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2009-10-03

〔NEWS〕 アフガン撤退へ? オバマ コペンハーゲンで米軍現地司令官と緊急会談

 コペンハーゲンでシカゴ五輪PR演説を行ったオバマ大統領が10月2日の演説終了後、コペンハーゲン空港に駐機中の大統領専用機内で、アフガニスタン米軍の最高司令官、スタンレー・マックリスタル将軍と、25分間にわたって会談した。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2009/10/03/world/asia/03mcchrystal.html?ref=asia 
  (会談写真は http://www.nytimes.com/imagepages/2009/10/03/world/03mcchrystal.ready.html
 
 マックリスタル将軍はロンドンでの講演の帰途、コペンハーゲンに立ち寄ったものだが、オバマはなぜ、マックリスタ司令官と「会談」し、その模様を「写真」まで公表し、明らかにしたのか?

 同司令官は米軍を新たに「4万人増派」しなければ敗北する、と明言している現地司令官だ。

 4万人を新たに増派(オバマはことし初め、2万1千人を増派している)して、ことしの年末までに、アフガン駐留米軍を10万8千人態勢まで増強するシナリオは、バイデン副大統領らによる、戦線縮小提案と(アルカイダ狩りに作戦を集中)と「対立」するものとされており、オバマがそのどちらに与するか、注目されているわけだが、考えてみれば、どちらも要は「負けない}(それも疑わしいことだが)だけで、「勝てない」ことは明らか。

 となれば、これ以上、泥沼にはまり込むよりは、戦線縮小という撤退への第一歩を踏み出した方が無難のはず。

 そのために、オバマは現地司令官と直接話し合う、そんな「手続き」を踏んだのではないか?――そうとしか、僕には思えないのだが、どうだろう? 甘すぎるかな?

 もしも、米兵を大量増派するというなら、「エアフォース・ワン」内で、ロンドン出張帰りの現地司令官と、五輪PRついでに緊急会談することもあるまい。これまで通り、米軍の総本山=国防総省の意見具申に従い、正式な指揮命令系統の意思決定チャンネルを通して「増派」を命令すれば済むのだから。

 同じタイムズ紙の紙面(電子版、3日付)に、「アフガンで勝てない」方程式(テンプレート)が現地での米軍の戦略を決定付けている、との記事が掲載されていた。
 ⇒ http://www.nytimes.com/2009/10/03/world/asia/03battle.html?_r=1&ref=global-home

 昨年(2008年)7月、パキスタンに隣接するクナル州ワナット村で、米軍の空挺部隊がアフガンの武装集団200人に攻撃され、9人が戦死する負け戦の戦闘があったが、現地米軍はこの戦闘を詳細に検証し、「勝てない」教訓を実地に学んだそうだ。

 それでもう、これは勝てないと分かったから、マックリスタ司令官も(自分から撤退・縮小を言えないから)、4万人増派などという「無理難題」を、わざわざ持ち出したのではないか?

 アフガンの流れは変わった、アメリカは撤退へ動き出す、と言ってよいかも知れない。   

Posted by 大沼安史 at 06:45 午後 |

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