〔NEWS〕 イラク戦費 少なくとも「3兆ドル」! J・スティーグリッツ氏が算出 米国経済バブル形成・崩壊の「要因」
ノーベル経済学賞受賞のジョセフ・スティーグリッツ氏(米コロンビア大学教授)が2月27日、ロンドンのシンクタンクで講演し、「イラク戦争」の戦費が少なくとも「3兆ドル」に達することを明らかにした。
ハーバード大学のリンダ・ビルムズ教授との共著で出版する新著、『3兆ドル戦争』の概要を説明したもので、今後の駐留経費、債務利払い、帰還兵へのカウンセル経費などを加えると、「5兆ドルから7兆ドル」規模に膨れ上がるという。
ブッシュ政権が「イラク開戦」時に予測したイラク戦費は、わずか(?)「20億ドル」。
スティーグリッツ教授からが情報自由法などで入手した公文書などを分析した結果、この「20億ドル」という額、イラク戦争を「4日間」続行し得る額とわかった。イラク戦争は「10日間ごとに50億ドル」がかかる、とんでもない「出血戦」なのだ。
これでアメリカ人の生活にどんな影響が出ているかというと、おかげでアメリカの家計は、一世帯あたり「毎月、138ドル」の(税金)支払いを強いられているという。
スティーグリッツ教授はさらに、イラク戦争が「米国経済」全般に、どんな影響を及ぼしているかの点にも触れ、戦費支出に伴う「クレジット・クランチ」を避けるため、米国の中央銀行が“安い信用の洪水”政策を続けた結果、「住宅・消費バブル」が発生、それが崩壊して「不況」を招いている、と指摘した。
教授のこの指摘は重要である。日本では(いや世界でも)、「サブプライム」問題がすべての元凶だと言われ、まるで「マイホーム」の夢を抱いた低所得者層が悪いように喧伝されているが、ほんとうの「悪」は、やはり「イラク戦争」。いやそれを始めたブッシュ政権だったわけだ。
ブッシュの罪は大きい、いや大きすぎる。
⇒ http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23286149-2703,00.html
http://www.freep.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080228/NEWS07/802280453/1009/NEWS07
http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/28/iraq.afghanistan
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Posted by 大沼安史 at 10:29 午後 | Permalink