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2008-02-29

〔イラクから〕 アンジェリーナ・ジョリーさん 難民救済、戦争終結アピール

 女優で国連UNHCR親善大使のアンジェリーナ・ジョリーさんがイラク難民救済、戦争終結のアピールを、ワシントン・ポスト紙に書いた。

「わたしは現地を訪問して、これまでになく確信を深めた。わたしたちは、難民となったイラク人救済はもちろんのこと、この危機を終えることに、重大かつ長期にわたる安全保障上の利益は、ある」

 My visit left me even more deeply convinced that we not only have a moral obligation to help displaced Iraqi families, but also a serious, long-term, national security interest in ending this crisis.

 それにしても、日本の「セレブ」たちは何をしてるのか?

 料理番組で「おいしい~っ」を連発するだけが、女優の仕事ではないだろう……。  

⇒  http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/27/AR2008022702217.html?hpid=opinionsbox1

Posted by 大沼安史 at 11:17 午後 | | トラックバック (0)

〔For the Record〕 わたしは「馬鹿げた、軽率な戦争」(イラク戦争)に反対だ! オバマ 2002年10月の演説

 オバマ候補の2002年10月の「イラク反戦演説」が、米国の「共通の夢」サイトに「再掲」されたので、本ブログにも載せることにする。

 オバマの祖父は「真珠湾」の翌日、志願、ヨーロッパ戦線で戦ったそうだ。

 オバマは「対日戦争」を「反ファッショ」の「「正義の戦争」を見ているのかも知れない……

⇒ http://www.commondreams.org/archive/2008/02/28/7343/

Posted by 大沼安史 at 10:56 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 イラク戦費 少なくとも「3兆ドル」!    J・スティーグリッツ氏が算出 米国経済バブル形成・崩壊の「要因」

 ノーベル経済学賞受賞のジョセフ・スティーグリッツ氏(米コロンビア大学教授)が2月27日、ロンドンのシンクタンクで講演し、「イラク戦争」の戦費が少なくとも「3兆ドル」に達することを明らかにした。

 ハーバード大学のリンダ・ビルムズ教授との共著で出版する新著、『3兆ドル戦争』の概要を説明したもので、今後の駐留経費、債務利払い、帰還兵へのカウンセル経費などを加えると、「5兆ドルから7兆ドル」規模に膨れ上がるという。

 ブッシュ政権が「イラク開戦」時に予測したイラク戦費は、わずか(?)「20億ドル」。

 スティーグリッツ教授からが情報自由法などで入手した公文書などを分析した結果、この「20億ドル」という額、イラク戦争を「4日間」続行し得る額とわかった。イラク戦争は「10日間ごとに50億ドル」がかかる、とんでもない「出血戦」なのだ。

 これでアメリカ人の生活にどんな影響が出ているかというと、おかげでアメリカの家計は、一世帯あたり「毎月、138ドル」の(税金)支払いを強いられているという。

 スティーグリッツ教授はさらに、イラク戦争が「米国経済」全般に、どんな影響を及ぼしているかの点にも触れ、戦費支出に伴う「クレジット・クランチ」を避けるため、米国の中央銀行が“安い信用の洪水”政策を続けた結果、「住宅・消費バブル」が発生、それが崩壊して「不況」を招いている、と指摘した。

 教授のこの指摘は重要である。日本では(いや世界でも)、「サブプライム」問題がすべての元凶だと言われ、まるで「マイホーム」の夢を抱いた低所得者層が悪いように喧伝されているが、ほんとうの「悪」は、やはり「イラク戦争」。いやそれを始めたブッシュ政権だったわけだ。

 ブッシュの罪は大きい、いや大きすぎる。   

⇒ http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23286149-2703,00.html

http://www.freep.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080228/NEWS07/802280453/1009/NEWS07

http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/28/iraq.afghanistan

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Posted by 大沼安史 at 10:29 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 刑務所暮らしの米国民(成人) 「100人に1人」ラインを遂に突破! 「アメリカ」の真実の姿!

 ニューヨーク・タイムズ(電子版、2月28日付)によると、刑務所暮らしをする米国民(成人)が遂に「100人に1人」ラインを突破し、「99.1人に1人」まで増加しているという。

 米国史上初めてのことだそうだ。〔ということは、それだけ格差が拡大し、社会崩壊が進んでいることになる。大恐慌時さえも上回っている、ということか?……〕

 人種別だとヒスパニックが「36人に1人」、黒人は「15人に1人」(黒人男性の20歳から34歳の年齢層に限ると、実に9人に1人だそうだ)。

 オバマ候補が彗星のように現れた理由は、ここにあるのだろう。

 ブッシュのアメリカは国内を植民地化して、富を特権層に集中させ、その一方で「牢獄国家」を経営、治安をよくやく維持しているのである。
  

⇒  http://www.nytimes.com/2008/02/28/us/28cnd-prison.html?em&ex=1204434000&en=f278697addfa4b13&ei=5087%0A

 

Posted by 大沼安史 at 09:26 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 日本の文科省のお手本 「英国教育」の無残 「統制教育」が「破壊的打撃」及ぼす

 英紙インディペンデント(電子版、2月29日付け)が、ケンブリッジ大学の主導で行われていた、「英国初等教育」に対する評価結果、「ケンブリッジ・プライマリー・レヴュー」の報告書が発表された、と報じた。

 同レビュー報告書の内容は、ガーディアン紙ですでに報じられており、本ブログでも紹介したが、今回のインディペンデント紙の報道は、核心に迫る、力のこもったもので、一読の価値はある。〔文科省、教委、教育学者の方々には是非とも読んでいただきたい〕

 同紙によれば、この「レヴュー」は過去40年における最大規模の調査研究で、前ブレア政権がサッチャー政権が進めた「タイトに中央集権化した英国の初等学校」は「子どもたちの教育に破壊的な打撃を及ぼしている」と結論付けた。

 「破壊的な打撃(a devastating impact)」……「レヴュー」はそこまで言い切っているのである。

 それでは何が、英国の小学生たちに破壊的な打撃を及ぼしているかというと、報告書は「学習における国家理論(state theory of leaning)」に元凶だと指摘している。

 そういう「国家教育」体制の下、学習分野を狭める「全国カリキュラム」が導入され、「進路のかかった学テ」が繰り返されてきた。

 子どもたちを追い立てるばかりか、やたらと教師を使いまくり、その結果、「あまりにも多くの子どもたちが言葉も数字を正しく扱えないまま初等学校を出ていっている」というのだ。

 これについて、バッキンガム大学のアラン・スミザース教授は、数値目標で管理した、旧ソ連の計画経済の崩壊を教訓とすべきだったと指摘している。

 英国初等教育の惨状を乗り越える道をして同紙は、「学校は革新する自由を持たねばならない(Schools must be free to innovate.)」と提言している。

 日本の前・安部政権が「モデル」とし、「学テ」再導入など、文科省が自ら躍起となって進める「公教育の国家統制」の「お手本」とした英国で、こうした全面的な見直しが行われ、「統制教育」は教育破壊の道であると結論付けられている事実を、日本の教育関係者はしかと見据えるべきである。

 これ以上、「統制教育」の締め付けを強化すると、日本民族(日本人)の明日はないかも知れない……。 

⇒ http://www.independent.co.uk/opinion/leading-articles/leading-article-a-shattering-failure-for-our-masters-789310.html?service=Print

http://www.independent.co.uk/news/education/education-news/failed-political-interference-is-damaging-childrens-education-report-claims-789333.html

 http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/professor-alan-smithers-lessons-of-the-soviet-union-should-have-been-learnt-789334.html

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Posted by 大沼安史 at 08:45 午後 2.教育改革情報 | | トラックバック (0)

2008-02-27

〔観る! ビデオ、この映像〕 NYフィル ピョンヤン演奏会

 英紙ガーディアンがNYフィルのピョンヤン公演の模様をビデオに収録、サイトに掲載している。

 NYフィルによる「北朝鮮国歌」が意外によかった。

⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/27/korea.usa

Posted by 大沼安史 at 02:10 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-26

〔この人に、忘れな草を!〕 公民権運動の黒人女性指導者 ジョニー・カーさん、死去 

 米国南部、モンゴメリーでのバス・ボイコット事件の立役者となったローザ・パークスさんのおさななじみで、マーチン・ルター・キング牧師の後継者として公民権運動に献身したジョニー・カーさんが2月22日に亡くなった。97歳だった。

 パークスさんが白人にバスの席を譲らなかった事件の50周年の記念行事では、主催者として中心的な役割を果たし、若者たちにこう呼びかけたという。

 Look back, but march forward!

 死の直前まで運動を続けていたという彼女の冥福をお祈りする。

⇒ http://www.latimes.com/news/obituaries/la-me-carr25feb25,0,6992874.story

〔大沼・注〕 このブログをより「歴史的」なものにするため、追悼記事のカテゴリーを新設します。

Posted by 大沼安史 at 03:35 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 北朝鮮 こんどはエリック・クラプトンを招待

  フィナンシャル・タイムズによると、北朝鮮が英国のギタリスト&シンガー、エリック・クラプトン氏を来年、ピョンヤンで公演するよう招待したという。

 北朝鮮フィルが今夏、ロンドンで公演するお返しだそうだ。

 これに対してクラプトン氏も「原則同意」しているという。

 北朝鮮ではロックやポップ音楽は禁止されており、その意味でクラプトン氏の公演は画期的なものとなる。

〔大沼・コメント〕 エリック・クラプトンのことはあまりよく知らないが、あの「Tears in Heaven」だけは、素晴らしい曲なのでメロディーラインを覚えていた。〈そういえば、女性歌手〔たしかノラ・ジョーンズ??〕のカバーで何度も聴いていた!……いま、思い出した!〉

 FT紙の記事を読んで、早速、YouTubeで、演奏を視聴して見た。

 思っていた通り、題名に反して?(いや、題名通り!……わたしにとっては)泣かせる歌だった。
 2度、3度と聞き、CDを買おうと思った。

 歌詞で気になるところがあった。

 ♪ Beyond the door
      There's peace I'm sure
      And I know there'll be no more
      Tears in Heaven ……

 この歌を聴いて、ピョンヤンの聴衆はどう思うか、想像した。

 支配層のエリートしかコンサート・チケットを手にできないはずだが、その特権層の彼・女らが、歌詞のこの部分(いや、ほかにもまだある)をどんな思いで聴くのか、想像を巡らせた。

 「地上の天国」=北朝鮮。人民の涙が流れすぎた「地上の楽園」=北朝鮮。
 その閉じられた扉の向こうの「天国」に、歌詞が言うように、もう涙は流れないと、誰が言い切れるのか?

