〔コラム 机の上の空〕 深夜に片倉真由子さんのジャズピアノを聴く
土曜の午後、CDでピアノのジャズを流しながら、一人掛のソファーで、久しぶりに寛いだ。横浜から仙台の連坊に引越し、その連坊の狭いアパートに、仙台の旭丘に置いていた書籍類など荷物を運び込んだせいで、DKは今、バリケード状態。でも、書斎にしている部屋はだいぶ片付き、仕事(読み書き)はできるようになった。
ソファーに座って読み始めたのは、フィナンシャル・タイムズのジリアン・テット記者が最近出して評判の「阿呆金(フールズ・ゴールド)」。
手ごわい本なので、ピアノジャズBGMで景気をつけて読み進めようと、大好きな「ティーチ・ミー・ツナイト」を、リピートで延々と流し続けた。
夜、ダンボールを2個開けて、ちょっとだけ荷物を整理して、NHKのFMを聴き出したら、いきなりジャズ・ピアノだった。
カタクラマユコさんの演奏。
「仙台」出身の期待の新星だと聞いて、慌てて耳を澄ませた。
初のCD(発売は秋。タイトルは「インスピレーション」になりそうだ、という)に収録される「シークレット・ラヴ」。
とてもよかったので、ネットで調べたら、片倉真由子、29歳、バークレイ、ジュリアードで学び、昨年、日本に戻って活躍し始めたばかりの新進ピアニスト――だとわかった。
2006年、ワシントンのケネディ・センターで開かれた、メアリー・ロウ・ウイリアムズ女性ジャスピアノ・コンペで優勝したことも。
1980年の生まれ、ご両親もジャズ・ミュージシャンという彼女だが、ラジオで語る彼女の声にはエリート臭いさがどこにもなく(おまけに、仙台なまりが、うっすら残っていて)、好感を持った。
好きになったらナントヤラ、シツコサだけが取りえ(?)の私は、早速、ネットで「おっかけ」を開始し、ユーチューブで、What a Wonderful World の演奏ビデオを見つけた。
3度、聴いて、彼女の完璧なファンになった。
凄い、繊細なところが、音の響きが――、音の結晶を粒粒に際立たせ、しかも水の幕のように、限界まで流れるように透明に歌い切るところが、凄くいい。
私は昔、ニューヨークのビレッジ・ヴァンガードで、秋吉敏子さんの演奏を聴いたことがあるが、「片倉真由子」も負けちゃいないぜ。
いまにきっと、世界を股にかけ、演奏活動をする逸材だ、と見た。
仙台の出版屋としては、秋吉敏子さんが岩波新書で自伝を出したように、片倉真由子さんには、いずれ1冊、書き下してもらいたいところだか、そんなことより、今はピアノに専念し、世界デビューを果たしてもらうのが先決。
とりあえずは、一人のファンとして――同郷、仙台のピアノ・ジャズ好きの一人として、片倉真由子さんの今後の活躍を祈ることにしよう。
⇒ http://www.mayukokatakura.com/frame_basic/frameset.html
http://www.youtube.com/watch?v=_Pn-J_yBSRg
〔注〕 本ブログは、大沼がボランティア編集長を務める仙台の市民出版社、「本の森」の編集部ブログ、「一番町日記」のコラムを転載・加筆したものです。
Posted by 大沼安史 at 01:57 午前 3.コラム机の上の空 | Permalink
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