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2007-08-27

〔いんさいど世界〕 地球SOS 「川ヘドロ」 世界の清流に広がる 魚類、死滅の恐れ

 世界の川で異変が起きています。「ディディモ」とも、あるいは「岩の鼻汁」とも呼ばれる「藻」の一種が各地の清流に突如、出現し、生態系を脅かしています。

 このままでは、世界中の川が魚が棲めない場所になってしまうかも知れない……。

 いったい、地球のECOはどうなったのでしょう?

 問題の「藻」はふつう、学名を縮めた「ディディモ」の名で知られていますが、英語圏ではその形状から「ロック・スノット」、「岩の鼻汁」と呼ばれ、忌み嫌われています。

 「鼻水」ではなく「鼻汁」……ネバネバでベットリした感じ。
 日本語なら「川のヘドロ」といった感覚ですね。

 色は緑、あるいは白色。「岩の鼻汁」と言われるように、川底の岩にまとわりついて、ベットリした緑の岩にしてしまいます。それが千切れて川水に流されると、ティッシュペーパーみたいに見えることも。

 もともとは標高の高く、栄養分の少ない川に棲んでいるものですが、これがこのところ、低地の川にも出現、異常発生しています。

 「震源」は南半球の極東の島国、ニュージーランド。
 この国は北島と南島のふたつの島からなる島国ですが、「川ヘドロ」は南島でブレークし、なんと55の河川が汚染されてしまったそうです。

 ニュージーランドで確認された「川ヘドロ」の厚さは、最大約20センチにも。
 こうなると、ほんとうに不気味ですね。

 危機感を強めたニュージーランド政府は鉛を使ったトリートメント(どういうものなんでしょう?)で蔓延を防ぐ一方、「川ヘドロ」を故意に広げた人(そんな人、いるんですかねぇ?)を最高5年の刑に処すなど、対策をとっていますが、焼け石に水の状況のようです。

 さて、この「川ヘドロ」、ニュージーランドに限ったことであれば、局地的なものとして見過ごすことも出来るでしょうが、ヨーロッパや北米でも同時多発で異常発生したことから、世界中、大騒ぎになっている。

 ヨーロッパではイギリスやアイスランドの川で発生が確認されていますが、いま最も被害が深刻なのは北アメリカです。

 最初、カナダのバンクーバー島で発見されたあと、アーカンソー、サウスダコタ、テネシー、ミズーリ、バーモントなど北米各地の河川に瞬く間に広がり、サウスダコタではブラウン・トラウト(ニジマス)がやられ始めた。

 釣り人が「かかったかな」と釣り上げると、ネバネバした「川ヘドロ」の塊だったりしている。

 この「川ヘドロ」、細胞一個が釣具などでに付着して持ち込まれるだけで飛び火してしまう「感染力」を持っているといい、バーモント州などでは、釣具の消毒、ボートの水洗いの徹底などを、ラジオを通じてキャンペーンしているそうです。

 それにしても、どうして「川ヘドロ」の蔓延が起きているのか?
 これがまったく分かっていません。

 この「ディディモ」という藻、もともと栄養分の少ない、標高の高い川にいるものなのですが、これがなぜ低地へと爆発的に広がったのか、地球温暖化と川の汚染(富栄養化)との関連から言っても、それぞれ真逆ですから、ちょっと説明がつかない。

 それだけにますます不気味に感じられるわけです。

 日本ではどうなのでしょう?
 ふるさと、宮城県の川はどうなっているのか?

 関係機関による早急な調査が望まれるとことです。

 
⇒ http://www.epa.gov/region8/water/didymosphenia/White%20Paper%20Jan%202007.pdf

Posted by 大沼安史 at 12:45 午後 1.いんさいど世界 |

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