得ているにもかかわらず、着陸できなかった。
 貨物機は隣のドミニカに着陸、医薬品はトラックで陸路、ハイチに向かったが、到着が24時間、遅れたそうだ。

 一刻も争わねばならないという、この時に。
 アメリカは「戦争破壊」はお得意の18番のようだが、「自然災害支援」では目覚しい働きをしていない。
 今回も、ハリケーン・カトリーナの二の舞を繰り返しているようだ。

 震災は、「天災テロ」の最強のもの。
 前大統領のジョージ・ブッシュがクリントンとともに、ハイチ震災救援・復興をコーディネートするよう、オバマに依頼され、動き出したそうだが、「テロとの戦争」で破壊活動しかしなかった男に、どんな救援・復興活動ができる、というのか!  

⇒  http://www.commondreams.org/further/2010/01/17-1

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2010-01-16

空から歌が聴こえる  今夜の1曲は  Rigo’s Blues

 これはウイスキーを飲みながら、聴くといいかも。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

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〔コラム 机の上の空〕 オバマよ、戦争(人災)をやめて、震災ハイチの救援・復興に全力を挙げよ

  アフガン戦争をエスカレートさせたオバマが、ハイチに米軍の救援部隊を送り込んだ。
 2005年、イラク戦争の最中、ハリケーン・カトリーナがニューオルリーンズを襲った時の、ブッシュ政権の「不動」の姿勢は“見事な”ものだったが、それに比べて、オバマの動きは格段に速かった。

 が、しかし……。
 
 かつてハイチでの米軍の活動を現地で取材したことのある、英紙インディペンデントのジャナーリスト、パトリック・コバーン氏が、同紙に書いていた。

 「アメリカはハイチをダメにしようとしている――もう一度(The US is failing Haiti – again)」と。⇒ http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/patrick-cockburn-the-us-is-failing-haiti-ndash-again-1869539.html

 なぜ、「もう一度」なのか?
 それは過去に、すでに一度、この国をダメにしているからだ。
 
 ブッシュ政権が、元神父のアリスティドを国外に追放、現政権を据えたのは、2004年。その時、この国の泥棒特権層のために街頭で暴れ回ったのは、地元のギャングどもだった――と、コバーン氏は指摘する。

 腐敗した、無能な政権。国内統治をおろそかにしたツケが、今回の大地震で噴き出した。
 あの、カトリーナのブッシュ政権のように、救援・復旧に「不動」の姿勢を貫いた(いまなお貫いている)、プレヴァル政権。

 オバマはハイチの復興に全力を挙げると見栄を切っているが、本気でハイチを再生させるなら、まともな、正統な政権を――国民のためのまともな、正統な政権を打ち立てなければならない、とコバーン氏は指摘する。

 それができなければ、イラク、アフガンの二の舞を演じることになるだけだと。

 ハイチとニューオルリーズの悲劇は、たしかに天災によるものだが、人災的な要素も強い。

 イラク戦争とアフガン戦争という、最悪の人災が続く中での惨憺たる事態、という点でも両者は共通している。

 戦争に反対する人々の思いと、被災者に救いの手を伸ばそうとする人の思いは同じだ。  

 オバマよ、戦争をしているときではない。被災者を救う時だ。
 アフガンで戦争を止め、戦災者を救い、ハイチを復興する時だ。

 戦争(人災)を止め、地震(天災)被害と闘う時だ。天災との闘いを通じて、アメリカのアイデンティティーを回復せよ!

 それが、君がなさねばらない、あのオスロで授与された、ノーベル平和賞にふさわしい行為である。

Posted by 大沼安史 at 10:01 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 「9・11」の疑惑を追及する米国の神学者、デイヴィッド・レイ・グリフィン氏 カナダのTV番組で「真相」を追及 「米司法省高官、テッド・オルソンは、妻のCNNコメンテーター、バーバラ・オルソンの、アメリカ航空77便の機内からの電話を受けてはいなかった」 ではその朝、テッド・オルソンの司法省の執務室にかかって来た、秘書が取り継いだ「2本の電話」は一体、誰から?

 「9・11」の真実を追及してやまない米国の著名な神学者、デイビッド・レイ・グリフィン氏が昨年11月27日、カナダのテレビ局、CBCの番組に出演し、独占インタビューに答えて明らかにした内容が今、ユーチューブを通じて世界に流れ、衝撃波を広げている。

 「9・11」事件では、イスラム過激派のテロリストによって民間航空機4機が「ハイジャック」されたことが、の乗客・乗員の携帯電話」による地上への相次ぐ「通報」で確認された――というのが、事件当時の「公式ストーリー」の中軸だった。
 このストーリーは今なお、一般には「事実」として信じられているが、捜査機関であるFBI自体(ということは米政府当局自体)がこれをすでに、すっかり反故にし、葬り去っている――というのだから、驚かざるを得ない。
 
 で、今、それがどんな「話」に変わっているか、というと、「13人の乗客・乗員が機内電話で計35回、携帯電話で2回、ハイジャックを通報した」ことに。
 「携帯電話」は2回だけ、あとは全て「機内電話」での通報だった、という話に差し替えられている。

 グリフィン氏によれば、FBIがこの新たなストーリーを持ち出したのは、2006年に開始された、テログループの生き残り、ムサオイ被告に対する裁判の中で。提出した文書の中で、「実はほとんどが機内電話でした」と、あらたな捜査結果を示した。

 FBIがなぜ、そんないい加減な、みっともないことをしたか、というと、その背景に、2001年9月当時は、飛行中の航空機から携帯電話をかけるテクノロジーが生まれていなかったという事実があるからだ――そうみられる。

 高度数千フィート以下なら、つながる可能性も全くないわけではないが(しかし、万が一、つながったとしても、すぐに切れてしまう)、航空機が飛ぶ、数万フィート上空では通話可能性は限りなくゼロに近い――これが2001年9月11日当時の携帯電話の技術水準だった。

 これは事件後、かなり早くから「9・11」の真実を追求する人々によって指摘されていたことで、関係者の間ではよく知られたことだったが、ここで問題なのは、FBIまでが(米政府当局までが)その不可能性に気づき(と推測される)、あわてて(と推測される)ストーリーを変えたことだ。

 しかし、変えれば済むものではなく、ここからまず、FBI(米政府当局)にとって厄介な問題がひとつ出て来る。「9・11」当日、機上からの電話を受けた人たちが口をそろえて言っていた、「携帯電話からでした」証言はみな「勘違いだった」か、という問題である。

 もちろん、全てが電話を受けた人の「勘違いだった」ことも、理屈の上ではあり得る。
 しかし、たとえばユナイティド(UA)航空93便(ペンシルバニアに墜落)の乗客の妻のひとりは、彼女の携帯で、「夫」の携帯電話からの電話を、画面のコーラーIDで確認した上で電話を受けている。
 これは「9・11」当時のFBIの捜査記録に明記されていたことだが、2006年、ムサオイ裁判で提出されたFBI文書では、「機内電話での通話」を受けたことに勝手に書き換えられていた。

 (ここで想像をたくましくすれば、「振り込め詐欺」のように、何者かが乗客の夫になりかわり、夫の携帯電話をジャックして妻に電話をかけ、ハイジャック事件に巻き込まれたと思い込ませた――ということもありうるのではないか! グリフィン氏自身、そこまで言い切ってはいないが……)

 さて、FBIが「携帯電話」を「機内電話」にさしかえたことで話の筋が通り、一件落着かというと、そうではない。疑惑の火は逆に燃え盛ってしまうのだ。
 たしかに「機内電話」があれば、高空を飛行する航空機の中からも電話をかけることができるが、ペンタゴンに突っ込んだ(とされる)アメリカ航空77便には、実は機内電話が装備されていなかった!

