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2007-07-31

〔NEWS〕 韓国人慰安婦が見守る中、米下院「公式謝罪要求」決議 賛成議員 日本の対応、「吐き気がする」と非難

 米下院は7月30日の本会議で、従軍慰安婦問題で安部首相に公式謝罪を求める決議案を採択した。
 
 ロイター電によると、下院本会議場には韓国人元慰安婦のヨン・スー・リーさんが傍聴に駆けつけ、議事を見守った。

 決議案を提出した日系アメリカ人のマイク・ホンダ議員は「本日、米下院は日本政府に対し、慰安婦たちがこうむった不尊厳(indignity)に対し、紛れなく曖昧さのない公式を謝罪を行うべきである、とのメッセージを送る」と語った。

 AP電によれば、決議を支持したトム・ラントス議員(カリフォルニア、民主)は、「歴史を歪め、否定し、犠牲者に非難を押し付けるゲームを行った」日本の一部の者たちの企てについて「吐き気がする」と表現した。

〔大沼 解説コラム〕 ムカつく?日本 または ジャパン ヴァミッティング?                          ( Japan, Vomiting? )

 ラントス議員の「吐き気がする」の原語は“nauseating”である。「反吐(へど)が出そう」と訳した方がいいかも知れない。

 下院での決議を前に、日本の加藤・駐米大使が下院関係者に、慰安婦決議をしたらイラク復興支援を見直す、との「脅しの書簡」を送っていたことが、ワシントン・ポスト紙に暴露された(本ブログ既報)。

 また、日本の国会議員らがワシントン・ポスト紙に出した意見広告では、終戦後、占領軍が慰安所の開設を日本側に要望した、と指摘し、お互い様じゃないか、とも言いたげな、こすからさ、醜悪さを「全面広告」してしまった(本ブログ既報)。

 この「指摘」について、米下院当局ではすでに調査に入っており、「客観的な文書による証拠」が発見されず、逆に日本側が一般婦女子の貞操の「防波堤」として特殊慰安所を開設していたことがバレたりすると、事態がさらに複雑化するのは必至である。何らかのかたちで訴訟が提起されないとも限らない。

 こういう、安部政権と一部日本側関係者のあさましい対応に、「反吐を吐きたくなる」のは、ラントス議員だけではなかろう。日本人であるわたしもまた、むかついて仕方がない。

 参院選で日本人は「美しい国」に「ノー」と言った。
 「慰安婦」問題は、マロニエの根よりも雄弁に、嘔吐感を誘いながら、「戦後レジーム」からの慌しい「脱却」の意味を問うている。  


http://www.nytimes.com/reuters/washington/politics-japan-usa-sexslaves.html

http://www.nytimes.com/aponline/us/AP-US-Japan-Comfort-Women.html 

Posted by 大沼安史 at 08:48 午後 | | トラックバック (2)

2007-07-30

〔イラクから〕 サッカー・アジア杯 「メソポタミアの獅子」が制覇 イラク・チーム主将 優勝インタビューで「アメリカは出て行け」

 対サウジ戦生中継後の、ジャカルタからの優勝インタビューで、アルジャジーラ衛星放送のカメラの前に立ったのは、ユーニス・マームード選手だった。

 ユーニス選手はイスラム教スンニ派のイラク・トゥルクメン人。

  クルド人のチームメートの絶妙のコーナキックをドンピシャ、ヘッドで合わせ、1-0の勝利を決めた、チームの主将だ。

 その彼がテレビカメラに向かって、こう言った。
 
 「わたしはアメリカに出て行ってほしい。今日、それでなければ明日、あるいは明後日に。とにかく出て行ってくれ。アメリカ人にはイラクを侵略してほしくなかった。間もなく終わることを願っている」

 同時生中継のインタビューは、そのままイラク中のテレビに流れた。

 アジア・カップを勝ち進む中、イラク人の心を、宗派・民族対立を超えた「イラク民族主義」へと結集した、「メソポタミアの獅子」たちのフィールドからのメッセージは、「アメリカよ、出て行け」だった。

 サウジ戦でイラクのイレブンは、黒のアームバンドをして試合に臨んだ。3日前の準決勝、対韓国戦で勝利した際、街頭で喜びを爆発させるサッカーファンを狙って自動車爆弾が爆発、50人が亡くなったことを悲しみ、全員が腕に巻いた。

 テロで亡くなったイラクのサッカーファンのなかに、男の子がいた。その母親が、この子はイラクチームが優勝するために犠牲になったと、地元のテレビ局に語った。

 ユーニス選手は言った。「それを聞いて、わたしたちはこの試合に勝たなければならないと思った」と。

 ジャカルタのスタジアムでは大きなイラク国旗とともに、イラク人サポーターたちが、アラビア語で「イラクに平和を」と書かれた横断幕を広げた。
 テレビカメラを通じて、祖国に贈るメッセージだった。

 北部クルディスタンのクルド人たちも、クルドの旗の代わりにイラク国旗を振って喜びをあらわにした。
 バグダッドの新聞は、「獅子」たちの活躍をたたえる詩を掲載した。

 スンニ、シーア派、アラブ、クルド、トゥルクメン人と、イラクを構成するあらゆる要素がチームプレーで勝ち取った、奇跡とも言える劇的な勝利。

 ブラジル人のビエイラ監督は、「わたしはこの息子たちをとても誇りに思う。彼らはとてつもないパワーを持っていた」と、選手たちの奮戦を讃えた。
 
 

Posted by 大沼安史 at 09:09 午後 | | トラックバック (0)

