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2007-10-31

〔ビルマから〕 ニューヨーク・タイムズ紙がビルマ写真報告 「不気味な沈黙が支配」

 ニューヨーク・タイムズ(電子版)に、ビルマの現状を伝える「スライド・ショー」が掲載されている。 

 「不気味な沈黙が支配」という題のついた、11枚の組写真だ。

 将軍の写真のそばを歩み去っていくビルマ人の後姿が印象的だ。


http://www.nytimes.com/slideshow/2007/10/21/world/20071021MYANMAR1_index.html

http://www.nytimes.com/2007/10/21/world/asia/21myanmar.html?_r=1&oref=slogin

Posted by 大沼安史 at 06:42 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 僧200人が再決起!! ロスで「国際ビルマ僧連盟」発足 軍政に連帯の包囲網  

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月31日に報じたところによると、ビルマの都市、パコクの幾つかの僧院の僧たち約200人〔「ミジマ・ニュース」のよれば70人〕が31日朝8時半から、デモ行進を行った。

 僧たちは「メッタ(慈悲の祈り)」を唱えながら、3人が横に並ぶ隊列を組んで行進した。
 先頭には、〔ビルマ仏教のシンボル、ピンクの仏教旗〕「ササナ旗」が掲げられた。

 僧たちはボギョケ通りからシダ通りに入り、ポーク通りに折れ、シュウェ・ク・ポゴタまで練り歩いた。

 僧たちのデモはこの朝早く行われた軍政支持デモが終わったあとに決行された。

 参加した僧のひとりは「われわれは逮捕も拷問も恐れない。われわれはササナにかけて歩き通した」と語った。

 僧たちはより大規模なデモを計画している。

 〔大沼・注〕 僧らが再び立ち上がった。軍政当局も国際社会の目を意識し、そうかんたんには弾圧できない。僧たちの無事を祈りながら、再燃した民主化運動の今後の行方に注目しよう。

■ DVBが10月30日、報じたところによると、ロサンゼルスに北米、アジア、ヨーロッパ在住のビルマ人僧が集まり、28日、「国際ビルマ僧連盟」を結成した。

 連盟の代表には、ビルマ・マンダレーの学僧で、1988年の民主化運動後、ニューヨークで亡命生活を送る、ウ・ピンヤ・ウンサ氏が選ばれた。

 集会は当初、ウンサ氏の80歳の誕生日を祝う催しとして計画されていた。
 9月下旬に起きた軍政による僧、市民に対する弾圧が、集会の焦点を発展させた。

 ビルマ国内、ラングーン、マンダレー、ミン・チャン、パコクの僧らも「国際連盟」を支持、スリランカ在住のビルマ人僧らも参加を表明した。

 また、亡命生活の中の4人のビルマ人アーチスト(ケイモン・ウ・サング=バクコク在住、ジャーナリスト、「新世代」代表、マウング・スワン・ユェ=詩人、ウィン・ペ=ニューヨーク在住の映画監督・作家・画家、マル・マル。アユェ=歌手、元ビルマ国立音楽連盟代表)も連帯を表明した。

 「国際連盟」代表に選ばれたウンサ氏は「関係する諸国に問題を提起したい」と述べた。

 〔大沼・注〕 日本の仏教界は「連盟」の呼びかけにどう反応するのだろう? 政教分離のかの政党は、ビルマでの軍政弾圧を国外問題として「分離」するのだろうか?


http://english.dvb.no/news.php?id=631

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/118-Oct-2007.html

http://english.dvb.no/news.php?id=630

Posted by 大沼安史 at 05:50 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-30

〔ビルマから〕 軍政のかげで売春 ガーディアン紙記者が報道

 英紙ガーディアンのケビン・ドイル記者が10月30日付けの同紙電子版に、ラングーンでの売春について報じていた。

 ナイトクラブでは「モデル」と称する10代の少女たちが体を売っているという。

 ドイル記者はホテルで、「リン・リン」「ティン・ティン」のふたり(22歳と24歳)に取材した。

 「リン・リン」さんは家族を養うのに、売春はそれほど難しいことではない、と言った。昼間は美容師として働き、夜、外国人観光客の相手をする。そして40ドルを手にする。

 ビルマは2005年の時点で、36万人がエイズに感染している。

 そのことをティン・ティンさんに聞くと、彼女は色あせたジーンズのポケットから、コンドームを取り出して見せた。

 背景にあるのは、生活苦。
 売春の理由は、「マネー」。この一言に尽きる。

 軍政のかげで続く売春。
 記事を読みながら、彼女たちの兄弟、親戚にも、僧はいるのではないか、と思いあたり、さらに水上勉の小説、『五番町夕霧楼』のことまで思い出していた。


http://www.guardian.co.uk/burma/story/0,,2201622,00.html

Posted by 大沼安史 at 12:41 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 自転車自爆で28人死亡 P・コバーン記者が報道

 英紙インディペンデント(電子版、10月30日付け)に、アルビル発のパトリック・コバーン記者の特電が載っていた。

 トルコ国境地帯の山岳部から、クルディスタンの都市、アルビルに戻った。無事でよかった。

 さて、アルビル発のコバーン記者の記事は、29日に、バグダッドの東北、バクバの町で、自転車に乗った男が警察官のリクルートセンターを自爆攻撃し、28人が死亡、少なくとも20人が負傷した、と報じていた。

 コバーン記者によると「イラク・アルカイダ」の犯行の可能性が強いという。
 スンニ派の人びとから背を向けられる中で、なお自爆テロ攻撃を決行できる力を誇示したものと、同記者は受け止めている。

 イラクでは米軍、イラク人に対する攻撃が減少傾向を示している。
 その矢先の自転車自爆攻撃だが、とくに米軍の犠牲者数の減少傾向がこのまま続くかどうかは不明。

 コバーン記者は状況自体は何一つ変わっていない、と指摘している。


http://news.independent.co.uk/world/americas/article3109892.ece

Posted by 大沼安史 at 12:17 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-29

〔イラクから〕 米軍協力者の族長11人 拉致さる

 ワシントン・ポスト紙(電子版、10月19日付け)によると、イラクのディヤラ州で米軍に協力、「イラク・アルカイダ」と戦っていたとされる部族長11人が28日、武装勢力によって拉致された。
 バグダッドでの会議から車で戻るとことだった。

 「サラム・サポート評議会」の所属するシーア、スンイ派の族長らで、評議会のスポークスマンは、サドル師率いるマハディ軍の犯行と非難した。 

〔大沼・注〕「イラクのアルカイダ」?? ほんとうにいるの??


http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/28/AR2007102800449.html

Posted by 大沼安史 at 09:51 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 サウジ国王 訪英前に言明 ロンドン地下鉄テロ事件で 英政府はサウジ情報活用に失敗 テロを阻止できず

 英紙ガーディアン(電子版、10月29日付け)に、サウジアラビアのアブドラ国王が訪英を前に、英BBC放送と会見した、との記事が掲載された。

 読んでビックリした。

 サウジ国王は、2005年7月7日のロンドン地下鉄同時多発テロについて、サウジは情報を事前に英当局に提供していたのに、その活用に失敗し、テロを未然に防がなかった、と言明したというのだ。

 国王自ら異例の発言!
 それも、これから英国を訪問するというそのときに。

 本ブログでも指摘した通り、あの「7・7」テロも、アメリカの「9・11」同様、謎に満ちた事件だった。

 「テロ」を“やらせ”て政治的に利用する……あってはならないことなのに……。


http://www.guardian.co.uk/saudi/story/0,,2201181,00.html

Posted by 大沼安史 at 08:11 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 サウジ国王 訪英前に言明 ロンドン地下鉄テロ事件で 英政府はサウジ情報活用に失敗 テロを阻止できず

 英紙ガーディアン(電子版、10月29日付け)に、サウジアラビアのアブドラ国王が訪英を前に、英BBC放送と会見した、との記事が掲載された。

 読んでビックリした。

 サウジ国王は、2005年7月7日のロンドン地下鉄同時多発テロについて、サウジは情報を事前に英当局に提供していたのに、その活用に失敗し、テロを未然に防がなかった、と言明したというのだ。

 国王自ら異例の発言!
 それも、これから英国を訪問するというそのときに。

 本ブログでも指摘した通り、あの「7・7」テロも、アメリカの「9・11」同様、謎に満ちた事件だった。

 「テロ」を“やらせ”て政治的に利用する……あってはならないことなのに……。


http://www.guardian.co.uk/saudi/story/0,,2201181,00.html

Posted by 大沼安史 at 08:11 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 銃撃で負傷した若者 刑務所で放置 軍政当局73人を釈放 台湾が支援の特命チームをバンコクに配置

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月29日、伝えたところでは、ラングーン市内のインザイン刑務所に収容されていた民主化要求デモ参加者のうち、73人が25日に釈放された。

 解放された人びとのうちの50人は「国民民主連合(NLD)」のメンバー。女性も10人、僧も13人、含まれている。

 刑務所にはまだ、NLDの主要メンバーや僧院の管長らが多数、拘束されている。

 NLDに所属する若者、ムヤ・サン・ヒタイクさんは銃撃での傷が悪化しているが、なおイナザイン刑務所に収容されたままだ。

 釈放された人びとによると、刑務所での尋問中も殴打され、十分な治療もされず放置されていた、という。

■ 「ミジマ・ニュース」が29日に報じたところによると、台湾政府はタイのバンコクに、ビルマの民主化運動を支援する特命チーム(タスク・フォース)を置く。

 スーチー女史の側近がこんほど台北を訪れ、救援を求めたことに応えた。


http://english.dvb.no/news.php?id=621

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/110-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 07:58 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 「クルマ」のコンセプトが変わった 時代をリードする「マンガ・スタイル」とは?

 「マイカー」のことを昔、何と言っていたか? 「自家用車」って言っていたんですね。いまの若い人たちが聞いたら、「何、それ?」ということでしょう。

 昔は「カーナビ」なんてのもなかった。「カン(勘・感)ナビ」に頼らざるを得なかった。
 「クルマ」もずいぶん進化したものです。

 自動車(オートモーヴィル)は20世紀に生まれたものですが、21世紀の今を迎えて、その「進化」にますます拍車がかかっています。誕生以来、1世紀の時を経て、「爆発進化」の時代を迎えているような感じがします。

 そう思ったのには理由があります。世界的なモーターショーの舞台に、生物が海から陸に上がったときのような(?)とんでもない「進化」を遂げようとしている――そう実感させられる「新車」が次々に登場しているからです。

 従来の「クルマ」の概念(コンセプト)を超えた、画期的な「コンセプト・カー」が続々と世界デビューを果たしている。それも、日本車が新しい流れの先陣を切っている……。

 ぼくのような「クルマ」に疎い人間がなぜそんなふうに言えるのかというと、「世界」がそう言っているからです。世界のメディアがそれこそぶったまげて報道しはじめている。それで、ぼくのような「ペーパー・ドライバー」まで、なんとか新潮流においてきぼりにされずにすんでいる(?)わけです。

 ことし9月のドイツ・フランクフルトで開かれたモーターショーで、ある1台のクルマに注目が集まりました。日産のコンセプトカー「Mixim(ミクシム)」です。

 これはもちろん、このコーナーのスポンサーが日産だから取り上げているわけではありません(毎週木曜朝のこのコーナーを、ぼくはもう、実は10年間も担当させてもらっているのですが、これまで日産のニの字もなかった!)。イギリスの高級紙「インディペンデント」のような「クルマ嫌い(?)」の新聞まで「絶賛」しているので、それで紹介する気になったわけです。

 さて、この「ミクシム」ってどんなクルマかというと、スポーツタイプの電気自動車です。2012年までには「On the road」する予定――ということは、5年以内に走り出すわけです。

 画像はネットで見ていだくとして、コトバだけで説明しますと、水滴を横倒しにしたような流線型のまるい車体。映画の「バットマン」のクルマみたいに、コウモリの羽根のように両側のドアがはねあがる仕組み。3人乗りで、運転席は車体前方の中央に位置しています。クルマって右ハンドルとか左ハンドルっていって左右どちらかに位置していますが、「ミクシム」の場合、真ん中に居座っている。
 助手席というものがないのですね。