 それでも、クラプトンがピョンヤンで歌い演奏することは間違いなくいいことだ。
 NYフィルのように、クラプトンの演奏もまた、国営テレビで全国に流れ、北朝鮮の人民が、この歌詞を口ずさめる日がほんとうに来ることを祈る。
 

⇒ http://www.ft.com/cms/s/0/c44cb6ae-e3d1-11dc-8799-0000779fd2ac.html

 Tears in Heaven    http://jp.youtube.com/watch?v=VRsJlAJvOSM

Posted by 大沼安史 at 02:42 午後 | | トラックバック (1)

〔NEWS〕 ヒラリー陣営 オバマ中傷キャンペーンを開始

 英紙インディペンデントによると、壁際においつめられたヒラリー陣営が先週、遂に対オバマ中傷キャンペーンを開始した。

 アフリカ・ソマリの老人たちの着る衣装を身にまとい、頭にターバンをまいた「オマバの写真」を配っているという。

 オバマ候補(上院議員)が2006年、米議員団に加わってアフリカ5ヵ国を歴訪した際、撮影された写真だ。

〔大沼・注〕 「アフリカの土民」「異教徒」のイメージを掻き立てる戦略らしいが、相手に異物を塗った来るスメア・キャンペーンは、自らの恥をさらすようなものだ。
 
 
⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/americas/clinton-accused-of-smear-over-obama-picture-787288.html 

Posted by 大沼安史 at 01:29 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-25

〔NEWS〕 ヒトラーの「学校強制出席法」を忌避 ドイツ家族 数百世帯が国外脱出

 ホームスクーリング(在宅教育)を続けていたドイツの家族が相次いで国外に脱出しているという。
 1938年にヒトラーがつくった「学校強制出席法」が亡霊のようにいまも生き残り、ホームスクーラーらの脅威となって立ち現れているからだ。
 昨年あたりから出始めた脱出者は、その数、実に数百人に達しているという。

 英紙ガーディアン(電子版)が2月24日に報じた。

 それによると、そんな「亡命家族」のひとつ、クラウス・ランダールさん(41歳)一家はこの1月、ドイツ国内から英国に逃げて来た。

 落ち着き先は、ドーバー海峡のワイト島。
 この島を選んだのは、ホームスクーラー(ホームスクーリングをする家族、子ども本人を言う)のネットワークがあるためだ。

 ランダール一家は奥さんと5人の子ども(2歳から11歳まで)の6人家族。
 一家がホームスクーリングに踏み切ったのは、子どもが学校でイジメにあったのがキッカケ。子どもたちひとりひとりに自分の関心にもとづく学習をしてもたいたいという気持ちもあったという。

 一家が、家も友だちも持ち物を放り出して逃げて来たのは、ヒトラーがつくった70年も前の法律がまだ生きているからだ。

 ヒトラーのナチス・ドイツは、子どもたち(若者たち)全員の精神を完全コントロールしようとして、学校への登校を強制する法律を作った。

 これが廃止されずにいることから、ドイツではホームスクーリングが非合法活動とされ、見つかると、子どもは家庭から引き出され、親に対しても罰則が与えられる。

 これは昨年、実際にあったケースだが、メリッサさんという15歳の少女が家族から引き離され、15人の警察官によって精神科に連れて行かれ、心理テストを受けさせられた。メリッサさんがテストを拒むと、養護施設に入れられた。それでも彼女は16歳の誕生日に施設を脱出。それ以来、官憲は今のところ、手出しをしていない……

 こういうことがヒトラーの遺産のおかげで実際、ドイツでは起きており、ホームスクーラーたちは周囲を目を盗んで在宅学習を続けるか、国外に脱出するか二者選択を迫られる状況下にある。

 ヨナタン・スキット一家(奥さんと子ども5人)もドイツからワイト島に逃れた一組。
 官憲によって脅迫を受けた挙句、銀行口座から預金を勝手に引き出され、車まで没収されたことから、英国に渡ることを決意したそうだ。

 まだ、ドイツ国内に残り、ホームスクーリングを続けている家族は、支援組織によると800家族に上る。
 ここ20年で世界的な潮流となったホームスクーリングがドイツにもそれだけ広がっているわけだが、オランダ、アメリカ(一部の州)など世界の先進国で合法化が進む中、戦前のファシズム教育の遺産が壁となって立ち塞がっているのはきわめて異例のこと。

 1昨年(2006年)には国連の特別報告者がドイツの公教育の調査に入り、在宅教育に取り組む親の権利が保障されるべきだとする報告を行っている。

 いまのところ、国外脱出先は英国が主だが、中にはイランに逃げて行った家族も。

 ドイツは日本同様、管理教育がまだはびこっており、その分。PISA調査などで「学力低下」が指摘されている。

 日本でも実はホームスクーリング運動が広がっているが、まだ当局とのトラブルは表面化していない。

 ただし、日本の戦後教育は戦前のヒトラー流、「フォルクス・シューレ」(国民学校)の基盤の上に築かれたもので、縛り・強制力はいまなお、相当なものだ。

 現在、西側先進国における教育の自由度は、ドイツ、日本が最低クラス。
 ドイツが今回の「教育亡命続出」の事態を受け、どう制度改革に取り組むか、注目されるところだ。

⇒ http://education.guardian.co.uk/print/0,,332667033-110908,00.html 

Posted by 大沼安史 at 01:27 午後 2.教育改革情報 | | トラックバック (1)

2008-02-24

〔イラクから〕 トルコ軍、イラク最後の「平和郷」に侵攻

 トルコ軍がイラクの最後の平和郷、北部クルディスタンに侵攻した。
 これを、パトリック・コバーン記者(英紙インデイペンデント特派員)はどう見ているのか?

 同記者の(2月)23日発の記事を見ると、注目すべき指摘がいくつかある。紹介しよう。

 ① トルコ軍に侵攻はPKK(クルド労働者党)のゲリラをたたくのが目的とされているが、米国はPKKの居場所(PKKのキャンプ)に関する情報をトルコ政府に伝えていた。このため、米国は今回、トルコ軍の突然の侵攻開始(トルコのエルドガン首相がブッシュ大統領に伝えたのは、侵攻開始直前だったそうだ)に慌てたという。
 
 ② トルコ軍侵攻の隠された目的(とクルド人指導者らは信じている)は、「石油の都」キルクークを自分たちのものだと主張するイラク・クルド人たちが、すでに「半・独立」を遂げていることに対してトルコが脅威を感じていることだという。クルド人の「独立」がトルコ国内に波及することを恐れているわけだ。

 ③ イラク・クルディスタンで請負工事をしていたトルコの土建会社は、すでに現地から撤退していたという。

 ④ 今回の侵攻は、トルコ軍部にとって政治的な力を回復する狙いも込められている。

 イラク中南部と比べ、相対的に「平和」が保たれていた北部だが、クルド人の「自治」が「平和」の中で強まれば強まるほど、トルコにとっても脅威が増大し、それが今回の「侵攻」のような事態を招いてゆく……。
 コバーン記者の報告を一読しての感想は、今後、「クルディスタンがイラク化していくかもしれない」という嫌な予感である。   
 

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/the-new-invasion-of-iraq-786142.html

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Posted by 大沼安史 at 11:20 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-20

〔ジャック天野の目が点丼〕 海自はどうして捜索活動をしないのか?

 畏友、ジャック天野から久しぶりにメールが届いた。
 怒りのメールだった。何に怒っているか? 海上自衛隊「イージス艦」による「父子船“撃沈”事件」でカンカンになっているのだ。
 絶対、ゼッタイ、許せない、と怒っている。
 ジャックはどうして、これほど怒っているか?

 メールを読んでいただきたい。

              ●△● ⇒ ×△× ⇒ ・△・

 大沼よ、お前、昔、北海道の根室で駆け出しの記者、してたと言ってたな。

 海難が続いて、大変だったと。

 行方不明の漁船員の家に上がりこんで、顔写真を手に入れる。死亡がまだ確認されていないのに、顔写真を取る。

 「ガンクビ取り」って言うんだってな。あんないやな仕事はなかったと、お前、一度、酔っ払って言ったこと、あったな。

 新聞記者でもないオレは、漁船の遭難事故にぶちあたったことはないが、海で漁をすることがどれだけ大変なことか、なんとなくわかる。ほんとに「板子一枚、その下は……」だよな。

 おれ、こんどの「イージス艦」の事故で思うんだが、「軍艦」と「漁船」って同じ船でもまったく違うんだな。乗っている人間の気持ちも正反対だ。

 「あたご」ってイージス艦、要は軍艦だ。破壊のための船だ。生活の船じゃない。

 あの船、ハワイ沖かどっかで、ミサイル撃ち落したっていうじゃないか。

 そう、ミサイルのコースに入って、迎撃ミサイルで寸分の狂いもなく撃ち落した=破壊した。
 その瞬間、ガッツポーズをするオペレーションルームの映像がテレビで流れていたよな。

 こんどの事故だってそうだ。漁船のコースに入って、真横から真っ二つにしている。
 すごい精度だぜ。

 おまけに「あたご」はステルス艦。海の忍者だから、忍び足で体当り攻撃もできる。

 ミサイル迎撃に続き、艦艇1隻を撃破!

 昔の「大本営」が聞いたら、チョー舞い上がって、大々的に「発表」してただろうな……そう、「房総沖で敵戦艦を撃沈!」と。
 「大本営」はホラ吹きだったから、「戦果」は一気に「敵空母2隻、戦艦4隻を撃沈」なったかも知れない。この際、尾ひれハヒレ、つけまくれってノリでね。

 「軍艦」は国民を守らなかった。「大和」だって「武蔵」だって、そうだったろう?
 乗員(国民)と一緒に海の藻屑になっただけじゃないか。
 そして、こんども。

 こんどのことでオレが思い出すのは「2・26事件」の後のことだよ。当時の自衛隊、いや日本軍は交通信号を守らなかった。赤信号でも平気で突破していた。さすがに「2・26」のあとは、一時、「赤で止まった」そうだが、すぐ「軍には青信号、あるのみ」に戻ったそうだ。

 「なだしお」事件(潜水艦が釣り船を体当り撃沈)があったのに、海自は何も懲りなかったんだな。

 でも、オレが怒っているのは、もっと別のことだ。
 
 ひとつ、なぜ「あたご」は現場に留まって捜索を始めなかったのか?