 となると、77便に乗っていた、CNNの女性キャスター、バーバラ・オルソンが、夫である米司法省高官、テッド・オルソンに、2回、「携帯」で電話をかけて来た、という、あの有名な、「ハイジャックの決定的な証拠」は、どういうことになるのか?

 「77便の妻」から「携帯で2度」、電話がかかって来たことは夫のテッド・オルソンが何度も証言していたことだ。
 それに女性秘書も事件後、FBIの聴取に対し、「1回目はコレクト(受信者払い)で、2回目は直接、かかって来たので、つないだ」と証言しているのだ。

 しかも、奇妙なことに、2006年のムサオイ裁判に提出されたFBI記録文書では、バーバラ・オルソンは77便機上から、「1回だけ電話をかけたがつながらず、通話時間はゼロだった」と明記されている……。

 機内電話もなく、携帯はつながらない中で、バーバラ・オルソンは、どうやって夫に、77便がハイジャックされたと告げることができたのか?

 グリフィン氏は年明けの1月12日、カナダのグローバル・リサーチ研のサイトに発表した記事を、「これが意味することは、テッド・オルソンも女性秘書も、バーバラ・オルソンの77便機上からの電話を受けてはいないことだけである」と慎重な言い回しで結んでいるが、これはもう想像をたくましくするまでもなく、大変なスキャンダルに行く着く、すさまじい話である。

 ことここに至っては(ここまで来てしまっては)――アタマのいかれた陰謀論者ども、ではなく、キリスト教神学の泰斗として知られるグリフィン博士に、お隣のカナダのテレビで暴露されるなど、ここまで「真相」に迫られては、「9・11」を仕組んだ連中としては、死にもの狂いで、隠蔽工作に走らざるを得ないだろう。

 それがあの、「クリスマス航空機空中爆破失敗テロ」であったかも知れない。

 イスラム過激派がクリスマスの日に、デトロイト行きのノースウエスト機を空中爆破……そんな最悪なことが現実のものになっていたら、グリフィン氏らの「9・11」疑惑追及もまた、一緒にどこかへ吹き飛んでいただろうから。

 2001年の「9・11」から、来年で10年――。真相の全面究明が待たれるところだ。

 
⇒  http://www.youtube.com/watch?v=KjImLL4NnwA

   http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=16924

  http://www.911truth.org/article.php?story=20071009102819394

  デイビッド・レイ・グリフィン氏 Wiki ⇒ http://en.wikipedia.org/wiki/David_Ray_Griffin

Posted by 大沼安史 at 02:21 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (1)

2010-01-14

空から歌が聴こえる  きょうの1曲は   My Father's Waltz

 熱いミルク紅茶でも飲みながら、ひとり、静かに、聴いてほしい歌だ。こういうワルツが、現代のアメリカから、生まれている……。救いは、まだある、と言わねばならない……。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 09:02 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 Xマス航空機テロ アメリカ「秘密政府」暗躍か? 「9・11」と同じ構図

 あの「クリスマス航空機テロ」事件に、「9・11」と相通じる、黒い疑惑の影を見る見方がくすぶり続けている。

 昨年12月25日、オランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空機253便の機内に爆発物を下着に隠して持ち込み、米国上空で爆発させた、あのテロ事件の犯人――ナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23歳)が、米国の情報機関や留学先の英国諜報機関にマークされながら、なぜ、やすやすと米国行きの航空機に乗り込むことができたか?

 以下の一連の事実を考えれば、疑問の声が出るのも当然である。

 ・ 英国の情報機関、MI5が、アブドゥルムタラブ容疑者が2007年以来、同機関がマークしていた、イスラム過激派のターゲット(複数)に、繰り返しコンタクトを取ったことから、同容疑者に関する情報ファイルを作成し、監視の目を光られていた。
 ⇒ ガーディアン(オブザーバー)http://www.guardian.co.uk/world/2010/jan/03/terrorism-uksecurity

 ・ 事件の4ヵ月前、米国の情報機関、NSA(国家情報局)が、イエメンのアルカイダ指導者を含む通信を傍受、ナイジェリア人の男を使ったテロ攻撃計画を議論していることを察知していた。
 ⇒ ニューヨーク・タイムズhttp://www.nytimes.com/2009/12/31/us/31terror.html?_r=1

 ・ アブドゥルムタラブ容疑者の父親(富裕なナイジェリアの実業家)が、事件の一ヵ月以上前に、ナイジェリアのアメリカ大使館に出向き、息子からの携帯電話でのメールを見せ、同容疑者がイエメンにいて、過激派になってしまった、と通報した。
 ⇒ 上記、タイムズ記事

 ・ 同容疑者は12月9日、エチオピアからガーナのアクラ入りし、24日まで滞在。ナイジェリアのラゴス経由でアムステルダムに向かったが、ガーナ滞在中、アルカイダから爆薬などを受け取ったとみられる。米国のFBIはガーナにエージェントを配置しているが、なぜ、この段階で摘発しかなったのか?
 ⇒ インディペンデント http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/alqaida-trains-20-more-plane-bombers-1863279.html

 ・ 12月25日当日、同容疑者はアムステルダム空港で、2年間有効の米国入国査証を持って、ノースウエスト253便に乗り込んだ。同便の出発1時間前までに、乗客情報は、米国国家安全保障省に通報されていたはずだが、なぜ、放置されていたのか?

 ⇒ カナダのグロバール・リサーチ研、トム・バーグハート氏記事 http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=16888

 以上のことから、紛れもない形で分かるのは、アブドゥルムタラブ容疑者
がテロリストとして確証済みであるにもかかわらず、徹底して「泳がされ」、犯行に及んでことである。
 (上記、以外にも、さまざまな暴露報道がある。トム・バーグハート氏の記事を参照)

 これはまるで、アタ容疑者らを「泳がせ」、自爆テロ攻撃をに至らしめた(どこまでが彼らの犯行だったかは不明だが……)、あの「9・11」と同じ構図ではないか?

 「9・11」でも米政府当局に対し、フランスやロシアなどの各国情報機関から「事前警告」が再三にわたって行われていたが、同時多発テロを防がなかったのは、すでに知られた事実である。

 この点について、World Socialist のウェブ・サイトは、今回のテロ事件がど253便の墜落のような大惨事になっていたら、どんな状況が生まれたか、と問題提起し、こう指摘している。

 オバマ政権に深刻なダメージを与える一方、極右を政治的に強化して米国外における軍事・情報活動を大規模に拡大する道を切り拓いたはずだと。
 ⇒ http://www.wsws.org/articles/2009/dec2009/pers-d31.shtml

 このWorld Socialist の見方を裏返せば、同容疑者を「泳がせた」者がいたとしたら、それは、こういう状況になるのを期待した者ども――だということになる。

 World Socialist の記事は、米国にはブッシュ時代の8年間、「秘密政府」が存在したと指摘しているが、同記事でその「中心人物」と名指しされたチェイニー前副大統領は12月31日、声明を発表し、「われわれは戦争のさなかにある。オバマ大統領はそうではないと装うだけ、われわれは安全でなくなっている」と攻撃した。
 ⇒ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/30/AR2009123001231.html

 「9・11」後、待ってましたとばかりに、アフガンを攻撃し、イラクに侵攻して、世界をますます安全な場所でなくしたのは、そもそも一体、誰なのか?

