〔イラクから〕 「餌」をまいて狙撃 「上の指示」で射殺数を引き上げ 米軍のスナイパーチームが証言
駐留米軍のスナイパー小隊、「ペインティド・デーモン(顔ペンキの悪魔)」の所業に注目が集まっている。
同小隊は、米陸軍第1旅団第501歩兵連隊に属する、13人の狙撃兵からなるチームで、バグダッドの南の「死の三角地帯」で活動している。
その狙撃兵のうちの3人が、イラク人拘束者を至近距離から射殺したことが発覚、現在、イラク内で軍事裁判にかけられているが、その審理の中で、その活動の実態が明らかになった。
ロサンゼルス・タイムズの報道によると、小隊は「キル(戦果)」をあげるため、わざと武器を放置し、それを取りに近寄ったイラク人を狙撃しているという。
そうした狙撃による射殺数を増やす行動は、イラクにおいて「していない」(ペンタゴン)ことになっているが、被告兵士の弁護団によると、「上からの指示」によるものだという。
小隊の指揮官は、陸軍の狙撃大会で優勝したこともある、ヘンズレー2等軍曹。顔面にトラの縦縞模様をペンキで描いたことから、小隊に「顔ペンキの悪魔」という異名がついた。
「餌」をまいて狙撃する方法は、ベトナム戦争時に採られた方法だという。
それと至近距離での射殺と、その卑劣さにおいて、どこに違いがあるというのか?……
Posted by 大沼安史 at 07:42 午後 | Permalink