〔NEWS〕 新たなる中東戦争?? ガザからのレポート ライラさんの日記 「発電所が破壊された」
イスラエル軍がガザ地区に再侵攻し、戦車やミサイルなどによる攻撃を激化させている。
その現地の模様を、ガザ地区に住み、現在、米国に滞在しているパレスチナ人女性ジャーナリストが、自身のブログで報告している。
米国からガザ地区の人々に連絡し、実情をレポートしているのだ。
「アルジャジーラ・ネット」に記事を書いている、ライラ・エル・ハダドさん。
彼女のブログの名は、「ユースフを育てる:占領下の生きる母親の日記」。
ユースフさんとは息子さんの名。
ブログは英語で書かれており、ガザ地区の内部から、そこで起きている真実を伝えるブログとして、世界的に注目されている。
6月27日付けの彼女のブログの中身を紹介しよう。
ガザの友人、家族は、わたしにこう言った。最善を祈りつつ、最悪の事態を迎えていると。かつてイスラエル軍の怒りに何度もふれ、以前、16000人のパレスチナ人が装甲ブルドーザーによって家を失った、ラファのパレスチナ難民キャンプでは、人々はいま、生命の危険に怯えながら家のなかに閉じこもっている。
イスラエル軍は、ラファの検問所や空港を含む国境地帯を支配下に収めた。わたしが米国の北東部を一緒に講演で旅した同僚であり、友人である活動家のフィーダ・キシュタは、エジプトに向かっている。ガザを封鎖したイスラエル軍の許可が下りるまで、エジプトに止まらなければならない。
そんな彼女を、わたしは心配でなからなかった。彼女はラファの人間だから。
わたしは、ロンドンの空港から必死になってかけてきた、彼女の電話を受けた。搭乗する便に遅れが出たので、エジプトで亡命生活を送ることにしたという。
ほかの同僚のジャ-ナリストたちによれば、エルサルムのCNNやBBCのクルーもまた昨日、エレズ検問所からのガザ入りを拒否されたそうだ。
〔続報〕
イスラエル空軍のF16機がガザの大橋を爆撃した。わたしの父親の農場のすぐ隣。北部ガザと南部ガザをつなぐ橋だ。イスラエル軍はガザでただひとつの発電所を破壊してしまった。その結果、ガザの電気の大半がストップしてしまった。わたしはたったいま、カーン・ユニスにいる祖母と話をしたところ。祖母の話で、ガザ地区全域が闇に底に落ちたことを確認できた。人々は食糧などの備蓄に走っているという。もちろん、病院や診療所も停電している。自家発電機がどれくらい持つか、わたしにはわからない。
以上が27日付けのブログの拙訳である。
ガザでまた、戦争が始まった。
新たなる中東戦争の幕開け、か?
以下に掲げるライラさんのブログを、こんごとも注目することにしよう。
Posted by 大沼安史 at 02:49 午後 | Permalink