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2008-01-01

〔コラム 机の上の空〕 「氷の国」から届いた「平和の光」……新年、明けましておめでとうございます。

 時々、小田原の先へ、小田急で通っている。箱根ではなく手前の風祭へ。ボランティアで出かけている。
 暮れの車窓から丹沢の山を見て、少し怖くなった。雪がまったく、ない……。
 しばらくして、ようやく、真白き富士の嶺が見えて来て、少し、ほっとした。

 ことしの冬ほど、「雪」や「氷」の貴さを思ったことはない。「地球暑熱化」(「温暖化」という言葉は、やめにしよう)は、「雪や氷」がまさに純粋な生の宝物であることを、かけがえのないものとして、わたしたちに教えてくれた。
 雪が積もり、氷が張らなければ、ほんとうの春は来ないのだ。

               *    ◇    *

 北大西洋に小さな島国がある。文字通り、「氷の国」、アイスランド。賛美歌を国家にしている「雪と氷の共和国」だ。北海道と四国を合わせた大きさの国土。人口は30万人だから、宮城県の7分の1程度。

 雪と氷に閉ざされ、守られたこの国は、火力発電所もなければ原発もない、自然エネルギーの国でもある。「水力」と「地熱」による発電。

 水の力と地の熱で30万の人びとが生き、経済活動を続けている。最新の調査(2006年)では、国民1人あたりのGDP(国内総生産)は、ルクセンブルク、ノルウェーに続き、世界3位。

 前年、05年の15位から「18位」に転落した、真っ赤に燃える斜陽・日の丸の日本とは、同じ島国でも大違い、対極に位置する。

               *    ◇    *

 その「雪と氷、水と地と人」の国の首都、レイキャビィーク(レイキャビック)からフェリーで5分のヴィーズエイの小島に、昨年(07年)10月9日、不思議な灯台が生まれた。

 その日、「10月9日」は、あのジョン・レノンの(生きていれば67回目の)誕生日。

 不思議な灯台は、ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコさんが、「二人」の願いを込めて建てたもの。
 
 「イマジン・ピース・タワー」……。「イマジン」とはもちろん、レノンが作って歌った、あの歌である。

 地熱を利用したもので、地面に開いた直径10メートルの照明装置から、光の円柱が空に向かって伸びてゆく、平和の灯台。

 台座には、「イマジン」の歌詞が各国語で刻まれている。

 この「ピース・タワー」のアイデア、「二人」が出会った40年前に生まれたものだそうだ。そのイメージを、彼女がアイスランドでカタチにしたのは、この「氷の国」こそ、地球のエコと世界の平和を再生してゆく足場になる場所だと考えたからだ。

               *    ◇    *

 「イマジン・ピース・タワー」は、ジョン・レノン誕生日の10月9日から、彼がニューヨークで射殺された命日の12月8日まで2ヵ月間、光を放ち続け、大晦日の07年12月31日にも再び、点灯された。

 「生」と「死」の間と、「世界の新年の夜明け前」に。

 アイスランドと日本の時差は(マイナス)9時間。つまり、現地の24時は、日本の朝の9時。

 「氷の国」で立ち上がった「平和の光」は、日本の元日の朝の「光」でもあったわけである。
 
               *    ◇    *

 「イマジン・ピース・タワー」は、「平和の光」をネットを通じ、言葉とイメージ(像)でも放っている。イマジンピース・ドットコム(www.imaginepeace.com) 

 その「想像・平和」サイトに、オノ・ヨーコさんの新年(2008年)のメッセージが載っている。一部を紹介しよう。

                   
        すべての人に、喜びに満ちた2008年があるように。
           わたしたちは、こう言ったことがあります。
        「恐れることなく、それをいいものにしようと願おう」と。
         愉快にゆこう。体中で笑って。そして踊ろう!

             イマジン・ピース(平和を想い)
          平和を考え、平和を行い、平和を広げよう

               *    ◇    *

 オノ・ヨーコさんのメッセージのそばの、ビデオの画面をクリックすると、ブッシュ大統領の言葉と、イラク戦争の現場を重ね合わせた作品が流れた。

 ブッシュの言葉を、さまざまな演説、発言から採取したのをつなぎ合わせたもので、ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞を「朗読」するように編集されている。

 別のビデオを見ると、少女たちが替え歌を合唱する作品もあった。

  WAR IS OVER, if you want it!  BUSH IS OVER, if you want it!
(わたしたちが願えば戦争は終わる! わたしたちが願えばブッシュは終わる!)

 そしてオノ・ヨーコさんがこう言う(2007年のクリスマス・ビデオ・メッセージ)。

  WAR IS OVER, if you want it! これってほんとに「クール」(cool)じゃない!

  ここで言う「クール」とは、シャキッと冷涼な、正しく素敵な凄さの意味である。

               *    ◇    *

 戦争のない平和な世界をイマジン(イメージ)することは、アイスランドのような、白く、ピュアな、正気の世界に帰る、第一歩のような気がする。

 そして、平和な世界をイマジンするには、心の中で「イマジン」を歌ってみるのが一番だ。

                    ♪ above up only sky
                               imagine all the people
                               living for today

                             *     ◇    *

 誰にだって空がある。机の上にも空がある……。

 いや、なければならない。

 わたしの前には机がある。だからその上でものを書く……。

              ♪ above up only sky!
                imagine all the people
                  writing for today

 新年、明けまして、おめでとう!
 

 http://www.imaginepeace.com/news.html

  http://www.imaginepeace.com/NewYear2008.html

 http://www.remus.dti.ne.jp/~todo/imaginekashi.html

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Posted by 大沼安史 at 12:59 午後 3.コラム机の上の空 |

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