 ブッシュ時代の闇の亡者どもが、今なお、ゾンビーのように暗躍し続けている?……。     

Posted by 大沼安史 at 08:51 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2010-01-13

〔NEWS〕 9・11でペンタゴンに「突っ込んだ」アメリカン航空77便、操縦室のドア、開かれた記録なし ハイジャックあり得ず、オーストラリアの専門家などが米運輸安全委員会から入手のデータを解析

 週刊朝日が「世界貿易センタービル」の「崩壊」に疑問を投げかけた記事を掲載しているそうなので、本ブログとしてもそれに呼応し、「9・11」絡みの重要ニュースをひとつ紹介したい。

 世界の航空機パイロットらでつくる真相究明団体、「パイロット・フォー911」が明らかにしたもので、同団体が情報自由法に基づき、米運輸安全委員会から入手した、アメリカン航空77便のフライトデータを、オーストラリアのコンピューター・プログラマーらが解析した結果、操縦室のドアは飛行中、一度も開かれておらず、ハイジャック犯の操縦室乗っ取りはあり得ないことが分かった。

 77便では、米政府関係者の「妻」とされる女性が、地上の夫に対し機内から、「パイロットを含む全ての乗員・乗客は、武装したハイジャック犯に機内後方に移動させられた」と電話して来たことが「夫」の証言で報じられ、77便がハイジャックされたものとされていた。

 しかし、この「妻」の、機内からの携帯電話(同機には機内の航空電話はなかった)による通話は、同機の高度から考えて不可能なことから、この電話の信憑性が取り沙汰されていた。

 今回、フライトデータの解析結果で、操縦室が一度も開いていないことがわかったことで、77便の「ペンタゴン突入」もなかった疑いがますます強まって来た。

⇒  http://pilotsfor911truth.org/american_77_hijack_impossible.html

Posted by 大沼安史 at 07:09 午後 | | トラックバック (0)

〔ビデオ NEWS〕 ウクライナの砂のアーチスト、「砂のアニメーション」で「平和」を訴え

 ウクライナの砂のアーチスト、クシニア・シモーノワさん(24歳)が第2次世界大戦中、ナチスの占領された祖国の当時の悲劇を、「砂のアニメーション」で表現し、その様子がユーチューブで放映され、世界中の話題になっている。

 当ブログ読者諸氏はすでにご存知のことかも知れないが、私は聞いてもいなかったことなので、遅ればせながら、紹介したい。(まだ、ご存知でない方も、あるいはいらっしゃるかも知れないので)

⇒  http://www.youtube.com/watch?v=vOhf3OvRXKg&feature=player_embedded#

 シモーノアさんはクリミアの岸辺育ち。黒海の海の砂の感触に親しんで育ったのだそうだ。

 

Posted by 大沼安史 at 06:46 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 グーグルが中国サイト フィルタリングを解除 ハッカーが人権活動家らのGメールに侵入企図に抗議 中国撤退も

 英紙インディペンデントによると、グーグルが中国向けサイトで4年前から行って来たフィルタリング(自主検閲)を全面解除した。

 中国当局の仕業とは明言していないが、グーグルのメールシステム(Gメール)で、中国の人権運動家のメールを傍受しようと企図した抗議し、フィルタリングを停止した。

 中国撤退も辞さない構えだ。

⇒  http://www.independent.co.uk/news/world/americas/google-threatens-to-quit-china-over-cyberattacks-1866220.html

Posted by 大沼安史 at 12:49 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-12

空から歌が聴こえる  今夜の一曲は  Rising

  年明けにお亡くなりになった、ラサ・デ・セラさんの絶唱。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 09:29 午後 | | トラックバック (0)

〔ビデオ NEWS〕 第2昭南丸 激突 「アディ・ギル」号船上からの撮影映像と、「シー・シェパード」が、ハリウッド女優を出演させ、オーストラリアでテレビ放映を始めた「反捕鯨」CM

 「最後の瞬間」⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Ihqk-tH89_E

 「アディ・ギル」号の乗組員たちは最後までピクニック気分(?)でいたわけだ……。

  イザベル・ルーカス テレビCM⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Agf9eZ2J0uQ&NR=1

 捕鯨砲の銛を使ったバージョンもいずれ登場するだろう。

Posted by 大沼安史 at 01:07 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-11

〔NEWS〕 バスラで英兵が62歳のイラク人女性を拷問・殺害し、路上に放棄

 英紙インディペンド記事で、英兵がイラク南部バスラを占領していた2006年11月、サビーハ・クドゥール・タリブさんという、当時62歳の女性(祖母)を拷問の上、殺害し、英軍の死体袋に入れて道路に放棄していたことが明るみに出た。

 英陸軍憲兵隊が捜査しているという。

 警告 以下リンクのインディペンデントの記事には、サビーハさんの遺体のカラー写真が添えてあります。

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/uk-troops-executed-iraqi-grandmother-1863887.html

 現地警察の報告書によると、サビーハさんは英軍に逮捕されていた。手首に手錠をかけられたあとがあり、体には拷問された跡があった。

 英国防省はサビーハさんが「プリンス・オブ・ウェールズ王立連隊」の英兵によって射殺されたことは認めている。

 英兵によってサビーハさんが逮捕・連行される直前、サビーハさんらの家を英軍が攻撃。サビーハさんの息子のカリームさんが撃たれて死亡した。カリームさんの息子(サビーハさんの孫)の見ている前で、サビーハさんは4、5人の英兵に車で連行された、という。

 米兵のアフガンでの学童射殺に続く、民間人虐殺事件の発覚!

 あの「シー・シェパード」の連中にも一言、言ってみたくなる。
 鯨を守る? 大いに結構! ならば同時に、戦争での「殺人」にも反対せよ!

 

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2010-01-10

空から歌が聴こえる 今日の一曲は  Night Train

  ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

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〔いんさいど世界〕 捕鯨戦争 日本政府 国内情報統制に勝利するも国外では完敗 「シー・シェパード」側 好機と見て「殺人未遂」国際キャンペーンへ

 南極海で日本の調査捕鯨監視船、第2昭南丸が反捕鯨団体「シー・シェパード」の抗議船、「アディ・ギル」号に舳先から衝突した事件が、「日本」という国のアイデンティティー問題としても発展、深化しかねない風向きだ。

 日本政府は一部メディアの「支援」の下、記者クラブ発表・大本営報道を通じ、「シー・シェパード」側の「無法」ぶりに焦点を当てる国内世論操作には成功しつつあるようだが、世界的には新たな「日本叩き」を招きかねない危うい情勢にある。

 「シー・シェパード」側はすでにオランダで、今回の衝突事件を「海賊行為」として提訴しているが、オーストラリアのABC放送が伝えたところでは、「殺人未遂」罪で、世界各地の裁判所に提訴する構えも見せている。
⇒ http://www.abc.net.au/news/stories/2010/01/10/2788935.htm

 なにしろ、「シー・シェパード」側には、衝突の一部始終を実写した証拠のビデオがあるから、彼らしては、絶好のチャンスとばかりに勢いづいているのだろう。
 「洋上でほとんど停止していた小型抗議船に襲いかかる日本の捕鯨監視船!」……この世界的に共有されてしまった、この強烈な視覚的なイメージ(それも鯨の視点から見たような……!)は、もはや消せない。

