〔NEWS〕 オバマ アフガン戦争 米軍増派で「決着」発言
ニューヨーク・タイムズによれば、オバマ大統領は24日の記者会見で、アフガニスタンに「決着」をつけると言明した。
その一方で、大統領の補佐官たちは同盟国に対して、「2万5000人から3万人」の米軍増派を伝えており、オバマの言う「決着」は、即「和平」に繋がるものではない。
本ブログはオバマ政権が23日の協議で、「3万4000人増派」を最終決定したとの報道を「再報道」したが、このニューヨーク・ダイムズの報道でも、オバマ政権筋は、この「~3万人」という数字がリミットではなく、今後の情勢次第では増加がありうると含みを持たせており、増派が「3万」を突破する可能性は強い。
オバマよ、ノーベル平和賞の授与式があるからと言って、こんな「小出しエスカレーション」で逃げるとは、狡猾というより卑劣なことではないか?
オバマに対してもう一度言う。
12月1日の正式発表で、「出口戦略」が語られないなら、君のオスロにおける「ノーベル平和賞」は、(世界金融危機の最中)日本の風邪薬で「酔っ払った」経済担当大臣「ローマ記者会見」並みの、世界政治史に残る笑劇(ファルス)になるだろう。
「正気」で語れば語るほど、美辞麗句を吐けば吐くほど、醜態をさらすことになるのだ。
オバマよ、君はもう、わかっているんだよな。
だから、歴代大統領が決してしなかった、二つの「タブー破り」をしたんだよな。
戦場からの戦死者の棺の出迎えと、アーリントン墓地への(イラク・アフガン)戦死者たちの墓参と。
君はもしかしたら、(これは僕のカンに過ぎないが、たぶん、国務省の政策企画室長に起用した女性国際政治学者の進言で)ジェームズ・キャロル氏の『戦争の家』を読み、氏の呼びかけに応え、「決断」を前にアーリントンの丘にのぼったのではないか?
君もわかっている通り、アフガン「決着」をつけたいなら「撤退」とその後の「復興」支援しかない。
オバマよ、12月1日のテレビ演説では、併せて「出口戦略」も語れ! 明確に「撤退」を口にせよ!
⇒ http://www.nytimes.com/2009/11/25/us/politics/25policy.html?partner=rss&emc=rss
Posted by 大沼安史 at 12:21 午後 | Permalink