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2008-11-30

〔いんさいど世界〕2009年7月4日付「ニューヨーク・タイムズ」を先行発行 「イラク戦争 終結」「ブッシュが懺悔の自己訴追 国家転覆罪」を「予言」報道

 来年の話をすると鬼が笑うと申しますが、来年の話を――それも「希望」の話をしなければ鬼も泣く、昨今のありさまではないでしょうか?

 ジョージ・ブッシュがイラク・アフガンをぶっ壊し、ウォールストリートが世界経済をぶっこわし、日本では漢字も読めない「あっ、そう太郎」が政治をぶっこわして、退場もせず権力の座に居座っている。

 鬼だってあきれ果てているのではないでしょうか? というわけ(?)で、今日、紹介するのは、鬼も拍手の「来年のビッグニュース」。

 来年、2009年7月4日付「ニューヨーク・タイムズ」が先行発行され、その「予言報道」に喝采の嵐が湧き上がっている、という(日本では)知られざる大ニュースです。

 「32頁」建て、「120万部」が発行された、このアメリカを代表する「最高級紙」で何が報じられているかというと、これがほんと、凄いんです。

 1面のトップ記事は……「米兵、即時帰還へ」。そう、「イラク戦争、終結」の「大ニュース」です。
 米国防総省は「本日、7月4日、イラク派遣の米軍部隊が数週間に帰国する、と発表した」。
 「国連がイラクの復興活動に入り、病院・学校・道路その他の建設を進め、総選挙を監督する」と。
 
 この「トップニュース」の「関連記事」も組まれており、ニューヨークのマンハッタンでは、アパートの窓から「早く帰って来て! ベッドでかわいがってあげる」(意訳ではありますが……)なんてサインを出す市民(女性?)も。

 ま、この程度なら、さもありなんで、「あっ、そう」とか言って読み捨てできますが、ビックリ仰天、目が点になる超ど級ニュースも、ゾロゾロ目白押し。

 その最たるものが、「国家転覆罪でブッシュを訴追」で、「大量破壊兵器などイラクにはないことを知っていながら、イラク戦争をおっぱじめ、アメリカをガタガタにしたことが、遂に法廷で裁かれることになった」というんですね。

 大統領に選ばれた人は、ウォーターゲート事件のニクソンのように、刑事訴追を免れるものなんですが、ブッシュ前大統領って人は、やっぱトンデモ男で、自分の方から「訴追をリクエスト」したそうなんです。以前、イラクの抵抗勢力に向って「かかって来い」と言ったように、こんどは「やってくれ(Bring it on!)」と叫んでいるそう。

 ブッシュ前大統領の「改心」理由というのもふるっていて、「先月、イエス・キリストを話し合って、生まれ変わったから」っていうんです。
 で、ビンラディンについても、「一人でも追い詰め、つかまえる」というんですから、これはもう、正義の味方、「テキサスの保安官」って感じですね。

 ま、こんな調子で、世界の誰もが実現を「期待」する「ビッグニュース」が並ぶ中、「うん。これはいい」と思ったのがあります。
 「国連による包括的兵器禁止条約が加盟各国の全会一致の賛成で批准された」って「ニュース」です。

 「小火器」から「核兵器」まで、およそ「兵器」なるものを、地上かた一掃する国際条約が遂に締結、批准されたっていうわけですから、ブッシュの訴追なんか、チンケな話になりますよね。

 ホント、この2009年7月4日付「ニューヨーク・タイムズ」にあるような世の中になってほしいものですが、すでにお気づきのように、この新聞って、高級ブランド品によくある「フェイク」。

 紙面の体裁も、ネット上の「電子版」の「つくり」も、ホンモノと全く同じで、一瞬、騙されちゃいますが、「7月4日付」という日付に着目すれば、「あっ、そうか……」と納得もできます。

 7月4日はアメリカの独立記念日。
 つまりこれって、アメリカよ、もう一度、原点に立ち返れ、みんなで再出発しよう、という、呼びかけのメッセージなわけですね。

 制作・発行元は、反骨のフェイク・サイトや偽スポークスマンで有名な告発者グループの「ザ・イエス・マン」や、「桃色暗号(コード・ピンク)」という女性平和団体など。半年かけて編集、このほど(といっても、11月12日ですが)、全米各地の街頭で配布しました。無料のフリーペーパーっていうやつです。

 お遊びというより、社会風刺、社会に対する提言です。新聞は社会の木鐸っていいますが、コレってまさにソレ。

 あくまでも「パロディー」であることを明示しながら(これは事実ではありません。フィクションですと断って)、こうした「未来新聞」を発行するのも、言論活動のひとつのあり方かも知れません。

 先日、僕の「友人」の「ジャック天野」にこの話をしたら、

 「おれもやってみるか! 毎朝新聞とか読毎新聞といった架空の新聞を創刊し、

 『閻魔さまが復讐 トンマさまと読んで 太郎ちゃん、舌抜かれる』(先のことだけど……)

 『岩波書店 太郎ちゃん専用、ルビふり広辞苑を発刊』(僕もほしいなあ~)

 『教科書会社 太郎ちゃんに小学生用国語教科書をプレゼント!』(したかも)

 ――なんてスクープ記事を乱発するのもいいな」

 なんて言ってました。

 とまれ、鬼に笑われてもいから、今年の忘年会では、やなことを忘れるだけでなく、来年に実現すべき、いい話、夢ある希望の話を、いっぱいしたいところですね。
  

⇒  http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/11/12/pranksters-spoof-the-times/

  http://cityroom.blogs.nytimes.com/2008/11/12/pranksters-spoof-the-times/

Posted by 大沼安史 at 04:52 午後 1.いんさいど世界 |

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