 それにしても、監視船・第2昭南丸のあの「操船」は、「調査捕鯨」の実施機関である財団法人・日本鯨類研究所(略称=鯨研。この研究所の理事長は水産庁次長をした元高級官僚だ。天下り先か?)の指示によるものなのか、確認する必要がある。

 小型の抗議船に舳先を向けて突進するなど――それも海上交通ルールで回避義務のある右舷に相手船を見て突っ込むなど、第2昭南丸の船長の「独断」で行われたものとは考えにくい。

 この操船の問題は今後、オランダの裁判などで追及されることになろうが、「シー・シェパード」側の執拗な「妨害」活動に対し、鯨研側が今回、先手を打って封じ込める対決姿勢を強めていたことは確かなようだ。

 これは日本ではまったく報じられていないことだが、豪紙・エイジ紙の報道によると、鯨研はニュージーランドのPR会社を通じ、オーストラリアで捜索機をチャーターし、「シー・シェパード」抗議船の動きを捕捉していた。
 鯨研 空から偵察活動 ⇒ http://www.theage.com.au/environment/japanese-whalers-in-spy-flights-20100105-lsco.html

 つまり、いち早く抗議船を捕捉して監視船を向かわせる――鯨研が今回採った「前進防衛(フォーワード・ディフェンス)」作戦が、今回の「体当たり防衛攻撃」の背景に潜んでいるような気がするが、いかがなものか?

 PR(世論対策)でいえば、事故後の鯨研側の対応も、押され放題の負け戦だった。

 水産庁は曳航途中で放棄された「アディ・ギル」号から「油のようなものが流れている」(環境汚染だ!)、ボーガンの矢のようなものを発見・回収した(殺傷能力を持った武器だ!)と「発表」し、得点を稼いだ気になったようだが、「シー・シェパード」側に「嘘つきが! 自分でまいた油だろう」「矢? 俺たちの仲間にロビン・フッドがいるってことかい?」と、軽く一蹴されてしまった。

 「油」による環境汚染について言えば、日本の捕鯨船団は、2007年に母船の「日新丸」が火災を起こし、燃料流出騒ぎを引き起こしたことを、オーストラリアやニュージーランドの人々は忘れてはいない。⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/02/post_1fbb.html

 また、「矢」について言えば、その殺傷能力は、捕鯨で使っている「銛(もり)」の比ではない。
 「シー・シェパード」側は、オーストラリア出身のハリウッド女優、イザベル・ルーカスを使って反捕鯨CMを制作、ミサイルのような銛のそばに、彼女がすくんで立つ姿で捕鯨の残酷さをテレビで宣伝する作戦でいるが、そこで映し出された巨大な銛に比べれば、ボーガンの「矢」などオモチャのようなものでしかないのだ。女優キャンペーン ⇒ http://www.dailytelegraph.com.au/news/isabel-lucas-acts-to-end-whale-slaughter/story-e6freuy9-1225817468529

 鯨研側は今回、スポークスマンとして、英語のネイティブらしき外国人男性を起用し、外国メディアに対応させたが、これも外国のブログの反応を見る限り、逆効果に終わった。「通訳」なしでストレートに主張したせいか、名指しの反論を浴びるなど反発を招いた。

 このように総じて「前進防衛」の攻撃的な構えが裏目に出てしまったが、ことの重大さを国民に伝えない、日本政府(及び、政府にコントロールされたマスコミ)の姿勢は問題である。

 そもそも、オーストラリアの現政権は日本の南極海での大規模捕鯨を法的措置でもって止めさせると選挙公約した政権の座に就いてものだが、今回の事件でも、たとえばピーター・ガレット環境相が8日の時点で、こう言明している。
 「日本がことし6月まで捕鯨の続行を放棄しなければ、豪政府は国際法廷に訴え出る」と。⇒ http://www.news.com.au/couriermail/story/0,,26567266-953,00.html

 こういう重大な豪政府の方針を、日本の当局はなぜ、隠すのか?

 もう一つ、豪紙オーストラリアンの報道で実例を挙げれば、オーストラリアの東京大使館は8日、日本政府に対し、日本の監視船に対して、海上安全規則を守るよう、ハイレベルのアピールを行っている。回避義務を怠った第2昭南丸に対する、オーストラリア政府としての正式の抗議の意思表示だが、日本のマスコミはこれもまったく無視した。
 水産庁の「発表」にしがみついてばかりいるから、こういうことになる。「調査捕鯨」を「調査報道」しない日本のマスコミ……これはもう冗談では済まされないことだ。

 「調査捕鯨」の是非はさておき、われわれ日本人が決して忘れてはならないことがある。それは、あの「真珠湾」をしでかしたことで、歴史的な負のイメージ遺産、負のアイデンティティーを背負ってしまったことである。不意打ちをくらわす卑怯者=日本のイメージ。それがあの「第2昭南丸」の強襲イメージにダブって、受け取られかねないことだ。

 今回の事件で個人的にショックだったのは、あるアメリカの反戦・平和サイトの記事に対する投稿の中に、「3発目の原爆、日本に食らわせてやろうじゃないか」との書き込みがあったことだ。

 もちろん、それをたしなめる書き込みもあって少しはほっとしたが、こうした「反日ルサンチマン」が、歴史の底流にあることは忘れてはならないことだ。

 今、日本政府のなすべきは――日本のマスコミが行うべきは、事件の真相、事実の究明であるだろう。
 海上自衛隊のイージス艦漁船撃沈事故と同じように、なぜ、あのような「事故」が起きたのか、できれば豪、ニュージーランド両国政府と合同で真相を究明し、責任の所在を明らかにすることである。

 本格的な「捕鯨戦争」入りを目論む「シー・シェパード」の思う壺にはまり、「捕鯨反日」の火に自ら油を注いではならない。 
 
 

Posted by 大沼安史 at 05:38 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (2)

2010-01-09

空から歌が聴こえる  今夜の一曲 Crazy

 土曜日の夜だから……。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

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〔NEWS〕 『戦争の家』が完結 下巻発行  朝日新聞1面に広告!

 今朝、近くのコンビニで買った朝日新聞の朝刊(9日付け)の一面下の、サンヤツと呼ばれる書籍広告欄に、ジェームズ・キャロル著、小生(大沼)訳、『戦争の家ペンタゴン』[下]の宣伝(緑風出版)が載っていた。

 『戦争の家ペンタゴン』[下] ――その(まさに!)「活字」でもって、新年会明けの、まだアルコール分と眠気が残った目がいっぺんに醒めた。

 位置取りも、最右翼。畏友、小笠原信之著の『ペンの自由を貫いて 伝説の記者・須田禎一』と一緒だから、感慨もひとしおである。

 私と小笠原の、フリーの歩みの到達点が、サンヤツの右サイドにあった。

             *

 「朝日」の船橋洋一・主筆が、7日付けの同紙コラム「日本@世界」で、「日米関係で大きくつまずくようだと民主党は外交を任せられない政党として国民に見限られる恐れがある」と指摘していた。

 沖縄基地問題で軋む「日米関係」が、今後の日本の針路を左右する重大な外交テーマである――この点では船橋氏の意見に何の異論もないが、われわれ国民としては、「外交を任せられない政党」を「見限る」前に、軍事同盟を組んで来た相手の正体を「見究める」必要がある。

 「日米関係」の「米」とは何なのか、「見切る」努力が求められている今、船橋氏が主筆を務める「朝日」に、『戦争の家ペンタゴン』下巻発行の告知が出たことは、この点からも、喜ばしいことだ。

             *

 イラク・アフガン・パキスタン・そしてイエメン……。
 オバマはなぜ、米国の軍事権力に屈し、「正義の戦争」論を唱えるようになったのか?
 