2007-07-28

〔NEWS〕 英雄パット・ティルマン 至近距離から射殺の疑い AP通信がペンンタゴン文書を入手して暴露 

 AP通信は7月27日、元アメフトのスター選手で「対テロ戦争」の“英雄”、パット・ティルマン氏の死因について、9メートル前後の至近距離からM16自動小銃で撃たれた可能性がある、と報じた。

 遠くにいたのでアフガンのゲリラと誤認してしまい、味方と気付かず発射してしまった、とするペンタゴンの公式発表のシナリオを崩す、意図的な「射殺説」の「根拠」がついに浮上した。

 AP通信がペンタゴンの2300ページに及ぶ、ペンタゴンの関係文書を、情報自由法に基づき入手。

 分析した結果、ティルマン氏の遺体を検死した医師が、遺体の銃痕の間隔が遠方からの射撃にしては狭すぎることに気付き、9メートル前後の至近距離からの銃撃による可能性があると証言していた事実を掘り起こした。

 ティルマン氏は9・11のあと、テロとの戦いに志願、陸軍のレンジャー部隊に加わり、イラクに出征したあと、アフガンに回って軍務に就いていた。

 本ブログが既報したように、ティルマン氏は2004年にアフガン山中で友軍に射殺される前、一時帰国した際、反戦運動のリーダーであるチョムスキー氏に電話を入れるなど、「対テロ戦争」に疑いを持ち始めていた。

 その矢先の「友軍誤射」とあって、ペンタゴンが「平和の英雄」になりかけたテイルマン氏を抹殺した、との疑いが出ていた。 


http://www.commondreams.org/archive/2007/07/27/2819/print/ 

Posted by 大沼安史 at 07:31 午後 | | トラックバック (0)

〔イラクから〕 サウジ イラク・スンニ派グループを支援 米が警告 米・サウジ関係に亀裂

 英紙ガーディアン(電子版)は7月28日、米政府がサウジアラビアに対して、イラクのスンニ派グループを支援し、シーア派のマリキ首相によるイラク政府の基盤を切り崩さないよう警告した、と報じた。

 サウジ政府は、マリキ首相に関するデマの文書まで流しているという。

 サウジと米国の緊密な関係に亀裂が走ったかたちだ。

〔大沼・注〕
 パトリック・コバーン氏も指摘しているように、サウジはイラクにシーア派政権が確立するのを恐れており、マリキ政権を切り崩すことはサウジとして当然のことである。

 イランの影響力拡大は米国も恐れているところだが、いま何故、マリキ支援に乗り出しているのか?

 答えはひとつ、「石油法」の早期成立を待ちかねているからだ。

 米国はマリキ政権とその議会に対し、夏休みを半減して石油法の「審議」を進めるよう泣きついている。

 「石油法」が成立すれば、あとは「合法的」にイラクの石油をコントロールできるし、晴れてイランに対する攻撃にも出ることができる。

 だからこそ、盟友のサウジの抑え込みに入ったとみるべきだろう。

 先日、全米石油評議会の460ページにおよぶ報告書が発表され、2015年にも、石油の「ポタポタ」期が到来すると警告している。石油メジャーが参加した評議会のレポートで、ブッシュ政権の「イラク石油占領」の正当性を後押しする意味合いが強いが、石油生産がピークを迎えていることは事実であろう。

 イラクに石油がある限り、米国はよほどのことがないと、イラクから出て行かない。
 その「よほどのこと」とは、米国内における反戦運動の盛り上がりである。それしかない。

 平和への意志を強固に構築できれば、イラクの受難は終わる。それができなければ、血と油の地獄は続く。

 イラクの油をめぐる「占領」の行方は、ふたつにひとつ、ますますハッキリしたものになってきた。

 

⇒ 
http://www.guardian.co.uk/saudi/story/0,,2136687,00.html

Posted by 大沼安史 at 06:56 午後 | | トラックバック (0)

2007-07-26

〔コラム 机の上の空〕 共和・泊原発の直下活断層を報道せよ 北海道新聞の若い記者諸君への手紙

 東電の柏崎原発の直下に活断層があり、それが地震被害を増幅させたことを知って、わたしはいまから二十年以上前、北海道新聞の社会部記者だったころ書いた、スクープ記事のことを反射的に思い出していた。

 小樽の南、北海道の日本海側、後志(しりべし)管内泊村に建設された北海道電力の「共和・泊原発」の直下に活断層があることを、朝刊の1面トップで報じたのである。

 その活断層にはなんと「発足(ハッタラ)断層」という名前までついていて、「活断層研究会」がまとめた『日本の活断層』という分厚い本に、その存在がハッキリ記されていたのだ。

 この活断層を存在を確認したのは、北海道地質調査所の研究者だった。
 確認取材に回ったわたしに、北海道大学理学部の某教授は、「発足断層」の存在を肯定する一方、記事にするなら、地質調査所の研究者(たぶん、その教授の教え子)に累が及ばないようにと、わたしに懇願したのだった。

 わたしのこの記事が出たのは月曜日の朝刊。
 ちょうど、その1週間前の月曜日、わたしが書いた、「和光大学の生越教授が警告、共和泊原発の地盤、液状化の恐れ」(うろ覚えだが、たぶん、こんな感じだったと思う)が月曜朝刊の1面トップを飾り、編集局の幹部が慌てふためき、右往左往したことにとどめを刺す、ダメを押しの、決定的な暴露報道だった。

 もちろん、わたしは当時、一介の社会部記者。記事を書くことはできても、紙面での扱いを決めるのは編集局の幹部と、整理部の整理記者の権限。

 わたしの書いた2本の記事は、いずれも編集局幹の不在の日曜日の出稿で、男気を出した整理部の記者たちが、1面トップに据えてくれたのだ。

 当時の道新、つまり北海道新聞の編集局には、そうしたジャーナリスト魂がなお強烈に宿っていたのである。
 あの60年安保の、「よって来たるゆえんは別として……」新聞各社共同声明に断固反対し、解体新書の以前に戻るつもりかと痛烈にコラムで批判した、須田禎一氏(元朝日記者、戦争報道の責任を取り、退社して道新入り)によって培われた反骨精神が、まだ脈々と生きていたのである。

 わたしの「直下に活断層」記事が出たあとの、社の対応は情けないの一言の、権力迎合的なものだった。

 月曜の夜、編集局に上がったわたしが見ている前で、政治経済部のデスクが訂正記事なのか続報なのかわからない記事に手を入れていた。

 執筆した記者は、デスクがメチャクチャ、書き換えているのを見て、「わたしには責任がとれない」と言って、顔を真っ赤にして出て行った。

 次の日の夕刊の3面に、何が何だかわからない、大きな記事が載った。ここはひとつ冷静になろうというような意味の「記事」だった。

 当時、わたしは20代の末か30のはじめの若い記者。
 何も恐れることなく、取材して記事にまとめた。

 たぶん、このことが原因で(ほかにもいろいろあったが)、わたしは雑誌部門に配置換えさせるのだが、後悔はなかった。

 わたしはむしろ、政治経済部の記事に対して声高に抗議しなかった自分を恥じた……。

 そんな二昔前のことをいま思い出だすのは、柏崎の二の舞を恐れるからである。

 わたしは北海道新聞の若い記者諸君に言いたい。

 わたしの書いた記事を調査部で見て、ぜひもう一度、「発足断層」の問題を洗い出し、道民世論に問うて欲しい。

 北電の地震対策がどうなっているか、調べてほしい。対策が十分でなかったなら、対策を強化するよう迫ってほしい。

 それが君らブンヤの使命であり、当然なすべきことではないか?

 このコラムが君たち、若い記者諸君の目にとまり、諸君が取材に動き出すことを念じつつ、権力に負けるな、道民のため、人びとのため取材して書け、と呼びかけながら、ひとますここで筆を擱くことにする。

 

Posted by 大沼安史 at 07:49 午後 3.コラム机の上の空 | | トラックバック (0)

2007-07-24

〔イラクから〕 沈船から逃げ出すネズミたち 米機関で働くイラク人スタッフに米国移民ビザを 米国大使がブッシュ政権に要請 

 ワシントン・ポスト(電子版)が7月22日に報じたところによると、クロッカー駐イラク大使はブッシュ政権に対し、米機関で働くイラク人スタッフに対し、米国への移民ビザを発給するよう公電で要請した、という。

 〔大沼・注〕イラク人スタッフが一段と身の危険を感じていることの現れと見られる。移民ビザでも与えなければもう働けない、と協力を拒否する現地スタッフが続出しているようだ。

 

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/07/21/AR2007072101359.html?referrer=email

Posted by 大沼安史 at 02:08 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 8・8・8・8 北京五輪カウントダウン あと1年 ハエたたき運動始まる 天安門広場のビーチバレーは会場変更

 中華の威信をかけた歴史的なスポーツの祭典まで、あと1年――。中国が来年夏の北京五輪に向け、フィーバーしています。準備は進んでいるのでしょうか?

 北京五輪の開催日をご存知ですか? そう、来年2008年の8月8日です。つまり、8・8・8。
 中国人にとっても、末広がりの「八」って、ラッキーナンバーなんだそうです。

 それじゃぁ、開会セレモニーの開始時間は?

 正解は(午後)8時。
 そうなんです。8年8月8日8時のスタート。8888。
 中国って、ここまでゲンを担ぐんですね。元の国ですから、なんちゃって……??

 この世紀の祭典に北京市が投入する予算は、日本円で5兆円。老朽化した建物はブルドーザーで撤去され、代わって超モダンな施設がどんどん建って、ハイウェーなど都市インフラの整備も進んでいるといいます。

 前回、2004年のアテネ五輪のあがり(収入)は、日本円でざっと8兆円。こんどの北京五輪はこれを軽く上回る、史上空前の「黄金五輪」になる見通しです。

 世界1の経済大国に向かって驀進する中国。その巨大なマーケットを狙って、公式スポンサーになりたがる外国企業が目白押しなんだそうです。TV中継料、グッズの売り上げもありますから、アテネなんか目じゃありませんね。

 そこでまず、競技の話題から見ますと、天安門広場で開催されることになっていたビーチバレーが会場変更になりました。朝陽公園ってところに移されてしまった。

 日本でビーチバレーって言っているあのスポーツ、英語(たぶん正式名)では、「バレーボール、サンド(砂)、ビキニ(水着)」って言うんですが、かなり「健康的」な競技。

 それをあの天安門事件(1989年)が起きた、あの広場でやるのはどうか?……
 中国って、そういうことにヤッパ、抵抗があるんですかねぇ~。

 公衆マナーの徹底運動(唾を吐かない、など)も盛んですが、公衆衛生運動も始まっているそうです。
 具体的にいうと、「ハエたたき」。

 ある北京のレストラン(料理屋さん)では、死んだハエを持って来た人に一律日本円で10円の報奨金を支払い始めたそうです。

 もちろん、ハエを食材にするわけではありません。北京五輪に向け、ハエの撲滅運動を呼びかけてのこと。

 洛陽っていう人口155万人という都市では、区がハエ一匹10円の報奨金制度をつくり、一斉ハエたたきデーの今月(7月)1日は、2000匹のハエの死骸が集まったそうです。

