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2006-11-23

〔NEWS〕 バース党を合法化 アジズ元外相復権 武装勢力と秘密交渉も トム・ヘイドン氏がブッシュ政権の「イラク秘密工作」を暴露 

 ベトナム反戦運動の立役者のひとりでイラク反戦に立ち上がったトム・ヘイドン氏が11月21日のネット新聞「ハフィントン・ポスト」に、ブッシュ政権の「イラク秘密工作」を暴露する記事を寄稿した。
 ロンドンとアンマンの信頼すべき消息筋の話として掲載したもので、イラクの泥沼のなかで生き残りを図ろうとするブッシュ政権のもがきを浮き彫りにしている。

 ヘイドン氏によると、以下のようなかたちで表面化し始めているという。

 ① ブッシュ・パパの盟友で、「イラク・スタディー・グループ」の座長であるジェームズ・ベーカー元国務長官はヨルダンの首都アンマンで、サダム・フセインの弁護団と会見、フセイン大統領の直属の部下だったアジズ元外相(副首相)を年内に釈放する、と語った。(イラク紙「クズ・アララービ」が報道。大沼・注=サダムの減刑も視野に入れているのかも知れない)

 ② ライス国務長官は10月、湾岸協力会議の場で、スンニ派の武装抵抗勢力(アルカイダを除く)との仲介役を果たしてほしいと、湾岸諸国に個人的にアピールした。その場に居合わせたアラブ外交官によると、ライス長官は「ラムズフェルドが聞いたら、わたしに対する攻撃はイラク戦争どころの騒ぎじゃなくなる」と冗談を飛ばしたという。

 ③ 2週間前、3日間にわたり、米国の高官と武装抵抗勢力の秘密交渉が初めて行われた。米側の提案に対し、武装抵抗勢力側は2週間以内に回答をまとめ、再会談する。

 ④ 米国は11月16日に武装抵抗勢力各派間の停戦協定を仲介するEメール交信を行った。

 ⑤ ブッシュ大統領のハドレー補佐官は6項目のメッセージを携え、このほどバグダッド入りした。そのなかには、
    ・ 武装抵抗勢力に対する全面的な恩赦
    ・ バース党を禁止する委員会の解散
    ・ イラクを「3分割」せず、中央政府を維持するが、州知事に大幅な権限を付与

 ――することが含まれている。

 シーア派に忠誠を誓うマリキ首相はこうした「工作」を受け容れることはできないことから、クーデターが起きる可能性もあるという。

(大沼・注)
 トム・ヘイドン氏はベトナム反戦運動を、アナーバーのミシガン大学で立ち上げた平和運動家である。女優のジェーン・フォンダさんと結婚したこともある。
 反戦のベテラン、いまだ健在!
 これからもがんばってほしい。
 


http://www.huffingtonpost.com/tom-hayden/us-retreat-from-iraq-t_b_34675.html?view=print

Posted by 大沼安史 at 08:10 午後 |

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