〔イラクから〕 戦場のメリークリスマス ファルージャ2006
ロサンゼルス・タイムズ紙のトニー・ペリー記者がファルージャに飛んで、米軍駐屯地のクリスマス・イブの模様を伝えて来た。
キャンプ・ファルージャ、2006年の聖夜である。
どんな様子だったか、見ることにしよう。
イブの夜、キャンプの講堂に、海兵隊員や水兵、兵士ら数百人に集まり、従軍牧師の説教を聞いたそうだ。
ミッシシッピー出身の南部バプチスト派の牧師である、ラス・キイズ海軍中尉はこう語った。「喜びなさい。歩哨に立てるときも、鉄条網の外にあるときも。羊飼いもまた野に戻らなければならないのです」
説教を受けた兵士たちは「聖し、この夜」を歌ったそうだ。
ケンタッキー出身のひとりの兵士は言った。「神の存在をここに感じる」
ファルージャの効外の米軍検問所。人造の小さなツリーにはM16自動小銃の弾倉と、イラク人から没収した偽造証明書が飾られていた。
そんな陣地を海兵第5連隊の司令官、ニコルソン大佐が巡回し、葉巻を配って歩いた。
「一生、忘れられないクリスマスになるな」と、大佐は声をかけた。
「それは今晩、どうなるか次第さ」と、ファルージャ周辺で最も危険なカルマーでの任務に出かけるクレイグ・ウィルソン伍長(21歳)は言った。
カンサスから来た27歳のジョシュ・フォスター軍曹の元へ、知らない少女からクリスマス・カードが届いた。
「メリー・クリスマス! 死なないで」とあった。
米国の反戦サイトの集計では、クリスマスの25日の犠牲者はイラク人83人と米兵6人が死亡、イラク人46人と米兵5人が負傷した。
米兵諸君、これ以上、人を殺さず、生きて帰ってくれよ。
日本のわたしからも一言、「メリークリスマス&ハッピー・ニュー・イヤー!!」
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http://www.antiwar.com/updates/?articleid=10220
http://www.latimes.com/news/la-fg-iraqxmas25dec25,1,5624558.story
Posted by 大沼安史 at 12:04 午前 | Permalink