 実は中国って、1950年代にも、同じようなことをしたことがあるんだそうです。毛沢東主席の命令で、ハエ、ネズミ、蚊、ツバメを一掃する大キャンペーンが繰り広げられた……。

 五輪協賛のこのハエたたき運動、現段階ではポツラポツラって感じですが、来年のいまごろには、すさまじいキャンペーンになってるかも知れませんね。

 五輪記念グッズの話では、この6月、ベルギーのブリュッセルに本部を置く、「プレーフェア2008」って団体が中国で現地調査をして、「12歳の子どもまでグッズづくりをさせている」と非難する報告書を出して、注意を喚起しています。

 五輪のロゴ入りバックパック、帽子、その他のライセンス・グッズを製造している工場を調査し、その劣悪な労働条件を告発したわけです。

 記念グッズではありませんが、先日、子どもたちに奴隷労働をさせていたレンガ工場がビデオ映像で告発されましたよね。あれも、五輪特需のなかで起きたこと。

 北京の工事現場では転落事故などが多発しているといい、史上空前の「黄金五輪」に暗い影を落としています。

 8888、末広がりの北京オリンピック。 
 金にまみれた、ギラギラ・ウハウハ・ドロドロ五輪にだけはならないでほしいですね。

   

Posted by 大沼安史 at 09:56 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-07-18

〔NEWS〕 加藤駐米大使が米下院に警告書簡 慰安婦決議 「日米関係に深刻な損害」と“威嚇” 決議採択の場合、「イラク復興支援」見直しを示唆 安部首相が訓令か ホンダ議員 これを一蹴

 ワシントン・ポスト紙は7月18日、日本の加藤良三駐米大使が米下院指導者らに対し、従軍慰安婦問題で明確な謝罪を求める決議を下院が行った場合、日米関係に深刻、かつ長期的なダメージが生まれると警告する書簡を送っていたと報じた。

 同紙は大使の書簡を入手している。

 それによると、7月22日付けで出された大使の書簡は、下院が決議を通した場合、日本政府は米国のイラク政策の数少ない忠実な支持者の役割を見直すかも知れない、とも述べている。

 これについて日系アメリカ人のホンダ議員は、決議は日米の外交、通商関係を損なうものではないと述べ、「安部首相が従軍慰安婦問題について強制はないかも知れないと言い張るなら、わたしの考えではそれは本当の謝罪にはならない」との認識を示した。

 加藤大使の書簡について、ジョージ・ワシントン大学のマイケル・グリーン教授は、日本政府がブッシュ説得に失敗したので、強行な表現の書簡を出すことにした、との見方を示した。

 〔大沼・注〕
 いくら本国政府(安部内閣)の訓令とはいえ、アホな書簡を出したものだ。駐米大使として、首相官邸(外務省?)の訓令に、断固背いてほしかった。

 安部内閣訓令の最大の問題は、「従軍慰安婦決議」と「イラク復興支援」をまるで取引可能なもののようにリンケージさせた点である。
 下院で慰安婦決議を通したら、イラク支援は中止しますよ、という小児病的な威嚇にもならない、負け犬の遠吠えのような恫喝。

 みっともない限りである。

 安部政権、安部首相の取り囲みはみな、やはりアホの集団でしかなかったのか……。
 あの骨のあるS氏が入院していなかったら、こんなことにはならなかったはずだが、書簡が明るみになった以上、もう手遅れ。後の祭りである。

 それにしても「イラク」と「従軍慰安婦」は時空を超えた、別次元の問題である。どこでどう結びつくか、理解しがたい。

 そもそも、「イラク復興支援」とは、米国が「従軍慰安婦」を取り上げない「謝礼」として「奮発」したものだったのか?……

 アメリカを本気で威嚇するつもりなら、ニューヨーク連銀にブタ積みしている米国債を売り飛ばしてやる(橋本龍太郎氏はかつてコロンビア大学での講演で、そう示唆して見せた!)と言い放つか、日米安保破棄、米軍は日本から出て行け、ぐらい、言ってほしかった!

 加藤書簡で下院関係者は日本政府にお灸を据えなくちゃと、ますます強固に意志を固めたはずだ。

 まさか書簡をワシントン・ポスト紙にタレ込まれるとは思わなかったのだろうが、こういう浅薄なバカどもに、これ以上、日本の政治、外交を任せてはならない。   


http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/07/17/AR2007071701802.html

Posted by 大沼安史 at 10:32 午後 | | トラックバック (1)

〔NEWS〕 英雄 パット・ティルマン“殺し” ホンダ議員ら ラムズフェルド前国防長官らを喚問要求 

 元アメリカン・フットボールのスター選手で、対テロの戦いに志願した英雄、パット・ティルマン氏の同士討ちによる射殺死亡事件を調査している米下院の監視・政府改革委員会のヘンリー・ワクスマン委員長らは7月18日、ラムズフェルド前国防長官やマイヤーズ前統合参謀本部議長らを8月1日の公聴会に証人として喚問する方針を明らかにした。

 サンフランシスコ・クロニクル紙によると、この動きにはカリフォルニア州選出の日系アメリカ人で、日本軍による従軍慰安婦決議に中心的な役割を果たしたホンダ議員も参加、「アメリカの英雄の家族と全国民はいまだ闇のなかに置かれている」と、ペンタゴンによる真相の隠蔽に抗議している。

