〔NEWS〕 「日本は世界の架け橋になる」 鳩山首相 国連演説(英文) 全文
鳩山首相が9月24日、国連総会で演説した。
その演説に、本ブログは「日本は世界の架け橋になる」演説と命名する。略して「架け橋」演説。
英文テキストの全文は ⇒ http://www.un.org/ga/64/generaldebate/pdf/JP_en.pdf
外務省HPの日本語訳 ⇒ http://www.un.org/ga/64/generaldebate/pdf/JP_en.pdf
「官僚の作文」ではない、「政治家の演説」だった。たぶん、鳩山氏のスピーチライターがまとめたものだろう。
戦前と戦後を比較した演説の冒頭部分は、とくに切れ味がよかった。戦前においてさえ、ふつうのことだった「選挙を通じた政権交代」が、戦後、これまでほぼ一貫してなかったことを指摘したくだりだ。
日本の戦後政治の異常性が、一気に明らかになった! それも、国連総会の場で!
日本の戦後政治において選挙による政権交代がなかったのは、しかし、1945年夏の敗戦後に始まったことではない。戦中・戦前の「神の国・軍国ファシズム」の時代からそうだった。そのことに触れれば、もっとよかったのに……。
首相はまた、祖父の鳩山一郎が「友愛」の“創始者”であるようなことを演説で述べているが、その祖父が戦前、文部大臣をしていた時、「トルストイの『復活』にみる刑法思想」なる講演を、東京の専修大学(そう、鳩山さん、あなたが教壇に立っていた大学です!)で行った滝川幸辰・京都大学教授に対し、「休職処分」を下した張本人であることを述べ、トルストイの平和思想と祖父の「友愛」思想との間にどんな関連があるか触れれていたら、もっと、もっと、よかったのに……。
そして「架け橋」を言うなら、上海で朝鮮の民族主義者の怒りの標的となった重光氏ではなく(爆弾を投げた民族主義者は、金沢の連隊の道路下に〔毎日、軍靴で踏み躙るために〕埋められた!)、新渡戸稲造氏の言葉を引用すればよかったのに……。
「私はこの国連総会に太平洋を超えてやって来ましたが、太平洋は世界の海に通じています。私も新渡戸稲造に学び、世界の架け橋になりたい。彼が事務総長を務めた国連の前身、国際連盟から脱退した、神の国・日本のあのような愚挙が二度と起きないよう、恒久平和の架け橋になりたい」とでも言ったら、もっと、もっと、もっと、よかったのに……。
しかし、これを割り引いても、鳩山首相の国連演説は、内容的に素晴らしいものだった。
ようやく、「言葉」を持った「首相」が、私たちの国にも登場した!
「国語の国」に、「日本語、いや英語、いやコトバ」で演説できるリーダーが生まれた!
しかし、それにしても外務省はHPに演説の「写真」ではなく、「動画」(ノーカット版)を載せるべきではないか! ユーチューブに投稿し、日本国内はもちろん、全世界の人々にメッセージを送るべきではないか!
それこそ首相演説に言う、「グローバリゼーション」の「光の部分」ではないか!
内閣府や外務省の広報担当者よ、首相のハシゴ――いや、「架け橋」外しは止めなさい!
最後に、首相に一言。
いい内容の演説でした。ユッキー(と呼ばれたいそうなので、そう呼びます)、がんばれ、と声援をおくります。
Posted by 大沼安史 at 10:04 午前 | Permalink

















