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2007-01-23

〔いんさいど世界〕 二人のナザニンの物語 死刑判決を受けたイランの少女ナザニンを救え イラン系カナダ人女性歌手、ナザニンが救援運動 レイプ犯を殺害 正当防衛 再審の可能性浮上

 イランと、カナダと。海を越えて連帯する、同じ名前を持ったふたりの女性、「ふたりのナザニン(Nazanin)」に、いま世界中の目が注がれています。

 死刑判決を受けて獄中にある、ひとりのイラン人少女、ナザニンを、イラン系カナダ人の女性歌手ナザニンが救出しようとしているからです。
 

  少女と女性歌手はいま、全世界の人々の注目のなか、「再審」を勝ち取ろうとしています。少女がレイプ犯の刺したのは正当防衛にあたると……。
 今日は、そんな「ふたりのナザニンの物語」を紹介します。

 2005年3月のことでした。イランの首都テヘランから西へ、車で一時間。カラジという町の公園で、ボーイフレンドと一緒にいたナザニン・ファテフィさん(当時17歳)と、姪の15歳の少女のふたりを、3人組の男が取り囲みました。

 男たちがナザニンさんを押し倒すと、ボーフレンドは逃げてしまい、誰も助けてくれません、

 このままでは自分だけでなく姪もレイプされると、ナザニンさんは持っていたナイフで抵抗、男3人のうち2人を刺してしまいました。2人のうち、胸を刺された男は死亡。

 ナザニンさんは殺人容疑で捕まり、2006年1月、絞首刑の判決を言い渡されました。ナザニンさんには有名な女性人権派弁護士のシャディ・サドルさんがついて無罪を主張しましたが、結局、死刑判決が言い渡されてしまったのです。

 そのとき、海を越え、支援の手を差し伸べたのが、イラン系カナダ人で、ミス・カナダに選ばれ、2003年の準ミス・ワールドになった、ナザニン・アフシン・ジャムさん(現在27歳)でした。

 イランの獄中にあるナザニンさんは現在、19歳ですから、カナダのナザニンさんは8歳年上のお姉さんになります。

 そのお姉さんナザニンさんは、まさに絶世の美女ですが、バークーバーの名門、ブリテイッシュ・コロンビア大学で国際関係論を学んだあと、イギリスやフランスでも勉強を続けたガンバリ屋さん。大学での研究活動を終えたあとは、「赤十字」の活動に従事していた人です。「美しさ」だけが売り物の人じゃないんですね。

 で、お姉さんナザニンが何をしたかというと、ネットに救援サイトを立ち上げ、救援活動に乗り出した。

 弁護士を通じて獄中のナザニンさんにインタビューした一問一答を載せたり、ネットで署名運動を始めたり、イランのアハマディネジャド大統領やイランの宗教指導者指導者らに助命の嘆願書を送ったりした。

 反響は全世界に広がり、集まった署名は23万人以上に達したそうです。

 そんなイラン国内外の支援運動が実って、新年早々、イランのイスラム宗教判事団がついに「再審」の決定を下しました。
 英紙インディペンデントの1月14日付け、報道によると、「死刑」をまぬかれる可能性も出て来たそうです。

 お姉さんナザニンが立ち上げたサイトには、イランのナザニンさんの少女時代の家族写真も掲載されています。とっても愛らしい方ですね。

 獄中のナニリンさんは、一時、恐怖と絶望のあまり、激ヤセして精神不安定な状態になっていたそうです。獄中の女性受刑囚に励まされ、最近、少しずつ元気を取り戻しているそうです。

 一日も早く、「無罪判決」が出て、釈放されるといいですね。

 お姉さんナザニンさんの方は、獄中のナザニンさんのために作った自作の歌、「いつかきっと(Someday)」を3月にCDリリースするそうです。
 歌手デビューですね。

 イランのナザニンさんが獄中から「生還」し、お姉さんナザニンと一緒に「いつかきっと」を歌える日が来ることを願って、報告を終えたいと思います。 


http://news.independent.co.uk/world/middle_east/article2132568.ece

Posted by 大沼安史 at 10:36 午前 1.いんさいど世界 |

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