 その答えを、「戦争の家ペンタゴン」は、知っている。

 著者のジェーム・キャロル氏は、下巻の中で、アーリントンの国立墓地の丘から、ペンタゴンに向かって、こんな悲痛な問いを発している。

  「戦争の家」よ、答えるのだ。
  お前は、誰を犠牲にして来たのだ。
  殺戮者であるお前は、一体、何ものなのだ? 
 答えよ!

 これは「日米関係」の再定義において、われわれ日本人が相手を見究めるために問うべき問いでもある。

 ⇒ 「下巻・訳者あとがき・未定稿」 http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2009/11/post-88f6.html

   「上巻・訳者まえがき・未定稿」 http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2008/11/post-7b83.html

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2010-01-07

〔NEWS〕 アフガンで米兵が子どもたち9人を含む10人を射殺 ガジ・カーン村の惨事 アフガンのソンミ村的様相 寝台から引きずり出し、手錠をかけて

 アフガニスタン東部クナル州のガジ・カーン村で12月27日、米軍が夜間侵攻作戦を行い、無抵抗の学童8人と羊飼いの少年1人、そして大人の農民の男性の計10人を射殺した模様だ。

 英紙タイムズのカブール特派員、ジェローム・スターキー記者が31日付の同紙で報道した。
 スターキー記者は6日、デモクラシーNOWの電話インタビューにも応じ、取材結果を明らかにした。

 同記者が現地の学校の校長らに電話取材で確認したところによると、殺された学童は11歳から17歳までの8人。羊飼いの少年の年齢はわかっていない。また、一緒に射殺されたのは地元の農民で、射撃音で外に出たところを撃たれた。

 学童たちはベットから引きずり出された。射殺された10人の中には手錠をかけられた者もいたという。

 この事態を受け、アフガンのカルザイ大統領はアルジャジーラのインタビューに応え、アメリカ側に米兵の引渡しを要求する考えを示した。
 
 年明けの4日にはカブールやジャララバードで反米抗議デモが行われた。大学生ら数百人が参加したデモには、10歳の子どもも加わっていたという。

 同記者の取材に対し、現地の西側軍事筋は射殺されたのは武装抵抗勢力だと述べた。

 アフガンでは年末から年明けにかけての2週間の間に、30人近い民間人が殺害されたという。

 今回のカジ・カーン村の虐殺は、ベトナム戦争時のソンミ村(ミライ)事件のように、戦争の流れを変えるものになるかもしれない……いや、そうでなければならない。

 「正義の戦争」だと?――オバマよ、寝言を言うのではない。

  英タイムズ記事 ⇒ http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/Afghanistan/article6971638.ece

  デモクラシーNOW ⇒ http://www.democracynow.org/2010/1/6/us_led_forces_accused_of_executing
 

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〔NEWS〕 元水産庁次長が理事長の鯨研の調査捕鯨団監視船、第2昭南丸 回避義務のある右舷方海上のシーシェパード抗議船に「体当たり攻撃(?)」 音響兵器(LAPD)も使用か?

 日本の調査捕鯨団の監視船、第2昭南丸が南極海で、シーシェパードの抗議船「アディ・ギル」号に、舳先から突っ込んだ。
 過失による事故か、故意による体当たり攻撃か?

 調査捕鯨の実施団体、財団法人日本鯨類研究所側が公表した、第2昭南丸側から撮影したビデオでも、アディ・ギル号は第2昭南丸進行方向の右舷側にあり、昭南丸側に回避義務がある。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=5gATb8CMVVg&feature=player_embedded

 一方、シーシェパード側が公表したビデオを見ると、第2昭南丸は衝突前、まるでアディ・ギル号に狙いを定めるように舳先を右旋回させて突進し、ギリギリのところで左に舵を切っている。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=SRF05e_r3UQ&feature=related

 相手がいくら悪名(?)高きシーシェパードでも、これはどう見ても、第2昭南丸に非がある。

 日本は武士道の国。「日の丸」を背負って「調査捕鯨」なるものを続行するというなら、耐えがたきを耐え、あくまでもフェアプレーでのぞむのが筋ではないか?

 それに、鯨類研究所の公表ビデオでは、LAPD(長距離音響装置)によるものをみられる、奇怪な金属音がこだましている。これがもしも、米軍がイラクで使っている音響兵器のLAPDであれば、これまた問題になろう。

 そもそも、(クジラたちの生息を守るために)「調査のために捕鯨する」(クジラを殺す)」という破綻した名目とロジックで、南氷洋まで出かけていって、沿岸捕鯨とは比べ物にならないスケールで、組織的な捕鯨活動を続行すること自体、無理がある。

 自ら「国と特に密接な関係がある」特例民法法人に該当しない(同研究所HP)と主張する、一財団法人(日本鯨類研究所)に、事業を許し、特別融資までしていること自体に問題があるのではないか?
 (下記のグリーンピース・ジャパンの記事を参照)

 同研究所のサイトによると、理事長は「水産庁次長」をした農水省高級官僚OB。同研究所は国の特別融資を得て、返済もままならないにもかかわず、公開された資料によれば、この理事長どの、年収1242万円(月額103万5000円)もの高額報酬を得ている。

 これすなわち、天下りのための調査捕鯨……そう言われても仕方ないことではないか?

 日本として、あくまで南氷洋で捕鯨を続ける、というのであれば、「調査捕鯨」などと言わず、はっきり遠洋漁業として捕鯨を継続すると宣言し、正々堂々、国際捕鯨条約を脱退すべきだろう。

 「調査捕鯨」を続行すべきかどうか、「事業仕分け」の対象としても論議すべき時だ。

 
 財団法人日本鯨類研究所 ⇒ http://www.icrwhale.org/YakuinList.pdf

 CNN http://www.youtube.com/watch?v=AnNGIqpgrcM&feature=related

 共同通信 ⇒ http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010701000402.html

 LAPD 長距離音響装置 Wiki ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E5%85%B5%E5%99%A8

 グリーンピース・ジャパン ⇒ http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20091110oc_html

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2010-01-06

空から歌が聴こえる  きょうの1曲は  California Snow

 アメリカのシンガー・ソング・ライター、トム・ラッセル(Tom Russell)の、哀切きわまりない歌だ。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 08:55 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ガザ自由行進 ホロコーストを生き延びた85歳の在米ユダヤ人女性、ヘディー・エプスタインさんも参加 ハンガーストで連帯を表明

 遅きに失したことだが、日本のマスコミが取り上げなかったことなので、記しておきたい。

 在米のユダヤ人女性、85歳になるヘディー・エプスタインさんが、年末から年明けにかけて行われた「ガザ自由行進」に参加したそうだ。

 12月28日のエジプトのカイロでの抗議行動では、「私たちは犯罪者に見えますか? 私たちはガザに人道的な支援を届けに行くだけです。ガザの人々は今だけではなく、もう何年もイスラエルによる占領で苦しみ、飢えているのです」と演説。
 エジプト政府の妨害に抗議して、連帯のハンガーストライキを行った。

