« 〔いんさいど世界〕 時代精神(Zeitgeist) 2006 | トップページ | 〔イラクから〕 ナディアさんの夢 「パトリックの村」 ヒマワリの少女 »

2006-12-28

〔イラクから〕 戦場のメリークリスマス ファルージャ2006

 ロサンゼルス・タイムズ紙のトニー・ペリー記者がファルージャに飛んで、米軍駐屯地のクリスマス・イブの模様を伝えて来た。
 キャンプ・ファルージャ、2006年の聖夜である。
 どんな様子だったか、見ることにしよう。

 イブの夜、キャンプの講堂に、海兵隊員や水兵、兵士ら数百人に集まり、従軍牧師の説教を聞いたそうだ。
 ミッシシッピー出身の南部バプチスト派の牧師である、ラス・キイズ海軍中尉はこう語った。「喜びなさい。歩哨に立てるときも、鉄条網の外にあるときも。羊飼いもまた野に戻らなければならないのです」
 説教を受けた兵士たちは「聖し、この夜」を歌ったそうだ。
 
 ケンタッキー出身のひとりの兵士は言った。「神の存在をここに感じる」

 ファルージャの効外の米軍検問所。人造の小さなツリーにはM16自動小銃の弾倉と、イラク人から没収した偽造証明書が飾られていた。

 そんな陣地を海兵第5連隊の司令官、ニコルソン大佐が巡回し、葉巻を配って歩いた。
 「一生、忘れられないクリスマスになるな」と、大佐は声をかけた。

 「それは今晩、どうなるか次第さ」と、ファルージャ周辺で最も危険なカルマーでの任務に出かけるクレイグ・ウィルソン伍長(21歳)は言った。

 カンサスから来た27歳のジョシュ・フォスター軍曹の元へ、知らない少女からクリスマス・カードが届いた。
 「メリー・クリスマス! 死なないで」とあった。

 米国の反戦サイトの集計では、クリスマスの25日の犠牲者はイラク人83人と米兵6人が死亡、イラク人46人と米兵5人が負傷した。

 米兵諸君、これ以上、人を殺さず、生きて帰ってくれよ。
 日本のわたしからも一言、「メリークリスマス&ハッピー・ニュー・イヤー!!」  

 

http://www.antiwar.com/updates/?articleid=10220

http://www.latimes.com/news/la-fg-iraqxmas25dec25,1,5624558.story

Posted by 大沼安史 at 12:04 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〔イラクから〕 戦場のメリークリスマス ファルージャ2006: