〔NEWS〕 9・11テロの2ヵ月前のCIA長官警告 調査委員会に報告されず ウッドワード記者による暴露 「テロゲート事件」に発展か?
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワード記者が新著『ステート・オブ・ディナイヤル』で暴露した、テネットCIA長官(当時)によるテロ警告について、「9・11独立調査委員会」のメンバーが何にも聞かされていなかったことが、ニューヨーク・タイムズの報道(電子版、10月2日付け)で明らかになった。
ウッドワード記者によると、テネット長官は同時多発テロの2ヵ月前、2001年7月の時点で、アルカイダのよるテロが切迫したものになっていることを、ライス国家安全保障会議顧問(当時、現国務長官)に警告していた。
(大沼・注)
CIA長官の事前警告がありながら、なぜブッシュ政権はこれを無視したか?
答えはもう明らかである。
「テロ」を阻止しない、ためである。
「テロとの戦い」に米国民を総動員し、イラクに侵略するための「きっかけ」づくりのために。
その意味で、ウッドワード記者による今回の暴露は、ウォーターゲート事件など比較にならない起爆力を秘めている。
「泥舟」になりつつあるブッシュ政権。
ブッシュ辞任にいたるこんごの流れは「テロゲート事件」として歴史に残るかもしれない。
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http://www.nytimes.com/2006/10/01/washington/01cnd-book.html?_r=1&oref=slogin&pagewanted=print
Posted by 大沼安史 at 09:09 午後 | Permalink