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2007-04-25

〔NEWS〕 「日本の《償い》が《性の奴隷》だった女性たちの怒りを掻き立てている」 NYT紙のオオニシ東京特派員が報道 安部政権 訪米前の「幕引き」に失敗

 ニューヨーク・タイムズ紙のノリミツ・オオニシ東京特派員は4月24日、「アジア女性基金」が先月、活動を停止しても、従軍「慰安婦」問題はまだ終わっていないとする記事を同紙に載せ、新たな角度から「慰安婦」問題に光を当てた。

 「日本の《償い》が《性の奴隷》だった女性たちの怒りを掻き立てている」との「見出し」(電子版)のついた長文の記事で、同基金によるお金の支給について、責任を真正面から引き受けようとしないTOKYOによる、(元慰安婦にとって)拷問を受けるような試練だったとする批判派の声を紹介した。
 
 オランダ人元「慰安婦」、エレン・ファン・デル・プレーグさん(84歳)は、オオニシ特派員の電話取材に対し、見舞金を受け取らない理由を、「日本政府からのものではなかったから」と述べ、さらにこう付け加えた。「なにか間違いを仕出かしたら、ごめんなさい、許してという勇気を持たなくちゃなりません。しかし、日本政府は今まで決して責任を完全に引き受けようとはしませんでした」

 オランダの民間窓口団体、「プロジェクト実行委員会」の代表によると、オランダでは79人の元「慰安婦」が同基金からお金を受け取った。
 安部首相の「客観的事実ではありません」国会答弁が伝わると、そのうちの4人から実行委に連絡が入った。「どうして、またこんなことが?」「どんなつもりでまた、こんなことを……」という電話だった。

 「基金」による問題処理に最も反発が激しいのは韓国で、オオニシ特派員は韓国人の元「慰安婦」にも取材した。

 ソウル郊外にある元「慰安婦」のためのシェルター(家)で、イ・オクセオンさん(80歳)は、「基金は慰安婦の口を閉ざすものだ」と批判した。

 「基金」の金を受け取ったリー。ヨングネヤオさん(81歳)は19歳で「慰安婦」にさせられ、ビルマでひどい目に遭った。
 8歳のときから借家ぐらし。自分の家がほしいと思っていた。数年前、「基金」の職員が来て、「これがラストチャンスになるかも」と、支払いを申し出た。

 「基金」の金を受け取った元「慰安婦」は285人。台湾、フィリピン、韓国、オランダの女性たちで、中国、北朝鮮、マレーシア、ミャンマー、東ティモールの該当者に対しては、支払いの申し出をしなかったという。

 安部首相訪米直前の、このニューヨーク・タイムズ紙の報道は、「性奴隷」問題に安易な「幕切れ」がないことを示したものだ。
 きちんとしたこんごの「政府としての対策」を持っていかないと、アメリカのメディアの手厳しい質問にさらされ、立ち往生することもありうる。
 大丈夫だろうか? 
    

http://www.nytimes.com/2007/04/25/world/asia/25japan.html?ex=1335153600&en=b0568f4fb50a4abb&ei=5090&partner=rssuserland&emc=rss

Posted by 大沼安史 at 11:09 午後 |

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