 「ガザ自由行進」は、イスラエルのよって封鎖されたガザの人々に救援物資を届けようと、「ガザ不法攻撃を終える国際連合」が呼びかけたもので、世界の43ヵ国から1400人もの人々がカイロに結集、イスラエル軍によるガザ侵攻一周年に合わせ、ガザ救援の大行進を行おうとした。

 参加者はしかし、カイロ市内に集まったところでエジプト当局の妨害に遭い、足止めを食った。
 (ヘディーさんらのハンストなどが国際的な注目を集めたせいか)エジプト政府は結局、参加者の一部、86人のガザ入りだけは認めた(ヘディーさんは、ガザ入りできなかった)。

 ガザ入りしたアメリカの大学生は、現地の10歳くらいの男の子に「どうしてパレスチナ人だけがひどい目に遭わなければならないか」と訊かれ、絶句したとブログに書いていた。

 日本ではまったくといっていいほど注目されなかったことだが、この自由行進は「ガザ」問題の緊急性をあたらめて世界の人々に提起した。

 ヘディーさんは1924年8月15日、ドイツ・フライブルクのユダヤ人家庭に生まれた。「キンダートランスポート(子ども輸送)」という、ユダヤ人の子どもをナチの手から救うプロジェクトで、家族(後にアウシュビッツに送られる)と別れ、英国に逃れたのは、1939年の春、14歳の時。結局、それが、肉親との最後の別れになった。

 戦後、ニュルンベルクでのナチスの医師に対する裁判の事務局で働いたあと、1948年、親類を頼って米国へ。
 住宅問題など社会活動、平和運動に参加し、ホロコーストを生き延びた平和を願うユダヤ人として2003年以来、5回もヨルダン川西岸に入り、パレスチナ人と連帯する活動を続けて来た。

 ユダヤ人でありながら――いや、だからこそ、イスラエルの非人道的な行為を非難し続けるヘディーさん。

 彼女のサイトに、家族と別れ、英国に渡った14歳当時の写真が載っていた。拡大して見て、左目の、強いまなざしに圧倒された。不正義を射抜くような鋭い視線だった。

 その71年後――。
 85歳の高齢をおして、カイロ入りし、ハンストを行ったヘディー・エプスタインさん。
 それは、現代という苛酷な時代を生き抜いて来た、一人のユダヤ人女性による、人生の全てを注ぎ込んだ、正義の実現を求める訴えだった、といえるだろう。

 ヘデイーさんには、ドイツ語による自伝があるそうだ。
 Erinnern ist nicht genug
 記憶するだけでは足りない

 イスラエルの包囲下、窮地に立たされたガザの人々を思うだけではなく、救援行動に立ち上がってガザの飢餓に連帯する断食ストまで行い、正義を愛するユダヤ人の一人として、ユダヤ民族本来の尊厳と誇りを守り抜いたヘディーさんに対し、当ブログとしても敬意を表する。
  

 ヘディー・エプスタインさん ⇒ http://www.hedyepstein.com/

 ヘディーさんがハンスト ⇒ http://www.gazafreedommarch.org/article.php?id=5253

 ニューヨーク・タイムズ 報道 ⇒ http://www.nytimes.com/2009/12/30/world/middleeast/30egypt.html?_r=1

 http://www.nytimes.com/2010/01/01/world/middleeast/01gaza.html?scp=3&sq=Gaza&st=cse

 「ガザ 自由の行進」サイト ビデオも視聴可 ⇒ http://www.gazafreedommarch.org/article.php?list=type&type=416 

 ⇒  http://www.youtube.com/gazafreedommarch#p/u

Posted by 大沼安史 at 08:45 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-05

空から歌が聴こえる   きょうの1曲は  Goodbye England (Covered In Snow)

  英国の女性歌手、ローラ・マーリングさん。19歳の歌声が胸に響く。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 08:41 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 コミュニティーの銀行へ、預金を移動せよ! 米国で Move Your Money 運動がスタート ウォールストリートから市民のマネーを総引き揚げ 名画「素晴らしき哉、人生!」リメークビデオで呼びかけ

 アイデアはクリスマスの前のディナーの席で生まれたそうだ。

 ネット新聞、「ハフィントン・ポスト」の主宰者でジャーナリストのアリアナ・ハフィントンさんが友人たちと、ウォールストリートの巨大金融機関のやり放題にお灸を据え、米国の草の根にマネーが流れるようにするにはどうしたらいいか?――夕ご飯のテーブルを囲んで頭をひねっているうちに、飛び出した。

 その場にいたのは、映画監督のユージン・ジャレッキー氏、政治ストラテジストのアレクシス・マクギル氏、エコノミストのロバート・ジョンソン氏ら。

 ウォールストリートの大銀行(金融機関)は、米国民の税金で救済されながら、身内にはボーナスを大盤振る舞いする一方、外部の庶民や中小企業には貸し渋るするなど、好き勝手のし放題。

 ワシントンの政治家は見くびられ、マスコミはなめられ、いかんともしがたい、八方手詰まりの状況だったわけだが、その打開策、突破口となったのが、1946年に上映された、オスカー賞受賞の名画、It's a Wonderful Life(「素晴らしき哉、人生!」のリメーク・ビデオをつくって、それを武器に、ウォールストリートから全米コミュニティーの銀行へ、預金を移動するアイデア。

 アリアナさんと夕食をともにした顔ぶれから見れば、当然、生まれるべくして生まれたアイデアだが、思いついた時は、頭に電球がともったようだった(ピン・ポーンと、不意に浮かんだ)という。

 この、It's a Wonderful Life という映画、ジェームズ・スチュアート扮する「ジョージ・ベイリー」という主人公が、貪欲な悪徳銀行家に対抗し、地域の銀行を守り、地域の人々のマイホームの夢を守りぬく筋書。

 これを今のアメリカの現実を重ね合わせ、庶民派の上院議員、バーニー・サンダース氏らも登場させたビデオをつくったのは、アリアナさんの夕食会の席にいたジャレッキー監督。さすが手馴れたもので、たったの数日で完成させてしまった。

 ビデオができるあがると、早速、Move Your Money のサイトを立ち上げ、自分の住んでいる近くに、預金を移すにたるどんな金融機関があるかと紹介するIRABankRatings.com と連携して、「預金を移せ」キャンペーンを開始。

 アリアナさんは自分のハフィントン・ポストに記事を書いたり、率先してキャンペーンを開始し、エコノミストのロバート・ジョンソンさんは「デモクラシーNOW」に出演、「クレジット・ユニオン」といった地域に根を張ったところに預金を移動し、地域経済を支えるファンドとするよう訴えた。

 このキャンペーンが今後、どんな成果を生んでいくか、楽しみだが、市民・庶民の預金を「投機」に、ではなく、地域経済への「投資」に、融資に回していこうというこの運動は、「金融」をウォールストリートの壁の中から、地域社会の根っこに奪還してゆくものとして注目に値する。

 預金は地域のコミュニティー銀行へ。貸し渋りをしたり、元頭取に目のくらむような退職金を出したりしている大銀行には三行半を突きつけ、預金を引き下ろす――日本でも検討されるべき、新たなレジスタンスの手法ではないか! 