 ひとつ、事故後、同じ漁師仲間が連日、捜索活動をしているのに、海自が捜索船を出さないのはどういうことか?

 オマエラ、国民を守るため、税金で食ってるんだろ?
 
 なら、どうして見習えないんだ。海の男たちの、ハマの母ちゃんたちの、あの「見つけるまで、漁なんかやってられない」って心意気を。

 海の轢き逃げをしたうえで、捜索にも加わらないオマエラはいったい何者なんだ?

 「給油」「給油」とバッカ、騒ぎやがって、お前らこそ、海のテロリストじゃねえのか?

 いまからでもいいから、すぐ捜索船を出せ! 護衛艦も潜水艦も、みんな出せ!

 海保に協力して、徹夜で探せ!
 手弁当で捜索にあたってる漁船に給油もするんだぞ!     

 それがあの父子を見殺しにした、オマエラの「任務」だ。
 「汚職」についで、このアリサマ。

 自衛隊の「最高司令官」は責任をとって、潔く辞任せよ! 
 
 

 

Posted by 大沼安史 at 07:18 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 NY交響楽団 北朝鮮国営TVが放映へ

 ニューヨーク・フィルのピョンヤン公演が2月26日に行われるが、演奏の模様を北朝鮮国営TVが全国放映することになった。
 
 演目はガーシュインの「パリのアメリカ人」と、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」だそうだ。

 「新世界から」のクラシック楽団、「ピョンヤンのアメリカ人(音楽家)」たちは、1920年代の「パリの喧騒」を、この地上最後の沈黙の全体主義国家で、どんな名演を行おうというのか?

 それを北朝鮮の人びとはどんな思いで聴こうというのか?

 演奏会の後景に流れるのは、「朝鮮戦争」の記憶であり、「新世界」への希求だろう。そこへ「戦中間」の「平和の春」を奏で、雪解けへとつないでゆく。

 NYフィルの選曲は自分たちの使命を心得ている。  

⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/americas/ny-philharmonic-concert-to-be-broadcast-across-north-korea-784422.html

Posted by 大沼安史 at 01:34 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 オバマ、ウィスコンシンでも勝利し、「9連勝」

 ワシントン・ポストの速報(アラート)によると、オバマ候補はウィスコンシン州予備選で「快勝」した。

 ヒラリー候補は、3月4日のオハイオ、テキサスで「2勝」しなければレースを続けられない状況に追い込まれた。

⇒ http://blog.washingtonpost.com/livecoverage/2008/02/politics_wisc_feb_19_ledeall.html

Posted by 大沼安史 at 12:59 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-19

〔アフガンから〕 アフガンが「イラク化」 民間人を無差別虐殺 2日間に死者140人にも

 ワシントン・ポスト紙掲載のカンダハル発AP電によると、18日、市場での爆弾テロで38人のアフガン人が死亡、これで同日まで2日間の死者は焼く140人に達したという。

 18日のテロはカナダ軍の輸送部隊を狙ったものだったという。

 AP電は、これまでアフガンではイラク戦争にみられるような一般住民を巻き込んだテロはほとんど見られなかったが、今回の連続テロで、「アフガンのイラク化」といわざるを得ない事態になった、と指摘している。

⇒ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/18/AR2008021800507.html?hpid=sec-world

Posted by 大沼安史 at 03:33 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ヒラリー、オバマに経済政策をパクられたと非難

 ヒラリーがオバマ候補に「経済政策」をマネされた、と非難しているそうだ。

 ウィスコンシンの戦い前の中傷戦術。
 「パクリ」を騒ぎ立てるとは、彼女もよほど追い詰められているのだろう。

 オバマの「経済政策」についていえば、あのFDR元議長、ヴォルカーがオバマ支持に回っていることは見逃せない。

 共和党陣営はオバマを「シカゴの社会主義者」などと非難し出しているが、あのスターリン主義大嫌い男のジョージ・ソロスだってオバマを支持しているのである。

 日本の既成政治経済権力にとって、オバマは手ごわい相手だ。「経済政策」をヒラリーからパクるような程度の男ではない。 

⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/19/johnmccain.hillaryclinton

Posted by 大沼安史 at 03:04 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 国会で「9・11」疑惑を追及 藤田幸久(民主)参院議員 「ボルテール・ネット」で紹介 

 参議院の藤田幸久議員(民主)が1月10日、参院委員会において、「9・11」疑惑を追及した。

 その詳報(英文による一問一答とビデオ)が、フランスの「ボルテール・ネット」のサイトを通じ、全世界に紹介された。

 ビデオを見て、藤田氏の指摘に目のウロコが落ちた。

 「9・11」では、機中の2人を含め24人の日本人が「殺害」されている。
 これはれっきとした「犯罪」である。日本政府は遺体の確認を含め、ちゃんと捜査したのか?……と迫ったのだ。

 これに対する政府委員の「答弁」を見るがいい。
 「一般論では」などと、日本政府(警察)としてロクな捜査もしていなかったことを自ら「白状」しているのだ。

 ブッシュ政権のポチは、これだけの数の自国民が殺されても自分からは真相究明に動かなかった。

 ひどい話である。

 それにしても藤田議員が今になってこの問題を「国会追及」したのはいかなる次第か?

 藤田氏とは一度、会ったことがあり、政治家には珍しく誠実な人だと思った印象が残っている。

 したがって藤田氏なりに真相究明への思いがあって質問に立ったことはわかるのだが、民主党として藤田氏に質問させることで「9・11」疑惑追及を国会で行ったのはなぜか?

 考えられるのは、給油法をめぐり米国が小沢氏に対して、田中角栄の二の舞になるよとでも言わんばかりに恫喝をかけてきたことに対する「しっぺ返し」――との見方である。

 ブッシュ政権がレームダック状態に入ったのを見てとり、ブッシュ政権に威嚇のジャブを放った……こう考える見方である……いや、わたしはそう考えている!!

 ブッシュ政権(&イギリス アングロサクソン連合)のやり方があまりに傲慢・強引なことから、最近ではサウジがロンドン地下鉄テロの秘密、明らかにしようかと脅しを入れたりして牽制球を投げるまでになっている(石油のドル決済離れを狙って……)。

 いずれにせよ、「9・11」は過去のことではない。まだ、終わったことではない。
 真相究明が待たれるところだ。

 藤田議員の国会質問にあらためて拍手を贈りたい。
 

⇒ http://www.voltairenet.org/article154708.html

http://www.election.ne.jp/10870/37036.html

Posted by 大沼安史 at 02:48 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-17

〔教育コラム 夢の一枝〕「春」が来ない国   「文科省」の諸君に贈る歌

 大好きな歌がある。音痴だけど、いつかカラオケで歌ってみたい歌がある。「奥入瀬」という歌だ。山本譲二の歌である。

 「奥入瀬(おいらせ)」は言うまでもなく十和田湖に発する清流だ。湖に向かう道は、流れに沿って続く。助手席の亡妻とともに、出張ついでに一度、ドライブしたことがある。新聞社を辞めて一緒に仙台に帰郷した翌年のことだ。いまから十年ほど前の初夏。

 横浜の部屋でときどきCDを流し、亡妻を乗せ、あの道をたどる。

 歌手も曲(桜庭伸幸・作曲)も素晴らしいが、歌詞もいい(北川文化・作詞)。

 出だしは、こうだ。

  ♪ 奥入瀬 雪解け 阿修羅の流れ 君をさがして啼く鳥 水面に浮かぶさだめ
    時はめぐり また春がきて……

 以下、全文は ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog2/2008/02/post_0159.html

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Posted by 大沼安史 at 01:48 午後 2.教育改革情報 | | トラックバック (1)

2008-02-16

〔観る! ビデオ、この映像〕 モハマド・ユヌス 「グラミン銀行」を語る

 モハムド・ユヌス氏が「デモクラシーNOW」に出演、「グラミン銀行」及び「社会企業」を語った。

 同氏は、以下の新著を出したばかり。

  Creating a World Without Poverty: Social Business and the Future of Capitalism.

⇒  http://www.democracynow.org/2008/2/12/nobel_laureate_and_banker_to_the

Posted by 大沼安史 at 04:03 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 どういうつもりだ、ペンタゴン?! 「サイボーグ昆虫」を開発 デモ監視に「ロボ・トンボ」も登場 

 MEMS(メムス)という国際学会があります。英語で言うと、Micro-Electrico-Mechanical Systems 。「マイクロ電子機械システム」とでも訳すのでしょうか?

 その「MEMS2008」、2008年学会がことし1月13日から17日まで、アメリカのアリゾナ州ツーソンのリゾート施設で開かれました。(MEMS2007は日本の神戸で開催されています)

 その「MEMS2008年」で、驚きの発表があったということを、遅ればせながらキャッチしました。

 アメリカの国防総省(ペンタゴン)の「DARPA」(防衛高等研究プロジェクト局)の委託で、研究開発に当たっているアメリカの2つの大学――ミシガン大学とコーネル大学――が研究成果を中間発表したのです。

 2つの大学の研究テーマは同じです。それは「昆虫のサイボーグ化」。

 生きた昆虫を人間の手でサイボーグに仕立て上げ、その行動を(かなり程度)コントロールしようという目論みです。

 ミシガン大学が取り組んでいるのは、一角のカブトムシ。コーネル大学はタバコの葉を食べるスズメガ。

 カブトムシもスズメガも飛ぶんですね。その飛行のコントロールしようというわけです。

 で、どんなふうなサンボーグを開発しているか、というと、カラダの中に微小な電池を埋め込み、電極を羽根の筋肉に取り付けて電流を流し、それでももって飛行を制御=「操縦」しよう、というわけです。

 そして、この技術開発に見通しがついた!

