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2008-09-08

〔いんさいど世界〕パリ発 衝撃の告発 サルコジはCIAのスパイ?! T・メイサン氏が「サルコジ作戦:CIAはいかにしてエージェントの一人をフランス共和国の大統領に据えたか」で追及 陰謀でドヴィルパンを追い落とし、仏社会党を撹乱 

 「9・11」をめぐる疑惑追及で名高い、フランスのジャーナリスト、ティエリ・メイサン氏が、自ら主宰する「ヴォルテール・ネット」で、衝撃の告発を行った。

 「サルコジ作戦:CIAはいかにしてエージェントの一人をフランス共和国の大統領に据えたか」と題する告発記事は、仏大統領選へのCIA(米中央情報局)の関与を暴露、サルコジを結節点とした、CIA、フランス金融右翼、コルシカ・マフィアなどによる、闇の権力ネットワークの実像に迫っている。

 メイサン氏は、『驚くべき謀略』や『ペンタゲート』といった著作で、あの「9・11」事件のうち、とくに「国防総省」に対するハイジャッック機「突入」疑惑を追及したことで、国際的にも有名なジャーナリスト。
 そのメイサン氏による今回の「調査報道」は、自国・フランスの新大統領、サルコジを「CIAのスパイ」と名指しで告発したものだけに、今後、世界的な波紋を呼びそうだ。

 「サルコジ」といえば、シラク大統領の後継者争いを同じ与党・共和国連合のライバル、ドヴィルパンと演じた男だが、メイサン氏によれば、このドヴィルパン追い落としに、CIAが一役買ったという。

 ドヴィルパンを嵌める罠を仕組んだのは、「フランス・アメリカ協会」のロンドン・オフィス。CIAも共用するこのアジトで、「ルクセンブルクの銀行の秘密口座リスト」なるニセ文書が偽造されたという。

 サルコジは、その「リスト」には自分の名前が載っていることを逆手にとって、ドヴィルパンによるフレームアップだと主張、治安(警察・検察)を担当する内務大臣の職権を利用して、ドヴィルパン宅を家宅捜索。これによってライバルの政治生命を奪い、与党内における大統領候補として立場を万全のものにした。

 ドヴィルパンは2003年に、米国のイラク侵攻に反対する演説をしたことで、ブッシュ政権の目の仇になっていたことは、なお記憶に新しい。

 さて、文書偽造の舞台となったロンドン・オフィスを管理する「フランス・アメリカ協会」とは一体、なにものなのか?

 メイサン氏によれば、その「会長」はCIAの局長だったネグロポンティ、その「事務局長」だったのが、フランク・ワイズナー(ジュニア)という人物だ。
 実は、この「フランク・ワイズナー(ジュニア)」という男、ネオコンの中心人物の一人である、あのウォルフォビッツ(前・世界銀行総裁)の後を襲い、米国防総省の重要ポスト、政策計画局の局長を務めた経歴の持ち主。
 このことからも、(イラク戦争に反対した)ドヴィルパンの追い落としの黒々とした背景が浮かび上がる、というののだ。
 (この「フランク・ワイズナー」こそ、「サルコジ」がアメリカとつながるキーパーソンなので、名前を記憶にとどめおいて欲しい)

 さて、「サルコジ」を与党候補にしたCIAが次ぎに打った手は、野党、フランス社会党に対する工作だった。

 アメリカ(CIA)=サルコジ一派が最も恐れたのは、「ミッテランの秘蔵っ子」として人気の高かったファビウスが社会党候補になること。組みしやすい女性候補のロワイヤルに勝たせるため、二通りの方法で対社会党工作が進められた。

 ひとつは、ファビウス陣営の票を割るために、ドミニク・ストロース・カーンを対立候補として立たせたことだ。

 メイサン氏によれば、このストロース・カーンという男もいわくつきだ。
 米国のライス国務長官がスタンフォード大学にいた頃、彼女の引きでそこで教えていたのが、このカーン。
 さらに驚くべきことに、ストロース・カーンは国際通貨基金(IMF)の総裁に選ばれ、いまもその椅子に座っているのだ。

 もうひとつの工作は、社会党にトロツスト系の人間を、「少なくとも1万人」も入党させ、その組織力をファビウス、ロワイヤル追い落としに使ったことだ。

 メイサン氏によれば、CIAはソ連のスターリン主義に対抗するため、歴史的にフランスのトロツキストを支援しており、その組織力を利用してフランス社会党内に、リオネル・ジョンパンらエージェントを送り込むことに成功しているという。(あのジョスパンまでも!……)