 Move Your Money ⇒ http://www.youtube.com/watch?v=Icqrx0OimSs&feature=player_embedded

 ハフィントン・ポスト アリアナさんの記事 ⇒ http://www.huffingtonpost.com/arianna-huffington/move-your-money-a-new-yea_b_406022.html 

 デモクラシーNOW ロバート・ジョンソンさんインタビュー ⇒ http://www.democracynow.org/2010/1/4/move_your_money_project_urges_people

 Move Your Money のHP ⇒ http://moveyourmoney.info/

  IRABankRatings.com ⇒ http://us1.irabankratings.com/Cart/login.asp?affiliate=moveyourmoney

 映画「素晴らしき哉、人生!」日本語Wiki ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E6%99%B4%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%8D%E5%93%89%E3%80%81%E4%BA%BA%E7%94%9F!

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2010-01-04

空から歌が聴こえる きょうの1曲 Shenandoah

 キース・ジャレットのソロ。心を洗ってくれる。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

Posted by 大沼安史 at 08:57 午後 | | トラックバック (0)

〔ビデオ NEWS〕 ガザの子どもたちは「朝、水が飲みたい」と言った……チョムスキー氏がガザ問題で講演

 デモクラシーNOWが、ノーム・チョムスキー氏によるガザ問題の講演ビデオをサイトにアップしている。昨年12月、氏の地元のマサチューセッツで行った講演のビデオだ。
 視聴してみた。
 ⇒ http://www.democracynow.org/blog/2009/12/24/noam_chomsky_gaza_one_year_later

 恥ずかしいことに、アフガン問題にかまけ、「ガサ」を忘れていたことに気づかされ、反省させられた。

 チョムスキー氏は講演の中で、カリフォルニアの支援団体の女性の話を紹介していた。
 
 彼女がガザの学校を訪ねたときのことだ。子どもたちに今、何がほしい、と聞いたそうだ。
 子どもたちの答えは、「朝、水が飲みたい」だった。

 支援団体は早速浄水器を手配したそうだが、ガザは上下水道が破壊され、台所の調理用の油も運び込めない状況だそうだ。

 イスラエルだけの責任ではない。アメリカが公認して後押ししているから、ガザでこうした事態が起きている――そう、チョムスキー氏は訴えていた。

 西岸とガザを分断し、民族国家の形成を阻止する意図的な破壊活動。

 ガザに盲るなかれ、である。

http://www.democracynow.org/blog/2009/12/24/noam_chomsky_gaza_one_year_later

Posted by 大沼安史 at 07:30 午後 | | トラックバック (0)

2010-01-03

空から歌が聴こえる 本日の1曲は Home

  ⇒  http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/2010/01/home.html

Posted by 大沼安史 at 07:26 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ニューヨーク・タイムズが新年社説 「日本的10年を回避する」

 ニューヨーク・タイムズ紙が2日、2010年の年頭の社説を掲げた。 
 Avoiding a Japanese Decade……無能な日本政府の、「失われた10年」の失敗を繰り返すな、というオバマ政権に対する呼びかけである。日本の庶民として、読んでいて辛くなる、アメリカの指導的な高級紙の社説ではある。

 The Japanese government lacked the resolve to do what was necessary. It failed to fix its banks and stopped its early fiscal stimulus before recovery had taken hold,……

 日本の政府には必要なことをなす決意が欠けていた。銀行建て直しに失敗し、まだしっかり根付いていないうちに景気刺激策を打ち切ってしまった……

  In 1997, after three years of tepid growth, the Japanese government stopped its stimulus: it raised a consumption tax, ended a temporary income tax cut, increased social security premiums and nipped recovery in the bud.

 日本政府は1997年に、3年間のもたもたした成長のあと、景気刺激策をやめてしまった。消費税を引き上げ、所得減税をやめ、社会保障料を引き上げ、景気の回復をつぼみのうちに摘んでしまった。

 1997年(平成9年)、「失楽園」と「酒鬼薔薇」の年。

 消費税引き上げは、第2次橋本内閣の手で。閣僚名簿を見ていたら、大事な経済企画庁の長官のポストに、あの漢字の読めない男が就いていた。

 日本って、なんてついてない国なんだ。未曾有(みぞゆう)の無能を、その後もずっと踏襲(ふしゅう)してたわけだから。

 タイムズ社説の締めの言葉――。
 
 If there is an overarching lesson from Japan’s lost decade, it is that half measures don’t pay.

 日本の教訓=中途半端はカネの無駄遣い。

 半端なことばかりして、ツケだけは満額、国民に……。
 そうして、2010年を迎えた今、日本は、「失われた10年」×2。
 
 
⇒  http://www.nytimes.com/2010/01/03/opinion/03sun1.html?hp

Posted by 大沼安史 at 06:45 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 野生のトラ 全世界に、たったの3200頭!

 寅年です。英語で言うと、the Chinese Year of the Tiger。まさに「虎年」――。

 英紙ガーディアン(電子版、3日付)によると、全世界における野生のトラの生息数はいまや、たったの3200頭。そこまで激減しているのだそうです。

 そう、3万2000頭ではなく、3200頭。

 過去1世紀――つまり、たったの100年の間に、95%もの減。

 野生動物保護団体のWWF(世界自然保護基金)では、「絶滅動物リスト10」のトップに「トラ」をおいて、警報を鳴らしています。

 トラには大きく分けて9つの種類があるそうですが、そのうち、バリ、カスピアン、ジャバの3種類は、すでに絶滅しているそうです。
 サウス・チャイナ・タイガー(南中国虎)は過去25年間、まともに目撃されさえしていないそうです。

 残るは、ベンガル、インドシナ、スマトラ、マレーシア、アムール(シベリア)の5種類。
 このうちベンガルとインドシナを除いては、それぞれ数百頭まで減っているそうです。

 トラたちがなぜ減っているか? 森林破壊、密漁(皮と薬にする)が大きいのですが、海面上昇の危機も、トラたちをピンチに追い込んでいるそうです。

 バングラデュからインドにかけてのサンダーバンズ沿岸部には、マングローブの森を住みかとするトラたちがいるそうですが、海面上昇で水没の危機に見舞われています。水攻めですね。

 こうした中で、WWFではトラを救うをキャンペーンをして、インドで金属探知機で「虎バサミ」を回収する活動などをしているそうですが、ロシア東部に住むアムールトラ(シベリアトラ)を守る運動はロシア政府の協力もあって、成果を生み出しつつあるようです。500頭くらいはいるそうです。

 WWFジャパンによると、トラのオス1頭が生きていける森林面積って、なんと100~200平方キロ。

 宮城県の森林面積は7300平方キロですから、1頭あたり200平方キロとして、36頭しか生きていけないんですね。

 ここで何をいいたいかというと、トラを守るとは森を守ることであり、地球を救うことでもあるですね。

 トラはもちろん、森の王者。森の自然・生命体系の頂点に立つ動物です。トラが生きているということは、森の命が、森の自然が生きている――地球が生きている、ことなんですね。

 WWFジャパンではトラを守るキャンペーンを始めていて寄付を募っています。仙台の八木山動物園も、キャンペーンに協力しているはず。

 八木山にはスマトラトラの「リップ」というのがいますから、「リップ」を見たら、募金箱に「セイブ・ザ・タイガーズ」の祈りをこめて「チップ」を弾んであげて――と、トラたちになりかわって、寅年の年頭にあたり、呼びかけたいと思います。 

 ガーディアン⇒ http://www.guardian.co.uk/environment/2010/jan/03/tigers-top-10-endangered-species