 どうしてこれが可能になったかというと、電子機器の微小化もさることながら、サナギ・幼虫の段階で体内に埋め込んでしまうテクが開発されたためです。

 この埋め込みのタイミングがなかなか難しい。でも、うまく行くと、カラダの一部として取り込んで、羽化し成虫に育つんだそうです。

 いまのところ、飛行をコントロールするといっても、ラジコンのようなところまで行っていませんが、DARPAの開発目標である「目標に対し、100メートルの距離から5メートル以内に近づける」は、いずれクリアされそうだと言います。

 それにしても、「昆虫サイボーグ」を目標の5メートル以内まで近づけて、何するつもりなんでしょう?

 DARPAってところは、インターネットの開発で大きな役割を果した(これはこのコーナーで以前、紹介したことですが、最近は「無人自動車による無人走行」レースなんてのもやっています)研究機関ですが、あくまでの米軍の総本山、「ペンタゴン」の下部組織です。

 軍事利用、されないはずがない。
 サーベランス(監視)どころか、アタック(攻撃)にも使われかねない……いや必ず、使われるものです。

 こういうものの開発を放っておいてよいものでしょうか?

 この「昆虫サイボーグ」はまだ開発段階で実用化されていませんが、「ロボ・トンボ」ともいうべき「飛行小物体」は、すでに「登場」しています。

 ワシントン・ポスト紙(07年10月10日付)の報道で明るみに出たのですが、昨年(2007年)9月、首都ワシントンのラファイエット広場でのイラク反戦集会で、参加者の頭上を飛びまわっているのが複数の人によって目撃されています。

 ポスト紙が米国の関係機関に照会したのですが、返事はいずれも「うちは知りません」。
 
 でも、「ロボ・トンボ」、あるは「ミニ・ヘリ」ともいえる「羽根」のついた超小型飛行物体が集会の上を飛行したのは、確かなこと。

 CIAとか国土安全省とか、そのあたりが飛ばしたのではないか、とみられています。

 「監視社会」化は、ここまで進んでいるのですね。(そのうち、日本での飛び始めるかも知れません。注意しましょう! 発見しだい、撃墜して証拠をおさえるのが肝要です)

 この「ロボ・トンボ」は全て機械仕掛けですが、さきほど紹介した「昆虫サンボーグ」は機械ではなく生き物(の機械化)です。

 なぜ、DARPAが生き物のサイボーグ化を狙っているかというと、それは生き物のエネルギーを「活用」できるからです。エンジンを仕込まなくても、ブンブンひとりで飛んでくれる。そこが狙い目なわけです。

 米軍はこれまで、いろんな生物(動物・昆虫)を活用しようとして来ました。地雷を嗅ぎ分けられるミツバチ(これは失敗)、サイボーグ・イルカ(ジョーという名のイルカだそうです)、視覚にとられた映像をリアルタイムに送るネコ……最近は、サンボーグ・ザメ(きっと名前はジョーズって言うんでしょうね)の研究が進んでいるそうです。

 神をも恐れぬ所業……ちょっとやりすぎじゃないでしょうか。

 そのうち、蛾やカブトムシが自爆攻撃をしかけて来ないとも限りません……

 やめてほしいですね。

 こうした生物の兵器利用に、そろそろ国際社会が歯止めをかけるべき時期に来ています。 

⇒ http://technovelgy.com/ct/Science-Fiction-News.asp?NewsNum=1421#cyborg

 http://technovelgy.com/ct/Science-Fiction-News.asp?NewsNum=1420

 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/08/AR2007100801434.html?sid=ST2007100801459

  

Posted by 大沼安史 at 03:30 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (1)

〔イラクから〕 子どもたちの間に皮膚病広がる 致死性の内蔵疾患に至る場合も 破壊された「公衆衛生」

 AP電によると、イラク南部で「リーシュマニア症」が蔓延し、子どもたちに取り付いている。

 この感染症は砂漠のハエが媒介するもので、皮膚病を引き起すものと致死的な内臓疾患を招くものと2種類あるが、WHO(世界保健機関)のバグダッド事務所によると、少なくとも275人の子どもたちが皮膚病タイプのものに冒されている。

 内臓疾患のタイプも63例が確認されているという。
 

⇒ http://wiredispatch.com/news/?id=46109

Posted by 大沼安史 at 11:40 午前 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 オバマVSマケイン どっちが勝つ 英紙が早くもシミュレーション

 英国の高級紙、ガーディアン(電子版)が「オバマVSマケイン どっちが勝つ」記事を掲載した。

 先見の明があるというか、気が早いというか?

 同紙のワシントン特派員で、小生お気に入りのスザンヌ・ゴールデンバーグ記者(ヒズボラ戦争ルポで見せたあの勇敢さは忘れられない!)らによる署名入りの記事。

 マケインが71歳。オバマは46歳。

 「旧世界」対「新世界」の戦いになるわけだが、「愚見」によれば、勝敗は「目」いや、「名」に見えている。(実はこれ、世界のマスコミがまだふれていないことである!!!???)

 負けるのはマケイン。負け・犬(ケイン)、マケイン(ヌ)であるからだ。

 ねっ、わかるでしょ! ……(わかりませんよね! 単なるコジツケ……??)

 負けた!か? マケイン。(ダジャレも、小浜市がオバマしジ、ぐらい飛ばさないとシュールじゃないんだよ! わかったか、マケイン! ン? ナンダトォ~ おれはマケインだとぉ~)

 ……と土曜の朝から、独り盛り上がる〔59回目の誕生日を焼肉で祝ったばかりの〕小生(大沼)は小浜市民ではなく、横浜市民だが、れっきとした札付き「オバマ支持者」である。

 それにしても「小浜市」は鋭い国際感覚を持っている。「オバマはきっと勝つ」と言い切って、真冬の日本海側から応援キャンペーンに乗り出しているのだから。

 これ、スゴすぎ!

 この辺が、霞ヶ関&永田町の「米共和党のポチ」どもとは違うところだ。

 オバマの就任式にはきっと、小浜市長も招待されることだろう。

⇒ http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/16/uselections2008.barackobama

 

Posted by 大沼安史 at 10:19 午前 | | トラックバック (0)

〔観る! ビデオ、この映像〕 オバマがんばれ 小浜ガンバル

 英紙ガーディアンの電子版に、「小浜市がオバマにエール」ビデオが登場した。

 オバマにかける(かけざるを得ない)まちおこし! 本国政府を見放した日本の地方都市!

 日本にも日本のオバマ、現れよ!

⇒ http://www.guardian.co.uk/world/video/2008/feb/15/obama.town.japan

Posted by 大沼安史 at 09:57 午前 | | トラックバック (0)

2008-02-14

〔コラム 机の上の空〕 北京五輪開会式演出 スピルバーグが「辞退」だとぉ~? 監督は「就任を拒否」したのです!! 「ダルフール問題」で世界のノーベル賞受賞者らが中国政府に対し「抗議の公開状」 ペキン指導部の人権感覚・平和意識の欠如に対する国際批判、強まる

 今朝、(日本の)新聞を開いて(ネットの電子版でも確認し)唖然としてしまった。スピルバーグ監督が中国政府の「ダルフール問題」に対する姿勢に抗議、その北京五輪開会式イベント演出要請を拒否したことを、日頃、中国に手厳しい(??)一部報道期間を含め、一斉に「辞退」と書いていたのだ。(CNNの日本語版サイトは、さすがに「辞任」と訳していたが……)

 「辞退」とは、せっかくのお申し出ではありますが、今回はちょっと都合がつかず、ご遠慮させていただきます、といったヤンワリしたもので、「抗議の(内定)辞任」「就任要請に対する拒絶」とはまったく質をことにする。
 
 スピルバーグ監督は、一身上の都合でご遠慮させていただこうとしたのではなく、人権上の原則で中国政府に辞表をたたきつけたのだ。

 どうして日本のマスコミは、こうもだらしいないのだろう。どうしてこうも、中国政府の人権・平和感覚のなさにおもねるのだろう。

 中国ではいま、「北京五輪」を前に、民主化運動の活動家を逮捕しているが、欧米のマスコミによる報道はあっても、日本のマスコミは口をつぐみ続けるばかり。日頃、対中「弱腰外交」批判を続けている報道機関まで腰砕けなのだから、あきれるばかりだ。

 英紙インディペンデントに、デズモンド・ツツ氏(平和賞、南ア)、エリ・ヴィーゼル氏(同、米国)らノーベル賞受賞者や、マルコス・アナスタシオ氏(サーファー、ポルトガル)、マリリン・チュア氏(水泳選手、2000五輪出場、マレーシア)らアスリートたち、そしてミア・ファローさん(女優、米国)、トム・ストッパード(劇作家、英国)ら有名人75人が署名した、中国政府への「公開状」が掲載されていた。

 スーダン・ダルフール問題での中国政府を姿勢(石油を得る見返りにスーダンの政府軍に武器援助し、ダルフールでの住民虐殺を後押ししている)を批判し、北京五輪の芸術アドバオザーの職を蹴ったスピルバーグ監督の決断を支持し、中国政府に反省と武器援助撤回を迫る、国際世論による追及キャンペーン第一弾である。

 「公開状」はダルフールの惨状をこう指摘する。「残虐行為は激化の一途をたどっている。ダルフールの700万住民のうち、数十万人もが紛争の中で死亡し、250万人が難民と化した。強姦、性暴力は少女たちや婦人に対し、武器として使われ続けている……」と。

 そして中国政府にこう迫る。中国はダルフール問題を動かす力を持っている。だからわれわれは、北京五輪に向け、中国政府の動きを見守り続けます、と。

 「公開状」は中国政府がこの申し出を拒絶・無視した場合、どんな対応策をとるか触れていないが、最終的には「五輪ボイコット」の呼びかけに行き着くものとみられる。欧米では早くも「北京五輪」のスポンサー企業に圧力をかける動きも広がり出しており、事態は切迫している。

 中国の人権・平和感覚の欠如は、ダルフールに限らず、ミャンマー問題でも露呈し、国際的な非難の的になっている。もし中国が北京五輪を機に、国際社会のステージに、「経済」の枠を超えて「政治的な力」としてデビューを果たしたいのであれば、この際、ダルフールなど懸案する課題の一挙解決を図るべきだ。

