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2009-06-28

〔いんさいど世界〕 イラン 「神の国」情報戦争

 イランの民主化闘争をめぐって、ネット情報戦争が起きている。
 抵抗する市民と、弾圧する「神の国」当局の間で、「コミュニケーション」をめぐる闘いが続いている。

 民衆のコミュニケーションを断ち切ろうとする「神の国」側は、既報の通り、ムサウビ氏のウェブ・サイトをハッカー攻撃し、閉鎖に追い込んでいる。
 ⇒  http://server307.webhostingpad.com/suspended.page/
 
 アナクロな「神の国」らしくない所業だが、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、イラン当局はヨーロッパのテレコム企業の援助で、世界最高レベルの「ネット検閲・コントロール」メカニズムを整備し、民衆のネット・コミュニケーションを大量にスクリーニングしているというから、サイトの閉鎖など、お茶の子さいさい、ということか。

 WSJによれば、イランが「モニタリング・センター」で運用しているのは、DPI(ディープ・パケット・インスペクション)という監視システムで、ネット利用者のウェブ閲覧、Eメール、友人同士のダウンロードなど、ほとんど全てを傍受することができるそうだ。
 ⇒ http://online.wsj.com/article/SB124562668777335653.html

 こうしたオーウェル的な監視社会化の中で、イランの民衆がネットを通じたコミュニケーションを守るツールにしているのが、当局の「オンライン検閲」の防火壁をかいくぐることのできる「ゴーストネット」ソフトウエアだ。

 カナダの企業が開発したもので、AFP通信によれば、この10日間に18000人もイラン人がダウンロードしたという。
 ⇒ http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5gcMQujm9uRlw0hHaQBlWxr_K90nA 

 「ゴーストネット」――幽霊ネットとはおもしろいネーミングだが、これを使えば、たとえば「FACEBOOK」に開設された、ネダさんを悼むコミュニティー、「イランの天使」サイト (⇒ http://www.youtube.com/watch?v=B7l1MruLmgE )にも自由にアクセスすることができるし、ユーチューブの「映像」にもアクセスすることが可能だ。

 いうまでもなく、コミュニケーションは社会運動のライフライン。最後の、最高の砦である。
 「神の国」において、死守されるかどうか、そこにイラン「緑の革命」の成否がかかっている。
 
  

Posted by 大沼安史 at 06:19 午後 1.いんさいど世界 |

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