〔NEWS〕 マリオ「教授」 リトビネンコ氏に「暗殺」を警告 実行グループのリーダーは柔道有段者(特殊部隊出身)、黒髪のロシア人 警告の「Eメール」にKGBのOB組織「尊厳と名誉」のリーダー、ヴェリチコ元KBG将軍の名前
英紙ガーディアン(電子版、12月2日付け)の報道で、イタリア人、マリオ・スカラメラ氏が11月1日、ロンドン市内のスシ・バーで、リトビネンコ氏に対し、両氏を含む5人に対する暗殺計画が進んでいることを、ロシアから受信した「Eメール」を示して警告していたことがわかった。
スカラメラ氏の「警告」内容は、以下の通り。
① 暗殺計画のターゲットになっているのは、リトビネンコ、スカラメラ氏のほか、
・リトビネンコ氏のパトロンでロンドン亡命中のロシア人富豪、ベレゾフスキー氏
・ロンドンへのロシア人亡命者、ウラジミール・ブコフスキー氏
・リトビネンコ氏と連係してKBGスパイ活動の解明にあたるイタリア国会の上院議員 で「ミトローキン調査委員会」委員長のパウロ・グザンティ氏
――の計5人
② 暗殺の特別作戦を指揮しているのは、ロシア軍の特殊部隊「スペツナーズ」出身の柔道家(黒帯マスター)で、英語とポルトガル語を流暢に話す、黒髪の細身の男。右足を引きずっている。セントペテルブルクの拠点を置くヒットマン組織を運営。
③ スカラメラ、グザンティの両氏に対する「行動計画」には、ヴァレンチン・ヴェリチコ元KGB将軍が関与の疑い(Eメールで名指しされている)。同氏はKGBのOB3000人が結集する「尊厳と名誉」のトップ。「尊厳と名誉」はモスクワ郊外に本拠を置き、24以上もの会社を経営(ボディーガード会社、銀行などを含む)。
スカラメラ氏がこの「警告」を告げると、リトビネンコ氏は「映画みたいだな」と一笑に付し、取り合わなかったという。
スカラメラ氏が受信した「Eメール」は、FSB(連邦保安庁、KGBはその前身)のエージェントの息子と見られる。
リトビネンコ氏はそのエージェント(もしくはその息子)を信じておらず、取り合わなかったらしい。
しかし、リトビネンコ氏はスカラメラ氏の警告に対して、情報をチェックし返事をすると、その場で約束した。
スカラメラ氏はリトビネンコ氏と情報交換で度々会っており、スカラメラ氏によれば、リトビネンコ氏からの情報で、聖書をくり抜いた空洞に手榴弾と起爆装置を入れ、イタリアに持ち込もうとした、キエフから来た6人組を、イタリア司法当局が逮捕したこともあるという。
このグループは、グザンンティ上院議員暗殺を狙っていたとみられるという。
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http://www.guardian.co.uk/print/0,,329651168-103610,00.html
Posted by 大沼安史 at 12:24 午後 | Permalink
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