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2009-06-21

〔イランNEWS〕 「神の国」をめぐる闘い 「ビロード革命」を恐怖する体制派 ロバート・フィスク記者が指摘 ムサビ氏 「ゼネストで抵抗」を呼びかけ

 テヘランで取材中の英紙インディペンデントのロバート・フィスク記者が、イラン情勢が「神の国」をめぐる闘いになっている、と指摘している。

 イランの現体制は、1979年のイスラム革命(ホメイニの革命)を継承するものだが、今の最高指導者のハメネイ氏が、「奇矯かつ、幻覚を見ているような」アフマディネジャド大統領の側に立ち、選挙の不正に抗議する民衆を「スパイ、傭兵」だと呼んで、弾圧を容認する方針を示したことで、「神の国」の体制そのものに対する反発のエネルギーが噴き出し始めた。

 フィスク記者によれば、最高宗教指導者のハメネイ師は19日(金曜日)の説教で、「ビロード革命」に言及したという。言うまでもなく、東欧における民主化革命を指す言葉で、イラン体制派は、イランでも同じような「ビロード革命」が起きるのではないか、と危機意識を高めている。

 ハメネイ師の弾圧容認は、「怒り」ではなく「恐怖」から来ている……これが中東問題の権威でもあるベテラン、フィスク記者の見方だ。 
 
  ⇒  http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/fisk/robert-fisk-battle-for-the-islamic-republic-1711554.html
 
 また、同じくインディペンデント(電子版)の別の記者の報道によれば、当局による弾圧が始まった、20日の集会・デモでは、広場に詰め掛けた3000人の市民が「ハメネイに死を!」と叫ぶ場面も見られたという

  ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/protesters-cry-death-to-khamenei-1711553.html

 一方、ニューヨーク・タイムズによれば、「イランのガンジー」として非暴力・抵抗運動を続けて来たムサビ氏は20日、テヘラン内部の集会で演説、「もし、私が捕まったら、ゼネ・ストで対抗するよう」呼びかけ、「私は殉教者となる用意ができている」と語った。

  ⇒ http://www.nytimes.com/2009/06/21/world/middleeast/21iran.html?partner=rss&emc=rss

 

Posted by 大沼安史 at 09:06 午前 |

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