 WWFジャパン⇒ http://www.wwf.or.jp/campaign/2009_win/

Posted by 大沼安史 at 02:02 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (1)

2010-01-02

空から歌が聴こえる 今日の歌は Caminhos Cruzados

 「十字路」……哀切にあふれるボサノヴァの名曲です。

 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

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〔いんさいど世界〕 現代史の「空白」 飛虎(フライング・タイガーズ)秘話

 寅年が明けました。新年、最初の話題は、「空飛ぶ虎」、すなわち「フライング・タイガーズ(Flying Tigers)」のことを。

  「フライング・タイガーズ」――米・中・日、3ヵ国に関係した史実です。アメリカや中国ではよく知られたことです。でも、日本では、ほとんど「何、ソレ?」状態。大半の日本人が知らない、というより、知らされていない?……歴史の記憶から消されている?……といった方が正確かも知れません。

 戦時中、空飛ぶ虎、フライング・タイガーズといわれるアメリカの義勇・戦闘機部隊がいて、中国に味方して、日本軍と戦っていた!
 3個飛行大隊からなる、その米国・義勇空軍には、「パンダ」と呼ばれる大隊まであって、日本の隼戦闘機などと死闘を演じていた!

 ご存知ないのも当然です。中国の大空を舞台に、「米・中」が手を握って、「空の抗日戦」を続けていたなんて、米国の軍門に下り、戦後、その同盟国になった日本政府にしたら、認めたくもないこと。戦後の日本の権力者たちは、「太平洋戦争」と「日中戦争」を分離するのに汲々としていたわけですから。

 僕が「フライング・タイガーズ」のことを知ったのは、(この記事を書くため、調べ直して確認したのですが)2005年8月のことでした。
 当時は「終戦60周年」を前に、日中関係がひどく悪化していた頃。ニューヨーク・タイムズ紙の東京支局長、ノリミツ・オオニシ記者(と、同紙北京特派員)が、「フライング・タイガーズ」飛行大隊の「中国人パイロット」による、日本軍機との空中戦の再現ショーが行われる、と報じ、それを読んで驚いたわけです。

 戦時中、中国に航空戦力があったとは初耳だったので、少し調べたところ、「フライング・タイガーズ」とは、アメリカ人義勇軍のことだと分かり(もしかしたら、僕が知らないだけで、中国人パイロットによる「飛虎」部隊も存在していたかも知れません……)、またまた驚いたわけです。

 今、ニューヨーク・タイムズ紙のアーカイブやネットで、改めて調べ直してみますと、「フライング・タイガーズ」(愛称)の正式名は、アメリカ義勇軍(AVG)。中国の国民党軍を支援するため、1941年の夏に、米本土で編成されたそうです。

 その中心的な役割を果たし、対日戦線で指揮をすることになるのは、米陸軍航空隊の退役軍人だった、クレア・シェンノートという人物(夫人が中国人だったそうです)。

 このシェーンノート氏が、ルーズベルト大統領の支援を得て、米軍の現役パイロットらをスカウト、地上要員など総勢300人の飛行部隊を編成し、ビルマのラングーン入りし、ラングーンと中国雲南省の昆明を基地に、3飛行大隊(「パンダ」「アダムとイブ」「ヘルズ・エンジェル」の3大隊でした)、P40トマホーク戦闘機60機の体制で、日本軍に対する攻撃準備を開始します。

 戦闘準備が整ったところで、日本軍が真珠湾攻撃。
 「フライング・タイガーズ」の最初の戦闘は、昆明基地に配備された2飛行大隊が日米開戦12日後、12月20日に行ったもので、日本軍機5機を撃墜したそうです。

 「フライング・タイガーズ」はその後、義勇軍の形で1942年7月まで活動を続け、その後、米陸軍航空隊に吸収されますが、その半年ちょっとの間に、日本軍機294機を撃墜(自軍のパイロットの損失は14人)したといいますが、実際はもっと少なかったようです(撃墜すると、ボーナスが出る仕組みだったそうです……)。

 この「フライング・タイガーズ」、アメリカでは戦時中から、ジョン・ウエイン主演の映画になったり、戦記本が出たり小説になったりで、(「タイガー」のくせに)「サメ」のようなギザギザ歯・シンボルマークを描いたP40戦闘機の機体とともに、スーパースター並みの人気者に。

 人気の秘密はもちろん、ボランティア、つまり義勇軍という英雄的な行為によるものですが、米政府は部隊発足50周年の1991年に、これら「空飛ぶ虎たちOB」に軍人恩給の支給を決定しています。
 形式上は中国の国民党軍に所属する義勇軍ながら、現実には米軍そのものだったわけですね。

 つまり、中国戦線では太平洋戦争の開始直後から、米軍(機)が地上の中国軍を支援して、力を合わせて日本軍と戦っていた!

 昨年はオバマ大統領が中国を公式訪問して「米中新時代」が始まりましたが、実は「米中」ってもともと、「連合国」の仲間同士。仲良しだったわけですね。

 たしかに「冷戦」が続いていた間は、米中関係も悪化していましたが(その間、日本は中国との間で起きた過去のことなど、知らんぷりを決め込むことが出来ましたが)、中国が超大国としてアジア&世界の舞台に登場する中で、ここ数年、関係改善が進んでいます。

 実際、この「フライング・タイガーズ」のような過去の絆があるわけですから、米中関係の改善は、今後ますます、意外な急テンポで進むかも知れません。

 日本がこの流れに遅れをとらないためには、「中国」を知らぬ・存ぜぬの「ブラックボックス」の中に置き続けるのではなく、過去の史実を直視し、歴史に学ぶところから始めなければならないような気がします。

 ⇒ NYT ノリミツ・オオニシ記者らの記事 http://www.nytimes.com/2005/08/03/international/asia/03nationalism.html?sq=The Flying Tigers&st=cse&scp=104&pagewanted=all 

  http://www.centennialofflight.gov/essay/Air_Power/tigers/AP24.htm

  http://www.flyingtigersbook.com/preface.htm

  Wiki  http://en.wikipedia.org/wiki/Flying_Tigers
  日本語Wiki  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

    http://www.nytimes.com/1991/07/08/us/50-years-later-flying-tigers-are-given-veterans-benefits.html?scp=10&sq=The%20Flying%20Tigers&st=cse

  

Posted by 大沼安史 at 02:20 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2010-01-01

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

 以下は私の「2009年 5大ニュース」と、「2010年 5大初夢」。

 2009年 ①還暦を迎え、4月に仙台に帰郷②ジェームズ・キャロル氏の『戦争の家』(上下2巻、緑風出版)を訳出③小説『NONOと頑爺のレモン革命』(本の森)を刊行④トルストイが折り紙で鶴を折っていたことを「発見」⑤自転車に乗るなどECO生活を開始。

 2010年 ①ダニエル・グリーンバーグ氏の主著、Worlds in Creation (仮題『サドベリー自由と平和の教育学』)の完訳を刊行②3~5部作予定の自由教育史シリーズ、第1巻、『トルストイ 緑の杖の学校』を執筆③ファンタジー小説を書く④『ガンディーの非暴力戦略』(ジーン・シャープ著)を訳出する⑤統合地球物理学兵器・HAARPについて何らかのかたちでまとめる

 本年もよろしくお願い申し上げます。

 
新年、最初の一曲は Piper To The End


⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog3/

     

Posted by 大沼安史 at 09:49 午前 | | トラックバック (0)