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2008-09-30

〔コラム 机の上の空〕 くたばれ、金融ドラゴン 

 ウォールストリートを救済する「7000億ドル国民負担」法案が米下院で否決されたが、その背景には共和党議員の「市場原理主義」的な批判とは別に、アメリカの民衆の特権層に対する怒りのマグマがある。

 ウォールストリート・ジャーナル紙によれば、孤高の最左派上院議員、バーニー・サンダース氏(バーモント州選出)の、「最富裕層に今後5年間、10%の付加税を課す」提案に対し、2日間だけで2万3千人から賛成署名が集まったそうだ。

 ブッシュ家も、カーライル・グループも、石油資本も、これまでたっぷり儲けたネオリベ=ネオコン・軍産金複合ドラゴンどもには、貯め込んだものを吐き出し、きっちり落とし前をつけてもらいたい。

 エコノミストのスティーグリッツ・米コロンビア大学教授が英ガーディアン紙に書いていたが、クズ債券の山を買い上げて、いくらウォールストリートに「輸血」しても、大量の「内出血」が今後も続く限り、米経済全体の抜本的な治癒は不可能である。

 住宅価格の下落に見合った、返済額の下方修正、50%の利子補給など、庶民レベルでの対策をとらなければ体力回復は覚束ない。

 その意味でゴールドマン・サックス出身のポールソンのような金融ドラゴンどもの、火事場ドロ、焼け太りを狙った救済法案が葬りさられたのは、よいことである。

 ブッシュ政権はスティーグリッツ教授の言うように、救済法案を部分修正して議会に再提案するはずだが、アメリカは大統領選に向けた政治の季節、世論の行方を無視した強硬突破をしにくい状況にある。

 今後とも、「金融システムが破綻する」とか「恐慌になる」という「恫喝」が繰り返されるはずだが、ギリギリのところまでひっぱり、庶民救済策を出させるべきだ。

 イラクからの米軍即時撤退要求を突きつけることも、当然あってしかるべきだ。「イラク戦争」など、やっている時ではない。

 英紙オブザーバー(ガーディアン日曜版)に、ウォールストリートのウォール(壁)が崩壊し、ついに「アメリカの時代」は終わったとの論説が出ていたが、たぶん、その通りである。

 金融ドラゴンどもの断末魔の悲鳴とともに、「アメリカ帝国」の限界が遂に露呈した。
 
   

⇒  http://online.wsj.com/article/SB122273395169288417.html

  http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/sep/30/marketturmoil.wallstreet

  http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/sep/28/usforeignpolicy.useconomicgrowth

Posted by 大沼安史 at 09:27 午後 3.コラム机の上の空 |

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