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2009-06-06

〔いんさいど世界〕 「ハグ」しよう! アメリカの若者に「連帯」の動き

 10代の若者たちにとって、「ハロー」は「どお? ハグしない」の意味――こんな見出しの記事が、ニューヨーク・タイムズの電子版(5月28日付)に載っていた。

 Hello&Hug――ハローはもちろん、あのハロー。ハグは、「抱き抱き」のハグである。
 この「ハロー⇒ハグ」を、アメリカの10代が、大規模に始めている……なんだか、面白そうな「ニュース」なので、しっかり(?)、読み込んだ。

 で、感想は、ムム、ナ・ナニイ! い、いまどきの若いもんワ~!……偉い、凄い、ガンバレ、いいぞ!

 さすが「オバマ」をホワイトハウスに送り出した、アメリカの若い世代のやることは凄い! 立派だ!

 「ハグ」でもって連帯のコミュニティーを生み出そうとしている……そんな気がして、嬉しくなった。

 で、その「アメリカン・ヤング・ハグ(?)」の実体だが、「ハグ」にもいろいろあって、最も、一般的なのは、「基本友だちハグ(basic friend hug)」。

 これは、いわゆる、ふつうの(???)ハグ。これが最もポピュラーだそうだが、その熱烈バージョン(?)、「ベア・ハグ(熊抱き)」も、もちろん人気テク。

 その最新の発展型が、「ベア・クロー(熊爪)」。
 これは男の子が女の子をハグする技で、両肘を両サイドに突き出しながら、抱き抱きするのだそうだ。(これ、たぶん、プロレスから来た技!?)

 もちろん、いきなり「ハグ」は、目下、熱愛中でないかぎり、なし。

 最初は「ハイ5(ファイブ」(これ、分かりますよね)で始まり、続いて「フィスト・バンプ」(たぶん、こぶしの甲を合わせる……)、このあと「スラップ・オン・ザ・バック(背中に手を回して、手のひらでやさしく叩く)をして、最後に「ハグ」する、由緒正しき作法があるという。
 ハグ、小笠原流!?

 こうした「ベア(熊)系」の「ハグ」だけではない。後ろから抱き抱きする「シェーク&リーン」というのもあるそう。
 これってたぶん、背中に取り付いて、カラダを揺さぶって(シェークさせ)、2人で1本の、細身(リーンな)の棒(ステック)みたいになってしまう技じゃないかな。

 それから、「トリプル」というのも。男の子と女の子が3人で同時に決める、難度の高いハグ技だそうだ。

 で、アメリカの、どこで「ハグ」が異常発生しているか、と尋ぬれば、学校!、学校」! 中学!、高校!
 若者たちの集団生活の場で蔓延しているそうなのだ。

 慌ててしまったのが、学校の「管理者」たち。廊下の渋滞などを緩和するため、ハグ禁止令とか、ハグ3分間ルールを施行、規制に乗り出す学校も出て来た。

 なんと無粋な! 「いじめ」とか「校内銃乱射」などより、よっぽどいいことなのに、ねえ!

 で、この「ハグ」蔓延を、どうみるか、だが、エイミー・ベストさんて、女性社会学者によると、1970年代に始まった(ああ、あのヒッピーたちの……?)「アメリカ人全体のあいさつ進化」のひとつの現れ、とか。

 つまり、カラダを触れ合い、人間的な接触を求める、全体的な文化潮流の変化が底にあって、そこから生まれた新たな若者文化だというのだ。

 それも、草の根に生まれ、広がった現象。文化史的なルーツを辿ると、黒人男性たちの、「ダップ」といわれる「ハグ」に遡るという。

 ああ、なるほど、そうか。
 「ダップ」して連帯する黒人文化を起源とし、このクソな「分裂社会」を「触れ合い連帯」で再生しようとする若者たち……そう考えると分かりやすいし(?)、そう考えるのが自然じゃないかな?

 「ハグ」による認め合い。同じ人間なんだという共感。

 オルタナティブ・スクールのある女性教師は、タイムズ紙の記者に対し、「(ハグは)、誰もがみんな、年齢、自意識を超え、大切にされたいと思っている、そんな願いの核心を突くもの」と指摘している。
 まったく、その通り。

 「オバマ」を担ぎ出したアメリカは、若者世代が「ハグ」し合いながら、その先頭に立ち、競争社会・分裂社会・自己責任社会を乗り越える、共生社会づくりに進みだしているのかも知れない。そんな、希望のイメージが膨らむ。

 そういえば、オバマも凄い「ハグ」男。奥さんのミシェルさんも相当な「ハグ」女で、選挙キャンペーンでは、一度に2人も「ハグ」してたっけ!

 でね、日本の社会もまた、その縮小型である日本の学校社会もまた、陰湿な「いじめ」が横行する分裂社会。

 とりあえず、学校で、「ハグ」しようぜ!

⇒ http://www.nytimes.com/2009/05/28/style/28hugs.html?_r=2&hp

 

Posted by 大沼安史 at 09:32 午前 1.いんさいど世界 |

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