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2008-01-14

〔NEWS〕 オーウェルもビックリ!……「監視社会化」する英国 保釈犯罪者の体内にスパイ・チップの埋め込みを計画

 ジョージ・オーウェルが生きていたら、きっと「1984年」の「続編」を書きたい気持ちになるだろう。英国の「監視社会化」がさらに進もうとしているのだ。

 保釈された犯罪者の体内に「スパイ・チップ」を埋め込み、動静をモニターする計画が進められているという。
 英紙インディペンデント(電子版、1月13日付)が英国内務省の動きをスクープ報道し、警鐘を鳴らした。

 報道によると、刑務所から保釈で社会に“復帰”した犯罪者の体内に皮下注射で、米粒2粒の大きさの、コンピューター・チップと銅線のアンテナ、発信装置の入った強化ガラス製のカプセルを埋め込む。

 コンピューター・チップには犯罪者の個人データが記憶されており、犯罪者の動静をGPS(ナビ・システム)でモニターする。

 ある特定の犯罪者がいまどこにいるか、リアルタイムで把握し、犯罪者の「再犯」に防ぐ狙いだ。

 英国内務省の当局者はインディペンデント紙の取材に対し、計画を進めていることを確認した。

 「スパイ・チップ」と呼ばれるこの方式、犯罪者をどんどん保釈し、パンク寸前の刑務所の収容者を減らすのが狙いだ。

 英国の刑務所の収容者数は急増の一途をたどり、この10年間で2万人増えて、現在8万人に達している。警察署内での留置者は昨年(2007年)だけで、前年の、驚くなかれ13倍に増えている。

 このため英政府は今後、6ヵ年で「超巨大(スーパー)刑務所」を2ヵ所新設するなどして2万人の「定員増」を図るが、それでも対応しきれないことから、「スパイ・チップ」つきで“野放し”する方向で準備に入った。

 実は英国ではすでに「格子なき刑務所」プロジェクトの名の下、保釈した犯罪者の足首にブレスレット(足環)を取り付け、、携帯電話の通信ネットワークを利用して監視を続けるシステムを2005年から稼動して来た。ところが、「足環」を壊すなどして「逃亡」する受刑者が急増したりしたことから、昨年から休止し、信頼性の高いシステムへの切り替えを検討して来た。

 この「スパイ・チップ」、米国のベリ・チップ社が世界的な業界リーダーだが、もともとは犬な牛などペット、家畜用に開発されたもの。それが人間にも使われるようになっており、米国では刑務所内で他の受刑者の脅威となっているギャングに対して埋め込まれ、刑務所内の動静の監視に使われているそうだ。

 こうした英政府の動きに対して、「リバティー」など人権擁護団体から反発が出ているが、「足環」よりいい、という意見や、性犯罪者の監視対策として有効といった声もあり、このままスンナリ、実現してしまう恐れもある。

 英政府の計画では、「スパイ・チップ」は当面、保釈した犯罪者の「監視」に限定したシステムにする予定だが、技術開発が進めば、「バイブ警報」や「電気ショック」で犯罪者をリモートコントロールするようなところまで行き着くのは必至だ。

 英国でうまく行けば、日本政府も当然、真似しようとするだろう。日本の人権団体も今のうちから、反対運動を強める必要がある。

 
⇒ http://news.independent.co.uk/uk/politics/article3333852.ece

Posted by 大沼安史 at 12:11 午前 |

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