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2007-01-13

〔いんさいど世界〕 ノルウェー沖に眠るナチス・ドイツ潜水艦 日本向け水銀65トン コンテナ腐食、大規模漏洩の恐れ 「水俣病」の恐怖

 北欧のノルウェーに、ベルゲンという港町があり、そのベルゲンに近い島の海底にナチス・ドイツの潜水艦が沈んでいて、積荷の「水銀」が漏れ出しているそうだ。

 魚介類が「水銀」で「汚染」されると、それを食べた人間は「水俣病」になってしまう。
 ナチス・ドイツはとんでもない「置き土産」を残してくれたものである。

 ニューヨーク・タイムズ(電子版、1月11日付け)によると、現場はベルゲンの北北西約40キロにあるフェイユ(Fedje)島の海底。水深120メートルのところに、ナチス・ドイツの潜水艦、「U-864」が眠っている。
 
 「U-864」が沈んだのは、1945年2月9日。英潜水艦の魚雷攻撃で撃沈された。
 
 「864」には水銀65トンがキャニスター(容器)に詰められ、積み込まれていた。武器製造に使われる水銀だった。

 その容器が腐食して、液体水銀の漏出が始まった。ノルウェー政府が調査に動き出し、付近海域で捕獲された蟹や魚の体内から、通常をやや上回る水銀が検出された。

 「864」が搭載していた「水銀65トン」は、水俣の「27トン」を倍以上、上回る大変な量。
 現地の人びとの間に不安が広がるのは当然のことだ。

 これだけでも驚ろくべき報道だが、この「水銀65トン」、実は「日本向け」だったというくだりを読んで、びっくりしてしまった。
 Uボート「864」は、日本に向け航海を始めたところを敵潜水艦に捕捉され、撃沈されたのだそうだ。

 「864」には、ほかにもナチス・ドイツが開発していたジェット機のエンジンも積み込まれていたとする歴史家もいるそうだ。

 イギリスの海軍史家、マーク・フェルトンさんが一昨年に発表した論文によると、ナチス・ドイツと帝国・日本の間には、潜水艦による交易が続いており、交換された情報のなかには原爆開発に関するものも含まれていた。

 こうなると、もはや他人事ではない。「水銀」は日本側が「買い付け」たものである(かも知れない)以上、日本政府が頬被りして済ませることはできない。

 現地では石棺で潜水艦を包み込んだり、砂で覆いつくしその上を岩で蓋する、といった案が検討されているが、日本政府としても、何らかの技術的支援に乗り出すべきではないか。

 「水俣病」が発生する前に、日本政府、とくに環境省は動き出すべきである。 

 

http://www.nytimes.com/2007/01/11/world/europe/11norway.html?_r=1&oref=slogin

Posted by 大沼安史 at 05:08 午後 1.いんさいど世界 |

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