 パセンジャー・シートは、後部に2座席ついています。

 リチウム・イオン・バッテリーで駆動し、最高時速180キロ。1回のチャージによる走行距離250キロ。

 さて、この「ミクシム」、どこが注目のポイントかというと、中央ドライバー・シートの「センター・バーチャル・ディスプレー」に、実際の車外の様子(リアル)とバーチャル映像が組み合わされた合成映像が映し出され、それを見ながらドライブしていく、まるでコンピューターゲームのような、まったく新しい「運転体験」をできるところがミソだそう。

 車名の「ミクシム」というのも、Mix(ミックス。混ぜる)から発想したもので、「リアルとバーチャルを融合させた新しい運転体験の創造」を意味しているものなんだそうです。

 これはもう「クルマ」なんてイメージを超えた、「確認済み走行物体(IMO=アイモ)」とでも呼んだ方がいいようなものですね。

 この「ミクシム」がフランクフルトで大評判になったあと、次の大舞台、10月26日開幕の東京モーターショーで注目の的になったのが、「PIVO2」というコンセプトカー。

 ふだん、「商品」の写真をなかなか載せない世界ナンバー1の経済紙、フィナンシャル・タイムズ(FT紙、電子版)までが、トップに掲げる、センセーションを巻き起こしました。(ぼくも、このFT紙でPIVO2のことを知った次第です)

 さて、この「PIVO2」もまた日産の出品で、車体が360度回転し、なんと真横にも走行できる、電動の優れもの。運転席には運転者の表情や会話を「読解」して話しかける「顔型ロボット」がいて、たとえばドライバーが眠そうな顔をしたら、「300メートル先にコーヒーショップがあるよ」と、元気な声で教えてくれるんだそうです。
 
 まるで、マンガのドラエモンがクルマになったような感じがします。

 まあ、ここまでは「ミクシム」と「PIVO2」の単なるプロフィールの紹介ということで、それはまあそれだけのことですが、問題はなぜ、こうした「日本車」が世界の注目を浴びているか、そのホントウの理由は何か、ということです。

 いま、なぜ、「ミクシム」であり「PIVO2」なのか?

 英紙インディペンデント(9月11日付け)に、なるほどと思わせる(「ミクシム」に関する)解説記事が出ていたので、それを紹介することにしましょう。

 その魅力の秘密は、その「MANGA-STYLE(マンガ・スタイル)」にあるのだそうです。

 ええ、あの「漫画本」の「マンガ」のことですが、ここで言う「マンガ・スタイル」とは、世界の若者文化に大きな影響を与え続けている、日本が誇る、アニメを含んだ文化概念としての「マンガ」なんですね。

 日本のサブカル(チャー)が世界の人びとの心を虜にし、そんな共通舞台に躍り出たクルマが「マンガ・スタイル」のコンセプト・カーだというわけです。

 「ミクシム」をデザインしたのは、ユー・エウンサンという、日産の若い韓国人女性デザイナーです。
 その彼女がインディペンデント紙のインタビューに、日本のアニメやコミックに影響された、と語っています。
 
 つまり、「マンガ」はいまや、国境を越えた、世界共通の文化言語。
 その想像力の新たなスタイル(かたち)のなかから、さまざまなアイデア、デザインが生まれ出てくる、そういう時代になっているのですね。

 「PIVO2」をデザインしたのも、日産の28歳の若手デザイナー。学生のころ、「ロボコン」に出たこともある、マンガ世代の人のようです。

 マンガ、畏るべし。バカにしちゃならないことなんですね。

 アメリカのシアトルの大学に、マリー・アンチョドギーさんという女性ジャパノロジストがいるのですが、彼女によると、日本のアニメを原文で読みたくて日本語を勉強しようというアメリカ人学生も増えているんだそうです。

 日本のコミック、アニメが世界に広げる「マンガ・スタイル」的創造力。それを体現した「ミクシム」なり「PIVO2」に、早く乗ってみたい気がします。 

  
 

Posted by 大沼安史 at 10:36 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-10-28

〔NEWS〕 全米でイラク反戦行動 シスコでは「3万人」がダイ・イン 

 全米各地で10月27日、イラク戦争に反対する抗議行動が一斉に行われた。
 連邦議会上院が開戦を容認した5周年の日に合わせたプロテスト。サンフランシスコでは主催者側発表で「3万人」が参加するなど、各地で盛り上がりを見せた。

 サンフランスコのデモ参加者たちはこの日、市内マーケット通りで路上に倒れ伏す「ダイ・イン」を3分間、行った。
 イラク戦争で亡くなった100万人を超すイラク人犠牲者を追悼する、連帯の“die-in”。

 再開されたデモ行進は、女性たちの反戦団体、「コード・ピンク」の指導者らを先頭に、ドロレス公園へと練り歩いた。
 デモ隊のなかには「怒れるおばあちゃん」たちの姿もあった。昔の反戦歌を歌いながら、歩き通した。

 ドロレス公園では、「平和の母」こと、シンディー・シーハンさんや、アメリカ先住民の「AIM」(アメリカ・インディアン運動)の指導者、デニス・バンク氏らが演説した。

 シンディーさんはナンシー・ペロシ下院議長(民主党)に対抗して次期下院選への出馬を表明しており、平和の一票を、彼女に投じるよう呼びかけた。

 デニス・バンク氏は「若者たちがいることに、希望を感じる」と述べ、ベトナム戦争を終結へと動かしたステューデント・パワーの再現を訴えた。

 「軍人家族は発言する」に所属する、母親のアン・レーズラーさんの息子さんは、イラクでトラウマを背負い、PTSDになって帰って来た。「イラク戦争は上院が始めた戦争だ。上院議員たちの手は血で濡れている」と非難した。

 シカゴでは警察発表で「5000人」がデモに参加した。インディアナなどから「反戦列車」でシカゴ入りした人も多かった。

 参加者のひとり、ジェームズ・レッドマン氏はイラク帰りの復員兵。
 「米軍は標的になっている。勝てるとは思えない。解決はない。軍事的な解決はない」と訴えた。

 ニューヨークでは雨の中、デモが行われた。ボストンでも、シアトルでも。
 
 反戦デモが滅多に起きないユタ州のソルトレーク・シティーでも市民たちが立ち上がった。

 反戦デモはカナダのオンタリオでも行われ、ウォータールーでは復員兵と平和運動家がともに行進する姿も見られた。

http://www.oct27.org/national

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/27/AR2007102701427.html?hpid=sec-nation

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2007/10/28/BAJHT0ULT.DTL

http://cbs2chicago.com/local/war.protest.march.2.413874.html

http://www.post-trib.com/news/622893,peacetrain.article

http://www.king5.com/localnews/stories/NW_102707WAB_iraq_protest_KS.1b1b85c9c.html

http://news.therecord.com/News/BreakingNews/article/262110

Posted by 大沼安史 at 07:59 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 クルド危機 トルコ軍の過激派による「イラク侵攻」策動の側面も パトリック・コバーン記者がトルコ国境地帯から報告

 英紙インディペンデントのパトリック・コバーン記者が10月28日、トルコ国境地帯のカンディル山地から、同紙に現地報告を寄せた。

 その中でコバーン記者は、トルコ領内での攻撃は、すべてがPKK(クルド労働者党)によるものではなく、トルコ軍内の過激派によるものも含まれている、とのクルド筋、アンカラ外交筋の見方を紹介している。

 なかでも、ベイトゥッセバップで最近、トルコ政府を支持する地元警備隊12人が射殺された事件は、トルコ軍内の過激派によるものと見られる。

 トルコ軍にとってトルコ領内へのクルド人掃討作戦の実施は、トルコの国内政治において存在感を示す。いわば切り札的なもので、軍内過激はそのための口実をデッチ上げているらしい。

 そんな軍内過激派と、自らの存在感を示しそうと躍起となっているPKKの思惑(たとえば、PKKは拘束されている指導者、オカラン氏の巨大な肖像画を、彩色した石でもって地面に描き、衛星写真のカメラに向かってポーズをとらせているという)が一致して、トルコ政府の決断による「イラク侵攻」が、いやいやながら始まろうとしている。


http://news.independent.co.uk/world/middle_east/article3104682.ece

Posted by 大沼安史 at 06:24 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 「パンティー・パワー」全開! フィリピンの女性ら ビルマ領事館にパンティーを投げ込み抗議 NLDメンバー 川で死体で発見 アラカン州で70人が行方不明 カレン、カレニ州で政府軍と戦闘 

■ 「ミジマ・ニュース」などが10月26日に報じたところによると、フィリピンの女性活動家、60人以上のグループが同日、マカチのビルマ領事館に対して、パンティーを投げ込み、民主化運動の弾圧に抗議した。

 「パンティー」による抗議行動は、タイのチェンマイに本部をおく「ビルマのためのラナ行動」が呼びかけているもので、領事館への投げ込みのほか、「送付」運動もアピールしている。

 「ラナ行動」のウェブサイトには、パンティーに貼り付ける、ビルマの軍政指導者5人の顔写真を並べた「ステッカー」が掲示されている。

 ビルマでは、女性の下着には「力」を奪い去る魔力があると信じられているそうだ。

 この運動は、「パンティー・パワー」と名づけられている。 

■ 「ミジマ・ニュース」が10月27日に報じたところによると、ビルマ西部のアラカン州で、政府軍兵士によって尋問のため連行された約70人が行方不明になっている。

 同月17日には、同州グワのグワ川で、「国民民主連合(NLD)」のメンバー、ニ・プ・レイ氏(37歳)が死体で発見された。
 レイ氏は4日間、行方不明だった。

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月26日に報じたところによると、カレン、カレニの両州で、政府軍と少数民族の武装組織の間の戦闘が激化している。

 政府軍が道路新設計画で用地を収容しようとしていることに対し、「カレン民族連合(KNU)」などが反発、KNUの武装組織である「カレン民族解放軍(KNLA)]が政府軍(陸軍)と戦っている。 

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/107-Oct-2007.html

http://lannaactionforburma.googlepages.com/globalaction:pantypowercampaign

http://globalnation.inquirer.net/news/breakingnews/view_article.php?article_id=96986

http://globalnation.inquirer.net/news/breakingnews/view_article.php?article_id=96986

http://www.guardian.co.uk/burma/story/0,,2195188,00.html

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/108-Oct-2007.html

http://english.dvb.no/news.php?id=619

Posted by 大沼安史 at 05:58 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-26

〔イラクから〕 パトリック・コバーン記者 PKKの拠点入り クルド側 トルコ軍誘い出しを意図?

 英紙インデペンデントのバグダッド特派員、パトリック・コバーン記者がこのほどトルコ国境地帯のカンディル山地に入り、レポートを開始した。

 同山地はトルコからの分離独立闘争を続けるPKK(クルド労働者党)の司令部がある拠点。

 この山地はPKKが長年にわたって根拠地としている地域で、トルコ軍に攻め込まれてもそうかんたんに掃討されない地理的な有利さを兼ね備えている。

 PKK指導部はトルコ軍をイラク・クルディスタンへの越境攻撃へと誘い込むことで、イラクのクルド人による反撃に期待する姿勢を示している。

 コバーン記者によると、21日の深夜から始まった、トリコ領内ダグリカ村のトルコ軍部隊に対する攻撃は、電力、電話を切断し、橋を落として退路を断った用意周到なもので、PKKの存在感をたしかなものにしたという。

〔大沼・注〕 さすが、クルドに強い、コバーン記者である。早速、PKKの拠点に入って、取材を始めている。健闘を祈ろう。


http://news.independent.co.uk/world/middle_east/article3098889.ece

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〔ビルマから〕 地方で少数民族への弾圧続く 「人権ウオッチ」が告発

 ニューヨークに本拠を置く国際人権団体、「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は10月25日、軍政当局がカチン州などで、少数民族に対する弾圧を続けていると告発した。

 NGO、「タイ・ビルマ国境連合」が年次報告で、50万人以上の少数民族が今年上半期までに「国内難民」と化し、軍政当局によって移住させられたり、逃亡・避難している実態を明らかにしたことを紹介する一方、ビルマ国内からの「情報」を集約し、軍政による少数民族の弾圧が、僧や市民への弾圧と平行して続いていると指摘している。


http://hrw.org/english/docs/2007/10/25/burma17168.htm

Posted by 大沼安史 at 04:39 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 スーチー女史 軍政当局と会見

