〔NEWS〕 ペンギン異変 ブラジルの海岸まで大量北上 海流温暖化の影響
ペンギンに異変が起きている。南米の大西洋岸の赤道付近まで北上、力尽きて次々とビーチに倒れ込んでいる。
その数、なんと千羽以上。
この異常事態、どうやら地球温暖化と関係があるらしい。
英紙インディペンデント(10月4日付)電子版が報じた。
ところは、ブラジル・リオデジャネイロ。有名なコパカバーナ(ビーチ)でのこと。
ブロンズ肌の水着の女性たちに混じって、波しぶきの中から現れたのは、なんと、一羽のペンギン。
ガリガリにやせ細り、骨が浮き出たからだつき。疲労困憊のあまり、たちまち砂浜に倒れ込んだそうだ――。
南極に近い、アルゼンチンのヴァルデス半島に生息するマゼラン・ペンギンがこの冬(日本ではこの夏)海流に乗って北上、ブラジル海岸に大量の漂着しているという。
これまでも、稀に「迷いペンギン」がブラジルまで来て話題になることはあったが、今シーズンは、ビーチに流れ着いたものだけで1000羽を超しており、まさに異変。
海面を漂い続けているものも多いとみられ、ペンギンの集団迷子事件ともいうべき様相を深めている。
数もさることながら、北上の仕方も極端。温帯の海を通り越し、赤道の南640キロの熱帯の海にまで到達している。
ペンギンって熱帯魚なの?……ツーカ、氷の海の生き物であることを、忘れてしまうような異常事態だ。
ビーチにたどり着いたペンギンのうち、200羽ほどは栄養不良、疲労などで死亡している。海上で力尽きたペンギンもは多く、ブラジル沖は今やペンギンたちの「死の海」だ。
それではペンギンたちはなぜ、危険を顧みず、コパカバーナのような人間のいるビーチに泳ぎ着いているのか?
この疑問に対する答えは、暖かな海でエサの魚をとれず皮下脂肪が薄くなって、海中で低下した体温を高めるため、太陽に照り付けられた砂浜に来る――ということなのだそうだ。
しかし、これより問題なのは、どうしてペンギンたちは、こんなにも遠くまで、「北上」しているか、という謎である。
これについて定説はないが、
① 南米沖を北上する寒流、マルヴィナス海流の海温がこの冬、異常に上昇し、同海流が真正面からぶつかり合うブラジル海流との温度差が縮小、このため、寒流に住むサカナを追い、マルヴィナス海流に乗って北上して来たペンギンが、Uターンする場所を見極められず、そのままずるずる赤道近くまで行ってしまった……
② 南極の氷が解け、そのおかげで北上するマルヴィナス海流の勢いが増し、それだけペンギンたちを北へ、送り届けている
――といった見方が有力だ。
しかし、①であれ、②であれ、地球温暖化が背景にあることは事実。
ブラジルでは漂着ペンギンをペットとして飼育する人も出ているというが、この「ペンギン異変」、「うわ、ビーチにペンギ~ン?!!!、うっそぉー、キャー、カワイイー」では済まされない、深刻な問題をわれわれに突きつけている。
⇒ http://www.independent.co.uk/environment/nature/the-long-march-of-the-penguins-950837.html
Posted by 大沼安史 at 04:29 午後 | Permalink

