 ティルマン氏は志願してイラクに出征後、「イラク戦争」に対する見方を転換、反戦の立場に近づいたところでアフガン送りとなり、2004年に不可解な状況の中で友軍兵士に射殺された。


http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2007/07/17/MNG0OR1N5C1.DTL

Posted by 大沼安史 at 09:34 午後 | | トラックバック (0)

2007-07-17

〔NEWS〕 対イラン軍事力行使にシフト ブッシュ政権 チェイニー副大統領の勝利

 英紙ガーディアン(電子版)が7月16日に報じたところによると、米国のブッシュ政権内部で、対イラン軍事力行使を唱えるグループが内部討議で勝利を収めた模様だ。

 イラン各施設への攻撃に積極的なチェイニー副大統領の影響力が政権内の意見をシフトさせた。慎重派の国務省は敗北したらしい。

 ブッシュ政権の終焉まであと1年半。

 米軍による対イラン軍事力行使が現実の問題として懸念される事態となった。


http://www.guardian.co.uk/frontpage/story/0,,2127343,00.html

Posted by 大沼安史 at 12:55 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (3)

〔いんさいど世界〕 破局に近づく温暖化 世界の屋根 エベレストからの警告

 「世界の屋根」といえばエベレストですね。標高8848メートル(異説あり)。ヒマラヤ山脈のなかでもひときわ突き出た、地球で最も宇宙空間に近い山です。
 チベット名は「チュモランマ」で、これは「世界の母」の意味。

 このエベレストがいま、地球温暖化の洗礼を受けているのだそうです。あんなに寒くて高いところが地球温暖化の犠牲に?
 にわかには信じられない話ですね。

 今月(7月)初め、世界の主要都市で、地球環境を守る「ライブ・アース」という連続コンサートが開かれました。
 それに合わせて、ニュージーランド人のピーター・ヒラリーさんと、ネパール人のジャムリン・テンジンさんの2人が「エベレスト、危うし」のアピールを発して、世界中の人びとに警告したのです。
 ヒラリーさんにテンジンさん?
 聞いたこと、あるような名前ですよね。

 そう、その通り、2人は実は、1953年、エベレスト登頂に成功しエドムンド・ヒラリー卿と、シェルパのテンジン・ノルゲイさんの息子たちです。(ちなみに2人とも、エベレスト登頂成功者なんだそうです)

 その2人によると、エベレストでは氷河が溶け始め、54年前、父親たちがベースキャンプを張った氷河上の地点は、標高5320メートルから5280メートルへと40メートルも「沈下」しているそうです。標高差40メートルということは、もちろん、垂直に40メートルも低くなった、ということです。

 これは相当なものですね。

 ヒラリー卿らがその上にベースキャンプを張った氷河は、この20年間だけで、5キロほど後退(縮小)しているのだそうです。

 エベレストに限らず、ヒマラヤ山脈には氷河がたくさんあるのですが、その長さは最長のものでも5キロほど。
 これが温暖化の影響で溶け出しているのですね。

 このままでいくと、エベレストなどヒマラヤの山々の氷河はあと50年ほどで、雪渓や氷の塊がところどころに残る、荒れ果てた岩山になってしまう、と科学者たちは警告しているそうです。

 さて、エベレストのある「ヒマラヤ」山脈ですが、これはもともと、古いインド言葉で「大雪山」という意味。
 この大雪の山々は実は、世界最大の淡水供給源で、世界のフレッシュ・ウォーターの40%にあたる膨大な水が、ここから生み出されているそうです。

 氷河が消えれば、中国やインドなど周辺国が大変な事態になることは必至。このまま行くと、麓や9つの主要河川の流域に住む数十億人の生存にも影響が出かねないわけです。

 氷河が溶け出したことで、直近の危機として問題なのは、氷河湖のことです。

 国連の調査によると、氷河が溶けて生まれた湖は、ヒマラヤ山脈全体でなんと9000にも達し、そのうち200以上が決壊の危機にあるそうです。
 水がたまり過ぎて、ダムが決壊するように大規模な鉄砲水となって麓の村を襲う危険が指摘されているのです。

 現に1985年にはエベレスト山系の「ディグ・トショ」という氷河湖が決壊、高さ10メートルの水の壁になって流れ落ち、発電所や橋を流し去り、80キロ遠方に住む人びとも呑みこむ、大変な惨事を引き起こしました。

 現在、決壊の危険が指摘されている氷河湖はこの「ディグ・トショ」湖の20倍もの推量だそうです。なかでも、「イムジャ・トショ」という湖は、ヒラリー卿たちがエベレストに登った54年前には存在しなかったもので、その真下では1万人も人びとが毎日の生活を送っているそうです。

 ネパール政府がいま、最も心配しているのは、こうした氷河湖が標高の高いところから連鎖反応で決壊していく、玉突き大洪水。

 これが起きると、数千人が死亡し、表土もすべて流されて、農業を営むことも不可能になる、と恐れています。

 世界の屋根のてっぺんまで迫ってきた地球温暖化。
 いよいよ、待ったなし、です。

Posted by 大沼安史 at 09:01 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-07-10

〔いんさいど世界〕 サッカー・アジアカップ開幕 がんばれ、イラク・チーム 初戦はタイと引き分け

 サッカーのアジアカップが開幕しました。日本は9日、ハノイで行われた初戦のカタール戦で、1-1の引き分けに終わりました。ちょっと残念ですが、こんごの活躍に期待しましょう。