 DVB(ビルマ民主の声)などが10月26日に報じたところによると、ビルマ民主化運動のリーダーであるスーチー女史は25日午後、ラングーン市内の政府迎賓館で、女史との交渉窓口となったアウング・キウィ担当相と約1時間にわたって会談した。

 スーチー女史は軟禁中の自宅から、政府の車で迎賓館に送られた。

 会談の内容はわかっていない。

 軍政当局が譲歩する姿勢を示しているかどうかも不明。

 キウィ担当相は、国連のガンバリ特使のアドバイスで、軍政当局が女史との交渉窓口として、今月初め、任命された。

 軍政当局はスーチー女史に、ビルマへの制裁措置に反対するよう求めている。


http://english.dvb.no/news.php?id=615

http://www.guardian.co.uk/burma/story/0,,2198729,00.html

Posted by 大沼安史 at 04:21 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-25

〔ビルマから〕 「兵士は夜、やって来る」 ワシントン・ポスト紙の女性記者がラングーンをルポ 「ライオン(軍政)に取り付く9人の少年僧ら」の絵のシンボリズム 続く市民のレジスタンス 

■ ワシントン・ポスト紙(電子版)は10月24日、同紙の女性記者によるラングーン発特電を載せた。

 ジル・ドリュー記者によるルポ、「市民らは待ち続ける 軍政の恐怖の空気を恐れながら」。

 ルポは、兵士らが夜、写真を手に民家を襲い、デモ参加者狩りを続けている、との、ラングーンに住む女性の証言を紹介している。

 その女性の家には2度、来た。
 「眠れない」と彼女は言った。

 外国人もまた当局に監視されている。
 ある外国人女性がタイ料理のレストランで食事しようとしたところ、近くの席に監視の当局者が座った。何も注文せず、新聞の同じところをじっと見続ける当局者。女性が支払いをしようとしたところ、いずこともなく消えたという。

 あるタクシー運転手は、ドリュー記者にこう言った。
 「軍政は国連の言うことなんか聞かない。気にもかけていない。われわれは反撃しなければならない。爆弾が一発あれば……。やつらはどこかに逃げてしまう」

 レジスタンスは続いていると、ドリュー記者は書いている。より目立たない形で、と。
 パゴタをガイドした男性は、こう言ったそうだ。
 「わたしたちのレディーのために、人びとが祈りを捧げている場所がここです」と。

 「レディー」とはもちろん、スーチー女史のことだ。

 ある画廊で、店の女性が裏から一枚の絵を取り出した。「9人の少年僧」という絵で、坊主頭の少年9人がライオンの像に取り付き、乗りかかろうとしている絵だ。

 ライオンとは、ビルマの軍政のシンボルである……。

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月24日に報じたところでは、軍政当局による「民主国民連盟(NLD)」のメンバーの逮捕・拘束が続いている。

 イラワジ区だけで約30人がこれまで捕まえられた。

 スーチー女史のNLDの活動を停止に追い込む狙いがあると見られる。
 

■ DVBが消息筋の話として24日に報じたところでは、映画監督のミン・ハティン・コ・コ・ギ氏と、作家のマウング・ヤン・パイング氏、さらに「週刊11」誌のレポーター、ウィン・コ・コ・ラット氏、「7日ジャーナル」誌のレポーター、ナイ・リング・オング氏の4人が釈放された。

 4人は国際組織、「国境なきレポーター」が「懸念」の意を声明で明らかにしていた、11人のなかに含まれている。


http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/23/AR2007102302302.html?hpid=topnews

http://english.dvb.no/news.php?id=605

http://english.dvb.no/news.php?id=606

Posted by 大沼安史 at 06:28 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-24

〔イラクから〕 未明に畑に出ようとして……農民、婦女子 11人を殺害 米軍ヘリが攻撃 武装勢力と「誤認」

 Yahoo!ニュースが伝えたロイター電によると、バグダッドの北100キロのサマワで10月23日、米軍ヘリが路肩爆弾を埋設中のグループを攻撃、11人を殺害した。

 現地、デジラ村の警察、住民によると、殺害されたのは、武装勢力ではなく現地の農民、女性、子どもたちで、米軍の「誤認」らしい。

 未明の午前4時半ごろ、畑に出ようとした農夫3人がヘリの攻撃を受けた。うち2人はその場で死亡、生き残った1人が自宅に逃げ帰ったところ、ヘリが攻撃、家を完全に破壊したという。

 米軍も死者の中に5人の女性と子ども1人が含まれているのは認めている。
 武装勢力が現場近くの民家に逃げ込んだ、というのが民間人殺害の「釈明」だ。  

 これが、日本政府の支持する「イラク戦争」の真実である!!


http://news.yahoo.com/s/nm/20071023/ts_nm/iraq_dc

Posted by 大沼安史 at 09:00 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 スーチー女史、依然「不明」 作曲家のリウィン氏が釈放 治安部隊がデモ隊に「自動小銃を発射」と証言 女流作家を尋問のため連行 豪が将軍らの銀行口座を封鎖

■ DVB(民主ビルマの声)は10月23日の電子版で、スーチー女史が自宅から連行された未確認情報の掲載を続けた。
 女史の安否はまだ分からないらしい。心配だ。

■ DVBは23日、有名作曲家のコ・イェ・リウィン氏が18日に釈放されていた、と報じた。
 
 リウィン氏はDVBのインタビューに答え、9月27日、ラングーン市内で逮捕されたときの模様などを証言した。

 それによると、氏は同日、市内のスレ・ポゴタ交差点で、抗議行動に加わっていた。
 抗議行動参加者たちは治安当局に襲われ、殴打された。治安部隊は自動小銃を発射した。

 氏が現場に残っていると、当局者2人が来て、氏を市役所に連行した。市役所にはその日のうちに、600人から700人の逮捕者が集められた。

 その後、氏は国立工科大学に移送され、さらにインザイン刑務所に移された。最初、5、6人の房に入れられ、その後、独房に移された。

 同刑務所には「88年世代の学生」の指導者であるミン・コ・ナイングさんやミン・ゼヤさんも収容され、シャワーのときに話を交わしたという。

■ DVBが23日、報じたところでは、有名な女流作家で社会活動家のサン・ミント・アウングさんが軍政当局によって、これまで2回にわたり尋問のため、ラングーン市内の自宅から連行されている。
 22日には深夜になってようやく解放された。

 〔大沼〕 大江健三郎氏よ、井上ひさし氏よ、日本の作家にアピールして、ビルマの作家たちの救援に動いていただきたい。

■ 「ミジマ・ニュース」が24日、伝えたところによると、オーストラリア政府はビルマ軍政の将軍ら418人とその家族名義の銀行口座を封鎖した。

 アメリカの財務省の措置に続く、オーストラリアの「金融」制裁。

 〔大沼〕 日本の財務省も追随すべきではないか?

 


http://english.dvb.no/news.php?id=601

http://english.dvb.no/news.php?id=600

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/92-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 08:21 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 シリアの「核」施設をイスラエルが空爆 北朝鮮の「原子炉」 ブッシュ政権「幕引き」工作

 10月21日のニューヨーク・タイムズ(電子版)に、シリアのダマスカス発のAP電が載っていました。その日、北朝鮮の最高人民議会議長、チョエ・タエ・ボクがシリアのオタリ首相を会談した、という短い記事です。

 シリア国営通信(SNA)も、この首脳会談を、「相互協力」について話し合ったと報じ、北朝鮮の代表のシリア入りを確認しました。

 いまどき、なぜ、北朝鮮の有力者が、シリアに……?

 このニュースを聞いて、「北朝鮮」問題に関心のある世界の関係筋は「やはり、そうだったのか」という思いにとらわれました。

 「北」の代表のシリア入りを、「情報収集」と「事態収拾」のための「反応」ととらえたのです。
 
 「北」としては、シリア側の「状況分析」を聞き、「口裏合わせ」をする必要があった……。だから、ダマスカスにボク議長を急遽、派遣した……。
 こんな見方が一気に広がりました。

 それでは、ボク議長とオタリ首相の会談の、ほんとうの中身は何をめぐるものだったか?

 それは、シリアが北朝鮮からの技術供与で、イラク国境の近い、ユーフラテス川沿いに密かに建設していた黒鉛型「原子炉」の「破壊」問題です。

 「破壊」??……そう、実は日本ではあまり知られていないことですが、9月6日にイスラエル空軍機がこの原子炉に対して越境空爆を行い、破壊していた……。
 そういう、とんでもない「事実」があったからです。

 「原子炉」から出るプルトニウムは、「核」の材料です。シリアは北朝鮮から「輸入」した原子炉で、プルトニウム爆弾を製造する第一歩に踏み出した……イスラエルはこんな危機感から、空爆を決行した。

 イラクの「オシラク炉」に対する、1981年の越境空爆の対シリア版を、イスラエルは実行したわけです。

 これだけの事件が、どうして世界の「大ニュース」になっていなのか?
 それは、イスラエルがたぶん、アメリカのごり押しで、「蓋をした」からです。ブッシュ政権が慌しく、「もみ消し」に入った。

 イスラエルでは全マスコミに「緘口令」が敷かれ、アメリカもダンマリを決め込みました。

 そんな「幕引き」工作が成功しつつあった、9月半ば、アメリカのAP通信が嗅ぎ付け、「北朝鮮がシリアの核開発を支援」とスクープ報道を行いました。
 この段階では、「イスラエルの空爆」のクの字もなかったのですが、10月10日に、ニューヨーク・タイムズ紙が「イスラエルの(シリア)攻撃が米政府部内で議論に」とすっぱ抜き、14日はついに「分析家が確認:イスラエルがシリアの核プロジェクトを攻撃」と、決め打ちの特ダネをかっとばしましたのです。

 タイムズの報道によると、アメリカがシリアでの原子炉建設を衛星警察写真で確認したのは、ことしになってから。

 北朝鮮はヨンビョンで、5メガワットの黒鉛炉を稼動しているのですが、シリアはこれと同じタイプのものを建設していた、というのが、アメリカ、イスラエル当局の見方だそうです。

 この原子炉攻撃をめぐっては、アメリカが自制を求めたのに、イスラエルがこれを蹴って決行したといいます。

 イスラエルという国は「国の存続(サバイバル)」にとても神経質な国で、イランの「核施設」に対して攻撃計画を練っているといわれています。だから、同盟国のアメリカが何と言おうと、やるときにはやってしまうのですね。

 しかし、イラクの「オシラク炉」攻撃のときと同様、やってしまったあと、口をつぐんでしまった。
 アメリカもひたすら「沈黙」(15日付け、タイムズ紙)を守っている。

 なぜ、ブッシュ政権が「幕引き・沈静化」に動いているかというと、この問題に突っ込んで行くと、「北朝鮮」を追い詰めることになり、せっかくの「核(開発の)放棄」、朝鮮半島の「非核化」構想が台無しになってしまうからです。

 その一方で、イラクで泥沼にはまり込んだブッシュ政権は、「イラン攻撃」で事態を「一点突破」したいと考えている。
 そこに「イスラエル」を絡ませるのは、中東・アラブ世界の対米感情をますます悪化させることになるので、なんとしても避けたい……こんな思惑があるからです。

 それにしても、「国際政治」って何といい加減で、ムシのいいものなんでしょう。
 「現実政治」といえば聞こえはいいが、結局は「ご都合主義」。

 アメリカは「イランの核」を問題にし、イラクのサダムの「大量破壊兵器」を問題にしましたが、同国のイスラエルの「核武装」は認めている。

 この「シリアの北朝鮮原子炉」問題について、「唯一の被爆国」である日本政府もまた沈黙を守っています。
 事実とすれば、「北朝鮮による核の輸出」問題なわけですから、日本政府として、事実関係を究明するなり、北朝鮮、シリア側に説明を求めるなり、少しは何とかするのは当然のことです。

 でも、日本もまたアメリカの顔色をうかがって、首を縮こませているばかり。
 日本の「非核外交」はどこに行ったのか、と、情けない限りです。

Posted by 大沼安史 at 09:00 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-10-23

〔ビルマから〕 スーチー女史 連れされられる?

