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2006-07-10

〔いんさいど世界〕 癌患者の発見も! 「犬」たちに新たなキャリア・パス 自慢の臭覚生かし多彩な場で活躍

 警察犬に麻薬犬……犬たちってもの凄い嗅覚の持ち主であることは、もちろんわたしたちの常識ですが、その超スーパーな「鼻」を生かして、最近、いろんな分野に進出し、キャリアの幅を広げている。きょうは、そんなお話を紹介したいと思います。

 米紙ニューヨーク・タイムズに先月(6月)、「犬たちとそのすばらしい鼻が、新たなキャリア・パスを見つけた」って特集記事が出ていました。 

  キャリア・パス、つまり専門職の「道」が最近、どんどん開けて、それだけ活躍の場が広がっているそうです。 記事を読んで驚きました。犬たちの「鼻」って、思いがけないところで役立っているんです。  

 記事の冒頭に紹介されているのは、フロリダ州の野犬収容所出身の雑種犬(メス)のジェイダの物語です。

 ただのも元・捨て犬の「駄犬」(英語ではマットというそうです)が、いまや時給数百ドルを稼ぐ身分に出世した、そうなのです。

 ジェイダがいま勤務についているのは、ニューヨークの高級ホテル。番犬としてではなく、お邪魔虫退治で、手腕ならぬ「鼻腕」を発揮しているのだそうです。  ジェイダが鼻で嗅ぎ分け、居場所を突き止めている「お邪魔虫」は、英語でいう「ベッドバック」。 そう、ベッドに住み着いて人を噛む害虫=「南京虫」のことです。

 つまりジェイダは、「南京虫」を臭いで発見できる才能というか、能力を持っているのですね。 ホテルの1部屋を、2分で捜索してしまうといいますから、たいしたものですね。 

  ベッドだけでなく、冷蔵庫のラジエターや部屋の壁のへこみなども隈なく捜索し、同行の飼い主に「ここに南京虫がいる」と教えるのだそうです。 「ここ掘れ」ならぬ「ここ殺(や)れワンワン」って感じですね。

 ジェイダの飼い主(トレーナー)によれば、彼女の1日の勤務時間は6時間。それ以上、働くと集中が途切れ、「嗅ぎ落とし」が出るのだそうです。 わたしたち人間は「1日8時間労働」が基準ですが、ジェイダ嬢の例から言って、妥当なような気がします(???)。

  ま、それはともかく、犬たちがどんな新しい職種に就いているか、というと、英国・ロンドンのヒースロー空港には、「アメリカ映画協会」から派遣された、「ラッキー」と「フロ」という2匹の犬がいて、航空貨物を嗅ぎまくっているそうです。 狙いは、海賊版のDVD。 「ラッキー」と「フロ」はDVDを臭いで嗅ぎ分けることができるんだそうです。  DVDって人間にが無臭ですよね。でも、2匹のワンちゃんたちには、はっきり(特有の)臭いが分かる。  2匹の活躍ぶりに映画協会の人たちも大満足で、「ラッシー、リンチンチンに次いで、こんどはラッキーとフロがアメリカの映画産業を守ってくれる」なんてコメントを出してます。

 (ラッシーとあリンチンチンって言っても、若い女子アナにはお分かりにならないことでしょうが……)

 それからわれわれ人間にとってありがたいのは、癌患者を「早期発見」してくれるんだそうです。とくに肺ガンや膀胱ガンの患者を嗅ぎ分ける。  ガン細胞って健康な細胞にはない特殊な物質を出すので、嗅ぎ分けることができるんだそうです。  それ以外の変わった分野では、ミネソタ州には学校に出動して「水銀」を嗅ぎ分ける犬がいるそうです。モンタナ州では、外来種の雑草を見つけ出す犬も。  そんななかで、これはすごいというのは、乳牛(メス)のサカリを嗅ぎ分ける犬たちがいるんだそうです。分泌物でわかるそうですが、牧場の犬たちって、こんなこともできるんですね。  こうした犬たちの異分野への新規参入ですが、1980年代に鳴り物入りで喧伝され、その後、ポシャってしまった「シロアリ犬」ブームを超える規模に達しているようです。  以上が、ニューヨーク・タイムズ紙が紹介する欧米の状況ですが、日本ではどうなっているのでしょう。  たとえば、問題になっているアスベストとかに使えないものでしょうか? あるいは、外来種の獰猛なワニガメを探し出す捜索犬、とか。  

  とにかく、訓練さえ厭わなければ、あなたにだって、愛犬の新しいたキャリア・パス探しぐらい簡単にできそうなものですが、その際、飼い主(トレーナー)として気をつけなければならないことがふたつあるそうです。

 ひとつは、犬の性格。とにかく好奇心にあふれ、ゲームを楽しむ犬じゃないとダメなんだそうです。 しかし、ハードルはそれほど高くなく、ボール遊びが大好きなワンちゃんなら、まず大丈夫だそう。

 それから二つ目は、犬にも臭いに好き嫌いがあるので、犬たちの嫌いな匂いを嗅がせることはご法度。

 たとえば、特定動物の糞などは、犬たちだって拒否反応を示し、無理やりやらせたりすると、「オレ、やだよ、この臭い。もぉ、オレ、探さないよ」なんて顔で、サボったりするそうです。

 わかりますよね、その気持ち、犬たちって「悪臭」には、人一倍、というか、とてつもなく敏感なわけですから、われわれが感じている悪臭の比ではありません。  

Posted by 大沼安史 at 03:08 午後 1.いんさいど世界 |

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