 国際社会に「参加」するには、人権感覚の回復が先決である。そこにこそ中国が「北京五輪」を主催する、歴史的な「意義」があろうというものだ。

⇒ 
http://www.independent.co.uk/news/world/politics/a-letter-from-the-worlds-nobel-laureates-to-china-you-umustu-act-on-darfur-782008.html

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/in-olympic-year-china-urged-to-use-its-influence-in-darfur-782011.html

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/silence-speaks-volumes-as-beijing-ignores-criticism-782009.html

http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/johann-hari/johann-hari-spielberg-has-taken-a-stand-we-must-too-781973.html

http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/13/china.sudan

http://www.guardian.co.uk/uk/2008/feb/14/olympics2012.humanrights

http://www.guardian.co.uk/world/2008/feb/14/usa.china

http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200802140043a.nwc

http://www.asahi.com/culture/update/0213/TKY200802130341.html

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080213-OYT1T00227.htm?from=navr

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200802130011.html

Posted by 大沼安史 at 03:03 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (1)

2008-02-13

〔NEWS〕 「われわれの運動は止まらない。ワシントンに変化が生まれるまで」 オバマ氏 勝利演説ハイライト

 バージニアなどの予備選を制したオバマ氏の勝利演説のハイライト部分は以下の通り。

□ そしてわれわれはワシントンDC(の予備選)でも勝った。われわれの運動は、ワシントンに変化が生まれるまで止まらない。そして今夜、われわれはその道を歩いている。

 (And though we won in Washington D.C., this movement won't stop until there's change in Washington. And tonight, we're on our way.)

□ われわれはこの道がかんたんなものではないことを知っている。しかし、われわれは、いまやこの瞬間、冷笑者たちがもはや、われわれの希望が誤りだったと言えなくなっていることも知っている。
 (We know our road will not be easy. But we also know that at this moment the cynics can no longer say our hope is false. )

□ これはいまや、新しいアメリカの多数派である。下から変化が生まれたときの変革の姿だ。こんどの選挙では、あなたがたの声に耳が傾けられるだろう。

 (This is the new American majority. This is what change looks like when it happens from the bottom up. And in this election, your voices will be heard. )

□ なぜなら、これほどまで多くの人びとが不況の中、物価の値上がりに苦しんでいるときに、ワシントンの現状はただ手を拱いているから。それは今回、今年に限らない。同じワシントンのプレーヤーたちと、またひとつ、違った結果が出るだけの、同じワシントンのゲームを一緒に続けることはもうできない。それはふつうのアメリカ人が負け続けるゲームでしかないからだ。

 (Because at a time when so many people are struggling to keep up with soaring costs in a sluggish economy, we know that the status quo in Washington just won't do. Not this time. Not this year. We can't keep playing the same Washington game with the same Washington players and expect a different result – because it's a game that ordinary Americans are losing. )

□ ……それだからこそわれわれには、ウォールストリートだけでなく、(アメリカの町の)メーンストリートの声に耳を傾ける大統領が必要だ。楽なときも、苦難のときも労働者とともに立つ大統領が必要だ。

 (……and that's why we need a President who will listen to Main Street – not just Wall Street; a President who will stand with workers not just when it's easy, but when it's hard. )

□ 今回の予備選の選択とはこれだ。それは(ワシントンの)ゲームを続けるか、ゲームをやめるかの選択である。それは選挙を良いものに変える変化である。われわれが信じることのできる変化である。それは過去対未来の選択である。

 (That's the choice in this primary. It's about whether we choose to play the game, or whether we choose to end it; it's change that polls well, or change we can believe in; it's the past versus the future.)

□ もしもわれわれがいまとは違った道、正しい道を採っていれば、アフガニスタンでの仕事もすでに終わっていたかも知れない。ビンラディンとの戦いにもっと多くの資源を回すことが出来たかもしれない。バグダッドで数十億ドルを使う代わりに、われわれの学校、病院、道路、橋にお金を回すことができていたかも知れない――それこそアメリカの民衆がいま、われわれにさせなければならないと考えていることである。

 (If we had chosen a different path, the right path, we could have finished the job in Afghanistan, and put more resources into the fight against bin Laden; and instead of spending hundreds of billions of dollars in Baghdad, we could have put that money into our schools and hospitals, our road and bridges – and that's what the American people need us to do right now. )

□ われわれはこの国に新しい方向を必要としている。どこに行ってもわたしは、一日たりとも変化を待てないアメリカ人に出会う。彼・女らは演説を聞くだけに来ているのではない。彼・女らは、彼・女ら自身の人生において、政治が何事かをなしうることを知る必要があるのだ。アメリカの夢をまだ追い続けることができることを知る必要があるのだ。

 (We need a new direction in this country. Everywhere I go, I meet Americans who can't wait another day for change. They're not just showing up to hear a speech – they need to know that politics can make a difference in their lives, that it's not too late to reclaim the American Dream. )

□ この選挙戦の、われわれの使命はここにある。基本的な信念を確認するため、わたしはあなたがた兄弟の守り手である。わたしの姉妹の守り手である。われわれをひとつの民衆として、ひとつの国民にする守り手である。立ち上がり、可能なものへ手を差し伸べるときだ。ともに立ち上がり、手を差し伸べれば、この国を愛する者はこの国を変えることができる。

 (That is our calling in this campaign. To reaffirm that fundamental belief – I am my brother's keeper, I am my sister's keeper – that makes us one people, and one nation. It's time to stand up and reach for what's possible, because together, people who love their country can change it. )

□ わたしは今日、この場にいるべき人間ではなかったかも知れない。わたしはお金と地位の中に生れ落ちたのではない。わたしはハワイの十代の母に生まれた。わたしの父は、わたしが二歳のとき、去っていった。しまし、わたしの家族はわたしに愛をくれた。わたしに教育を与えてくれた。そして何よりも希望を――われわれが自ら手を伸ばし、つかもうと戦い、そして働き続ければ、われわれの手の届かない夢などないのだという希望を与えてくれたのだ。

 (I should not be here today. I was not born into money or status. I was born to a teenage mom in Hawaii, and my dad left us when I was two. But my family gave me love, they gave me education, and most of all they gave me hope – hope that in America, no dream is beyond our grasp if we reach for it, and fight for it, and work for it. )

□ アメリカの人びとの声は、このあり得ない旅路にあるわたしたちを、こんなにも遠くまで運んでくれた。しかし、わたしたちはさらに長い道のりを歩まなければならない……われわれの未来は否定されないだろう。変化のための、われわれの時が来た。

 (The voices of the American people have carried us a great distance on this improbable journey, but we have much further to go. ……our future will not be denied; and our time for change has come.)
 
⇒ http://www.nytimes.com/2008/02/12/us/politics/12text-obama.html?hp=&pagewanted=print

Posted by 大沼安史 at 02:57 午後 | | トラックバック (1)

〔NEWS〕 オバマ氏、黒人人口の少ないバージニアでも勝利 リベラル白人富裕層も支持 アメリカ変革運動の色彩

 本ブログ、「机の上の空」の「公認」候補、オバマ氏がバージニアでも勝利を収めた。

 ワシントンDC、メリーランドは黒人が多く、オバマ氏が勝つのは当然だが、バージニアの場合、黒人は人口の10%に達せず、そこでヒラリーに圧勝した意味は大きい。

 ワシントンの郊外に位置する北バージニア地区は、教育程度の高い富裕層(白人)の住む地域だが、オバマ氏はそこでも支持された。

 オバマ氏のキャンペーンは、貧困層を基盤に、リベラルな富裕層を巻き込んだ社会改革運動の様相を強めている。

⇒ http://blog.washingtonpost.com/livecoverage/2008/02/potomac_primary_democrats.html?referrer=email

Posted by 大沼安史 at 10:11 午前 | | トラックバック (0)

2008-02-12

〔観る! ビデオ、この映像〕 オバマ、メリーランド大学で演説

 オバマ候補が2月18日(月曜日)、メリーランド大学で演説した。

 平日の日中にもかかわらず、2万人が集まった。

 支持者の女性は言った。「わたしは子どもたちに、わたしが生きているうちに変革は起きないと言ってきた。しかし、いまは違う。この今の世代の中で、若者たちは運動を起こしている」

 下院議員(男性)は言った。「これは大統領選挙のキャンペーンではない。アメリカの未来のための社会運動だ」

⇒ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/video/2008/02/11/VI2008021101786.html?hpid=topnews

Posted by 大沼安史 at 01:49 午後 | | トラックバック (0)

〔観る! ビデオ、この映像〕 オバマ候補 応援歌 Yes We Can!

 胸にジンと来る、オバマ候補の応援歌である。聴いてみてください。

 (ウーン、シビレル、胸に響く。日本のプレカリアートよ、オジン廃棄物ども(小生もそのひとり)よ、この歌を心に響かせながら、歩き出そうじゃないか!!)