 DVB(ビルマ民主の声)が10月23日、未確認情報として伝えたところによると、民主化運動の指導者、スーチー女史が22日、ラングーン市内大学通りの自宅から、軍政当局者によって何処かに連れ去られた。
 
 女史の所属する「民主国民連盟」のメンバーが確認に自宅を訪れたが、治安部隊によって追い返されたという。


http://english.dvb.no/news.php?id=599

Posted by 大沼安史 at 07:46 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-22

〔イラクから〕 バグダッドのサドル・シティーを米軍が攻撃 子ども3人を含むイラク住民 13人以上が死亡

 米紙連合、「マクラッキー」(電子版)が10月21日に報じたところによると、バグダッドのシーア派居住区のサドル・シティーで同日、武装勢力の捜索に入った米軍により、イラク人住民が少なくとも13人以上、殺害された。

 この中には、3人の子どもと、女性1人が含まれているという。

 住民の証言によると、銃撃で近くの家の6歳の子どもが死亡、2歳の子が重傷を負った。

 サドル・シティーは救急車のサイレンが鳴り響き、死傷者は「イマーム・アリ病院」に次々に運び込まれた。子どもも搬送された。

 マリキ首相は、この米軍の攻撃について「調査」を約束した。

 これに対して米軍は攻撃で武装抵抗勢力49人を殺害したと発表した。

 

http://www.mcclatchydc.com/homepage/story/20714.html

http://www.nytimes.com/2007/10/22/world/middleeast/22iraq.html?_r=1&oref=slogin

Posted by 大沼安史 at 06:03 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 10・27 イラク反戦 全米統一行動

 10月27日、全米各地で、イラク反戦の統一行動が行われる。
 「平和・正義連合」(UPJ)が呼びかけている。


http://www.oct27.org/

Posted by 大沼安史 at 05:43 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 亡命学生の母親を逮捕、ノルウェー前首相が「国際社会の一致した行動」呼びかけ、米国が制裁を強化 

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月21日に報じたところによると、アメリカに亡命中の「1988年世代の学生」のメンバー、コ・ニ・ニさんの母親や姪らが19日早朝、ラングーン市内で逮捕された。

 ニ・ニさんがDVBに語ったところでは、同組織の指導者、コ・ハタイ・クイウェ氏(既逮捕)との関係を疑われたのでは、という。

〔大沼〕  家族まで逮捕するミャンマー軍政。日本の政府は、国会議員は何をしている!?

■ DVBが21日に報じたところによると、「オスロ平和・人権センター」の創始者であるノルウェーのボンディヴィク前首相は、DVBのインタビューに答え、国際社会が一致してビルマ軍政に対してより一層の圧力を加える必要があるとの認識を示した。

 ボンディヴィク氏は国際社会は対ビルマ政策において「分裂している」と指摘、それが軍政の延命につながっているとの見方を示し、とりわけ中国の責任は大きいと述べた。

 同センターは首相、大統領経験者の連名で中国の胡主席に書簡を出しているが、返事はないという。

■ 「ミジマ・ニュース」によると、アメリカのブッシュ大統領は19日、ワシントンでの演説で、ビルマに対する制裁を強化する方針を明らかにした。
 軍政指導者ら13名を、米財務省の制裁リストに加えたという。

 ホワイトハウスのスポークスマンは軍政の夜間外出禁止令の解除措置について、「表明的なごまかし」と一蹴した。


http://english.dvb.no/news.php?id=589

http://english.dvb.no/news.php?id=588

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/80-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 05:38 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-21

〔コラム 机の上の空〕 5年前にイラクで死んだ父親を想う8歳の少女のまなざし 

 ニューヨーク・タイムズ(電子版、10月21日付け)に、8歳の少女の写真が載っていた。
 5年前、3歳のとき、海兵隊員の父親をイラクで亡くした、キャメリンリーさん。

 彼女がいま、見ているのは、家の窓の外の、たぶん空だ。いや、空ではなく、父親を見ようとしている。

 ものごころのついた彼女は、父親のエリックがどんな人だったか、知りたくて仕方ない。
 ホッケー、してた? ファニーだった?

 急に母親のニコルさんに、質問を浴びせるようになった。

 そんなキャメリンリーを、窓からの光が包み込む。遅れて届いた悲しみとなって、少女を抱きしめる。

 彼女の、見開かれた大きな瞳は、われわれの世界の惨さを映し出す水晶の球だ。

 窓の外には、父親の命を奪った「世界」がある。
 これから、死んだ父親とともに生きてゆく「世界」がある。
 
 不条理なまでに透明な空を、彼女は見詰める。
  
 少女はたぶん、いま、対話を始めている。
 父親との、生涯にわたって続く対話を。

 その対話を、われわれはわれわれの自問自答としなければならない。 

  彼女の問いはわれわれの問いでもある。 

 イラク戦争遺児の一枚の写真を見て、そう思った。


http://www.nytimes.com/2007/10/21/us/21parent.html?_r=1&hp=&oref=slogin&pagewanted=all

Posted by 大沼安史 at 06:04 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 英軍特殊部隊が対イラン越境攻撃 

 英紙サンデー・タイムズ(電子版)は10月21日、英軍特殊部隊がこの数ヵ月間に米、豪の特殊部隊とともに、イラク南部地域から数度にわたってイラン領内に侵入、イラン革命防衛隊などに攻撃を加えている、と報じた。

 イランによるイラクへの武器持ち込みを阻止する作戦行動だという。

 対イラン戦争はバスラなど南部国境地帯ですでに始まっているわけだ。


http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article2691726.ece

Posted by 大沼安史 at 05:03 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 夜間外出禁止令 5人以上の集会禁止を解除

 「ミジマ・ニュース」によると、軍政当局は10月20日、ラングーン、マンダレーの2都市で実施していた夜間外出禁止令と5人以上の集会禁止を解除した。

〔大沼〕 ビルマ民衆は、国営メディアを聴かないといった「沈黙のプロテスト」を続けている。
 夜間外出禁止令などの解除は、必ずしも当局側の強権弾圧の「勝利」を意味しない。 


http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/79-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 04:40 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-20

〔NEWS〕 スーチー女史に捧げる歌、『弾かれざるピアノ』 YouTUBEに @ブログ「青梅日記」

 本欄で紹介したダミアン・ライス氏の「弾かれざるピアノ」がYOUTUBEで聴くことができる、と、ブログ「青梅日記」に教えていただいた。

 いい歌だ。

 広がってほしいと思った。

http://d.hatena.ne.jp/aoiume198/20071020/1192820013

Posted by 大沼安史 at 09:21 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 僧指導者の家族を身代わり逮捕 「人権ウォッチ」 中国政府に書簡 北京五輪ボイコットを示唆 インドでもデモ

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月19日、報じたところによると、「全ビルマ僧侶連盟」の指導者、ウ・ガンビラ氏の実弟が17日、ラングーン市内で逮捕された。

 消息筋によれば、ガンビア氏の母親や姉妹も当局に拘束された。
 父親らはまだ捕まっていないという。

〔大沼〕 家族を身代わりに逮捕し、出頭を待つ軍政の卑劣さ。
 日本政府は卑劣なミャンマー軍政に肩入れしてはならない。

■ DVBによれば、国際的な人権団体、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は17日、中国の胡錦濤主席に対して書簡を送り、中国政府がビルマ軍政当局の残虐な弾圧を非難していないことに遺憾を意を示した。

 HRWはまた、北京五輪開会日の来年8月8日が「天安門事件」の20周年に重なることを指摘し、中国政府の人権問題に対する姿勢に対し、注目する姿勢を明らかにした。

 〔大沼〕 ビルマ軍政の弾圧と天安門事件。中国政府は北京五輪を成功させるためにも、ビルマ軍政に対する姿勢を明確化しなければならない。
 中国政府はボイコットが絶対ありえないとでも思っているのだろうか?

■ 「ミジマ・ニュース」によると、インドのニューデリーで19日、ビルマの民主化運動グループがインド国民会議の指導者、ソニア・ガンディーさんに対し、ビルマ問題への介入を求めるデモを行った。 


http://english.dvb.no/news.php?id=585

Posted by 大沼安史 at 08:33 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-19

〔イラクから〕 「即時撤退を」と、12人の大尉たちは言った!

 米紙、ワシントン・ポスト(電子版、10月16日付け)に、イラクで戦った米陸軍の12人の元大尉たちによる連名の意見書が掲載された。

 「イラクの自由」作戦の発動5周年の記念日に合わせ、戦場を知る元一線の指揮官たちが、そろって声を上げた。

 「わたしたちが知る本当の戦争」と題された意見書は、礼儀正しい言葉づかいながら、手厳しい指摘にあふれている。

 「すでに5年、イラク戦争は開戦時から、人員不足、物資不足の状態が続いている。そして5年後のいま、イラクはメチャメチャな状況だ」

 汚職、不正、無能……。そんな中で米軍は、「イラクをひとつに維持するため、虚しい努力を続けている……」。

 その米軍は「あまりにも多くの目標を抱え込み、あまりにも広大な戦闘区域を持たされて、傷つきやすいターゲットと化している」。

 「これが『イラクの自由』作戦の、われわれが経験した現実の姿だ。この現実を、われわれは指揮命令系統の上層部へと伝えようと努力した。結果は、伝わなかったか、無視されたかのどちかかだ」

 「われわれの最善の選択とはイラク即時撤退である。段階的な撤退で内戦は防げない。今のままでは、血と金をより無駄遣いするだけだ」

 ジェイソン・ブリンダウアー氏(2003年から2年間、バビル、バグダッドで任務に就く)、エリザベス・ボストビックさん(2004年、ナジャフなどに駐屯)ら、怒れる12人の元大尉たちによる直言!

 意見書はこう結ばれている。

 「アメリカよ、もう5年になる。選択のときが来た」と。 


http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/15/AR2007101500841_pf.html

Posted by 大沼安史 at 09:57 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 16歳 男子高校生、射殺さる 軍政支持デモに抗議の元教師夫妻を逮捕

■ DVB(ビルマ民主の声)の電子版は10月19日、16歳の男子高校生が民主化デモに参加し、軍政当局に射殺されていた、と報じた。

 遺族、学友の証言を掲載した。

 それによると、殺されたのは、タムウェ高校のマウング・テット・パイン・ソエ君。9月27日に学校のそばで銃撃され、死亡した。

 叔母の話では、遺体は軍のトラックで運び出され、家族が対面できたのは翌日のことだった。

 後頭部に銃痕があり、脳が吹き飛んでいた。

 軍政当局は遺族への死亡証明書の手渡しを拒否した。

 叔母は死体置き場で、ほかに5、6体の遺体を目撃したという。

 「悲しくて仕方ない。けれどわたしは彼を誇りに思う」と、叔母はDVBに語った。

 母親は言った。「一番下の子どもだった。4歳のとき、父親は亡くなった。わたしは息子の死を聞いて以来、立ち上がれない」と。

■ DVBが19日に報じたところによると、パウング・タルで16日、軍政支持デモに抗議した元教師夫妻が逮捕された。

 ティン・マウング・オーサンとニ・ニ・マイさん夫妻で、二人はデモに参加しない誓約書に署名しなかったことで、教職を追われていた。


http://english.dvb.no/news.php?id=579

http://english.dvb.no/news.php?id=580

Posted by 大沼安史 at 09:14 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 500万人 飢餓

 英紙インディペンデント(電子版)が10月19日に報じたところによると、ビルマ国民の500万人が飢餓に追い込まれている。

 民主化デモの引き鉄をひいた燃料代のアップなどが飢餓を農村部から都市へと拡大させている。

 国連機関の世界食糧計画(WFP)では50万人分の食糧しか支援できていない。

 国連の推定では、ビルマの子どもたちの3人に1人は基準体重に達しておらず、子どもの死亡率(1000人中106人)はアジア最悪の状況だ。 


http://news.independent.co.uk/world/asia/article3075692.ece

Posted by 大沼安史 at 06:01 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-18

〔コラム 机の上の空〕 スーチー女史に捧げる歌 ダミアン・ライスの「弾かれざるピアノ」

 ビルマからをネットで追っていたら、アイルランドのフォーク歌手、デミアン・ライス(Damien Rice)さんが、スーチー女史に捧げる歌を歌っていることを知った。

 ライスさんは33歳。
 捧げる歌のタイトルは、「弾かれざるピアノ」。

 その詞がネットに出ていた。

 メロディーは、注文したCDが届くまではわからない。
 が、詞を読むだけで十分だ。
 勝手なメロディーが、ひとりでに胸の中で鳴り出す。

 ライスさんの「象」という歌の、ライブ演奏をネットで聞いた。
 優しい声の、心にしみわたる歌だった。

 「弾かれざるピアノ」も、たぶん優しく、シンプルなメロディーだろう。

 この世界に、こういう曲を書いて歌っている歌手がいる。そう思うと、ちょっと気が晴れる。そして、やはり、うれしくなる。

 この歌を、スーチーさんは聞いたことがあるのだろうか?
 

