〔A Happy New Life!〕 50歳代で母親に 成長するわが子とともに余生を過ごす幸せ 少子化対策になるかも?
50代で母となる――そんな新しい流れが欧米で胎動している。
えっ、そんな、ウソォーッ?
いやマジでホント。
英国の高級紙、ガーディアン(電子版)が6月3日付けで報じています。
論より証拠。まずは統計データから。
米国の最新の統計、2003年のデータによると、その年(いまから3年前)、50歳から54歳の女性からなんと323人の赤ちゃんが生まれた。これはその6年前、1997年の144人の倍以上の数。
英国ではいまや年に20人を超す赤ちゃんが、50歳以上の女性に授かっている。
そしてそこでは間もなく、63歳の女性精神科医が出産するっていうんです。
次に統計ではなく、具体的な例を。
実際、どんな女性がどんなふうに子どもを生み育てているか、という事例を同紙の記事から紹介しましょう。
ガーディアン紙が取材した「超高齢ママ」は2人。
ひとりは米国人、もうひとりは英国人女性。
マリリン・ノーレンさんは、現在61歳。6年前(200年3月)、55歳のときに双子の男の子を産んみました。
マリリンさんは実はバレーボールの選手。アメリカ代表として1968年と1972年のオリンピックにも出場した人です。
その後、ながらく、セントルイスの大学で女子バレー部のコーチを務めていましたが、42歳のとき、7歳年下のカレと出会って結婚。
ママを夢見て子づくりに励んだものの、うまくゆかず、養子をとることも考えても縁に恵まれず、結局、若い女性の卵子の提供を受けてめでたく「妊娠」に成功、念願の子宝を、それもダブルスコアで得ることができました。
マリリンさんはさすがに恥ずかしかったらしく、大学同僚にも「妊娠」を隠していましたが、6ヵ月目になって告白したそうです。おなかの線が膨らんで、もう隠し切れなくなったんですね。
出産後、マリリンさんはコーチの仕事を辞め、育児に専念するようになりました。
子どもが3歳になると、牧師さんの夫とともに、セントルイスから、環境のいいテキサスの田舎町へ移住して、人生のラストスパートに入っています。
車で幼稚園への送り迎えなどをするなかで地元の人々と親しくなったマリリンさんですが、最初のうちはは「お孫さんですか」と、よく「おばあさん」に間違えられたそうです。
一日が終わると近所の仲良しと、ワインを飲むなど充実した毎日。
同紙の記者に、「わたしって、世代というものを伸ばしているのね(I do span the generations.)」と、マリリンさんは笑って答えたそうです。
旦那さんのランディーさんも子どもが授かって大喜び、「こんなに子どもにタッチする夫婦ってほかにいないよね」と言ってるそうです。
同紙が紹介するもうひとりの「シルバー・ママさん(?)」は、1996年に――50歳の年に、お嬢さんのサラちゃんを生んだ英国人女性、ジュディー・バーシャクさん(60歳)。
旦那さんは20歳も年下、フィットネスのエクササイズを出産当日まで続けたジュディーさんらしく、彼女の場合は、自前の妊娠だったようです。
元教師のジュディーさんはサラちゃんを産むやいなや、大学進学の学費を貯めはじめたそうです。生命保険にも入って、投資活動もはじめました。
それもこれも、自分に万一なにかあった場合に備えてのことです。
こうした超高齢出産、医学的にはもちろんリスクもあるそうですが、産みの親である彼女たちにとっては、子どもは神様からのプレゼントであり、幸せの源泉なんだそうです。
これって少子化に悩む日本にも参考になりそうな話ですね。
人生の最終段階を、わが子を育てながら、わが子の成長を見ながら過ごす……。
人生の節目を迎えたあなた、50歳からの子づくりに挑戦してみませんか???
Posted by 大沼安史 at 12:32 午後 | Permalink