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2008-02-14

〔コラム 机の上の空〕 北京五輪開会式演出 スピルバーグが「辞退」だとぉ~? 監督は「就任を拒否」したのです!! 「ダルフール問題」で世界のノーベル賞受賞者らが中国政府に対し「抗議の公開状」 ペキン指導部の人権感覚・平和意識の欠如に対する国際批判、強まる

 今朝、(日本の)新聞を開いて(ネットの電子版でも確認し)唖然としてしまった。スピルバーグ監督が中国政府の「ダルフール問題」に対する姿勢に抗議、その北京五輪開会式イベント演出要請を拒否したことを、日頃、中国に手厳しい(??)一部報道期間を含め、一斉に「辞退」と書いていたのだ。(CNNの日本語版サイトは、さすがに「辞任」と訳していたが……)

 「辞退」とは、せっかくのお申し出ではありますが、今回はちょっと都合がつかず、ご遠慮させていただきます、といったヤンワリしたもので、「抗議の(内定)辞任」「就任要請に対する拒絶」とはまったく質をことにする。
 
 スピルバーグ監督は、一身上の都合でご遠慮させていただこうとしたのではなく、人権上の原則で中国政府に辞表をたたきつけたのだ。

 どうして日本のマスコミは、こうもだらしいないのだろう。どうしてこうも、中国政府の人権・平和感覚のなさにおもねるのだろう。

 中国ではいま、「北京五輪」を前に、民主化運動の活動家を逮捕しているが、欧米のマスコミによる報道はあっても、日本のマスコミは口をつぐみ続けるばかり。日頃、対中「弱腰外交」批判を続けている報道機関まで腰砕けなのだから、あきれるばかりだ。

 英紙インディペンデントに、デズモンド・ツツ氏(平和賞、南ア)、エリ・ヴィーゼル氏(同、米国)らノーベル賞受賞者や、マルコス・アナスタシオ氏(サーファー、ポルトガル)、マリリン・チュア氏(水泳選手、2000五輪出場、マレーシア)らアスリートたち、そしてミア・ファローさん(女優、米国)、トム・ストッパード(劇作家、英国)ら有名人75人が署名した、中国政府への「公開状」が掲載されていた。

 スーダン・ダルフール問題での中国政府を姿勢(石油を得る見返りにスーダンの政府軍に武器援助し、ダルフールでの住民虐殺を後押ししている)を批判し、北京五輪の芸術アドバオザーの職を蹴ったスピルバーグ監督の決断を支持し、中国政府に反省と武器援助撤回を迫る、国際世論による追及キャンペーン第一弾である。

 「公開状」はダルフールの惨状をこう指摘する。「残虐行為は激化の一途をたどっている。ダルフールの700万住民のうち、数十万人もが紛争の中で死亡し、250万人が難民と化した。強姦、性暴力は少女たちや婦人に対し、武器として使われ続けている……」と。

 そして中国政府にこう迫る。中国はダルフール問題を動かす力を持っている。だからわれわれは、北京五輪に向け、中国政府の動きを見守り続けます、と。

 「公開状」は中国政府がこの申し出を拒絶・無視した場合、どんな対応策をとるか触れていないが、最終的には「五輪ボイコット」の呼びかけに行き着くものとみられる。欧米では早くも「北京五輪」のスポンサー企業に圧力をかける動きも広がり出しており、事態は切迫している。

 中国の人権・平和感覚の欠如は、ダルフールに限らず、ミャンマー問題でも露呈し、国際的な非難の的になっている。もし中国が北京五輪を機に、国際社会のステージに、「経済」の枠を超えて「政治的な力」としてデビューを果たしたいのであれば、この際、ダルフールなど懸案する課題の一挙解決を図るべきだ。

 国際社会に「参加」するには、人権感覚の回復が先決である。そこにこそ中国が「北京五輪」を主催する、歴史的な「意義」があろうというものだ。

⇒ 
http://www.independent.co.uk/news/world/politics/a-letter-from-the-worlds-nobel-laureates-to-china-you-umustu-act-on-darfur-782008.html

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/in-olympic-year-china-urged-to-use-its-influence-in-darfur-782011.html

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/silence-speaks-volumes-as-beijing-ignores-criticism-782009.html

http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/johann-hari/johann-hari-spielberg-has-taken-a-stand-we-must-too-781973.html

http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/13/china.sudan

http://www.guardian.co.uk/uk/2008/feb/14/olympics2012.humanrights

http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/14/usa.china

http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200802140043a.nwc

http://www.asahi.com/culture/update/0213/TKY200802130341.html

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080213-OYT1T00227.htm?from=navr

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200802130011.html

Posted by 大沼安史 at 03:03 午後 3.コラム机の上の空 |

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