 スーチーさんのピアノは弾かれる日が来るのを待っている。
 自由の鐘のように、弾かれるその日を待っている。

 

 弾かれざるピアノ

 来て下さい わたしに会いに
 眠れるように歌って下さい
 泣かなくちゃならなときは抱きしめて

 たぶん その季節ではないけれど
 たぶん その年ではないけれど 

 たぶん これでいい理由もないでしょう
 わたしが閉じ込められていることに

 わたしをただ隠しておきたい それだけのことで
 月は煌々と輝いているのに
 彼らはわたしの夜をさらに暗くする

 弾かれざるピアノたちは
 ときどき窓辺に寄って

 愛する人の来ない部屋に
 彼女は独り 腰をおろす 沈黙の歌とともに
 誰かが届けてくれた歌とともに

 弾かれざるピアノたちは
 弾かれることを待っている

 蓋は閉じられ
 身じろぎもしない部屋に

 たぶん かんたんなことではなく
 あるいはたぶん むずかしいことでもなく

 たぶん わたしを解き放つことは
 人びとが決めてくれること

 わたしには隠すこのは何もなく
 わたしは何も悪いことをしていない
 それなのにどうして、こんなにも長く ここにいるの?

 弾かれざるピアノたちは
 ときどき窓辺に寄って

 
 愛する人の来ない部屋に
 彼女は独り 腰をおろす 沈黙の歌とともに
 誰かが届けてくれた歌とともに

 弾かれざるピアノたちは
 ときどき窓辺に寄って

 
 愛する人の来ない部屋に
 彼女は独り 腰をおろす 沈黙の歌とともに
 誰かが届けてくれた歌とともに

 
 弾かれざるピアノたちは
 弾かれることを待っている
 年は過ぎ行く
 月の満干の中で

  Unplayed Piano
   

  Come and see me
  Sing me to sleep

  Come and free me
  Hold me if i need to weep

  Maybe it's not the season
  Maybe it's not the year

  Maybe there's no good reason
  Why i'm locked up inside
  Just cause they wanna hide me
  The moon goes bright
  The darker they make my night

  Unplayed pianos
  Are often by a window
  In a room where nobody loved goes
  She sits alone with her silent song
  Somebody bring her home

  Unplayed piano
  Still holds a tune

  Lock on the lid
  In a stale, stale room
  Maybe it's not that easy
  Or maybe it's not that hard
  Maybe they could release me
  Let the people decide
  I've got nothing to hide
  I've done nothing wrong
  So why have i been here so long?

  Unplayed pianos
  Are often by a window
  In a room where nobody loved goes
  She sits alone with her silent song
  Somebody bring her home

  Unplayed pianos
  Are often by a window
  In a room where nobody loved goes
  She sits alone with her silent song
  Somebody bring her home

  Unplayed piano
  Still holds a tune
  Years pass by
  In the changing of the moon
 
 


http://www.iht.com/articles/ap/2007/10/07/europe/EU-GEN-Myanmar.php

http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/PrintLyrics?OpenForm&ParentUnid=EEB6CD58518C72934825703C00096DA8

http://www.damienrice.com/home.html

http://en.wikipedia.org/wiki/Damien_Rice

http://www.digitalspy.co.uk/showbiz/a76368/damien-rice-joins-un-burma-campaign.html

http://www.rctimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20070913/ENTERTAINMENT0102/709130303/1005/MTCN0303

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/26-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 11:08 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (1)

〔ビルマから〕 軍政の弾圧続く 中国国境沿いの地域の寺院も 「逮捕者3000人」と国営紙、「88年世代」国連事務総長に制裁強化を求める書簡 帰国者も空港で逮捕 コメディアンのザルガナール氏が釈放

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月18日、報じたところによると、ビルマ軍政当局による逮捕・拘束はなお続いている。

 政府系の「ミャンマーの新しい光」紙が16日に伝えたところでは、軍当局はこれまで総計2972人を逮捕した。このうち、2284人はラングーンでの拘束。

 逮捕者のうち2500人は釈放していると報じている。 

■ DVBが17日に報じたところでは、「88年世代の学生グループ」は国連事務総長に対し、軍政の弾圧はなお続いているとして、国連のより明確な制裁を求める書簡を送った。

■ DVBが18日に報じたところによると、ゴンタラバウング村の僧院長が2日、逮捕された。

 民主化デモに参加した実兄(あるいは弟)の僧が捕まるまでの身代わりの措置だという。

■ DVBが18日に伝えたところによると、海外からの帰国者が、国外で反体制デモに参加した疑いで、ラングーン空港で当局に逮捕されている。

 空港関係者によると、最近、ビルマ人2人が捕まった。

 当局は容疑者の顔写真などを用意し、空港で待ち構えているという。

■ DVBによると、スーチー女史の弁護人、キーン・マウング・アイ氏が17日、病気で死去した。64歳だった。

■ 「ミジマ・ニュース」が18日、報じたところによると、北部カチン州や中国国境地帯、バマウの仏教寺院に対する軍政当局の襲撃、家宅捜索が強まっている。

 バマウの寺院では140人の僧が逮捕され、現在も少なくとも8人の拘束が続いている。

■ 「ミジマ・ニュース」によると、逮捕されていたコメディアンのザルガナール氏が釈放された。


http://english.dvb.no/news.php?id=573

http://english.dvb.no/news.php?id=569

http://english.dvb.no/news.php?id=572

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/71-Oct-2007.html

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/70-Oct-2007.html

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2007-10-17

〔ビルマから〕 国連特使 「逮捕、即時中止」訴え 国際社会にさらなる圧力求める

 国連のガンバリ特使は10月15日、バンコクで、ビルマ軍政当局に対し、逮捕の即時中止を求めるとともに、国際社会に対し、よりいっそう圧力を加えるように訴えた。
 

http://www.nytimes.com/2007/10/16/world/asia/16myanmar.html?_r=1&ref=world&oref=slogin

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2007-10-16

〔ビルマから〕 負傷者を病院から拉致 全学連のコ・コ氏は無事 軍当局 インタネット接続を「解禁」 夜間外出禁止時間を短縮

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月15日に報じたところによると、ラングーン(ヤンゴン)での抗議デモの際、軍に銃撃されて負傷、市内の病院に収容されていた6人が10日、病院から移送され、行方不明となった。

 家族が見舞いに行くと、軍当局者から「尋問のために移送した」と告げられたという。

■ DVBによると、逮捕・拘束が伝えられていた民主化運動指導者、クヤウ・コ・コ氏は追及を逃れ、無事であることが分かった。

 コ・コ氏は「ビルマ全学連」の指導者だという。

■ 「ミジマ・ニュース」によると、軍政当局は14日から、インターネットの接続を「解禁」した。しかし、ラングーンの一部のネット・カフェは閉鎖が続いており、営業しているカフェについても、5分ごとにパソコンの「画面」を確認する規制を受けている。

 同ニュースによれば、夜間外出禁止時間も午後11時-午前4時から、同午前3時までに短縮された。


http://english.dvb.no/news.php?id=556

http://english.dvb.no/news.php?id=560

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/61-Oct-2007.html

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2007-10-15

〔ビルマから〕 国営紙 社説で長井健司さんを非難 「自ら危険を招いた」

 ラングーン(ヤンゴン)発のAP電によると、軍政当局による国営紙、「ミャンマーの新しい光」は10月14日の社説で、「日本人ジャーナリストが抗議者の中にいた事実が危険を招いた」と主張した。
 
 軍政の意向を代弁して同紙は、長井健司さん射殺について、その責任を認めるどころか、「観光客のように振舞っていれば、悲劇的な結末の合わずにすんだはずだ」などと、観光ビザで入国していた長井さんを非難している。
 


http://www.usatoday.com/news/world/2007-10-14-burma-japanjournalist_N.htm

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〔いんさいど世界〕 ゴア氏 初代「環境」大統領の可能性 ノーベル平和賞を受賞 「環境保護」 全人類的政策課題に

 アメリカの前の副大統領、アル・ゴア氏(59歳)が、2007年のノーベル平和賞の輝きました。
 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」との共同受賞。

 ゴア氏はすでに、地球の環境危機の実態に迫った長編ドキュメンタリー映画、「不都合な真実」で、映画界の最高栄誉、アカデミー賞(07年)を受賞しており、今回の「平和賞」で、前人未到(?)の「2冠」を達成しました。

 「3冠」目は、次の「アメリカ大統領」選で、との声が、アメリカ国内ではもちろん、全世界の環境保護派から噴出しており、世界を救う救世主として一躍、注目されています。

 アメリカの指導者が、ブッシュ現大統領のような、環境問題にほとんど関心のない政治家から、ゴア氏のような人物に代われば、地球のエコは救われる、との期待感が高まっているわけです。

 それにしても、ゴア氏を「平和賞」に選んだ、ノルウェーのノーベル賞委員会、さすがというか、なかなかなものですね。(沖縄密約」の存在に気付かず、日本の某首相に「平和賞」をプレゼントしたときには、その軽率さにあきれ果てたものですが、それ以外は、けっこう、いい目をしています)

 昨年(2006年)、ユヌス氏(貧者の銀行、「グラミン銀行」を創設したバングラデシュの経済学者)に対して授賞を決めたときは、ぼくなども思わず快哉を叫んだものです。

 で、ゴア氏に白羽の矢を立てた、ノルウェーのノーベル賞委員会って、いったいどんな組織かというと、ノルウェー国会が選んだ5人の選考委員で構成されているそうです。

 その委員たちが、北欧のこの国の政治を貫く、「リベラルな国際主義」(ニューヨーク・タイムズ紙)の理念でもって、授賞者を選んでいる。
 
 富豪ノーベルはなぜか「平和賞」だけは、自分が生まれたスウェーデンに任せず、ノルウェーに選考を託したのですね。

  さて、今回のゴア氏に対する「平和賞」の授与、実はこれ、絶妙のタイミングでの授賞となりました。

 地球環境の危機がギリギリのところへ来ているということもありますが、それ以上に、アメリカの大統領選です。ブッシュ大統領に続く、次のアメリカの指導者を決める大統領選が「あと1年」に迫っている。
 そういう段階での、こんどのノーベル賞授賞。

 オスロの委員たち、タイミングを見計らったな、やってくれるじゃないか、と勘ぐりたくもなるような、狙いすました授与決定といえるでしょう。

 ゴア氏はまだ、大統領選に出るなどとは一言も言っていませんが、8年前のジョージ・ブッシュとの戦で「勝利」を収めたと信じている支持者の間から、「再選」(!)を望む声が高まっていて、今回のノーベル賞の受賞は、その勢いに拍車をかける、強烈な追い風になっています。

 いま、「再選」と言いましたが、ゴア氏って実は、ほんとうはブッシュの代わりに大統領になっていた人なんですね。
 (マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画、「華氏911」にも出てきますが、フロリダ州での大掛かりな「選挙不正」がなければ、ゴア氏はブッシュに勝っていた! 全米の大マスコミはそろって「ゴア当確」を打ち、本人も勝利の喜びをいったんは噛み締めたけれど、ブッシュの弟が知事をつとめるフロリダで「逆転」され敗退したことは、アメリカの政治史上に残るエピソードです)

 そんな経緯があるものですから、アメリカの有権者の間には「ゴア再起」を望む声が強い。そういう熱烈な支持者によって、アメリカではいま、「ドラフト・ゴア運動」(ドラフトとはプロ野球のドラフト制度のドラフト=徴兵、です)という広がり出し、ゴア氏を大統領に引っ張り出そうという草の根のキャンペーンに発展しているのですが、その勢いに強烈な弾みがついている。

 そんな支持者によって、ニューヨーク・タイムズ紙に「ゴア氏よ、出よ」の全面広告も出ました。
 ミシガン州やニューヨーク州では、ゴア氏を大統領に、という請願運動が始まっているそうです。
 いまはまだ、受賞が決まっただけですが、オスロで正式な授与式が行われると、運動にさらに弾みがつくこと、請け合いです。

