〔I Love This SONG For Sentimental Reasons 〕 あいつ
⇒ http://www.youtube.com/watch?v=kFkwMuCEt7s&feature=related
30年も前のことだが――それもその時、たぶん、したたかに酔っていたはずなのに、今も憶えている。
札幌ススキノのスナック・バー。4階か、5階の……。
新聞社の先輩のNさんが、カラオケでこの歌を歌いだすと、あたりはすぐに、静まり返った。
その声を(旗照夫にもちょっと似ている)、歌い終わった時の、少しオドケた、(うまく、歌いすぎたかな……?といった)照れた顔を、僕は今でも憶えている。
当時、苦しい毎日を生きていた僕を、Nさんは一言も言わず、素振りも見せず、頻繁にススキノに連れ出してくれた。
そう、Nさんは、札幌時代の僕を支えてくれた恩人の一人である。
(あ、そうだ、大通り公園近くの教会へ、バッハのオルガンを一緒に聴きに行ったこともあったっけ!)
東京で「一度会おう」と、今年の年賀状でも、声をかけていただいたが、忙しさにかまけ(いや、これは嘘)――ほんとは、も少し、精神的に安定してからにしようと、会わずに仙台に帰って来た。
でも、いつか、お会いできる日が来る、と思っている。
で、この「歌」のことになるが、曲はもちろんいいが、詞が素晴らしい。
信頼できる「あいつ」が、当事者である「僕」と「君」の間に、透明な存在感で、付かず離れず、いつも、さりげなく、適度の距離で、近くにいる(らしい)ところが、とてもいい。
そう、思いやりの歌。
僕の「あいつ」は、ススキノの夜に歌われた歌だ。
⇒ http://www.youtube.com/watch?v=kFkwMuCEt7s&feature=related
Posted by 大沼安史 at 10:23 午後 | Permalink

















