〔いんさいど世界〕 素足に涼しい砂浜in Dubai & 素肌に冷たい風in Paris そして遂に「現代の自由の女神」現る!
最近のこのコーナー、「ニュースにならない世界の大ニュース」(注・仙台の東北放送ラジオの番組コーナー名です)、ワールドクラス(?)の「世界3面記事」みたいになって来ました。
硬派のぼくとしては、エヘン、意に染まない部分もあるのですが、「神は、笑いと驚きの中に宿り給ふ」(ジャック天野氏の迷言)そうなので、今週もこの線で行きたいと思います。
地球温暖化と世界大不況――暑さと寒さの2題噺を。
まずは暑さから。
イギリスの新聞、「デイリー・メール」の報道によると、中東のドバイに、プライベート・ビーチ付きの超豪華ホテルが、来年末か再来年にオープンするのだそうです。
これだけ聞くと、「フツーじゃん」ということになってしまいますが、イタリア風の建物はともかく、この「プライベート・ビーチ」が凄い。
なんと、「リフレジレーティド・ビーチ」なんだそうです。リフレジレーター(冷蔵庫)の「リフレジレーティド・ビーチ」。
そう、砂浜を冷やしちゃうんだそうです。
湾岸のドバイは、ぼくも一度だけ行ったことがありますが、とにかく暑い。ビーチの表面温度も50度ぐらいに達して、裸足だと火傷しかねない。
そこで、お客様が素足で歩けるよう、砂浜全体を冷やすんだそうです。
もちろん、「世界初」の「冷蔵ビーチ」。
別にサンダル履きでいいじゃん、と、ぼくなんか思いますが……
冷やす電気でまたまたCO2大放出、石油成金さんたち、いい加減にしてくれ、と文句のひとつも言いたくなります。
ま、これは「前菜」程度のお話ですから、このぐらいにして、「本日のメーンディッシュ」に移りたいと思います。
世界大不況にからむ、「寒~い」パリ発の話題です。
フランス各紙の報道によると、今月(12月)15日、パリ市庁舎文化局前で、全裸の男女8人(男性3人、女性5人)が、着衣の仲間3人とともにポーズをとりました。
花の都も、冬は寒い。でも、この全裸の8人、寒さにめげず、正々堂々と自らの存在を曝け出した。
それを、スケッチする、支援の画学生たち…………
そう、絵のモデルさんたちがポーズを取ったのですね。
「裸の群れ」が決めたポーズは、1830年の革命を描いたドラクロアの名作、『民衆を導く自由の女神』。
芸術の都、パリのモデルさんたちにも不景気の波が押し寄せ、生活保障を要求してポーズをとったのです。
で、なぜ、パリの市庁舎文化局の前で、かというと、裸デッサンのギャラリーを運営する当局が、「コルネ」を禁止したからです。
「コルネ」っていうのは、アイスクリームのコーンのような円錐形の紙袋で、モデルさんたちがこれを回して、チップを得ていた。これを禁止しちゃったそうなんです。
真っ裸の抗議プロテスト。真冬だけに迫力ありますよね。
フランスではいま高校生たちが「マニフ」っていう街頭デモをするなど、無能な政府に対する民衆の怒りが噴き出しています。
ギリシャでもスウェーデンでも、若者たちが立ち上がっている。
ひっとしたら、「裸の民衆の群れ」の中央でポーズを決める、この超美人モデルさんって、「トンデモ世界」に対する「グローバル世直し大革命」を呼びかける、「現代の自由の女神」なのかも知れません。
http://www.lefigaro.fr/actualite-france/2008/12/15/01016-20081215ARTWWW00459-a-poil-.php
http://www.bakchich.info:8080/spip.php?page=imprimir_articulo&id_article=6183