 このアジアカップで、もうひとつ、応援したいチームがあります。

 「イラク戦争」下にあるイラクの代表チームです。

 イラクといえば、やはり日本が敗れた、1994年の「ドーハの悲劇」を思い出しますね。試合終了後、カズがピッチに倒れ込んだ、あのドーハでの一戦です。

 イラクのサッカー、「戦争」に挫けていません。
 4年に一度のアジアカップの今大会に、また「駒」を進めて来ました。

 イラクの初戦の相手はタイ。7日、バンコクで行われた試合は、アジアカップ2007の開幕戦となりました。 

 タイは前半 6分に幸先良くPKで先制点を入れましたが、その後、イラクが攻め続け、32分に左クロスからクハレフが鮮やかにヘディングシュートを決め、引き分けに持ち込みました。アウェーなのに、よく戦いましたね。

 このイラク・チームですが、よくもアジア・カップへ出てきたものと、ほんとうに感心させられます。

 イラク国内は米軍との戦いに加え、シーア、スンニ派が殺し合う内戦が続いていて、地獄のような様相を示している。ことし2月にはラマディーのサッカー場に自動車爆弾が仕掛けられ、その爆発で、サッカーを楽しんでいた子どもたち18人が死亡する悲劇さえ起きています。

 イラクはもともとサッカーが盛んな国で、三部までリーグがあり、一部リーグには36チームが所属して戦っていました。バグダッドには大きな専用スタジアムがふたつあり、数万人の観客を動員していたといいます。

 
 全国リーグは中止され、クルド、スンニ、シーア派の3地域で、それぞれ試合が続けられているそうですが、テロを恐れ、試合後、選手が雲隠れするようなことにもなっているようです。

 で、今回、アジアカップに乗り込んで来た代表チームですが、リビアやアラブ首長国連邦など国外でプレーする選手を中心に編成され、隣のヨルダンで練習してチーム力をつけて来ました。

 監督はブラジル人のビエイラさん(53歳)。この5月に就任したばかりです。
 
 イラクの代表チームの監督はビエイラさんの前、3代続けて、「死の脅迫」を受けて辞任しているのですね。
 代表チームを支えるスタッフの中には、誘拐され殺害された人もいるそうです。

 「聖戦」を続行しているのに、サッカーをするなんて、許せない、ということなのでしょうか?

 ビエイラ監督はアメリカのテレビ局のインタビューに答え、こう語ったいます。

 「チームのメンバーで、家族を失っていないものはひとりもいない」と。

 でも、チームに政治を持ち込まないようにしているんだそうです。選手たちは誰一人、「政治」のことを語ろうとしない。チームの団結を優先してるのですね。

 「チームにはスンニ派の選手もいればシーア派の選手もいる。でも、トラブルはない。みんな仲間だから」と、ビエイラ監督は言っています。

 選手のなかで注目なのは、若きストライカーのユウニス・マーモウド選手だそうです。カタールのチームでプレーし、今シーズン、なんと19ゴールも上げているそうです。

 こうしたイラク・ナショナルチームのプレーぶりを固唾をのんで見守っているのは、イラクの人びとです。
 バグダッドでは電力不足が続いており、自家発電装置のある家に集まって、テレビで観戦したりしている。ゴールが決まれば、通りに出て喜びのダンスを踊る。

 イラクは「国家崩壊」の危機に立っていますが、まだまだナショナリズムは健在なんですね。

 イラクのいる組には強豪、オーストラリアがいるそうですが、ぜひ勝ち上がって、日本と対戦してもらいたいですね。

 イラクと日本が決勝戦で対決する。「カタールの悲劇」の雪辱なるか、イラクが「アラブ馬のようなプレー」(イラク紙の表現)で、日本を打ち負かすか。

 イラクに平和が訪れ、バグダッドなどのスタジアムでアジアカップが行われる日が来ることを、祈りたいものですね。

Posted by 大沼安史 at 07:36 午前 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-07-09

〔NEWS〕 ニューヨーク・タイムズが「イラク撤退」社説

 ニューヨーク・タイムズ紙は7月8日、イラク撤退を求める長文の社説を掲載した。

 「帰還の道」と題した社説は、「アメリカはイラクを去る時だ。ペンタゴンが整然とした脱出を組織するのに必要な時間を越えて、引き伸ばしてはならない」とのリードがついており、ブッシュ政権の「デマゴギー」を厳しく指摘し、できるだけ早期に安全な撤退をするよう決断を求めている。

 有力紙、ニューヨーク・タイムズの「撤退社説」は、ワシントンの風向きに影響を及ぼすことになろう。


http://www.nytimes.com/2007/07/08/opinion/08sun1.html?em&ex=1184126400&en=e5a24f27f2faf8bb&ei=5087%0A

Posted by 大沼安史 at 11:00 午後 | | トラックバック (0)

〔NEWS〕 中国で米国のドキュメンタリー映画 「南京」上映開始 盧溝橋70周年 

 中国で、南京大虐殺事件の米国製ドキュメンタリー映画、「南京」の上映が開始された。

 英紙インディペンデント(電子版、7月5日付け)によると、オスカー賞を受賞したこともある米国人ドキュメンタリー映画監督のビル・グッテンターク氏が、ダン・ストゥルマン氏とともに制作した、90分のフィルム。

 事件当時、南京にいた米国人宣教師、ジョン・マギーの撮影フィルムなどを構成されているという。

 中国上映は六月末、北京で始まり、七月七日からは、全国100の映画館で上映が開始された。

 折りしも、日本が中国に本格侵略を開始した、盧溝橋事件の70周年というタイミング。

 「反日」の高まりが心配される。


http://news.independent.co.uk/world/asia/article2737120.ece

Posted by 大沼安史 at 10:42 午後 | | トラックバック (0)