⇒ http://jp.youtube.com/watch?v=jjXyqcx-mYY

Posted by 大沼安史 at 01:25 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ブッシュ政権 「カンガルー法廷」で「9・11」容疑者を裁判 グアンタナモ軍事法廷 死刑求刑へ

 英紙インディペンデント(電子版)のトップに、「9・11に関与したとされる男たちを“カンガルー法廷”で裁くことで非難される米国」という見出しの記事が掲載された。

 「見出し」をくどくど「逐語訳」したのは言うまでもない。
 この英国を代表する(世界の)高級紙が「カンガルー・コート(法廷)」という、思い切った言葉をカッコ付きながら主見出しに使っていることを、ここで強調しておきたいからだ。

 「カンガルー・コート」とは、カンガルーが飛び跳ねるように法の手続きをすっ飛ばす「イカサマ裁判」のことを指す。

 インディペンデント紙は、ブッシュ政権が自前の「カンガルー・コート」に、「9・11」に関与したとされる6人を引っ立てて、強引に死刑判決を下そうとしている、と厳しく批判しているのだ。

 ハリク・シェイド・モハメド容疑者(パキスタン人、「9・11」とウォールストリート・ジャーナル紙のパール記者殺害に関わったとされる)ら6人が裁判にかけらるのは、米国の連邦裁判所ではなく、グアンタナモ基地内の軍事法廷。

 そんな遠隔地での裁判ではなく、ちゃんとした、まともな裁判をしなさい、という声が上がっていると、インディペンデント紙は指摘しているのだ。当然のことである。

 ブッシュ政権では、共和党のマケイン大統領候補の選挙キャンペーンを応援する開廷スケジュールも検討しており、これじゃまるで「政治ショー」ではないか、との批判も。

 おまけに6人の「証言」「自白」なるものも、「ウォーターボーディング」という拷問によって得られたものだ。

 ほんとうに「9・11」の真相を明らかにしたいなら、米本土の連邦裁判所で、正当な手続きにのっとり、正々堂々、公開の裁判を行うのが筋というものだろう。

 ブッシュ大統領よ、君がそんなに「カンガルー」(カンガルー・コートの発祥地はなんと、ブッシュの地元、テキサスだそうだ!)をしたいなら、オーストラリアにでもいって、テロリストらしきカンガルーたちを捕まえ、ボクシングで決闘でもして見給え。

 ダウンしたカンガルーたちに口から水を流し込み、その上に乗って「ほら吐け」「やれ吐け」とわめきながら、ギブアップを迫ったらいい。

 君がやろうとしていることは(やってきたことは)、その程度のことだ。リンチ、見せしめと、どう違うというのか。

 フロントの「見出し」で「カンガルー・コート」とうたったインディペンデント紙エディターの見識に敬意を表したい。
 
 
⇒  http://www.independent.co.uk/news/world/americas/us-accused-of-using-kangaroo-court-to-try-men-accused-of-role-in-september-11-attacks-781007.html

Posted by 大沼安史 at 01:14 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-11

〔いんさいど世界〕 「風邪ひきマウス」が「誕生」 霊長類以外で初めて 治療に光

 ことしはネズミ年。春節を迎えた中国もネズミ年。
 ネズミってなんか、ひたすら邁進する、チョースゴ・パワーを感じますよね。
 でも、いまは冬。
 風邪ひいてパワーが落ちてる方、多いんじゃないでしょうか?

 そこで(?)今日は「ネズミ」プラス「風邪」の話題を。

 風邪って英語ではコールド(コモン・コールドとも言うそうです)、フル(インフルエンザ)とは区別されてるんですね。(この違いについては、説明不可。小生にはわかりません)

 ところでこの風邪、霊長類以外の動物はひかないんだそうです。
 風邪をひくのは、霊長類のチンパンジーと、われわれ人間だけ。「高等」(別にほかの生物をバカにするわけじゃありませんが……)な病気、なんですね。

 エヘン、ゴホン(そう、小生、いま風邪ひいてます。どうも茅ヶ崎の親友=真人間=ぼくと同じ旧人類?からうつされたみたい)

 霊長類でない動物といえば、たとえば、動物界のことしの年男・年女である「ネズミ」たちがそうです。この「ネズミ」さんたちが風邪をひかない。(だから、パワーがあるんですね。少子化にあえぐ、われわれと違って、ネズミ算で子づくりしている)

 で、ここからやや専門的になって、小生の説明能力の限界を超えてしまうのですが、人間の風邪って主に、100種類以上ある「ライノ・ウイルス」(ライノとは鼻腔の意味)の、どれかにやられて、かかるんだそうです。

 もちろん、ネズミたちはこのライノウイルスに感染しないのですが、ロンドン・インペリアル・カレッジのセバスチャン・ジョンストン教授ら、英国の研究者たちがライノウイルスにかかる……つまり「風邪をひくマウス」づくりに成功したそうなんです。

 鼻水タラタラ、エヘン、ゴホンの「風邪引きネズミさん」たちが、よりによってネズミ年(英国では関係ないんでしょうが)のことし(去年かも知れませんが)、遺伝子操作で誕生した。

 やや詳しく言うと、ライノウイルスが体内の細胞に入り込む、いわば「ドアの鍵」である「受容体たんぱく質」(これが人間とチンパンジーにはあるんですね。だから風邪をひく)をネズミに埋め込んでしまった……(???)。

 ライノウイルスたちはこの鍵をつかってネズミの細胞に侵入、体内で爆発的に増殖して気管支炎、その他の症状を引き起こすことができるようになったわけです。

 遺伝子操作でこんなカラダにさせられたネズミこそいい迷惑ですが、「実験用のマウス」なんですからいたし方ありません(やな言い方ですね……)。

 なぜ、英国の研究者たちがこうした「風邪ひきネズミ」をつくったかというと、これで風邪治療の研究がぐんと進むのじゃないか、と期待しているからです。

 実は英国では1946年から、常時30人の「風邪ひきさん」(人間)を10日間にわたって診察(観察)、風邪治療法をさぐる研究プロジェクトを続けて来たのですが、結局、成果が上がらず、43年後の1989年に研究を放棄しちゃってるんですね。

 それもこれも、風邪をひける実験マウスがいなかったから。
 人間だと、風邪ぐらいで会社休むと叱らせますから、とか、もう直りましたとか、いろいろあって、落ち着いて研究できなかったんじゃないでしょうか???

 でも、これからは違います。
 ネズミたちがわれわれ人間のためにどんどん風邪をひいてくれる……。

 うれしくもあり、チョー(いや、チュー)気の毒な、「風邪ひきネズミさん誕生」のお話でした。   

⇒  http://www.independent.co.uk/news/science/the-mouse-that-caught-a-cold-and-may-help-us-find-a-cure-777668.html

Posted by 大沼安史 at 10:12 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2008-02-10

〔ビルマから〕 「ランボー4 最後の戦場」 DVD 密かに出回る

 あのシルベスター・スタローンの活劇映画「ランボー」シリーズの最新作、「ランボー4(日本名・最後の戦場)のDVDが密かに出回っている。

 ビルマの舞台のこの映画、ミュンマー軍政の手からキリスト教宣教師らを救出する物語だそうだ。

 アフガンでアルカイダにつながるイスラム戦士とともにソ連軍と戦ったと思ったら、こんどはビルマに。

 まるでCIAのような節操のなさだが、軍政の圧政にあえぐビルマの人びとにすれば、拍手喝采、送りたくもなろう。

 密輸されたDVDは信頼できる友人の手から手にわたっているそうだ。

 なお「予告編」は、下記の記事内の「トレーラー」で観ることができる。

⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/why-the-people-of-burma-are-risking-jail-to-catch-a-glimpse-of-rambo-778960.html

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〔イラクから〕 *パトリック・コバーン記者 ファルージャ入り *米軍 スンニ派ゲリラを懐柔 *イラクでに阿片栽培、広がる *マハディ軍の「休戦」、今(2)月末に期限切れに サドル師の出方に注目

〔ファルージャ再訪〕
 英紙インディペンデントのイラク特派員、パトリック・コバーン記者が先ごろ、イラク最大の激戦地、ファルージャに入り、現地の模様を報じた。

 2004年11月、米海兵隊の第2次侵攻作戦によって瓦礫の山と化したファルージャは、その後、封鎖が続いており、この3年間というもの、内部の実態はほとんど知られていなかった。

 コバーン記者のルポの中身を紹介しよう。

 * ファルージャはかつて60万が住んでいたスンニ派の都市。今、そこで何人が暮らしているか、当局者さえつかんでなさそうだ、という。

 * コバーン記者が、かつて2人の米人傭兵が殺害され、吊り下げられた、ユーフラテスに架かる橋に出かけると、老人が一人、近づいて来て、「われわれには電気がない、水がない」と叫んだ。
 ファルージャではなお、電気は1日1時間しか使えないという。

 * コバーン記者は市街地にあるケハブ・レストラン、「ハジ・フセイン」を再訪した。新しい白い建物になっていた。この店にコバーン記者はバグダッドから食事に出かけいた。身の安全のため、誰もいない2階で食事をするようになったあと、不安が現実化し、店は米軍の爆撃で破壊されてしまった。その店が再建されていたのだ。〔コバーン記者の著書、『イラク占領』(緑風出版)に出てくる店だ〕

 * そうした数少ない新しい建物のひとつが、「ファルージャ・ビジネス開発センター」だった。米兵らが警備に当たっていた。「これまで現れたアメリカ人の投資家は1人だけ」だそうだ。

 * コバーン記者は、ファルージャ総合病院を訪ねた。何が足りないか聞くと、イラク人医師はこう答えた。「薬、燃料、電気、発電機、浄水装置、酸素、医療器具」。病院に必要な何もかもが不足しているのだ。

 * 病院へ同行した現地警察が「状況は改善されている」と言うと、居合わせた黒衣のイラク人女性たちが、自分たちの子どもたちは治療されていない、と叫んだ。「ここ(この病院では)毎日、20人の子どもが死んでいる。この病室だけで7人が死んいる」

 * 医師は言った。「アメリカ人はわれわれに破壊だけをくれた」

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/return-to-fallujah-774846.html

〔スンニ派武装勢力を懐柔〕
 ファルージャには半年ほど前まで、「イラク・アルカイダ」の勢力が浸透していた。それを放逐したのは、「目覚め運動」といわれる、米軍から資金供与を受けたスンニ派の武装組織だ。

 ファルージャ〔米軍は郊外に駐屯地を置いている〕を勢力下に置いているのは、アブ・マルーフという男で、13000人の戦士を率いているという。

 マルーフは元々、サダム・フセインの特殊部隊に属し、関係者によれば、サダム追放後、「1920年革命旅団」というスンニ派武装勢力に参加していた。

 「イラク・アルカイダ」の勢力拡大に危機感を燃やしたマルーフが、米軍の懐柔に応じて、「目覚め運動」を開始したのは、2005年4月14日のことだそうだ。

 コバーン記者の取材では、マルーフのグループの一般兵士は月給350ドル、将官クラスだと1200ドルを米軍から支給されている。(無給の者もいるようだ)

 ファルージャの警察本部長(ファイサル大佐)は、このマルーフの実兄だ。

 マルーフはシーア派が牛耳るイラク政府に敵愾心を抱いている。「世界最悪の政府だ」と。
 彼はまた、バグダッドのスンニ派による支配を奪回したいとも思っている。

 イラク政府にとって、マルーフら「目覚め運動」のスンニ派ゲリラは脅威である。もし、イラク政府が彼らを冷遇すれば、武装抵抗が再燃することは必至だ。

 マルーフ自身、「ここまま3ヵ月、いまのような状態が続けば戦闘再開だ」と言っている。

 「目覚め運動」が「イラク・アルカイダ」と手を握ることも考えられないことではない。米軍に反旗を翻すことも大いにあり得る。

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/if-there-is-no-change-in-three-months-there-will-be-war-again-774847.html

〔阿片栽培拡大〕
 コバーン記者によれば、イラク国内で芥子(阿片)の栽培が急速に拡大しているという。

 イラクはこれまで、アフガンの阿片の中継地で、阿片は南部の拠点・港湾都市、バスラから湾岸地域に流れていたが、このバスラを拠点とするギャングたちが金をばら撒き、イラクの農民を阿片栽培に駆り立てているそうだ。

 かつてオレンジやザクロの産地だったバグダッドの北東、ディヤラ州でも芥子を育てる農家が増えているそうだ。

 アフガン、そしてイラク……「テロとの戦い」はなぜ、「阿片栽培の拡大」につながるのか? 