 現在、民主党陣営の大統領候補で先頭を切っているは、ヒラリーさんですが、イラク戦争の開戦に賛成した過去があり、人気はいまいち高まっていません。

 アメリカではいま、「イラク戦争」への厭戦気分が広がっており、それが「ブッシュでなく、ゴア氏が大統領になっていたら、イラク戦争もなかった。ブッシュを選んで失敗だった」という反省を呼んで、ゴア氏再選待望論につながっているわけです。

 ゴア氏とブッシュ大統領との対比では、こういうこともあります。
 ブッシュ大統領は石油資本の代弁者だから、地球環境対策に乗り気ではなかった。あのとき、ゴア氏を選んでおけば、異常気象に対して何らかの歯止めをかけることができていたかも知れない。そうだ、いまからでも遅くない、ブッシュの亜流候補ではなく、ゴア氏を大統領にしよう――という環境保護派の願いも「ゴア出馬」への夢をかき立てる一大要素になっているわけです。

 こうした「ゴア待望論」に応え、ゴア氏自身が最終的にどんな決断を下すかが、今後の注目点なわけですが、今回のノーベル平和賞授賞は、アメリカの大統領選を前に、オスロの委員会がその「リベラルな国際主義」の理念の下、世界的な「お墨付き」を与えたところに、まさに歴史的な意味があると言えます。

 ゴア氏がかりに大統領選への「出馬」を決断するなら、彼の「決断」の背後には、米国民の期待とともに、ノルウェーのノーベル委員会の思いがあり、それを支持する全世界の人びとの願いがあることになる。

 つまり、ゴア氏が大統領選に出て、実際、大統領に選ばれようものなら、それは米国民だけでなく、ノーベル賞受賞を祝福する世界の人びとによって選出された、という意味を持つことになる。

 すなわち、世界の人びとに支持され、米国民によって選ばれた、初のアメリカ大統領が誕生する!

 これが実現すれば、実に画期的なことです。

 今回のゴア氏のノーベル平和賞受賞と、大統領選担ぎ出しの動きは、環境保護が国内問題を超えた、全地球的な政策課題であり、グローバルな政治における最大の焦点になっていることを示すものといえるでしょう。

 グローバルな超大国化したアメリカには、世界に対して責任を負う義務がある。そんなアメリカの指導者を決める大統領選に対し、世界の人びとは何らかの影響力を行使する権利を持つ。

 ゴア氏出馬によって、来年の米大統領選は、そんな新しい構図のなかで行われる、世界注目の選挙戦になるかも知れません。

  

Posted by 大沼安史 at 03:17 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-10-13

〔ビルマから〕 「数千人」が軍政「支持」デモ アムネスティーが「指導者4人逮捕 拷問の危機に」とアピール

 ラングーン(ヤンゴン)発のAP電によると、軍政を支持するデモが10月13日、ヤンゴンであり、「数千人」が「くだばれ、BBC! VOA(アメリカの声)に死を!」などと叫びながら行進した。
 軍政当局はデモ参加者数を「12万人」としている。

 一方、アムネスティー・インターナショナルは、「88年世代の学生グループ」の指導者4人が同日朝、ラングーン市内で当局に逮捕された、と発表した。

 ハタイ・クイェ、アング・フトゥー、チン・チン・アイェ、コ・コの4人。

 アムネスティーでは4人が拷問の危機にあるとして、国際社会に対して救援を呼びかけた。 


http://www.iht.com/articles/2007/10/13/asia/13myanmar.php

Posted by 大沼安史 at 10:04 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-12

〔ビルマから〕 映画俳優 クヤウ・サ氏夫妻 逮捕 「88年世代」が当局に無条件交渉呼びかけ

■ DVB(ビルマ民主の声)によると、ビルマの映画スター、クヤウ・サ氏と夫人が10月10日に潜伏中、逮捕された。
 サ氏は9月24、25日の民主化要求デモの際、コメディアンのザグナール氏やベテラン政治家のムロヨサルヤイ・ウィン・ネイン氏とともに食料を差し入れるなど支援活動を行った。

 ザグナール氏らはすぐ逮捕されたが、夫妻は当局者が自宅に来る前に逃れ、潜伏していた。 

■ DVBによると、「88年世代の学生」は10月11日、声明を発表、軍政当局に無条件交渉を呼びかけた。

 開かれた対話を実現するために、前提として①スーチー女史の釈放②僧、学生への弾圧の中止③対話環境の整備、を求めている。

■ 「ミジマ・ニュース」が10月12日に伝えたところによると、ビルマのベテラン風刺漫画家、アウピケユェ氏の作品の雑誌掲載が軍当局によって禁止された。

 アウピケユェ氏は僧のデモの際、他の有名人らと食料を差し入れてていた。


http://english.dvb.no/news.php?id=546

http://english.dvb.no/news.php?id=551

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/50-Oct-2007.html

Posted by 大沼安史 at 07:13 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-11

〔ビルマから〕 反体制派指導者が拷問死 遺体は軍政当局が火葬 学生指導者も逮捕

■ 英紙インディペンデント(電子版)によると、「国民民主連盟」に所属する反体制派指導者、ウイン・シュウェ氏(42歳)が10日、軍政当局によって拷問死した。
 遺体は家族のもとに帰らなかった。当局が火葬処分した。
 タイの本拠を置く「政治犯支援連合」が明らかにした。

 同紙はまた、メモリースティックで運び出された、釈放された僧(24歳)の証言を掲載した。
 証言によると、僧は他の400人と一緒に、国立工科大学の一室に10日間にわたって拘禁された。食料は午後8時に出る、小さな茶碗一杯のご飯とコップ一杯の水だけ。部屋は糞尿の悪臭が漂い、8歳の少年僧も殴打されるような、ひどいありさまだった。

■ DVB(ビルマ民主の声)によると、10月10日午後、民主化運動に立ち上がった「88年世代の学生」の指導者の一人。フラ・ミョ・ナウングさんが軍当局に拘束された。

 「88年世代の学生」のリーダーはすでに25人以上が逮捕されている。
 
 初期の指導者のうち、ミン・コ・ナイングさんとコ・コ・ギさんの二人は8月21日の燃料代値上げ反対運動の際、逮捕されている。
 


http://news.independent.co.uk/world/asia/article3047606.ece

http://english.dvb.no/news.php?id=534

Posted by 大沼安史 at 09:24 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-10

〔イラクから〕 傭兵企業の兵士がイラク人女性2人を射殺

 英紙ガーディアン(電子版)が10月10日に報じたところによると、バグダッドで10月9日夜、車に乗っていたイラク人女性2人が銃撃の雨を受け、死亡した。

 銃撃したのは豪の傭兵企業、「ユニティー・リソース・グループ」に属する傭兵たちと見られる。

 傭兵たちの車列に近づいたことから銃撃を受けたらしいが、米国の傭兵企業「ブラックウォーター」社による無差別乱射事件が問題になっている折、戦争請負業の社員(兵士)による残忍な行為に、ますます批判が集まりそうだ。 


http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,,2187278,00.html

Posted by 大沼安史 at 06:19 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 スーチー女史、軍政の懐柔を拒絶 軍政による拘束者6000人にも 当局がカテゴリー分け 反体制詩人の妻を連行

■ 英紙インディペンデント(電子版)が10月10日に報じたところによると、反体制運動指導者のスーチー女史は、国民民主連盟を通じて声明を発表し、軍政当局との取引はしないとの立場を明らかにした。

 軍政当局は女史が国際的な制裁を非難するば話し合いに応じるとの条件を示していた。

 女史の拒絶により、軍政当局の懐柔路線に行き詰まりが生じたかたちだ。

■ DVB(ビルマ民主の声)が9日、報じたところによると、軍政当局は拘束者をAからDまで4分類して、尋問を続けている。
 カテゴリーAは民主化運動の指導者で、Bはデモの際、旗を掲げたり人が対象。
 AとBについては釈放されない。
 Dは一般民衆で、釈放される予定。
 Cについては不明だそうだ。

 現地の反体制派によると、拘束者は6000人に達しているという。

■ DVBが9日、報じたところによると、マンダレー在住の詩人で活動家、ニイェイン・スィットさんの夫人が軍政当局に逮捕された。

 スィットさんは9月30日以来、身を隠している。

 軍当局は10月1日に詩人の自宅を急襲し、3人の子どもを置き去りに、夫人を連れ去った。


http://news.independent.co.uk/world/asia/article3043752.ece

http://english.dvb.no/print_news.php?id=533

http://english.dvb.no/print_news.php?id=532

Posted by 大沼安史 at 06:12 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-09

〔ビルマから〕 中国が拒否権再発動なら北京五輪ボイコット呼びかけ 地下抵抗組織が声明を発表 拘束者ら移送される 移送先不明 軍政の国営紙 「もぐりの僧」が扇動 寺院で武器やポルノ発見と「報道」

■ DVB(ビルマ民主の声)が10月8日、報じたところによると、ビルマ民主化運動の地下組織、「民衆運動指導委員会」は声明を発表、中国政府が国連安保理でビルマ制裁で再び拒否権を発動したら、北京オリンピックのボイコットを呼びかけることを明らかにした。

■ DVBが目撃者の証言として伝えたところによると、インセインの国立工科大学に拘束されていた人びとが10月3日午後11時過ぎ、トラックで移送された。移送先は不明。

 別の目撃う証言では5日夜にも僧たちがトラックに乗せられ、工科大学を出発した。

■ DVBが8日報じたところによると、軍政の国営紙、「ミャンマーの新しい光」は、民主化運動を「もぐり僧」による扇動だと非難する記事を掲げた。
 寺院では武器やポルノ、アルコールなどを発見、押収した、としている。

 これに対して「民衆運動指導委員会」スポークスマンは、「軍政が言っていることが真実かどうか、世界は知っている」と、軍政による悪宣伝を一蹴した。


http://english.dvb.no/news.php?id=525

http://english.dvb.no/news.php?id=523

http://english.dvb.no/news.php?id=524

Posted by 大沼安史 at 07:56 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-08

〔ビルマから〕 軍政 JICA(国際協力機構)や国連事務所のパソコン・データを狙う 反体制派弾圧の情報収集か

 英紙タイムズ(電子版、10月8日付け)によると、ビルマ軍政当局者は10月5日、ラングーン(ヤンゴン)市内中心部のサクラ・タワーにある国際協力機構(JICA)の事務所に立ち入り、パソコンのハードデスクを差し出すよう要求した。

 JICA職員はこれを拒否したという。

 軍政当局者はまたこの日、トレーダーズ・ホテル内の国連の事務所を訪れ、同じくパソコンのハードディスクの提供を求めたが、断られた。

 国連職員はこの週末、データの消去に追われたという。

 国連当局者が同紙に語ったもので、軍政当局は反体制派狩りのデータを収集しようとしたらしい。

 軍政当局者は国連事務所に衛星電話に関する報告を求めたという。

 国連や日本のジャイカにまで疑いの目を向ける軍政当局。
 そんな独裁政権に、日本政府はまだ援助を続けるつもりか?


http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2609683.ece

Posted by 大沼安史 at 05:49 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 軍政 JICA(国際協力機構)や国連事務所のパソコン・データを狙う 反体制派弾圧の情報収集か

 英紙タイムズ(電子版、10月8日付け)によると、ビルマ軍政当局者は10月5日、ラングーン(ヤンゴン)市内中心部のサクラ・タワーにある国際協力機構(JICA)の事務所に立ち入り、パソコンのハードデスクを差し出すよう要求した。

 JICA職員はこれを拒否したという。

 軍政当局者はまたこの日、トレーダーズ・ホテル内の国連の事務所を訪れ、同じくパソコンのハードディスクの提供を求めたが、断られた。

 国連職員はこの週末、データの消去に追われたという。

 国連当局者が同紙に語ったもので、軍政当局は反体制派狩りのデータを収集しようとしたらしい。

 軍政当局者は国連事務所に衛星電話に関する報告を求めたという。

 国連や日本のジャイカにまで疑いの目を向ける軍政当局。
 そんな独裁政権に、日本政府はまだ援助を続けるつもりか?