 こうしてフランスの新大統領となったサルコジだが、「勝利」の夜、選挙運動を担った支持者をそっちのけで、向った先はシャンゼリゼにある「フーケ」という有名なカフェ。この「フーケ」は、フランスのカジノ王の店で、そこにはフランスの富裕層の群れが待ち構え、サルコジとともに祝杯を交わしたという。

 サルコジが次ぎに何をしたかというと、豪華ヨット、「パロマ」号の上での地中海バカンス。
 この「パロマ」号は、サルコジの友人である、ユダヤ大財閥、ロスチャイルド出身のヴァンサン・バロールという男の持ち船だそうだ。

 この秘密のヨット・バカンスは、パパラッチに撮影されて暴露されることになるが、サルコジがパリに戻って大統領として最初にした仕事、さらなるカジノの認可だったという。

 以上はメイサン氏が描く「サルコジ」の成功(裏)物語の概要だが、同氏の暴露で見逃せないのが、イタリア・マフィアとつながりがあるとされる、「コルシカ」(仏領、地中海の島)をめぐる疑惑だ。

 コルシカ担当の長官が、何ものかに殺害されたのだが、サルコジは旧友であるはずの男を「犯人」として逮捕したのだ。(この男は無罪を主張したが、その後、なぜか沈黙し続けているという)
 メイサン氏の調査によれば、「真犯人」は金で雇われた殺し屋で、アフリカのアンゴラに逃走、そこでフランスの石油企業にガードとして雇われたそうだ。
 コルシカ担当長官の殺害は、コルシカにおけるマフィアの影響力を守るため仕組まれたものと、メイサン氏は見ている。

 ところで、ここで出て来た、この「マフィア」問題は、実はCIAのサルコジ工作につながる歴史的な背景を織り成すものだが、その話に進む前に、サルコジが政権の柱として頼りにする「4人組」なるものの素性を、ごく簡単に見ておくとにする。

 「4人組」とは、シャルル・パスカ(後述)の右腕だったグエン官房長官、ロスチャイルド銀行出身のペロル官房副長官、レヴィト外交顧問(シラク大統領からブッシュ寄り過ぎると解任された経歴の持ち主。ユダヤ系)、そして閣僚名簿に登載されていない諜報担当のボエ(米国の国家安全保障局のヨーロッパ担当次席を務めたこともあるという)。

 この顔ぶれを見ただけで「サルコジ一派」の正体が浮かび上がるが、極めつけはサルコジが経済・財政相に抜擢したクリステーヌ・ラガルデという女性である。

 メイサン氏によれば、彼女のキャリアはすべて米国内でつくられたもの。ディック・チェイニー(副大統領)の「国際戦略研究センター」で、ブレジンスキーとともに、ポーランドの民営化問題を検討していたという人物である。
 あのストロース・カーンのIMF総裁就任などと考え合わせれば、国際金融資本が吹きまくる「ネオリベラリズム」が、このアメリカ「育ち」の女性を通して、フランス政権の経済中枢を握った、といっても過言ではなかろう。

 ついでにもうひとつ、メイサン氏が挙げるサルコジがらみの事実を紹介すれば、サルコジの異母兄弟であるピエール・オリビエ(アメリカでは「オリバー」を名乗る)は、ブッシュ家なども加わる軍事・石油・金融権力、「カーライル・グループ」のカルーチ(元国防長官、CIAの元副長官。カルーチがCIAの副長官になったのは、ドヴィルパン追い落とし工作のところで名前が出て来た、フランク・ワイズナー〔ジュニア〕の父親、フランク・ワイズナー〔シニア〕の引きによるものだった!)により、同グループの新設ファンドの代表に取り立てられたという。

 ここまでの話の流れは、「サルコジ大統領」が生まれ、「サルコジ政権」が登場した、いわば同時代の舞台背景を追ったものだが、メイサン氏は、こうした経過を生んだ歴史的な流れについても調査のメスを入れている。

 メイサン氏の指摘のうち、「サルコジ」と絡む事実関係について、列記するとこうなる。

 ① 米国が第2次世界大戦の末期、シシリア島上陸作戦などで頼ったのが、シシリア系マフィアの大ボス、ラッキー・ルチアーノだった。このルチアーノとのコンタクト役を果たしたのが、フランク・ワイズナー(シニア)だった。

 ② 1958年、北アフリカへのソ連の影響力拡大を恐れたCIAは、アルジェリア問題を利用、引退していたドゴールをフランスの大統領につける「クーデター」を組織した。ドゴールは権力の座に就くと、対米従属一辺倒の姿勢をとらず、米国を苛立たせる。そのとき、ドゴールを守る私兵(SAC)が結成されるが、その中心にいたのが、後にフランス政界の黒幕としてサルコジを引き立てることになる、シャルル・パスカだった。

