〔NEWS〕 米国、誘導爆弾をイスラエルへ緊急輸出
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版、7月22日付け)が報じたところによると、ブッシュ政権は精密誘導爆弾をイスラエルに向け、緊急輸出を続けている。
政府高官が匿名を条件に明らかにしたもので、公表はされていない。
米国がイスラエル向けに輸送「ラッシュ」を続けているのは、「GBU-28」というレーザー誘導型5000ポンド爆弾など、レーザーや人工衛星で目標に誘導される精密照準爆弾。
地下陣地などの攻撃にも使用する、強力な爆弾だ。
米政府が昨年、イスラエル向けの輸出を承認したものの一部とされているが、それとは別枠の緊急供与ではないか、との指摘もある。
米政府は1973年の中東戦争の際、イスラエルに武器を緊急供与し、戦況を挽回したことがある。
(大沼・注)
米国がイスラエルに対して軍事的な肩入れを始めたことで、アラブ世界が反発することは必至である。「ヒズボラ対イスラエル」の衝突の構図は、全面戦争へ発展する恐れを孕んでしまった。
ルモンド紙によれば、ヒズボラの最高指導者は今回の問題に関して、スポンサーであるイランとの関係を否定、自主的な判断による武力闘争であることを強調しており、イスラエルの軍事侵攻がさらにエスカレートすれば、中東地域を巻き込んだ戦乱へと発展する可能性もある。
Posted by 大沼安史 at 06:48 午後 | Permalink