〔NEWS〕 乾くスペイン 大旱魃 バルセロナへ フランスから「水船」 異常気象が地中海・カタロニア地方を襲う
スペインの地中海側、バルセロナを中心としたカタロニア地方が大旱魃に喘いでいる。冬の雨は昨シーズンも降らず、水不足が深刻化している。
異常気象がもたらした「乾くバルセロナ」。お隣、フランスのマルセイユからの、タンカーによる飲料水の緊急輸入も始まっている。
スペイン気象協会はこのほど、旱魃警報を発した。同協会が日照りの警報を出したのは、なんと史上、初めて。カタロニアは水不足の危機に瀕している。
連続18ヵ月、降雨がない。おかげでダムの貯水量は19%のレベルへと低下した。15%を切ると、水底の沈殿物が浮いてくるので取水できないという。
つい最近、雨が2日、降ったが、干天の慈雨にはならなかった。まさに焼け石に水。
公園の噴水も止まり、ビーチのシャワーも止まった。
カタロニア地方のサンタ・ロマでは、人造湖の水が完全に干上がり、乾いて罅割れた湖底から、11世紀のキリスト教会の石造建築が姿を見せ、日光の直射を浴びている。
今月(5月)13日には、バルセロナの南80キロの海辺の町、タランゴラからタンカーで水が運び込まれた。2000万リットル。18万人分の生活水。バルセロナだけで、人口160万人、あっという間に蛇口から流れ出た。
22日にはマルセイユから3600万リットルの飲料水を積んだタンカーが、バロセロナに向け出発した。名づけて、海を渡る「水道橋」。
マルセイユからの「補給」はとりあえず、今後3ヵ月、続けられるが、まとまった降雨がなければ水飢饉は解消されない。
アンダルシア地方のアルメリアの海水蒸留プラントから「真水」の供給も受けているが、「恵みの水」としては当てにならない。
そこで抜本的な対策として浮かびあがっているのが、ピレネー山脈から流れ出る川を「我田引水」する巨大プロジェクトだが、水路を変えれば、こんどは流域が水不足に陥るので、実現の見通しは立っていないという。
もうひとつ、これは実現に向け、急ピッチで建設工事が進められているのが、バルセロナにヨーローッパ最大級の海水蒸留プラントを設置する計画。
来年、完成する予定だが、これができてもバルセロナな人口の20%しか給水できないそうだ。
間もなく夏。
バルセロナにとって、晴れ上がった地中海の青空は、いまや脅威でしかない。
⇒ http://www.independent.co.uk/news/europe/spains-drought-a-glimpse-of-our-future-833587.html
http://news.ninemsn.com.au/article.aspx?id=563042
http://www.terradaily.com/reports/Severe_Spanish_drought_sparks_regional_fights_over_water_999.html
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Posted by 大沼安史 at 08:35 午後 | Permalink

















