〔いんさいど世界〕 ペイリンは、ブッシュ時代を締め括るビックラ・マーク=感嘆符(!)に過ぎない……NYTコラムニスト、ボブ・ハーバート氏が筆刀両断!
ニューヨーク・タイムズの黒人コラムニスト、ボブ・ハーバート氏が、副大統領候補「討論」に触れ、共和党のサラ・ペイリン候補を筆刀両断、厳しい筆誅を加えた。
すごい切れ味。
新聞のコラムとは、こういうものか、と思わせる、見事な筆さばきだ。
書き出しは、こうだ。
Sarah Palin is the perfect exclamation point to the Bush years.
サラ・ペイリンという共和党副大統領候補とは、単なる「!」に過ぎない……。
そう、あの文末につく「!」
それも「ブッシュ時代」を締め括る「!」
なぜ、彼女は単なる「完璧な」「!」でしかないのか?
それは民主・バイデン候補との「討論」で「討論」できなかった、彼女の発言・文章(無)能力にもよる。
Now comes Ms. Palin, a smiling, bubbly vice-presidential candidate who travels in an alternate language universe. For Ms. Palin, such things as context, syntax and the proximity of answers to questions have no meaning.
笑顔を振りまき、元気に「別世界の言語宇宙」を行くだけで、「文脈」「構文」「質問に対するまともな答え」に何の意味も見出さないサラ。
そう、彼女には「ブッシュ時代」の終わりを告げる「!」の存在価値しかないのだ。
日本語で言い直せば、「中身ゼロ」。
アメリカの政治家も、ウォールストリートの株同様、随分、値を下げたものである。
(もちろん、その暴落ぶりや、日本も負けてはいないが……)
「応答」もできず、「質問」への「答え」を「別の質問」への「答え」で返すサラ。
“I may not answer the questions the way that either the moderator or you want to hear.”
「コーディネーターやあなたの聞きたいような風に答えないかもしれないわよ」と、最初から釘を刺す彼女……。
彼女が一方的にまくし立てたあと、バイデン候補はコーディネーターに対し、こう聞いたそうだ。
「どこから始めていいかわからないよ」と。
これについて、ハーバート氏はこうコメントを付け加える。
Of course he didn’t know where to start because Ms. Palin’s words don’t mean anything. She’s all punctuation.
「もちろん、わかるはずがなかった。ペイリン氏の言葉は意味のないものだったから。単なる感嘆符に過ぎないから」
ペイリン候補の「エネルギー対策」の発言も「!」ものだった。
But after Senator Biden suggested that John McCain’s answer to the nation’s energy problems was to “drill, drill, drill,” Ms. Palin promptly pointed out, as if scoring a point, that “the chant is ‘Drill, baby, drill!’ ”
「掘るのよ、ベイビー、もっと掘るの」
掘る(ドリル)、とはもちろん油井掘削の意味だが、「ここほれニャンニャン(???)」ぽくって反吐(ヘド)が出そうだ。
「ドリル、ベイビー・ドリル」、何だよ、それ 「!!!」???
これでマケインの負けが決まった!!!
⇒ http://www.nytimes.com/2008/10/04/opinion/04herbert.html?_r=1&hp&oref=slogin
Posted by 大沼安史 at 05:51 午後 1.いんさいど世界 | Permalink
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