http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2609683.ece

Posted by 大沼安史 at 05:49 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-07

〔アフガン情勢〕 米軍侵攻6周年 その日、カブールで自爆攻撃 米兵1人を含む5人が死亡

 米軍アフガニスタン侵攻6周年の10月6日、カブール空港に向かっていた米軍の輸送隊に対し、自動車による自爆攻撃が行われ、米兵1人とアフガン人4人が死亡した。

 英紙ガーディアンがAP電を伝えた。

 AP通信の集計では、2007年にアフガンで、5100人以上が死亡している。

 カブールでの自爆攻撃は、この1週間で3度目。

 9月29日にはアフガン政府軍のバスが狙われ、30人が死亡。10月2日には、警察のバスが攻撃され、13人が死亡した。

〔大沼・注〕 アフガンからオランダが撤退を検討していると報じられている。オーストラリア軍も増強を見送る方針だ。

 そんな中で、「政権をとったらアフガンに部隊(自衛隊)を派遣」と言い出した小沢・民主党。(訂正:先に小沢「自民党」と書いたのは、「民主党」の誤りでした〔でもないかな???〕

 「給油」を止める見返りに部隊を派遣するとは何事か……。

 アメリカの顔色を見る民主党の情けなさよ。 


http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0,,-6976377,00.html

Posted by 大沼安史 at 09:09 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 バグダッドで「アメリカの壁」に抗議デモ

 アルジャジーラ電子版が報じたところによると、10月6日、バグダッド市内西部で、1000人を超える市民が集まり、イラク国旗を手に「アメリカの壁」に抗議した。 

 「壁」はスンニ派居住区とシーア派居住区を分離するため、ことし初めにコンクリートで築かれた。

 抗議に立ち上がった地元の部族長は、「われわれは今日、占領者たちにノーと言う。壁にノー、すべての恥ずべき行動にノーと言う」と語った。

 イラク・ナショナリズムが底流で動き出している……。


http://english.aljazeera.net/NR/exeres/73B6AC1B-633C-4061-9D37-0671EAA2EA38.htm

Posted by 大沼安史 at 08:49 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 国軍 秘密裏に火葬を続ける 「生きたまま焼殺」の噂も

 英紙サンデー・タイムズ(電子版、10月7日付け)の報道によると、ラングーン(ヤンゴン)の市営火葬場が国軍によって封鎖され、秘密裏に火葬を続けている。

 火葬はすでに7日を経過しており、反政府運動の犠牲者が灰になって「抹殺」されようとしている。

 こうしたなかで、市民の間には、「生きたまま火葬されている」との恐ろしい噂も広がっている。


http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2604151.ece

Posted by 大沼安史 at 08:32 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 「地下指導部」が抵抗第2ラウンドへ向け再結集、目指す 

 英紙サンデー・テレグラフ(電子版、10月7日付け)が報じたところによると、軍政の弾圧下、地下に潜った指導部が、抵抗の第2ラウンドを目指し、再結集に動いている。

 1988年の反乱に加わった指導者6人らがラングーン(ヤンゴン)周辺に潜伏、活動を続けている。

 激しい弾圧の中、彼らは体制変革の最大の機会が到来したと見ている。

 活動家の僧が衛星電話を使って、ニューヨークの友人にこう連絡して来た。

 地下指導部は今後、サボタージュなど非暴力による抵抗を続けながら、次の総決起につなげたいとしている。

 パゴタ(仏塔)や寺院での蝋燭を点しての民衆の祈りも始まった。  


http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml;jsessionid=CCWAEOFUZDAUXQFIQMFCFGGAVCBQYIV0?xml=/news/2007/10/07/wburma107.xml

Posted by 大沼安史 at 08:20 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 守れ、アンネの木 広がれ、希望の葉

 オランダ・アムステルダムの運河に沿った一画に、「アンネの日記」のアンネ・フランクが家族とともに潜んでいた隠れ家が、記念館として保存されています。

 「アンネ・フランクの家」。

 三角屋根の建物はもともと倉庫として使われていたもので、戦後、1950年代になって、所有権が民間企業に渡り、解体の危機に立たされました。

 それを救ったのは、当時の「アンネの家を守れ」という世界の人びとのアピールでした。その訴えに応え、アムステルダム市が介入して「家」は救われたのです。

 いま、その「アンネの家」をめぐり、新たな存続運動が始まっているそうです。

 裏庭にある、一本の栗の木。アンネが窓の隙間からのぞき見た一本の栗の木を守る運動が広がっています。

 ニューヨーク・タイムズの記事(電子版、9月28日付け)で教えてもらいました。

 アンネの一家が密告で捕まる3ヵ月ほど前の「1944年5月13日」。
 あと1ヵ月で15歳の誕生日(6月12日)を迎えようとするその日の日記に、アンネはこう書いているそうです。

 「わたしたちの栗の木は満開です。葉で覆われ、去年のよりもきれいです」

 時はうるわしき5月。栗の白い花と葉の緑は青空の下、輝くばかりだったことでしょう。

 アンネがナチスの絶滅収容所(ベルゲン・ベルゼン)でチフスで亡くなってから(1945年3月12日)から60年以上が過ぎ、裏庭の栗の木も樹齢150年に達しました。

 大木だそうです(タイムズ紙は「象の足が何本か集まった幹の太さ」と書いています)。でも、10年前、裏庭が油で汚染される事故に見舞われたせいか、害虫や病気に蝕まれ、アンネの時代のみずみずしさを失っているそうです。

 このため、アムステルダム当局はこれは切り倒すしかないと昨年、結論を出すのですが、世界の人びとから早速、「反対」の声が湧きあがり、「アンネの家」を運営する財団を中心に、現在「延命」措置の検討に入っているそうです。

 現状は幹が虫に食べられたり、葉も黄色く病変したり、かなりキビシイ状況。
 現地の専門家の世話でぜひ立ち直ってほしいところですが、もしオランダの人たちの手にあまるなら、桜の老木を延命させている日本の「樹木医」たちが出て行ったって、かまいませんよね。

 とにかく、全世界の知恵と熱意で、なんとか昔の緑を取り戻してほしいと思います。

 それはそうと、蘇生措置とともに、もうひとつ、「アンネ・フランク財団」が進めようとしている、「アンネの木」プロジェクトがあります。

 それは、裏庭の栗の木から接木した若木を世界各地に植えて行こうという計画です。

 日本にも「アンネの若木」が届き、しばらくしてアンネの栗の実がなる日がきっと来るはず。
 いまから楽しみですね。

 こんなふうに、守るだけでなく、増やす運動が広がり始めた「アンネの木」ですが、どうしてこんなに人びとの思いをかきたてているかというと、アンネが2年間、隠れ家の窓からのぞいて見ていた(ときには双眼鏡で!)裏庭の栗の木が、アンネにとっても大事だった(そして、いまを生きるわたちたちにも大事な)あるなにものかを象徴するものだからだそうです。

 その大事なものとは何か?

 それは、「慰めであり、いたわりであり、自由であり、自由への希求である」と、「アンネの家」を守る、アネマリー・ベッカーさんという女性が語っています。

 ひとことで言えば「平和」、あるいは「希望」。

 それはアンネの時代だけでなく、いまのわれわれの時代でも大切なことですね。

 「アンネの木」をめぐっては、実はもうひとつ、プロジェクトが進められています。

 去年から始まっているもので、「アンネの家」のウェブ・サイトで、「アンネの木」の緑の繁りのなかに、自分だけの「一枚の葉」を加えるプロジェクトです。

 だれでもできます。「アンネの木」に思いを寄せ、願いをかけたい人なら、だれでも「一枚の葉」を添えることができます。

 パソコンがあれば、もちろん、いますぐ、あなたにも。
 それも、メッセージつきで。

 世界中の「祈り」や「希望」が集まる「アンネの木」。

 イラク戦争など戦乱が絶えない今、現実の「アンネの木」が蘇生措置でみずみずしさを取り戻す一方、ネットの世界の「アンネの木」が、世界の人びとの平和の願いをつないでいく。

 それもこれも、あのアンネがあの一冊の「日記」を残してくれたからですね。 

 ほんとうはアンネが、お父さんのオットーのようにあの戦争の狂気を生き延び、「家」に再び戻って、栗の木の葉陰で「日記」の続きを書くことができればよかったのですが……。

 でも、それは望んでもできなかったこと。

 しかし、わたしたちは、彼女の代わりに「一枚の葉」になって、「アンネの木」から平和を願う心を広げることができる……。

 それだけは、いますぐ確実にできる。

 あなたも「アンネの木」の緑の中に、自分の「一枚の葉」を、つけてみませんか?


http://www.annefrank.org/content.asp?pid=1&lid=2

http://www.annefranktree.nl/index.aspx?lang=en

Posted by 大沼安史 at 11:14 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-10-06

〔ビルマから〕 国軍、エイズ患者をケアする寺院も襲撃 イスラムも連帯表明 作家らが支援の「公開状」 ロンドンで2万人に抗議デモ テムズに赤い薔薇の花びら散らす 

 ■ DVB(ビルマ民主の声)によると、軍の兵士による襲撃は3日(水曜)の夜も続き、ラングーン(ヤンゴン)市内のいくつかの寺院に兵士が押し入った。

 市内シンガンギュン地区のマギン寺院は、エイズ感染者のケアにあったっているところだが、軍の襲撃で、9人の少年僧と少人数のエイズ感染者が残るのみで、あとは空っぽだった。

 兵士に拘束された少年僧、感性者は他の施設に移送された。

 市内南部のシュエ寺院は同夜、国軍第66大隊の攻撃目標となり、30人の僧が拘束された。
 「兵士たちはまるでテロリストの基地を襲撃するようだった」と、情報筋は語った。

 同寺院には避難していた一般市民もいて、兵士に拘束された。
 兵士たちはパソコン、携帯を没収した。

 
 ■ DVBによると、「ミャンマー・イスラム協会」は4日、ビルマ国内のイスラム教徒に対し、今週末の犠牲者追悼の集まりに参加するよう呼びかける声明を発表した。
 ビルマの僧の決起に、イスラム宗教者が連帯の意思表示をしたものとして注目される。

 ■ DVBによると、「イイングリッシュ・ペイシャント」の著者であるミッシェル・オンダーティジェ氏ら、世界の作家ら芸術家32人が連名で、ビルマの民主化運動を支援し、軍政の弾圧を非難する「公開状」を発表した。
 公開状はまた、民主化運動の指導者であるスー・チー女史、コメディアンのザルガナール氏、詩人のバマウ・ニョ・ニュ氏の釈放を求めている。

 ■ 「ミジマ・ニュース」によると、インドの仏教の聖地、ブッダガヤで4日、日本人僧侶を含む世界各地の僧300人によるデモがあり、ビルマでの弾圧に抗議した。

 ■ 英紙インディペンデントによると、ロンドンで6日、ビルマ民主化運動に連帯するデモがあり、ビルマ人僧侶らを先頭に2万人にデモした。
 デモ参加たちはデモ行進の途中、テムズ川に架かる橋の上から、赤い薔薇の花びらを散らし、犠牲者たちを追悼した。


http://english.dvb.no/news.php?id=517

http://english.dvb.no/news.php?id=516

http://english.dvb.no/news.php?id=518

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/19-Oct-2007.html

http://news.independent.co.uk/world/asia/article3033333.ece

Posted by 大沼安史 at 10:56 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 米軍 村を空爆 子ども7人が犠牲に 

 ワシントン・ポスト紙(電子版、10月6日付け)によると、米軍は5日、バグダッドの北、ディヤラ州のシーア派の村を空爆、米軍発表によると、武装抵抗勢力を少なくとも25人、殺害したという。

 しかし、バグダッド発のAP通信はイラク政府軍筋の話として、殺された村人の中に7人の子どもが含まれている。


http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/10/05/AR2007100502377.html?hpid=topnews

Posted by 大沼安史 at 10:53 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 コレラ バグダッドに拡大

 バグダッド発のAP電が伝えるところによると、イラク北部で始まったコレラ禍が首都バグダッドに拡大したという。

 バグダッド南郊で40歳のイラク人女性が死亡した。

 世界保健機構によると、イラクではこれまで3300件の罹患が確認、少なくとも14人が死亡しているという。

 テロとの戦いよりコレラのとの闘いが急務である。
 日本政府は、「給油」より「医療支援」を!
 


