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2007-05-07

〔NEWS〕  ロサンゼルス・タイムズが「イラク撤退」社説

 米ロサンゼルス・タイムズ(LAT、電子版)は5月6日、「兵士たちを帰還させよ―イラク人に必要なのは占領ではなく政治的和解だ。米軍はイラクの内戦の審判をするべきでない」と題する社説を掲げた。

 有力紙のひとつが「イラク撤退」の社説を掲げたことは、米国の世論の動きを反映したもので、ブッシュ政権は国内的にますます追い込まれたかたちだ。

 社説のなかでLATは、

 「3500億ドル以上の戦費を費やし、3363人の米兵が殺され、24310人の米兵が戦傷した戦争の4年間が過ぎたいま、イラクの政治的な解決は外国軍による無期限の占領の影の下では達成できないことが、ますますハッキリしたように思われる」

  After four years of war, more than $350 billion spent and 3,363 U.S. soldiers killed and 24,310 wounded, it seems increasingly obvious that an Iraqi political settlement cannot be achieved in the shadow of an indefinite foreign occupation.

 と述べ、

 「イラクに多大な投資をしたことで、アメリカ人は撤退を戦争をほとんど同じくらい苦痛に感じてしまいそうだ。しかし、わたしたちが不可避のことへの計画づくりを遅らせれば遅らせるだけ、結果はさらに悪いものになりそうだ。いまや引き揚げの時である」

  Having invested so much in Iraq, Americans are likely to find disengagement almost as painful as war. But the longer we delay planning for the inevitable, the worse the outcome is likely to be. The time has come to leave.

 と、早期撤兵を呼びかけた。


http://www.latimes.com/news/opinion/editorials/la-ed-iraq6may06,0,6475755.story?coll=la-news-comment-editorials

Posted by 大沼安史 at 07:44 午後 |

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