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/opium-fields-spread-across-iraq-as-farmers-try-to-make-ends-meet-770651.html

〔マハディ軍の休戦期限、迫る〕
 コバーン記者によれば、昨年8月29日以来、サドル師率いる「マハディ軍」が続けてきた「半年間の休戦」期限が今月末に近づいており、その動向が注目される。

 同記者によれば、サドル師のシーア派組織は、「イラク唯一の大衆運動」で、貧民層に依拠している。西側援助機関の最近の調査によると、イラク人の43%が「絶対的は貧困」にあえいでおり、そうした貧民層に救援の手を伸べているイラク人組織はサドル師のグループだけだ。

 サドル師は現在、バグダッドの半分、シーア派居住区の8割を支配しており、これが「休戦」期限切れのあと、武装闘争を再開させれば、イラク情勢はさらなる混乱に向かうのは必至だ。

 イラクは一時に比べ、米軍によるスンニ派武装組織の懐柔などで相対的に安定している(ように見える)が、国内の窮乏化はさらに進んでおり、1日あたり700人、国外脱出組の帰還はあるものの、逆に1日1200人のペースで国外脱出が続いているそうだ。

  ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/shia-call-on-mehdi-army-to-take-up-arms-again-in-iraq-779160.html

 〔大沼・注〕 危うい均衡の足元で、マグマが噴出の機会をうかがっている……これがいまのイラクの姿だろう。スンニ派武装勢力の敵対勢力としての再登場、シーア派「マハディ軍」の決起……アメリカの「イラク占領」にさらなる危機が訪れようとしている。

Posted by 大沼安史 at 04:23 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-09

〔撮る! 写真、この1枚〕 世界報道写真コンテスト 最優秀賞に「アフガン米兵の絶望」 日本人カメラマンも「ケニア写真報道」で「総合ニュース写真」部門、3位入賞

 第51回「世界報道写真」コンテストの結果が発表された。

 総合第一位(最優秀作品)には、英国のカメラマン、ティム・ヘザリントン氏の「アフガン米兵の絶望」(注・これは大沼による勝手な命名です)が選ばれた。

 米誌「ヴァニティー・フェア」掲載の作品で、昨年(2007年)9月13日、アフガンの「休憩塹壕」で束の間の休みをとる米兵の内心の苦悩と絶望をとらえた。

 日本人カメラマンのタカギ・タダトモ氏は、ケニアのナイロビで、ギャングに攻撃された黒人男性被害者を撮った一枚で、「総合ニュース」部門の3位に選ばれた。

⇒ http://www.worldpressphoto.org/index.php?option=com_photogallery&task=view&id=1095&Itemid=187&bandwidth=high

 http://www.worldpressphoto.org/index.php?option=com_photogallery&task=view&id=1099&Itemid=187&bandwidth=high

 http://www.worldpressphoto.org/

Posted by 大沼安史 at 05:36 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-08

〔観る! ビデオ、この映像〕 イラクの子ども戦士

 米軍が没収したイラクの「少年戦士」たちのビデオが、イラク駐留米軍の手で「公開」された。

 その一部をドイツ誌「シュピーゲル」(電子版)が掲載した。

 日本の旧軍の「少年兵」の姿を見る思いがして、胸が痛んだ。

⇒ http://www.spiegel.de/video/video-26727.html

Posted by 大沼安史 at 02:26 午後 | | トラックバック (0)

〔撮る! 写真、この1枚〕  「調査」捕鯨 哀れ、子クジラまでも……母クジラとともに

 英紙インディペンデントに、日本の「調査捕鯨」の写真ルポが掲載された。

 スライドの2枚目を見て、驚いた。

 子クジラが母クジラとともに捕鯨船に引き揚げられる場面を撮影した写真だった。

 「調査捕鯨」でどうして子クジラまで捕殺しなければならないのか?

 母クジラから離れようとしなかったから、ついでに殺しました……では言い訳にはならない。

 「調査捕鯨」というなら、ちゃんと「調査捕鯨」せよ! 

⇒ http://www.independent.co.uk/environment/nature/pictures-reveal-truth-about-japans-scientific-whaling-779802.html

Posted by 大沼安史 at 02:08 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 「毒ギョーザ」は日本軍遺棄「毒ガス」に対する「報復」か???……そうではないことを切に祈る

 「毒ギョーザ」事件で気になることがひとつあるので書いておく。

 それは「工場」所在地が河北省の石家荘で、日本軍が毒ガスを遺棄していた場所(のひとつ)であることだ。
 
 1991年に地元の中学で発見され、2003年に日本政府が現地に調査団を送り込んでいるらしい。

 それに「石家荘」は、日中戦争時、日本軍が華北の拠点としていたところでもある。

 「まさか」とは思うが、こんな「毒ガス」(あるいは「日本の侵略」に対する恨み)が事件に背景にあるとしたら大問題だ。

 “犯行”が行われた昨年6月~暮れの時点は、従軍慰安婦問題=米下院決議、阿部首相による「客観的事実ではありません」発言がクローズアップされた時期にも(すこしズレるが)重なる。

 日本の捜査当局にはこの点も視野に置いた、徹底調査を望む。


 http://j.peopledaily.com.cn/2003/09/08/jp20030908_32193.html 

 http://j.people.com.cn/2003/09/05/jp20030905_32144.html

Posted by 大沼安史 at 01:07 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-07

〔NEWS〕 「スーパーチューズデー」 オバマ氏が「勝利」 獲得代議員でヒラリーを上回る

 米大統領予備選の山場、「スーパーチューズデー」での「勝者」は、日本のマスコミが伝えるように「ヒラリー」ではなく、実は「オバマ」であったことが、ワシントンの政治専門紙「ポリチコ」の報道で分かった。

 「ポリチコ」の報道では、米3大ネットワークのひとつ、「NBC」によれば、「オバマ」派代議員は「840人~849」。これに対して「ヒラリー」派は「829人~838人」にとどまっている。

 オバマ陣営のカウントでは、「845人対836人」で、オバマ優勢となっている。

 一方、英紙ガーディアンによれば、次回予備選の戦いの場となる7州には、ルイジアナやメリーランドなど黒人有権者の多い地域が含まれ、オバマ氏が勝者となりそうな見通し。

 オバマ陣営は個人による小額献金の急激な積み上がりにより、資金面でもヒラリーを圧倒しており、「オバマ大統領」誕生に一歩近づいた形だ。

〔大沼・注〕 スーパーチューズデー後のオバマ候補の「映像」を見て、「あれっ?」と思った。実に落ち着いていて、「余裕と風格」さえ漂わせているのだ。

 日本のある民放テレビが「ヒラリー圧勝」と報じていたので、ちょっと「意外」だった。

 そこで調べてみると、結果は実は「オバマ勝利」。

 な、何なんだ? これは!……

 ところで本ブログは「オバマ」支持を表明している。(参考までに言うと、ニューヨーク・タイムズの論説委員会は「ヒラリー」支持を表明し、その理由付けに対し一部から批判が浴びせられている……)

 勝った、買(ママ)った! スーパーチューズデーで勝ったぞぉ~! 

 ガンバレ、オバマ! オオヌマ(ママ)、ガンバレ!(笑い)

 日本政府は「オバマ政権」を視野に、対応策の検討に早急に入るべきだ。  

⇒ http://www.politico.com/news/stories/0208/8358.html

 http://www.guardian.co.uk/uselections08/barackobama/story/0,,2253603,00.html

  http://www.asahi.com/international/update/0207/TKY200802060468.html

 http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008020702085642.html

Posted by 大沼安史 at 01:18 午後 | | トラックバック (0)

2008-02-06

〔NEWS〕「9・11」調査委員会の事務局長 ブッシュ擁護の圧力 NYT記者が新著で暴露

 「9・11」調査委員会のフィリップ・ゼリコフ事務局長が「同時多発テロ」に関する報告書を作成するにあたって、ブッシュ大統領にとって都合の悪いことを省くようスタッフを威嚇していたことが、ニューヨーク・タイムズ紙のフィリップ・シェノン記者の新著、『委員会――9・11の調査をめぐる検定されざる歴史』で暴露された。

 ゼリコフ事務局長はライス・現国務長官と共著の本も出した人。その「中立性」に、かねがね疑問が集まっていた。

〔大沼・注〕 「9・11」調査委員会の「報告書」なるものがいかにデタラメなものかは、いわゆる「陰謀理論家(コンスピラシー・セオリスト)」などの間では「常識」だったが、今回、ニューヨーク・タイムズという有力な主流ジャーナリストの手で問題視されたことは大きい。

 早速、取り寄せて読んでみるが、米国ではブッシュ政権がいよいよ「レームダック状態」に入ったいま、「9・11」真相報道が噴き出す可能性、なしとしない。

 「9・11」問題を命がけで追及、事務所を破壊され、海外脱出を強いられたマイケル・ルパート氏などは、口封じのためか毒を盛られたりもしている。

 真相究明はジャーナリズムの責任で、勇敢な「個人まかせ」にしてよいものではない。

 米国の組織ジャーナリストよ、「9・11」真相究明に乗り出せ!!
 

