〔イラクから〕 「即時撤退を」と、12人の大尉たちは言った!
米紙、ワシントン・ポスト(電子版、10月16日付け)に、イラクで戦った米陸軍の12人の元大尉たちによる連名の意見書が掲載された。
「イラクの自由」作戦の発動5周年の記念日に合わせ、戦場を知る元一線の指揮官たちが、そろって声を上げた。
「わたしたちが知る本当の戦争」と題された意見書は、礼儀正しい言葉づかいながら、手厳しい指摘にあふれている。
「すでに5年、イラク戦争は開戦時から、人員不足、物資不足の状態が続いている。そして5年後のいま、イラクはメチャメチャな状況だ」
汚職、不正、無能……。そんな中で米軍は、「イラクをひとつに維持するため、虚しい努力を続けている……」。
その米軍は「あまりにも多くの目標を抱え込み、あまりにも広大な戦闘区域を持たされて、傷つきやすいターゲットと化している」。
「これが『イラクの自由』作戦の、われわれが経験した現実の姿だ。この現実を、われわれは指揮命令系統の上層部へと伝えようと努力した。結果は、伝わなかったか、無視されたかのどちかかだ」
「われわれの最善の選択とはイラク即時撤退である。段階的な撤退で内戦は防げない。今のままでは、血と金をより無駄遣いするだけだ」
ジェイソン・ブリンダウアー氏(2003年から2年間、バビル、バグダッドで任務に就く)、エリザベス・ボストビックさん(2004年、ナジャフなどに駐屯)ら、怒れる12人の元大尉たちによる直言!
意見書はこう結ばれている。
「アメリカよ、もう5年になる。選択のときが来た」と。
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http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/15/AR2007101500841_pf.html
Posted by 大沼安史 at 09:57 午後 | Permalink