〔いんさいど世界〕 「鳩の王子さま」 軍用機取引で2000億円リベート疑惑 渦中のサウジのプリンスが全米最高値の豪邸を売却へ

 サンテグジュペリの「星の王子さま」が日本でブーム再来です。新訳がどって出て、再び脚光を浴びています。「六年前、ぼくが砂漠であった」星の王子さまの物語。
 詩的で澄んだ、心が洗われるようなお話です。

 「ぼくはだから、夜、星たちに耳をすます。五億の鈴のように鳴っている」……

 ときどき夜空を見上げながら、静かにもう一度、読み返してみたくなるような本ですね。

 きょうはそんな「星の王子さま」、とは似ても似つかない、「鳩の王子さま」のお話を紹介しましょう。

                     ★

 この「鳩の王子さま」は、この地球に実在する人物です。
 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画、「華氏911」に出て来る人です。ブッシュ大統領のお友だち。サウジアラビアの王族で、去年まで駐米大使を務めていた人です。

 本名はバンダル・ビン・スルタン。世間では「バンダル王子」で知られています。
 「王子」というと、少年っぽい感じがしますが、駐米大使をするくらいですから、けっこうな年です。そのサウジのオジン王子さまが、いま「時の人」になっている。それも「星の王子さま」とは真逆の、お金にまみれたダーティーなイメージで語られているのです。

 最近、王子さまのセカンドハウスが売りに出され、全米の話題になっています。その超豪邸に、アメリカの不動産史上、最高値(売値)が付いたからです。

 1億3500万ドル。日本円で160億円。

 バンダル王子がアメリカのコロラド州アスペンに所有する「ハラ牧場」という超豪華別荘に、こんな売値がついて、引き合いが殺到しているのだそうだです。

 大統領のホワイトハウスよりも大きい建物で、ベッドルームが15、バスルームが16、理髪店(店ではないですよね)や美容室もある。もちろん、巨大な室内プールもある、ものすごい邸宅です。

 大邸宅、英語でいうとマンション(日本でいう「マンション」は、あれはただのミニアパートですから、超誇大広告になるわけですが……)。

 管理のスタッフは12人。450人規模のパーティーが開ける大広間もあるそうです。

 築16年。

 王子がどうして、手離す気になったかというと、ワシントン駐在のアメリカ大使をやめてしまったので、足を運ぶ機会がなくなったからだそうです。
 サウジの超リッチな王族たちは世界中に住まいを持っていて、バンダル王子もきっとそのはずですから、わざわざコロラドの田舎くんだりで生活する必要はないのですね。

 そんな超大金持ちのバンダル王子ですが、こうした別邸売却の話題など比べ物にならない、とんでもない疑惑の渦中にあって、全世界から疑惑のまなざしを注がれています。

 「ヤママ疑惑」……ヤママはアラビア語で「鳩」。
 「ヤママ」という名の軍用機取引をめぐって、英国から10億ポンド(2000億円)を超えるリベートを取っていたのではないか、という疑惑が表面化しているのです。

 「鳩の王子さま」というと、なんか平和で清く正しいイメージですが、こうなると汚い感じで、いやですね。

 「ヤママ」取引とは、1985年にサウジアラビアとの間で結ばれた軍用機取引。英国BAE社製のトルネード戦闘機120機、ホーク攻撃ヘリ50機が、これまでに売り渡されたそうです。総額430億ポンド。8兆6000億円規模。

 英国国防省が肩入れし、受注に成功したもので、もちろん、英国史上、最大の武器輸出となりました。

 この取引にからんで、バンダル王子のワシントンの銀行口座に10億ポンド以上の袖の下が振り込まれた。それも、BAE社ではなく、なんと英国国防省が振り込んだ……。

 こういう疑惑が、先月(6月)中旬、英国の高級紙、ガーディアン紙によって明るみに引き出され、「重罪局」という英国司法当局が捜査に動き出す事態になっているわけです。

 この英国政府を巻き込んだ空前のスキャンダル(疑惑)を暴いたのは、ガーディアン紙の有名な調査報道のコンビ(リー&エバンス記者)。

 バンダル王子らの「否定」に一歩も引かず、ガンバリ続けています。

 事実とすれば、日本のロッキード事件をさらにスケールアップしたような、大変なスキャンダルですよね。

                     ★

 サンテグジュペリの「星の王子さま」は、一本の薔薇の花を心配します。花とは愛する人の命のことでしょう。
 しかし、「鳩の王子さま」の軍用機は、命を破壊するものです。

 「星の王子さま」に出てくるバオバオの木のように、金、金、金の金権腐敗が寄生植物みたいにまとわりついた、わたしたちの星=地球(テラ)……。

 なんだかますます、「星の王子さま」を読み返したい気になって来ました。

 

 

Posted by 大沼安史 at 08:36 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)

2007-07-07

〔NEWS〕「イラク駐留は石油があるから」 豪防衛相が言明

 オーストラリアのネルソン防衛相は7月5日、ABC放送のインタビューに応じ、同国政府がオーストラリア軍のイラク駐留を延長したことについて、「イラクばかりか中東全域はエネルギー、とりわけ石油の供給源であり、未熟な撤退で何か起きるか考える必要がある」と延べ、「イラク占領」の狙いが「石油」になることを明らかにした。

 ハワード首相はネルソン防衛相の言明を直ちに否定、「われわれがそこにいるのは石油のためではない」と火消しに躍起となった。

(大沼・注)
 ネルソン氏は口が滑りやすいか、正直なのどちらかである。

 真実はひとつ、「石油のためのイラク戦争&占領」。

 イラクの「復興支援」ではまったくない。


http://news.independent.co.uk/world/australasia/article2739741.ece

Posted by 大沼安史 at 04:40 午後 | | トラックバック (0)

