〔ビルマから〕 軍政のかげで売春 ガーディアン紙記者が報道
英紙ガーディアンのケビン・ドイル記者が10月30日付けの同紙電子版に、ラングーンでの売春について報じていた。
ナイトクラブでは「モデル」と称する10代の少女たちが体を売っているという。
ドイル記者はホテルで、「リン・リン」「ティン・ティン」のふたり(22歳と24歳)に取材した。
「リン・リン」さんは家族を養うのに、売春はそれほど難しいことではない、と言った。昼間は美容師として働き、夜、外国人観光客の相手をする。そして40ドルを手にする。
ビルマは2005年の時点で、36万人がエイズに感染している。
そのことをティン・ティンさんに聞くと、彼女は色あせたジーンズのポケットから、コンドームを取り出して見せた。
背景にあるのは、生活苦。
売春の理由は、「マネー」。この一言に尽きる。
軍政のかげで続く売春。
記事を読みながら、彼女たちの兄弟、親戚にも、僧はいるのではないか、と思いあたり、さらに水上勉の小説、『五番町夕霧楼』のことまで思い出していた。
Posted by 大沼安史 at 12:41 午後 | Permalink