〔がんばれ、シンディー!〕 イラク戦争に対する全面的な戦い 「私がハンストを始めた理由」
ワシントンのホワイトハウス前で7月5日から、イラク戦争に反対するハンガーストライキが始まった。参加者数、「数百人」規模に達する「歴史的な」ハンスト。その中心にいるのは、もちろん、この人、「平和の母」こと、シンディー・シーハンさんだ。
その彼女が「ハンスト」に立ち上がった理由を、ネットで書いている(⇒)。
内容を紹介しよう。
シンディーさんによれば、ハンスト参加者の何人かは、イラクから米兵全員が帰還するまでハンストを続ける。水分だけ摂って、がんばり続ける。「2日間」という人もいる。「2週間」という人もいる。それぞれが、それぞれの事情の中で、ハンストに入っているそうだ。
彼女の場合は、少なくとも「9月21日まで」。2ヵ月半、食べ物を摂らない。
みんな本気でハンストに入っているのだ。
「ペンタゴン文書」の暴露でベトナム戦争を終結に導いた、あのダニエル・エルズバーグ博士も。
イラク戦争の終結を求め、遠くテキサスやカリフォルニアから駆けつけた人々と、ハンストを始めた。
彼女はなぜ、ハンストに入ったか?
米国民の多くが、イラクでの大規模な戦争犯罪の遂行に同意しているからではない。
米兵が罪もないイラク人に残虐行為を加えているからでもない。
「エクソン」や「ハリバートン」のような企業のために兵士が死んだり、殺したりすべきではないから、ということではない。
この国の指導者がグアンタナモのようなところでの残酷な行為を命じているからではない。
グランタナモに不当にも囚われている人びとがハンガーストライキに立ち上がっているからではない。
こう以上、ほかの母親たちが息子が意味もない死を遂げたと知って膝から崩れ落ち、苦悶のなかで泣き叫んでほしくないからではない。
そうではなくて、「今いったすべて理由で、わたしはまさにハンストしている」。
理由はひとつではなく、上記、すべての理由で、「わたしはハンストに入った」。
――シンディーさんはそんなふうに、逆説的な表現で「ハンストの理由」を書いている。
つまり、これは彼女にとって、まさに「イラク戦争」に対する、彼女なりの「全面戦争」であるわけだ。
夏場のハンストは消耗も激しかろう。
決起したシンディーさんらに、ぼくもまた、このブログを通じて「連帯」することを誓う。
⇒
http://www.commondreams.org/views06/0705-20.htm
http://www.troopshomefast.org/article.php?list=type&type=144
Posted by 大沼安史 at 03:55 午後 | Permalink