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2008-06-17

〔NEWS〕 「債権証券化バブル」崩壊……国際金融資本 延命に血道

 米ウォ-ルストリート、英シティーなどに巣食う「ドラゴン」(国際金融資本)どもが、自らの生命線である金融システムの維持・延命に血道をあげているようだ。

 FT紙によると、ロンドンのヘッジ・ファンド、「チェーン・キャピタル」が運営、破綻したSIV(投資ビークル)を、米国の大手投資銀行、ゴールドマン・サックスが救済するそうだ。

 SIVとは、サブプライム住宅ローンなどを組み込んだ「COD」(債務担保証券)を、投資銀行から仕入れては売りまくっていた「別会社」を指すが、ロンドンのこのSIVは、デフォルト、あるいはデフォルトの恐れの強い、筋悪のCODを70億ドルも抱え込んでしまったらしい。
  
 たぶん、このSIVの「親」であるヘッジ・ファンドも、CODをヘッジする「CDS」なるデリバティブ保険を売りまくった挙げ句、参照債務のデフォルトで、莫大な保険金の支払いを迫られ、追い詰められたはずだ。

 FT紙によると、救済に乗り出したゴールドマン・サックスの今年第2四半期の業績は前年同期よりは落ちているものの、予想外の「好調」ぶり。

 最近は、日本のGDPにしろ、アメリカのGDPにしろ、「予想外に好調」ばかりで、眉につばつけて見るほかないが、国際金融資本が各国政府、中央銀行とともに、史上空前の「COD+CDS危機」を、ソフトランディングでなんとか凌ごうとしている姿が伺い知れる。

 FT紙は、ゴールドマン・サックスによるロンドンSIV買収・救済で「闇の銀行界」の延命に希望の灯がともったような書き方をしているが、「金融ツナミ」に巻き込まれた人々(たとえばサブプライム・ホームレス)の救済はどうなっているのか?

 「ドラゴン」どもに、たとえば為替取引税を課税して、その「ボロ儲け」を吸い上げる、といった、国際社会による抜本的な規制の創設が急務になっている。

⇒  http://www.ft.com/cms/s/0/db9ed2e0-3bd5-11dd-9cb2-0000779fd2ac,dwp_uuid=ffa475a0-f3ff-11dc-aaad-0000779fd2ac.html

  http://www.ft.com/cms/s/0/54ec522a-3c68-11dd-b958-0000779fd2ac.html

Posted by 大沼安史 at 11:37 午後 |

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