2007-07-04

〔いんさいど世界〕 7年7月7日 こんどの土曜日はトリプルセブン 超ラッキーなゴールインの日に 「世紀の結婚式」 アメリカでフィーバー

 今週の土曜日は、7月7日です。日本では「七夕」の日ですね(仙台七夕は「旧」の七夕ですから、8月7日を中日としていますが……)。

 その日、「7月7日」に向かって、アメリカ中が超コウフン、というか熱く燃え上がっています。もちろん、アメリカ人の全員じゃなくて、一部の当事者、関係者だけの話ですが……。

 この日、7月7日に結婚式を挙げるアメリカ人がいっぱいいるんだそうです。それで、お熱いカップルばかりか、式場を持つホテルなんかが鼻息も荒く、早くもコウフンしまっくっている。

 そんな話が、ワシントン・ポストという新聞(電子版)に出ていました。
 紹介しましょう。

 「7月7日ウェディング」がなぜ人気かというと、もちろん「ラッキー7」の日だからです。それもダブル、いやトリプルの「7(セブン)」。

 そう、ことしは(200)7年。
 ことしの7月7日は、「7年7月7日」、つまり、「トリプル7」の日、というわけです。

 こういう日は、1000年に1回しかやって来ません。次は紀元3007年の7月7日。
 (もう少し待って、紀元7777年7月7日に式を挙げるって手もありますし、もっと待てば紀元77777年7月7日という、もっとラッキーな日にゴールインできます。この日だと7が7個ですから、最高にラッキーですが、地球温暖化でそれまで人類が持つかどうか……ちょっと心配になります)

 そう、こんどの7年7月7日の挙式はまさに「1世紀に一度の華燭の宴」、文字通り「世紀のウェデング」になるわけです。
 
 アメリカ人ってのも、けっこう縁起をかつぐんですね。

 カジノのスロットマシーンの大当たり(ジャックポット)は「オール7」。キリスト教の世界創世は7日間の出来事。アフリカ系アメリカ人の間には、元日までの7日間、蝋燭を7本、灯して祝う「クワンザ」という祭りがある……。

 「777」に式を挙げれば超ラッキー、人生最高、超ハッピーと考えるカップルが出て来るのも当然のことでしょう。

 アメリカのある「結婚式サイト」によると、こんごの土曜日、全米で式を挙げるカップルは、同サイト分だけで38000組。昨年の7月の土曜日の3倍に達しているそうです。

 「3倍」というと、なんだそれだけ、と受け取り人もいると思いますが、これってたぶんキャパぎりぎりの数字。
 昨年の暮れには早々と、75%が予約で埋まっていた、というデータもあるそうです。

 でも、そのころにはまだ「7年7月7日」に気づいていた人はアメリカでもまだそれほどでもなかった(ようやく、いまごろになって、その日のラッキーさに気づいた人も多いようです。このわたしも、ポスト紙の記事を読んで、気づいたひとりですが……)

 ヒタヒタ、ジワジワと、会場が埋まっていった感じ、なんだそうです。

 「7月」の結婚式って、アメリカではジューン・ブライド(6月の花嫁)って言葉があるように(ジュライ・ブライドって言葉がないように)、暑いので、これまではあまり人気がなかった。それが、予想外、という意外感を誘ったらしいのです。

 いずれにせよ、当事者であるカップルもさることながら、ホテル(式場)側も準備に汗ビッショリ(?)。

 千年一度、いや、千載一遭のチャンスとばかりに、「付加価値づくり」に千年、いや専念しているそうです(あとの方はパソコンの変換ミス。そのままにしときました……)。

 たとえば、ラスベガスのあるホテルでは、7年7年7日の(午後)7時に、合同結婚式をやらかそうとしているそうです(7組、集めるのでしょうか? 7組集めれば利益も7倍???)。

 それから、せっかくのラッキー日の挙式ですから、ウェデングケーキはいっそのこと7段にしましょうとか、料理は7コースで、とか、花嫁、花婿の親にとっては懐が痛くなりそうな、この日だけの「特別プラン」も「ご用意」されているそうです。

 ホテルの予約に成功したカップルのなかには、ちゃっかり、「権利」を売ったりしている人もいるようです。

 こんなふうに、お堅いイメージのワシントン・ポストにはそぐわない(?)愉快なことが書いてある記事なんですが、当日は地元のワシントンで挙式するのが、さらにラッキー、なんてことを言い張ってます。
 ワシントンが西経77度にあるから、がその理由。
 ちょっと、ゴジツケのような気もしますが……。

 それはそうと、アメリカのケッコン業界が期待している2匹目のドジョウは、来年の8月8日だそうです。
 
 そう、8年8月8日。

 日本では「8」は末広がりで縁起がいいということになってますから、日本人であるわれわれとしては、来年のこの日に挙式するのも、ひとつの手かも知れません。

 仙台で挙式すれば「末広がり・七夕挙式」となるわけです。(仙台の結婚式場さん、これってキャンペーンにあたいする、ちょっとしたビジネスチャンスじゃないですか??? )

 さて、今週の7日の土曜日ですが、日本のカレンダーでは「先負(せんぶ、さきまけ)」の日。
 午前より午後の方が縁起がいいそうです。

 しかも、トリプル7。
 (余興でウルトラマン7のカッコウをして登場すると、受けるかも知れません……)

 「世紀の結婚式」で、末永く、お幸せに!!!!!!!
 

  

Posted by 大沼安史 at 08:25 午後 1.いんさいど世界 | | トラックバック (0)