〔いんさいど世界〕 寒さも何の 「アイスマン」 氷漬け・世界新記録に挑戦 暑さにゃ負ける オーストラリア 暑熱砂漠を立ち入り禁止
寒くなりましたね。灯油代はかかるし……。国民の税金使って無料「給油」やるなら、「常夏のインド洋」じゃなく、「師走の宮城県」でやってほしい。そんな愚痴のひとつも、こぼしたくなる、不況の年の瀬です。
というわけでは、今朝は「寒さ」(だけじゃ、舌、かじかんじゃう?んで)と「暑さ」の話題を。
まず、「寒さ」の話題ですが、みなさん、「アイスマン」さんってご存知ですか?
英語で ICE MAN、そう「氷男」……。
その名の通り、驚くべき「耐寒性」を持った人がいるんです! どこに? オランダに!
名前は? ウィム・ホフさん。
この48歳のオランダ人のおっさんが、「アイスマン」として世界に名高い方です。
この「アイスマン」さん、今月20日、ドイツのケルンで、世界記録の挑戦するというので、話題になってます。まあ、「また、やるの? おっさん」って感じで、半ば呆れているのですが……
挑戦するのは「氷漬け」の世界新記録更新。氷のキュービック(直方体)を詰めた透明の「五右衛門風呂」に裸(パンツ一丁)で入り、どれくらい長い間、耐えられるか、我慢の限界に挑戦するんだそうです。
現在の世界記録は1時間31分。これってもちろん、「アイスマン」さん自身の記録ですが、ケルンでは「1時間45分」に挑むそうです。
東北新幹線の東京発「はやて」号が仙台を過ぎてもまだ「氷漬け」になっているわけですから、凄いですね。
で、この「アイスマン」さん、「氷漬け」以外にも、これまで数々の偉業を達成して来ました。北極の氷海の下を60メートル、泳いだり、160キロもの北極圏裸足マラソンを走破したり。
昨年、2007年の4月には世界最高峰、エベレストの8合目(?)、7400メートルまでパンツ一丁で登山し、その後、裸での立ち入りを禁止されたりしているそうです。
「アイスマン」は、お騒がせ「ハダカマン」でもあるわけですね。
で、ここからが話のキモになりますが、この「アイスマン」さん、なぜ寒さにへいちゃらかというと、自分の才能に気づき、能力開発を続けて来たからです。
20年以上も前の冬、オランダの町の公園を散歩していたとき、池に氷が張っていた。その氷になぜか魅せられ、服を脱いでザボンと飛び込んで出たら、チョーいい気持ちだった。それで目覚めちゃったんですね。
以来、チベット仏教の導師に「トゥモ」という「内なる炎を燃やす発熱」の技を学んで修得、暖房はいらない(かどうかは知りませんが)あったか人間になっちゃったんだそうです。
ぼくも微々たる「年金暮らし」を前に、ノー暖房生活を慣れようとする毎日ですが、その「トゥモ」とかいう「発熱の技」、なんとかゲットしたいものです。「発熱」といえば、一昨日、風邪で熱、出したばかりですが……
寒さの話が発熱の話に変わったところで、「暑(熱)い」話題をひとつ。
南半球のオーストラリアはいま、「真夏」ですが、オーストラリア政府が史上初めて、砂漠への立ち入り制限(全面禁止)をかけた、というニュースがつい先日、流れました。
シンプソン砂漠ってところで、地球温暖化の中で暑熱化が進み、今「夏」は日中の最高気温が摂氏58度に、砂の表面温度が95度に達するだろうって予報が出て、これはもうこの砂漠に入ったら、焼け焦げてしまう、ということから、オフリミットの措置をとったんだそうです。
こうしてみると、人間って寒さには耐えられるけど、暑さ(熱さ)には弱いんですね。
寒さの本番はこれからですが、そんな中でも「地球温暖化」の危機のこと、忘れてはなりませんね。
⇒ http://www.innerfire.nl/en/index.php?module=dagboek
http://jp.youtube.com/watch?v=UOT2OSb5tUY
http://www.guardian.co.uk/travel/2008/nov/12/australia-outback-desert-simpson