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2009-01-03

〔いんさいど世界〕 ふるさと・ハワイで充電 オバマ大統領 「アロハ精神」で「チェンジ=世直し」に挑戦

 ふるさとハワイで2週間にわたり、英気を養っていたオバマ氏が元日にシカゴに戻った。ワシントンでの就任式は今月20日。あと2週間ちょっとで、「新大統領」になる。

 ハワイで大統領選の疲れを取り、再充電したパワーでもって、いよいよ「世紀の難局」に立ち向かうオバマ氏。

 大統領選の嵐を「フツーに」乗り越えたオバマ氏のこと、ホワイトハウス入りしても、いつものように驕らず、昂ぶらず、平常心で難問に取り組んでくれるものと、オバマリアンのぼくとしても、期待をかけているところだが、その「落ち着き」「平常心」の秘密、実は「ハワイ」にあり、と知って、目からウロコが落ちる思いがした。

 ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの両紙に、オバマ氏の「精神力」の源泉、ハワイの「アロハ精神」にあり、と喝破する記事が掲載され、一読、思わず手を打って、なるほどそうか、それなら大統領になっても大丈夫、と頷いたものである。

 ALOHA……ハワイで日常の挨拶に使われている現地の言葉だが、これって単なる「コンニチハ」ではないそうなのだ。

 ハワイに生きる人びとの心の基底にある、深い、深い、意味合いを持つコトバだそう。オバマ氏にもそれがあり、それに気付いた両紙の記者が、「ハワイ発」の「大ニュース」として、米本土の人びとに伝えたのである。

 で、「アロハ」とは実はどういう意味かというと、「直訳すれば、生命の息吹」(ニューヨーク・タイムズ)。より丁寧な言い方をすれば、「平安な(ピースフルな)精神状態であり、さまざまな考え方、文化を受容する、フレンドリーな態度」(ワシントン・ポスト)なのだそうだ。

 一説では、ALOHAは「A(アカハイ)=優しさ」「L(ロカヒ)=団結」「O(オルオル)=同意」「H(ハアハア)=謙遜」「A(アホヌイ)=忍耐」の、5つのコトバの頭文字からなる、ハワイの人びとの気高き精神のあり様を指すもの、ともいう。(ニューヨーク・タイムズ)

 優しさ・忍耐・謙遜・同意・団結、ピースフル・フレンドリー……それが「アロハ精神」。

 オバマ氏がこの「アロハ精神」の体現者であることの具体例として、両紙の記者が挙げているのは、ヒラリーやマケインとの激しい選挙戦の最中、オバマ氏が攻撃的ではない態度を取り続けたことだ。

 一時は「言われっぱなし」の、あまりの受身ぶりに、支持者の間からも批判が出たそうだが、それもこれも、相手に対する「優しさ」、「忍耐」「謙遜」「同意」「団結」があったればこそ。

 こうした「落ち着いた態度」が逆に、心が広い「大統領らしさ」を醸し出し、11月の「圧勝」を呼んだという分析である。

 つまりはオバマ圧勝の一因として、ふるさとハワイがオバマ氏の心に育んだ「アロハ精神」があったわけである。

 ハワイ選出の下院議員、アバクロンビー氏(民主)によれば、オバマ氏の「アロハ流」演説は全米の有権者の血圧、心拍数をともに「10ポイント」下げたそう。

 言われてみればその通りで、オバマ氏の演説には、罵倒や憎悪、誹謗や中傷は全くなく、たしかに聞くものの心に沁み入るものがあったことは事実である。

 それではなぜハワイに「アロハ精神」が根付き、オバマ氏の心に宿ったのか?

 この点について、ハワイ大学のケント教授は、「ハワイは小さな島国。みんなで一緒に暮らすしかない。だから、ハワイ人はなかなか他人に怒りをぶつけられない」と説明する。

 だからハワイでは、交差点でイライラしてクラクションを鳴らしまくることもないのだそうだ。

 今風に言えば、ハワイという「共生」の社会が、「アロハ精神」を生み、オバマ氏を育てたのである。

 ケント教授は今回の大統領選で、オバマ氏の応援団として、米本土のオハイオ州でボランティア活動を行ったが、その時、オバマ氏の演説を聴いて、「これ(思いやり、優しさ)って、ハワイだなぁ~」と思ったそうだ。
 
 イラク、アフガン、そしてガザ。
  大恐慌以来の経済危機。

 オバマ氏の前には、まさに世界=史的な課題がヒマラヤ状態で山積しているが、ワシントン・ポストの記者は、これを「ホーポノポノ」でもって打開してくれるものと、「アロハ新大統領」に期待をかけている。

 「ホーポノポノ」とは「話し合い」と「赦し」でもって、正しい解決の道を探り出す、ハワイ伝統の知恵だそう。

 「アロハ」&「ホーポノポノ」

 不況でギスギスし始めた、われらが日本も見習うべき「精神」&「知恵」のような気がする。

 ハワイから学ぶべきは「フラダンス」だけではない。 

⇒ http://www.nytimes.com/2008/12/25/us/politics/25obama.html?scp=1&sq=Aloha&st=cse 

  http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/01/01/AR2009010102035.html?hpid=topnews

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Posted by 大沼安史 at 07:24 午後 1.いんさいど世界 |

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