⇒ http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2008/02/05/winquiry105.xml

Posted by 大沼安史 at 02:14 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 「わたしはスケープゴートにはならない」フランスの銀行の巨額損失事件 「トレーダー」が反撃開始

 フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ジェローム・ケルビエルさん(31歳)が、弁護士立会いの下、AFP通信と会見し、「わたしはスケープゴートにならない」と語り、彼個人に取引失敗の全責任を押し付けようとする流れに対し反撃を開始した。

 会見でケルビエルさんは「部分的な責任はある」と認める一方、「銀行から金を奪うといった野心はなかった」として、背任容疑を否定した。

 〔大沼・注〕 ケルビエルさんに対しては、実母が「断固支援」を表明、金融グローバル化と格差拡大に苦しむフランスの一般民衆からも支援の声が高まっているそうだ。

 マクドナルド店を襲った、あの農民のように、「ごろつきトレーダー」のレッテルが「英雄」に張り替えられる日も近い……かもしれない。

 ケルビエルさんは「プレーン・バニラ(日本語的に言えば「素うどん」あるいは「かけそば」?)」と呼ばれる、その世界では極く一般的な金融派生商品の取引を担当、49億ユーロ(約7800億円)の損失を出し、背任などの容疑で当局の任意捜査を受けているが、真の元凶は世界的なハイパー過剰流動性と、世界経済のカジノ化である。

 そしてその金融バブルを産み出した張本人のひとりが、「格安マネー大放出」⇒「円キャリ」の大盤振る舞いをしていた(る)、われらが日本銀行だ。

 故・城山三郎氏が名前を口にするのも嫌がった、あの○○氏(村上ファンドに儲けさせてもらった……)が「総裁」の座に居座っている、われらが中央銀行である。

 そういえば、ある有力な日銀元総裁は、フランスとなぜか関係があるそうな……。

 ケルビエルさん、もしもあなたの顧客に、日銀関係者、日本の政治家など日本の権力者が含まれているなら、是非とも暴露していただきたい。

 切にお願い申し上げるとともに、貴君のさらなる反撃の成功を心からお祈り申し上げる。
 

⇒ http://www.lemonde.fr/web/imprimer_element/0,40-0@2-3234,50-1007801,0.html

Posted by 大沼安史 at 01:47 午後 | | トラックバック (0)

〔アフガンから〕 「死刑判決」の男子学生 処刑回避の見通し

 女性の法的権利のネット論文をダウンロードしたことで大学生(男性、ジャーナリズム専攻)がカルザイ政権の宗教裁判所から死刑判決を受けていたが、処刑が回避される見通しとなった。

 政府当局者が、批判キャンペーンを繰り広げていた英紙インディペンデントに明らかにした。

 国際的な圧力がカルザイ政権を動かし、「学問の自由」をぎりぎりの線で守ったかたちだ。

 同紙の「嘆願サイト」には5万人近い人びとが署名したという。

⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/afghan-government-official-says-that-student-will-not-be-executed-778686.html

Posted by 大沼安史 at 01:05 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-05

〔NEWS〕 デ・ニーロもオバマ支持

 ハリウッドのスーパースター、ロバート・デ・ニーロがオバマ支持を表明した。

⇒  http://www.guardian.co.uk/uselections08/barackobama/story/0,,2252667,00.html

Posted by 大沼安史 at 01:07 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 「新しい旅に出るときが来ました」 ジョン・バエズがオバマ支持表明

 歌手のジョン・バエズさんが民主党大統領候補のオバマ氏を支持すると、サンフランシスコ・クロニクル紙への投書で表明した。

 「あまりの長きにわたって分裂していたこの国に癒しと団結をもたらす者がいるとすれば、それはバラク・オバマです。新しい旅に出るときが来ました」

 If anyone can begin the process of healing and bring unity to a country that has been divided for too long, it is Barack Obama. It is time to begin a new journey.

⇒  http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/02/03/ED50UO8QM.DTL&hw=Baez+Obama&sn=001&sc=1000

Posted by 大沼安史 at 12:58 午後 | | トラックバック (1)

2008-02-04

〔いんさいど世界〕 「脳内刺激」で「記憶」が甦る! アルツハイマー患者に朗報

 東北大の川島教授の提唱する「脳トレ」がブームです。
 「脳を鍛える」……ぼくも「ボケ」が始まって、2、3日に一度、「あれっ、何するんだっけ?」シンドロームに襲われています。そろそろ、トレーニング、開始のころでしょうか?

 最近の「脳科学」の進歩には目を見張るものがあるようですが、今日の話題は「脳トレ」ならぬ「脳スティ」。「脳スティムレーション」……略して「脳スティ」(ぼくの勝手な造語で、一般に認められてものではありません)。

 実は先月(1月)末、「脳スティ」をめぐる大ニュースが世界を飛び交いました(つまり、情報が世界の人びとの脳に届き、脳内で情報処理され、理解された!)。

 「ディープ・ブレイン・スティミュレーション Deep-brain Stimulation 」(「脳深部刺激」とでも訳したらよいのでしょうか?? ここではとりあえず「ディープ脳スティ」と呼ぶことにしましょう)によって、「記憶」が劇的に回復することが確認されたのだそうです。

 カナダの西トロント病院のアンドレス・ロザノ教授らのチームが、「神経学年報」(1月30日発行)に発表しました。それを英紙インディペンデントがトップ・ニュースで流して、世界に広がったわけです。

 まず、「ディープ脳スティ」とはどんなものか説明しますと、仕掛けは簡単、心臓ペースメーカーと基本的に同じものだそうです。胸の皮膚下の電池を埋め込んでコードを首を通じて延ばし、脳内に埋め込んだ電極から電流を流す。かんたんといえばかんたんな仕掛けです。

 この「脳スティ」、欧米では実は実用化されていて、パーキンソン病や鬱病の治療に利用されているのだそうです。
 今回、「記憶回復」にも効くことを発見したカナダのロザノ教授は、その世界的な権威だそうで、パーキンソン患者では400例、鬱病患者では28例の術例があるそうです。

 さて、ロザノ教授らの今回の「発見」は、偶然の産物でした。いわゆる「セレンディピティー」というやつですね。意図していないのに、とんでもない発見をしてしまう……これがセレンディピティーです。

 ロザノ教授らによる今回の「記憶回復」は、体重190キロもあり、食欲が抑えられない患者さんの食欲抑制中枢を探すため、脳内の「視床下部」(飢餓感を感じるところだそうです)というところに「ディープ脳スティ」の電極を入れて、電流を流しながら反応を探っていた最中の置きました。

 年齢50歳の患者さんが突然、30年前の記憶が突然、甦ったと言い出したのですね。

 公園で友だちと一緒にいるシーンがまざまざと浮かんで来たそうです。それもセピア色ではなく、カラーで思い出した。
 服の色もハッキリわかるし、かつてのガールフレンドの姿も。
 ただ、みんなで何を喋っていたか、会話の中身までは思い出せなかったそうです。

 ロザノ教授らはその後、実験を続け、電流を強くすると、甦る記憶もより鮮明なものになることを発見します。記憶だけでなく学習能力も向上したそうです。〔電流は患者の知覚できない微弱なもので、スパークするようなものではありません。電流をオフにすると、「記憶」も消えたそうです〕

 この発見はロザノ教授らにとって驚きでした。というのも、「視床下部」という部位は、一般に「記憶」とは無関係とみられていたからです。

 ただ、「(すぐ思い出せる)短期記憶」を司るといわれる「辺縁系」という部位が「視床下部」の隣にあるので、もしかしたら「視床下部」は、「忘却された記憶の蓄積所」として役割を担っているのかも知れませんね。

 それはともかく、問題の大事なところはこれからです。
 ロザノ教授らはこの発見を「アルツハイマー」の患者さんに応用したのです。

 教授らが「ディープ脳スティ」を行ったアルツハイマーの患者さんは3人。実験はなお進行中ですが、期待が持てる(英語では「約束された」)結果が出ているそうです。

 つまり、アルツハイマー患者の「治療」にも役立ちそうだ、ということです。
 ボケが始まったぼく個人としても、これは嬉しい話ですね。 
 
 そこですぐ勝手な想像をしてしまうんですが、これが実用化されたら、「メモリー・リプレー」とか「メモリー・メーカー」とか言われるようになるんじゃないのでしょう。

 たとえば、ぼくなんかが今から20年後に、電源のONにして、そういえば、20年前、2008年の2月7日の木曜日の朝、「ディープ脳スティ」とか何とか言って、脳科学の知識もないくせに、ラジオで偉そうに話したことがあるな……なんて思い出しているかも知れない???

 すごいことになって来ましたね。

 でも、心配なことがひとつ、「いい思い出」ばかり甦ってくればよいのですが、悲しいこと、思い出したくないことまで、たとえそれが(電源をOFFにして)一瞬の甦りであったとしても、鮮明に思い出すようになったら嫌ですね。

 記憶のトラウマがある人ならなおさらです。

 忘却とは(思い出すことではなく)忘れることなり……「君の名は」ですね――いま急に甦って来ました!!!

 ⇒  

 http://www.independent.co.uk/news/science/scientists-discover-way-to-reverse-loss-of-memory-775586.html 

 http://www.independent.co.uk/opinion/commentators/joan-bakewell/joan-bakewell-this-could-stir-up-some-painful-memories-776725.html
 

Posted by 大沼安史 at 10:11 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2008-02-01

〔観る! ビデオ、この映像〕 オバマ、ブッシュ演説を批判

 オバマがブッシュ最後の「一般教書」演説を厳しく批判した。
 耳に残ったオバマの声を記しておく。

・「空虚なレトリック」の演説だった。

・「町のメーンストリートよりウォールストリートを優先した」演説だった。

・ ブッシュの政治は「崩壊したワシントン政治の産物」だった。

・「これから四年、医療保険なしに生きていけない」

・「時給ドルの仕事を奪い合わなければならない子どもたちはもう待てない」

・「夜アルバイトをしてかせぎ、妹の面倒を見ながら大学で学ぶ彼女はもう待てない」

・「議場の半分が座り、アメリカ人が耳を傾けなくなった大統領ではなく、共通の問題ですべてのアメリカ人を立ち上がらせる大統領に……わたしはなりたい」

⇒ http://youtube.com/watch?v=cmNCALGHOC4

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Posted by 大沼安史 at 11:43 午前 | | トラックバック (0)