〔NEWS〕 従軍慰安婦 「強制連行」の証拠(記述)なし 安部政権が閣議決定 駐日アメリカ大使 「彼女たちは日本軍にレイプされた」と発言
安部政権は3月16日、慰安婦問題で反省と謝罪を表明した1993年の河野洋平官房長官談話に関し、「政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示す記述は見当たらなかった」とする答弁書を閣議決定した。
社民党の辻元清美衆院議員の質問主意書に答えた。
(質問主意書と答弁書は、下記⇒の辻元議員のHP参照)
これについてニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、オオニシ東京支局長による、「日本、第二次大戦の性奴隷における役割の否定を繰り返す」との見出しの記事を掲載した。
このなかでオオニシ支局長は、シーファー駐日大使の
「わたしは(連邦議会下院小委で)証言した(元慰安婦の)女性たちの証言と信じる」
「わたしは彼女たちが、売春に従事するよう強制されたと思う。それはつまり、彼女たちが当時、日本軍にレイプされたということだ。それがあったとわたしは思う。それは遺憾なことであり、ひどいことだと、思う。それが、あった。事実それ自体がすべてを語っている」
との発言を引いている。
(大沼・注)
NHKを通じて「謝った」と思ったら、こんどは「否定」の閣議決定。
辻元議員への答弁書は、東京発のニュースになって、全世界に流れた(AP通信も速報している)。
問題は軍や官憲による直接的な「強制連行」の「記述」の有無ではなく、慰安所で朝鮮、台湾などの女性たちが軍用性奴隷としてて「強制性交」を強いられたかどうか、である。
「ナントカ還元水」レベルのいい加減な答弁は、「国会」内では通用しても、国際社会では通用しない。
「慰安婦」問題が事実無根の言いがかり、でっち上げ、というなら、シーファー大使を呼びつけて厳重に抗議すべきだろう。
⇒
http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/03/16-1215.html
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070316/ssk070316003.htm
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070316&j=0023&k=200703163091
http://www.nytimes.com/2007/03/17/world/asia/17japan.html?_r=1&oref=slogin&ref=asia&pagewanted=print
Posted by 大沼安史 at 07:31 午後 | Permalink