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2006-08-13

〔NEWS〕 独作家 ギュンター・グラス氏 ナチスの武装SS所属を告白 9月に回想録を刊行 78歳 「明らかにしなければならぬことだった」

 「ブリキの太鼓」で知られるドイツの作家、ギュンター・グラス氏が、独紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」(電子版、8月12日付け)で、戦時中、ナチスの武装SS(親衛隊)に属していたことを告白した。
 17歳でダンチヒの両親宅の息苦しさを嫌って軍に志願したギュンター少年は、Uボートに乗りたかったが果たせず、ドレスデンの武装SSに回されたという。
 戦後61年の沈黙を破って告白したノーベル賞作家は、「明らかにしなければならないことだった(エス・ムステ・ラウス)」と語った。
 9月に刊行する「たまねぎの皮に」と題する回想録で当時を詳しく語るという。

(大沼・付記)
 そろそろ読んでみようと、「ブリキの太鼓」を机の横に出していたところへ、このニュース。
 驚くと同時に、グラス氏に対する尊敬の念がますます深まった。
 「小市民性への反発がナチスに向かっていく」時代状況をすごしたギュンター少年が、戦後、いかにして作家になりえたか?
 「たまねぎの皮に」の刊行が待たれる。 


http://www.faz.net/IN/INtemplates/faznet/default.asp?tpl=common/zwischenseite.asp&dx1={7C80888E-2077-CFEE-DF79-5647D2201B8D}&rub={71F0F92B-94C2-40AF-8193-D17861D4690E}

Posted by 大沼安史 at 10:15 午前 |

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ギュンター・グラスの新刊書籍のキャンペーンが始まった。九月に発売される「玉葱の皮を剥く時」と言う著者の自叙伝的作品らしい。何よりも、氏が武装親衛隊(Waffen-SS)であったことが、活字として踊る。これほど効果のある宣伝もなかろう。 さて、先ずは最もインテルクチァルな新聞フランクフルター・アルゲマイネがこのキャンペーンに加担して、早速本日付け紙面でインタヴューを掲載している。なぜ、今頃になって告白をしたの�... 続きを読む

受信: 2006/08/14 14:56:34