http://www.commondreams.org/archive/2007/10/05/4328/

Posted by 大沼安史 at 10:40 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-05

〔ビルマから〕 反軍政の統一組織、「民衆運動指導委員会」を結成 死者のためのキャンドルサービスを呼びかけ 軍政 住民に「支持」デモを強制

 ■ 「ミジマ・ニュース」によると、軍政当局は住民たちを強制し、「軍政支持」の集会に動員している。現金を渡し、昼食を用意しているらしい。
 参加を拒むと、罰金を課される。
 
 マタヤではこうして、3000人の村人たちが軍政支持の「行進」をした。

 ■ 「ミジマ・ニュース」によると、軍政当局は兵士に命じ、不当捜索、逮捕を続けている。
 兵士たちは没収品の返還を求める商人たちに現金を要求している。

 ■ 「ミジマ・ニュース」によると、北部カチン州にあるミティキナ大学が閉鎖され、学生たちが帰郷・帰宅を命じられた。

 ■ 「DVB」(ビルマ民主の声)によると、ビルマで反軍政の統一組織が結成された。「民衆運動指導委員会」という組織で、「全ビルマ僧侶連盟」「88年学生世代」「民族青年協力グループ」の3団体が結集した。

 同委員会は4日、声明を発表、5日から7日までの3日間、軍政に虐殺された人びとのため、蝋燭を点し、静かな祈りを捧げるよう呼びかけた。

 ■ DVBによると、ビルマの民主化運動を支持する国際行動が10月6日に実施される計画だ。アジア、欧州、南来アメリカの諸都市で、実施される。
 

 ■ 仏紙ルモンド(電子版)によると、軍政の国営テレビは4日、9月25日以降の拘束者数を2093人と発表した。

 同紙はまた、9月25日のデモ参加者数を「10万人以上」と書いている(この「10万人」説は他の西側メディアも採用している)


http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/17-Oct-2007.html

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/18-Oct-2007.html

http://www.mizzima.com/MizzimaNews/News/2007/Oct/16-Oct-2007.html

http://english.dvb.no/news.php?id=515

http://english.dvb.no/news.php?id=513

http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3216,36-963244@51-947750,0.html

Posted by 大沼安史 at 08:16 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 「餌」をまいて狙撃 「上の指示」で射殺数を引き上げ 米軍のスナイパーチームが証言

 駐留米軍のスナイパー小隊、「ペインティド・デーモン(顔ペンキの悪魔)」の所業に注目が集まっている。
 同小隊は、米陸軍第1旅団第501歩兵連隊に属する、13人の狙撃兵からなるチームで、バグダッドの南の「死の三角地帯」で活動している。

 その狙撃兵のうちの3人が、イラク人拘束者を至近距離から射殺したことが発覚、現在、イラク内で軍事裁判にかけられているが、その審理の中で、その活動の実態が明らかになった。

 ロサンゼルス・タイムズの報道によると、小隊は「キル(戦果)」をあげるため、わざと武器を放置し、それを取りに近寄ったイラク人を狙撃しているという。

 そうした狙撃による射殺数を増やす行動は、イラクにおいて「していない」(ペンタゴン)ことになっているが、被告兵士の弁護団によると、「上からの指示」によるものだという。

 小隊の指揮官は、陸軍の狙撃大会で優勝したこともある、ヘンズレー2等軍曹。顔面にトラの縦縞模様をペンキで描いたことから、小隊に「顔ペンキの悪魔」という異名がついた。

 「餌」をまいて狙撃する方法は、ベトナム戦争時に採られた方法だという。
 それと至近距離での射殺と、その卑劣さにおいて、どこに違いがあるというのか?……


http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-snipers5oct05,0,5481304.story?coll=la-home-center

Posted by 大沼安史 at 07:42 午後 | | トラックバック (0)

2007-10-04

〔イラクから〕 イラク野戦病院で耐性菌の院内感性が猛威 死亡者 相次ぐ

 米軍のイラク野戦病院で、抗生物質の効かない耐性菌による院内感染が広がり、負傷兵を苦しめているという。
 Acinetobacter baumanniiという。どこにでもいる病原体で、健康な人には無害だが、体力を落とした負傷者にとっては、生の最後の希望を奪うものになっている。

 米ロサンゼルス・タイムズが伝えた。

 それによると、2003年以来、これまで少なくとも23人が感染し、米軍の病院で死亡した。

 感染場所は、イラク現地の野戦病院から、ペルシャ湾の米軍病院船、そして米本土の軍の病棟に拡大している。

 


http://www.latimes.com/news/la-sci-bacteria30sep30,0,5578537.story?coll=la-tot-topstories&track=ntottext

Posted by 大沼安史 at 10:25 午後 | | トラックバック (0)

〔ビルマから〕 「体制変革運動を継続」 全ビルマ僧侶連盟 スポークスマンが表明 学生50人が5年の強制労働

 オスロの「ビルマ 民主の声」(DVB)によると、ビルマ(ミャンマー)でレジスタンスを続ける「全ビルマ僧侶連盟」のスポークスマンは、DVBのインタビューに答え、体制を変革するため、僧、市民はなお、闘いを継続している、と語った。

 スポークスマンのウ・ガンビラ氏はさらに、デモに対する軍政当局の武力弾圧で、彼らがビルマの真の指導者でないことが明らかになった、と指摘。
 国際社会に対し、ビルマ民衆への支援を呼びかけた。

 一方、DVBが同日、伝えたところによると、ビルマ第二の都市、マンダレーで、学生50人が重労働5年の刑を言い渡された。学生の家族が明らかにした。


http://english.dvb.no/news.php?id=511

http://english.dvb.no/news.php?id=512

Posted by 大沼安史 at 10:05 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 ミャンマー 1700人が工科大学旧校舎に拘束 日本政府は東京新聞通信員 ウィン・ザウ氏を救出せよ!

 英紙タイムズのケネス・デンビー特派員が、10月3日の同紙(電子版)にヤンゴンから報じたところによると、女性200人、10歳の少年僧を含む1700人の僧侶、市民が、郊外の国立工科大旧校舎に拘束されている。

 同紙によれば、この工科大学旧キャンパスのほかにも、秘密の収容所が設けられているらしい。

 こうした拘束者の中には、東京新聞の通信員で、元大学教師のウィン・ザウ氏(56歳)も含まれている。

 ザウ氏は9月28日午前零時過ぎ、自宅のドアをノックした平服姿の6人の男に呼び出され、そのまま消息を絶った。
 6人のうちの2人はミャンマー内務省の職員だと名乗った。ほかの4人は押し黙っていた。彼らはザウ氏に尋問したいので同行するように求めた。

 ザウ氏の家族は当局に氏の消息を尋ねたが、返事はない。ザウ氏は糖尿病を患っており、9日分のインシュリンしか持っていない。

 ザウ氏は日本企業(東京新聞)の雇員である。日本政府はミャンマー政府にただちに釈放を要求してほしい。


http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2577636.ece

Posted by 大沼安史 at 12:41 午前 | | トラックバック (0)

2007-10-02

〔コラム 机の上の空〕 ミャンマー 将軍たちのゴルフ場

 英国のジャーナリスト、ジョージ・モンビオ氏がガーディアン紙に、ミャンマーの僧を支援するさまざまなアイデアを書いていた。

 ミャンマーに権益を持つ国家、企業、事業家に圧力をかけ、軍の圧制に歯止めをかけようという提案である。

 ことし1月、中国政府はミュンマーでの人権抑圧を非難する決議に拒否権を行使したが、これに対し、モンビオ氏は北京五輪のボイコットをちらつかせて、こう脅しをかける。

 「もし西側諸国が北京五輪をボイコットしたら、それは中国にとって1989年(の天安門事件)以来の最大の政治的危機になるだろう」と。

 モンビオ氏は、「世界議会」の創設など、グローバルなガバナンスの提唱者として知られるが、中国をこうさりげなく威嚇してみせるあたり、なかなかの胆力の持ち主である。

 氏はさらに、ミャンマーでビジネスを展開する、天然ガス・石油会社の「アクアティック」社などに電話をかけまくり、コメントを得ようとした努力の結果を紹介している。

 ガチャンときられたことも。

 それでも負けない、しつこさがいい。

 結局、断られまくるが、断られたことが意味を持ち、事実として読者のわれわれに迫ってくる。

 ミャンマーには日本の商社なども進出しているそうだが、日本のマスコミも氏に見習って、コメントを求めてはどうか?

 モンビオ氏は、ミャンマーから撤退した企業についても紹介している。スポーツ・シューズの「リーボック」社がそうだ。

 「リーボック」のCEOいわく。「体制が人権を抑圧しているとき、取引することは適切ではない」。

 ミャンマーでは軍政に取り入らないと仕事ができないのである。

 モンビオ氏の筆の矛先は、元ゴルファーのゲイリー・プレーヤー氏(南ア)にも向かう。

 プレーヤー氏はミャンマーに、ゴルフ場をつくったそうだ。650エーカーの水田を潰して。

 ミャンマーのゴルフ場は、なぜ問題か?
 それは軍事独裁政権の将軍たちのためのゴルフ場だからだ。
 ミャンマーではゴルフは特権階層の遊びである。

 モンビオ氏は、こう指摘する。
 プレーヤー氏は来月、「ネルソン・マンデラ記念招待ゴルフ大会」を開く予定だが、マンデラ氏は名前を使われるのを考え直すべきではないか、と。

 ミャンマーには、プレーヤー氏がつくった以外にも、ゴルフ場がいくつかあるという。ピーナツ畑を潰したりしてつくったコースだ。

 その緑の上で、日本の企業関係者らも、将軍たちと接待ゴルフを続けて来たのだろうか?

 事実としたら、嘆かわしいことである。 
  


http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,2181658,00.html

http://www.monbiot.com/archives/2007/10/02/the-juntas-accomplices/

Posted by 大沼安史 at 06:25 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (1)

2007-10-01

〔NEWS〕 S・ハーシュ記者が深層レポート ブッシュ政権 対イラン攻撃計画を練り直し 革命防衛隊の殲滅に力点移す

 米国の信頼すべき調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ記者は、米誌「ニューヨーカー」最新号で、ブッシュ政権の対イラン攻撃計画の現状をレポートした。

 それによると、ホワイトハウスはこの夏、チェイニー副大統領の圧力で、統合参謀本部に対し、対イラン攻撃計画を練り直すように指示。

 この結果、これまでのイラン核開発施設を目標としていた攻撃計画は、イランの革命防衛隊殲滅を狙ったものに切り替えられた。

 テヘラン、その他の革命防衛隊の基地などを攻撃する。

 攻撃計画を練り直した背景について、ハーシュ記者は、①ブッシュ政権のイラン核脅威キャンペーンが米国民を納得させるのに失敗した②ホワイトハウスも、イランが少なくとも5年間は核を持たないとの米核情報機関の共通認識にコミットしだした③イランがイラク戦争を通じ、地政学的な勝者として現れ始めている――の3つの点を指摘している。

 イラク戦争の形勢を挽回するために、イラク国内シーア派に影響力を持つイランの中軸である革命防衛隊を叩く新戦略を描いたわけだ。

 練り直された新たな攻撃計画は、ペンタゴンの首脳部で支持を集めている。

 攻撃準備はすでに完了しており、ミサイルなどの照準プログラムも完了した。
 攻撃は空爆に加え、米軍特殊部隊が侵攻し、革命防衛隊の基地などを壊滅する。

 対イラン攻撃が核施設を中心とした全面攻撃から、革命防衛隊に的を絞った限定的なものに後退したことについて、イスラエル筋からは懸念の声が出ているそうだ。

 情報筋によると、イランの革命防衛隊は宗教指導者に対し、アメリカの攻撃に立ち向かうことができると表明、アメリカの軍艦にペンキを塗ることさえ出来ていると自信のほどを表明した(ハーシュ記者によれば、湾岸のカタールでこの春、米艦に牛の目がスプレーで描かれる事件があった)。

 政治学者のブレジンスキーも、イランがイラクやアフガニスタンで反撃を強化し、アメリカが「こんご20年間、地域戦争に巻き込まれる恐れがある」と警告している。

  退役将軍はハーシュ記者に対し、「イランがイラクの国境を越えて攻撃」することがあれば、それが対イラン攻撃の口実(引き鉄)になるとの見方を明らかにした。


http://www.newyorker.com/reporting/2007/10/08/071008fa_fact_hersh?printable=true

Posted by 大沼安史 at 09:22 午後 | | トラックバック (0)