 コルシカ人のパスカは、カナダの密造酒家、「リカード」の娘と結婚、ラッキー・ルチアーノなどアメリカのシチリア・マフィアとも密接な関係を持った。パスカはSACの私兵をリクルートする際、ルチアーノの「コルシカ大使」に協力を求めた。

 パスカは後に内務相まで出世する。この時。パスカはサウジ、イスラエルと関係を結び、イスラエルの諜報機関、モサドの名誉会員にもなった。

 パスカはサルコジの初婚の際、新郎・サルコジに付き添うベストマンを務めたいわば後見人で、パスカが内務相だった時、サルコジは予算相兼政府スポークスマンを務めていた。

 ③ サルコジはハンガリーの貴族の父親と、ユダヤ人の母親の間に生まれた。両親は離婚、父親は再婚したが、サルコジの母、アンドリー・マーラーが秘書をして働いたのが、シャルル・パスカとともにSACを創設したアシール・プレッティだった。

 プレッティは後にフランスの国民議会の議長にまで上り詰めるが、1972年、米誌「タイム」が麻薬の「フレンチ・コネクション」を暴く記事を掲載、その中で名前を挙げられたため、失脚を余儀なくされる。「タイム」誌の記事は、コネクションの立役者の一人として、ジャン・ヴェントゥーリというマフィアのボスを名を挙げているが、このボスは、シャルル・パスカルの「リカード」の代理人だった男だ。

 ④ サルコジの父は1977年に再婚相手とも離婚するが、このフランス人女性がアメリカに渡って再婚した相手は、アメリカの政府高官。当時、国務省のNO2だった相手の名は、驚くなかれ「フランク・ワイズナー(ジュニア)」。そのあの「シニア」の息子で、ドヴィルパン追い落とし工作の「ジュニア」が(サルコジの義母の)再婚相手だった!

 この義母の伝でサルコジは米国務省の「訓練プログラム」で「便宜を供与」されているという。

 ――以上が、メイサン氏の暴露する、「サルコジ」をめぐる歴史背景だが、まるで大河ドラマのような経過を振り返ると、同氏がサルコジを「CIAのエージェント」と結論づけたわけが納得できる。

 傍若無人な振る舞いを続け、「フランス政界のラカイユ(屑)」でしかない「チンピラ」が、どうしてフランス大統領になれたのか、不思議でならなかったが、メイサン氏の「告発」でようやく事情がわかった。
  
 (「サルコジ」といえば、大統領になる以前、治安を担当する内務相として、都市の郊外に住む若者たちを「ラカイユ(社会の屑)」呼んで抑え込もうとした強硬派としての「実績」があり、その「強面」ぶりがフランス人保守層の支持を取り付けた、とばかり思っていたのだが……)

 「サルコジ」という男の人格を知る上で、見過ごすことができないのは、シラク大統領の娘との不倫問題だ。メイサン氏によれば、サルコジは「フィガロ」紙の論説委員と結婚したシラク氏の娘を(自分が新郎のベストマンを勤めながら)「寝取り」、夫を自殺に追い込んだそうだ。以来、シラク氏はサルコジを憎み、両者の間の対立はその後も尾を引いたといわれるが、シラク氏とすれば当然のことだろう。

 最後にひとつ、これも「意外なこと」だったので、付け加えておきたいことがある。それは、サルコジによって外相に取り立てられた、ベルナール・クシュネルのことだ。

 クシュネルは「国境なき医師団」にも関わって来た「良心的」な人物で、サルコジ政権入りに驚いた人も多かったが(わたしのその一人だった)、メイサン氏によれば、「クシュネル外相」を指名したのは、あのフランク・ワイズナー(ジュニア)で、彼に与えられた任務は「コソボ独立」と「フランスのアラブ政策の変更」だという。

 メイサン氏によれば、このコソボの「ボンドティード米軍基地」こそ、アフガン産のヘロインが米空軍機で運び込まれる中継拠点であるそうだ。

 今回のメイサン氏の暴露は、あの「9・11」事件でのペンタゴン「突入」疑惑のすっぱ抜き並みの、超ド級の衝撃力を秘めている。

 メイサン氏の今回の「暴露」と「告発」が、今後、どのような「続報」を生み出すか、世界は今、息をのんで事態の進展を見守っている。
 

⇒  http://www.voltairenet.org/article157821.html

Posted by 大沼安史 at 03:12 午前 1.いんさいど世界 |

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